2012年2月 2日 (木)

十二日目の相撲とそれぞれの進歩

 また車山に来ています。都技選終了後、一旦、東京に帰ったのですが、宿に積み残しの荷物があるし、車山のシーズン券はあるし、ってことで、フリーで滑りに来ました。

 落語『阿武松』に「十日の相撲を十二日見る」という言葉が出てきます。江戸時代、相撲は十日興行だったのですが、初日が始まる前日に、明日からの相撲を思って場所を見に行き、千秋楽後、十日間の相撲を思い出して場所を見に行くほどの相撲好きを、「十日の相撲を十二日見る」というのだそうです。昨日のワタシなんかは、さしずめその十二日目。~o~

 昨日一日は内弟子Yに滑ってもらい、ワタシは育児、の予定だったのですが、昨日の車山は、都技選の時のコンディションがウソのように一日吹雪でした。強風と視界不良で上部へ行くリフトは止まったまま。

 さしもの滑りたがり屋のYさんもジェッターリフトまでしか上がれず、しかも強風で押し戻されてスピードは出ず、という状況では一日滑り続けるのはツライかと思われたのですが、ちゃんとリフ終了まで滑り続けました。コイツ馬鹿だ~。~o~

 一時間だけ託児をして一緒に滑って、こういう状況で使えそうなバリエーショントレーニングを教えたのですが、ちょっと感心したのは、内弟子Yが、「そのメニューはどういう意味があるんですか」と聞いてきたこと。この女も少しは考えてスキーするようになったんですね~。

 Yは、都技選で上手い人の滑りをたくさん見たこともあり、また、練習の過程で自分の滑りをたくさんビデオ撮影して見たこともあって、ようやく「どう滑ったら良い滑りになるのか」がおぼろげながら判ってきた模様。この女にとって大変な進歩です。

 なにしろ、今まで、まるで頭を使わずただ感性の赴くままに滑っていた野生児のような女だったので、一度良い滑りが出来るようになっても再現性が極めて低かったんです。

 一方、ワタシも今年の都技選ではちょっと進歩しました。技術的には、大回りの時のエッジを外す動きがある程度意識的に出来るようになったこと、小回りの時に体の落とし方を覚えたことの二つかな。それと、いくら丁寧に滑っても、ジャッジへのアピールを忘れると高得点出来ないってことも身に沁みました。

 でも、都技選期間に我が家で一番進歩したのは、やっぱ、娘(仮称ケミ)でしょう。ケミさんは、ちょっと前からおじぎをして御礼することを覚えたのですが、都技選期間中に、ウンチしたのを教えるようになりました。

 最初は、お祖母ちゃんに向かって、自分のオマタを押さえるような仕草をしたんだそうです。今では我々にもしてくれますが、これがまた、カワイイっ!~o~

 オイタをして散らかした物も、(気が向くと)お片付けできるようになりました。我々の言葉を聞き取ることが、ほぼ出来るようになり、話す方も、「ばあ~(バナナ)」「おったった(落ちちゃった)」などなど日々語彙が増えています。

 この調子で賢くなっていったら、十年後にはどうなっちゃうんだ?! などと最近の親バカ夫婦は心配しています。~o~~O~ 

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2012年1月31日 (火)

人知れずささやかに、復活の日

 昨日、車山から帰ってきました。

 一昨日の予選二日目の一種目目は、ワタシが中斜面小回り、内弟子Yは総合滑降でした。中斜面小回りは、今年のレベルアップ講習会でどう滑ったら良いか理解できて、力を入れて練習してきた種目だったのですが・・・。得点イマイチでした。

 ビデオを見ると、特に失敗もないけど、特に高い評価が得られそうな理由もない滑りになってます。うーーん。

 一方、内弟子Yは、朝の練習時から完全に自分の滑りを見失い、もやもやしたまま滑走時間になって、スッキリしない結果となりました。本来大回り系は得意のはずなのですが、得意ゆえに力みも入りやすいということでしょうか。

 二種目目、ワタシは総滑、Yは中斜面小回りでした。総滑のスタート地点から選手の滑りを見ていると、スタート地点からフォールラインに向かって直滑降してスピードをつける選手があまりいないのに気づき、前日の大回りよりももう一漕ぎ漕いでからターンに入りました。ところがこれが功を奏したらしく、なんだかワタシらしい滑りが出来ました。下で見ていた友人にも好評。やっぱ、ワタシゃスピード野郎なんでしょうか。~o~

 内弟子Yは、中斜面小回りも冴えず、結局、予選落ちの46位でした。「あんなに失敗の滑りだったのに、まだ下の人がいてくれたんですね」という屈折した喜び方をしてました。

 さて、決勝の日。娘(仮称ケミ)は、ほぼ平熱に戻ってくれたし、お祖父ちゃんお祖母ちゃんが面倒みてくれます。心配なく競技に集中できる環境。よーしっ!!

 一種目目は急斜面小回りでした。曇り時々晴れで気温も低く、バーンは良いはずです。決勝はゴールの全く見えない地点からのスタートになりますが、それは例年のこと。バーンが良いことを信じてスタートしました。今年、練習した谷回り系の滑りでゴールッ!・・・したはずなのですが、得点はイマイチ。アレっ?!

 後でビデオを見ると、特に体の落とし込みに気をつけて練習した右ターンは谷回りが見えるのですが、左ターンで板を振り出しちゃってます。うわー、悪いクセが出ちゃった。

 考えてみると、どうも、ここまでの種目は、丁寧に練習したことを出そうとする余り、ジャッジへのアピールに欠けているようです。ジャッジにアピールするとしたら・・・やっぱスピードだろなぁ。

 つことで、大回りは誰よりも長くクローチングを組むと決めました。スタート地点は全く斜面やゴールの見えない道の上。ここから思い切り漕いで出てクローチングは正直怖いけど、腹をくくるしかありません。まあ、こんなのは野沢SGの廊下クローチングに比べりゃたいしたこと無いサ。

 えいゃっつ!と出てみたら、スゴいスピードになりましたが、かまわずデコ下で第一ターン。以下、なんとかなり、ゴールッ。割りとステキな大回りが出来、まあまあ納得の得点。よしっつ、これだよオレの滑りわっ。

 続く総滑も同様にスタート。わずかにクローチングを我慢しきれず早くターンに入ってしまったので、デコ最上部でのターンになり、ちょっと飛ばされてコートの右端まで行っちゃいましたが、他には不満もなく納得の滑り。あー、コワ面白かったっ。~o~

 得点は自分の満足度に比してイマイチでしたが、本人としては、今大会で一番楽しい滑りでした。

 さて、最後のコブです。コブ斜面は、前日練習で良いラインを見つけ、練習を重ねて自信があったのですが、なんと、前日ネットを張ってあったのは、女子のスタート地点で、男子はそれよりはるか上ですとぉ。~o~;;;;

 男子のスタート地点からだと、どうやってもエッジングできないツルツルのアイスバーンが数か所。しかも前日ネットを張ってあった関係でラインに入る所がグチャグチャの不規則。何もこんなに難易度上げなくたって良いのに。ワタシゃ一歳四か月の娘がいるんですゼ。

 と泣き言を言っても仕方ないので、ネット際の狭いけれどアイスバーンの少なそうなラインを選択。上部は上手く刻んだターンが出来たのですが、アイスバーンを一つ踏んだところでラインが判らなくなりウロウロ。ほとんど止まりそうになったところで昨日のラインを発見。よしっここからイケッ、と昨日の通りラインを滑ってゴールッ。得点はっ・・・。

 ひえー、イマイチでした。ビデオを撮っていた内弟子Yからは「口も利きたくありマセン」などとキビシイ一言。~o~;;;;;

 でも、後でリザルト見たら、あんな滑りでも種目68位でした。いかに、他の選手も苦労したかってことですね。今年のコブはホント厳しかったっす。

 結局、74位でした。06年から、62位、56位、70位、89位、103位、107位と右肩下がりだったので、ワタシとしては2008年以来の70位代です。ここ数年、地盤沈下大底二番底なんて景気の悪いことばかり書いてたので、今年の結果はちょっと嬉しいです。まあ、ワタシゃ、年の数がランクの目標なので、もう少し若返らないとイカンのですが、とりあえず、人知れずささやかに復活の日でした。~o~

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2012年1月30日 (月)

昨日滑った言い訳と今日滑る喜び

 昨日は都技選の二日目。快晴。気温は低く保たれ、絶好の大会日和となりました。

 実は、一昨日の夜中、我々夫婦は昨日の出場を棄権すると決めていました。一昨日の夜半過ぎ、娘(仮称ケミ)が夜泣きをし、抱いてあやしたところ体全体が熱を帯びています。体温計で計測すると何度計っても39゜以上。普段、ほとんど熱を出したりする子ではないのですが・・・。

 真っ赤なほっぺをして、熱を持った小さな手でワタシの指をしっかり握っている娘を見ると、スキーの大会なんて、どーでもいーや、って気になります。「朝になって熱が上がっているか、食欲がないか、元気がないかのどれかだったら、我々夫婦は競技会を棄権して病院に行こう」と相談して再び眠りました。夜明け近くまで、ケミは一時間おきに泣き声をあげ、そのたびに給水してあやしました。

 夜明け前にケミさんの体の熱っぽさは一旦引きました。元気に起きてくれて、朝食も普通に食べてくれました。少し熱はあるけど、これならいけるっ!幸いなことに、我々はケミさんの睡眠に合わせて床につくので就寝が非常に早く、睡眠時間としては、そんなに不足でもありません。ケミさんはお祖父ちゃんお祖母ちゃんが宿に残って面倒みていてくれることになり、我々だけでゲレンデに向かいました。

 我々の昨日の競技に関しては明日にでもまとめて振り返ろうと思いますが、とりあえずワタシは一日目よりも少し順位を上げ、決勝に残ることが出来ました。

 毎年、都技選決勝では、メチャメチャ上手いスキーヤー達と一緒に滑れることが一つの楽しみなのですが、今年、ワタシの前で滑るのは佐藤秀明ナショナルデモ、ワタシの後が谷川信夫SAJデモです。こんなすごい並び順になることは、滅多にあるもんじゃありません。少し前には、岡田利修選手も滑ります。

 こんな楽しい競技会に出場できるのも、元気になってくれたケミさんと面倒見てくれたお義父さんお義母さんのおかげです。今日は、御礼の意味も込めて、頑張って楽しむぞーーー!~o~

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2012年1月29日 (日)

なぜかのお定まり

 昨日は、都技選初日でした。天候は朝のうち雪、のち曇り時々晴れ。非常に気温が低く、15cmほど積もった新雪は見たこともないようなアスピリンスノー。これが大会の日でなけりゃねへ。~o~;;;

 積雪のためコース整備で競技開始が遅れましたが、内弟子Yもワタシも朝イチの班。Yは小回り、ワタシは大回りからでした。ヴィーナスコースは、新雪をみんなでデラしたバーンであるため、大変柔らかく、どうなることかとという感じ。みんなそう感じたんでしょうか。同じ班の人たちが妙に慎重に滑っています。

 ワタシもちょっと不安を感じたこともあり、また、今シーズンの「谷回り系」を見せなければという思いもあって、慎重に丁寧に滑りました。ヨシッ!まずまずの出来っ。と思って得点ボードを見ると・・・うげっ!

 なんでなの~~、と聞きたくなるような点。内弟子Yの撮ってくれたビデオを見ても丁寧で思った通りの感じなんですが・・・、後で考えると、想定したスピードが出ていなかったために、いくらか第三ターンのサイズが小さくなったところとか、ゴール前の四ターン目が雑になったとかそのあたりを見られたんでしょうか、ガックシ。

 内弟子Yは、最初の種目、苦手の急斜面小回りをそつなくこなして、まあまあ納得という顔でした。ワタシの大回りより二点上です。やべー。~o~;;;;

 二種目目は、ワタシが急斜面小回りでした。バーンはまだ荒れていないようだし、ここで、今シーズン練習した谷回りを見せる滑りを一発。と意気込んでスタートしたのですが、人のあまり滑らない真ん中のコースを選んだところ、真ん中のあたりにボコボコがっ。滑りもイマイチ得点もイマイチでした。くやしーっ。

 滑り終わって大回りコートへ行ってみると、Yはすでに演技終了したところ。なんだか、元気がないので聞いてみたところ、お定まりの小心者をやってしまったそうです。あはは。~o~

 見ていた人に聞いたところ、どうやら、硬くなったらしく、普段の深いターンが出来なくて、単に板に載っているだけの浅い弧で降りてきたとのこと。悲惨な得点でした。

 この後、リフト上で悔し涙ボロボロのYさんを立ち直らせるのは、ヴィーナスコースの新雪なんかより遥かにタイヘンでした。~o~;;;;;;

 我々が、ドタバタやっている間、娘(仮称ケミ)は、車山に来てくれたYのご両親に面倒をみてもらい、良い子でいたそうです。ケミさんのためにも今日は頑張らねばっ。昨夜発表の中間成績では、ワタシゃ、またまた予選通過ラインギリギリの108位だそうですから。

 このギリギリラインって去年と同じ。ここがお定まりの位置なんなてまっぴら御免ですからねえ。

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2012年1月26日 (木)

注釈書への疑問~シャレにならないどうしよう

 久々に古典文学ネタです。

 古典文学の注釈書を見ていると、時々、こんなこと何処のお方が言い始めやがりなさっちゃったことかと首を捻るような不思議な記述が、延々と受け継がれていることがあります。

 たとえば、『土佐日記』一月七日の条。大湊港に停泊中の船の上にいるとおぼしき国司一行を、地元の歌自慢の男が訪ねてきたシーン。

 「今日、割り籠持たせて来たる人、その名などぞや、今思ひ出でむ、この人歌詠まむと思ふ心ありてなりけり。とかく言ひ言ひて、『波の立つなること』とうるへ言ひて詠める歌、

  行く先に立つ白波の声よりもおくれて泣かむ我やまさらむ」

 この文章中の地元の歌自慢の言葉、「波の立つなること」は、どういうわけか、諸注釈が「なる」を無視した訳を付けます。例えば、『土佐日記全注釈』(萩谷朴著 1967)は、「随分波がつことですなあ」、『小学館古典全集』(村松誠一注・訳 1973)は、「ずいぶん波が立つことですね」、『講談社学術文庫』(品川和子注・訳 1983)は、「波が立つことですね」、『小学館新編古典全集』(菊池靖彦注・訳 1995)は、「ずいぶん波が立つことですね」。

 手元にある新旧さまざまな注釈書が、まったく同じような訳をつけています。でも、この後の歌の「行く先に立つ白波の声」という表現から言って、この「なる」は、絶対に聴覚を根拠とした推定を表す「なり」だと思うんですがねえ。

 多分、萩谷さんの「全注釈」があまりに権威のある本なので、それを無条件に継承しちやったんだろうけど、冷静に見たら、これは<推定>の「なり」以外の可能性はないと思うんですが。いったい、諸注釈の著者は何を思ってお訳しになったのやら。

 こういうの、我々のレベルでも大変に迷惑です。教材を作成するのに、諸注釈の権威は無視できず、さりとて、生徒さんには文法的に正しいことを教えねばならず。我々教育現場の人間は注釈書と文法の板挟み。どーすりゃいーのよ。~o~;;;

 たとえば、『蜻蛉日記』天暦八年十月の条。父倫寧が陸奥の国司として赴く場面。倫寧の兼家に対する歌、

  「君をのみたのむたびなる心には行くすゑ遠く思ほゆるかな」

 この歌に対して、『蜻蛉日記全注釈』(柿本奨著 1966)は、「たび」の部分に「旅」と「度」が掛かっているとして、「このたびの旅立ちのため、おすがりするのは貴殿の身と存じておりますそれがしといたしましては、旅路の遠さが思われますとともに、末長く娘をとお願いいたします」と解釈しています。

 しかし、こりゃいくら何でも変でしょう。柿本さんは、証歌として、『貫之集』の、

  人もみな遠道ゆけど草枕このたびばかり惜しき旅なし

をあげていますが、この歌は、「このたび」と言う表現だから、「此度」と「旅」が掛詞に成り得るのであって、倫寧の歌は、単に「たび」なのですから、同様に掛詞を認めて、「このたびの旅立ち」なんて解釈しちゃうのは、無理があるというもの。

 これでは、どっかの予備校の英語のH先生が「動詞をどうしようか」と寒いギャグをかましたのを例証として、「動詞」という言葉を全てダジャレと解釈するようなものです。そんなことされたら、普通の古文の教師は授業できねーゾ。~o~;;;;

 『全注釈』以後の注釈書は、さすがにそのまま柿本説を踏襲していませんが、『小学館古典全集』(木村正中 伊牟田経久訳・注 1973)は、掛詞には言及せず、「このたびの行く先はるかな旅の出立にあたりましては、あなたさまだけをお頼みとし、おすがり申し上げております。なにとぞ、行く末長く、娘をお願い申し上げます」と解釈に柿本説を残し、『講談社学術文庫』(上村悦子訳・注 1978)は、「此度」を訳に反映させず、「兼家殿、あなたばかりを頼りとして娘を京に置いて旅立つ私の心持ちでは、私の旅の行く末が大そう遠く思われると同様に、貴殿と娘との契りも末長いように感じられ、それを心から祈られます」と解釈しているものの、注釈で掛詞を認めています。

 一度、権威のある注釈書が出来てしまうと、なかなか完全に否定しさることは難しいのでしょうが、なんとかしてもらわないことには、教育現場は、それこそ「どうしよう」になっちゃうんですよネ。~o~;;;;;;

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2012年1月24日 (火)

車山合宿の総括~愛されたのは誰だ?

 先週今週と二度に渡る車山合宿を、昨日打ち上げてきました。

 昨日の車山は、曇り時々雪。ゲレンデ上部にガスがかかり、視界はイマイチでしたが、お客さんいないため練習には悪くないコンディションでした。当初、娘(仮称ケミ)を背中にしょって交代でビデオ撮りの予定だったのですが、雪が降っているのを見て託児に切り替えました。

 託児所で預ってくれる時間の中で、全ての種目を確認せねばならずやや忙しかったのですが、とりあえず確認事項は全て確認。ビデオも必要な種目は撮れました。十二時にはケミさんを迎えに行き、昼食を取ってから荷物をまとめ、二時には車山を後にしてきました。

 今回の二度の合宿の第一の目的は、内弟子Yを車山に慣れさせることだったのですが、その点では大成功でした。宿にもゲレンデにも慣れてくれて、車山独特のアイスバーン急斜面も、ある程度はこなすようになりました。

 内弟子Yに関しては、本当に順調だと思います。車山用のチューンナップにもフィットしたし、種目に対する彼女なりの理解もしたようです(まあ、かなりユニークな理解のようだけど ~o~;;)。実際、種目の滑りは上手くなりました。 

 やはり彼女は車山向けの性格だと思います。一般女性としてはスピードと急斜面に対する強さが無類ですから。車山の急斜面をあれだけかっ飛ばして、「最高です~」ってニコニコできる女は、そうそういないでしょう。昨日も、ヴィーナスで落差を十分取ったスピード十分の総滑をしてきて、「ちょっとマッタリし過ぎですかぁ」なんて言いやがる。~o~;;

 もし、全種目、練習した中での一番良い滑りを本番で出せれば、最終日に滑ることも夢ではなさそうな仕上がりです。車山は、慣れていない人には魔物の住むバーンに思えるそうですから、初出場で決勝進出なんてしちゃったら、ホント、車山に愛されてる女ってことになるんでしょうね。

 んがぁ、Yは根っからの小心者なので、まあ、それは無理でしょう。~o~ ~O~

 ワタシに関しては、とても良い練習が出来たと思います。ここ数年、このブログで「今年は良い準備が出来た」と書いては失敗しているので、まあ、それは言いませんが、でも、やるべきことは判ったって感じです。以下に個人的な注意点をメモしておきます。

<大回り>

・いきなりデコ直下に回り込もうとせず、直滑降を入れて、少し下からターンに入ること。

・急斜面の第一、第二ターンの切り替えで丁寧に体を落とし込むこと。

<総滑>

・ギルランデで力まず、「ぎふらんど」のつもりでゆったりと、しかし、浮かされないように。ギルランデ後の最初のターンを慎重にすること。

<急斜面小回り>

・ストックを遠く突いて体を落とし込み、低いポジションを保って大腿をしぼること。

<中斜面小回り>

・ストックを遠くついて体を落とし、S字ターンのイメージで内足主導。

 まあ、去年も注意点メモってあの成績なのでねえ。~o~;;;;

 さて、内弟子Yやワタシなど問題にならないほど車山にフィットして愛されたのは、やはり真の才能のある、あの人でした。昨日もレストランで愛嬌振り撒いて、レストランのお姉さんにヨーグルトいただいたり、コックさんにミカンいただいたり。そのたびに深々としゃがむようにおじきして御礼してました。これがまた、大ウケ。~o~

 多分、ウチのケミさんは日本一腰の低い一歳児です。~o~

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2012年1月23日 (月)

もし八海山なら

 昨日の車山は、曇り時々晴れ。終日、気温が低くなりませんでした。一昨日の夜5cmほど湿った雪が降り、バーンはなんだか上越気分でした。

 そんな中、我々はYの足慣らしの後、まずスポーツマンでの小回りのトレーニングでした。一昨日の練習でYが自信喪失気味になったので、良い状態で滑らせて良いイメージを残すために。

 まず、ワタシがケミさんを背負ってビデオ撮影、Yに滑らせてみたのですが、Yにしてはそつなく滑り降りてきました。まあ、これは当たり前で、なにしろ、雪が八海山みたいな雪ですから、斜度の問題だけなんですね。それも急なのは最初の落ち込みだけなので、そこさえクリアすりゃ八海山の前倉か林間程度。滑り頃です。

 Yさんは二、三本滑って良いイメージを作れた模様。まあ、当日もYは一応女子なので、急斜面小回りは最初の班になるはず。バーンコンディションの良い中で滑るはずだから、こんなモンでしょう。

 続いて、ワタシの練習。上部のアイスバーンが徐々に出てきましたが、まあまあのコンディション。暴走もせずまあまあの滑りでした。しかし、ホント、まあまあって感じです。今年の基準に合わせて「谷回り系」を試みているのですが、板が走らないのでツマンないです。こんなんで良いのかなぁ。

 でも、谷回り系でも上手い人は上手いと判りますからねへ。~o~;;;;

 昼食後、大回り板を履いてヴィーナスコースへ行ってみたのですが、午前中に皆さん大回りしていたとみえて、かなり荒れてます。まあ、かなり荒れていると言っても、そこは車山基準。八海山ならこんなモン荒れているとは言いません。このままここで練習でも良かったのですが、ヴィーナス下部が混み始め、危険だったので、小回り板に履き替えて決勝でコブ種目が行われるキャプテンコースへ行ってみました。

 キャプテンコースは何時にない新雪でかなりコブが大きくなっており、こりゃ楽しそう・・・と思って滑り出したんですが、やはりここは車山、コブとコブとの間がツルツルのアイスバーン。かなり苦労させられます。特に最上部のコブは、ちょっとどうにもならない感じで、スケートリンクに新雪の山をいくつもこしらえたようなコブ斜面でした。

 ここを滑り降りて、Yさん、しみじみと「都技選が八海山なら・・・」。まあ、コブに関してはそうなんだが、ワタシゃ、四百人も滑って荒れ果てた後のセパAで、「谷回り系」大回りをやる自信ありませんゼ。~o~;;;;;

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2012年1月22日 (日)

テクニックの切り替え野生との切り替え

 昨日の車山は一日雪が降ったり小止みになったり。いつもの車山らしからぬ暖かさに湿気の多い新雪で、「ここは八海山かヨッ」と突っ込みを入れたくなる天候でした。

 そんな中、今年も気合の入ったスキー馬、スキー鹿達が車山に集まってきました。昨日は、いろいろな所で、練習会やらキャンプやらが行われた模様。

 我が家は、どうしても総滑を確認したいという内弟子Yの要望を入れて、まずYさんにヴィーナスで大回りしてもらい、その間、ワタシが育児。その後、娘(仮称ケミ)を背負って、スポーツマンで小回りのビデオ撮りでした。

 スポーツマンは何時になく柔らかい雪で、最初のウチ大変に楽だったのですが、次第にボコボコし始め、おまけにガスが出て、最後には、ちょっと競技会の練習というコンディションではなくなってしまいました。

 昼食後、午後はケミさんを託児所に預けて小回りの練習。本当はスポーツマンの急斜面小回りも練習したかったのですが、視界が悪い上に下部にコブが出来てしまい危険と判断。ジェッターリフトを使っての中斜面小回りの練習となりました。

 ジェッター沿いも、上部の斜度のある部分はボコボコで使えないので、仕方なく、そこは大回りで降りたのですが、この「仕方なく」で、急にYが生き生きし始めました。もともとYは八海山やかぐらのコブ斜面を大回りするのが大好きな野生児なので、すっかり野生に帰りやがって、尋常ではないブッ飛ばし方をしてきてニッコニコ上機嫌でした。

 もちろんニコニコの後は、ジェッター下部の緩斜面での種目練習で少し冷水を浴びせてやりましたが。~o~;;

 一日の練習後、同じく練習に来ていた畏友H氏に遭遇。疲れ切った表情でした。今年はあちらこちらで、新スキー教程に沿った「谷回り系」の滑りでないと点が出ないと言われています。ワタシなどもなんとかテクニックを切り替えて大会に臨もうとしているのですが、ベテランほどテクニックの切り替えは難しいんですよね。

 いろいろな所で教わったことをワタシなりに噛み砕いてみると、「谷回り系」のポイントは、

・エッジングを早く緩める重心移動を心掛け、内足主導の切り替えを行う。

・加重抜重を控え、板に重みを載せ続ける、そのためにいわゆる板を踏む、板を走らせる動作はご法度。

 何年か前からいろいろなところで言われていたことですが、今年の大会はこの基準を徹底する模様。我々ベテランスキーヤーは、ずっと、「外足主導」と「踏んで走らせる」をやってきたのでねえ。テクニックの切り替えは、ホント難しいです。

 Yのような自分のテクニックを確立していないスキーヤーの方が、新基準への対応は楽なんですよね。もっとも、彼女の場合、野生との切り替えの方が大変みたいだケド。~o~

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2012年1月21日 (土)

納豆か鯵の干物か我が娘

 車山に来ています。センター後の授業が無事終了して、いよいよ我が家はスキーヤー家族です。時々は仕事しますが・・・。~o~;;;

 昨日は、内弟子Yが五藤伯文元デモのレッスンに入りました。Yが五藤さんに教えてもらうのは二度目です。前回の時はかなり気を使ってホメてもらったのですが、さて、今回はどうなることやら、と思っていたら、さすがに、都技選前ということで、選手として扱ってくれたようです。つまり、けっこうシビアに欠点やミスを指摘された模様。ちょっと落ち込んでました。あははは。~o~

 もっとも、昨日の車山は、珍しく天然の雪がかなり降り、ロングターンのトレーニングなどほとんど新雪滑降になってしまったので、ちょっとYには気の毒だったかもしれません。

 しかし、こういうシチュエーションは八海山で滑っているYには得意の状況のはずなのですが、やはり、遊びで滑るのとレッスンでは違うということのようです。

 ワタシの方は、ほぼ一日育児で、午後二時間ほど託児所に娘(仮称ケミ)を預けてYさんの様子を見に行きました。ちょうど、スポーツマンでの急斜面小回りを終えて、スラロームコースで中斜面小回りに移るところだったので、レッスンにくっ付いて見学させてもらったのですが、どうも、この種目もYはイマイチでした。

 先週、さんざん練習して良い感じになってたのに、右ターンで何度も外足を上げてしまいます。滑走後のリフトの上で、アレはどうしたんだ、と聞いたところ、「ポンて上がっちゃったので、もう良いやと思って。ふわふわして面白いから」とのこと。

 なんだかYさんらしいコメントで笑ってしまいました。どうもこの人は、一回失敗すると、あきらめが早いというか、すぐに遊びの方に走っちゃうんですね。茨城出身のクセに納豆のように粘り強く努力を継続するってことが全く出来ない。この女と日常的に接していると、もしかしてワタシゃマジメな努力家だったのかなと錯覚してしまいます。Yがあまりにアッサリと努力を放棄するので。

 ワタシゃ漁師町の出身なので鯵の干物食って育ってきた人間で、自分のことをそんなに粘り強い努力家とは思っていなかったのですが、このアッサリ納豆女と比較すると、ネバネバと粘着質なんですよねー、鯵の干物。~o~;;;

 さてはて、我が娘ケミさんはどっちに似るんでしょう。今の所、そんなに諦めの早い方ではないように見えるんですが、娘は母親に似るんだろうからなは。

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2012年1月18日 (水)

弟子に習う「ぎふらんど」

 昨日は仕事の合間に、内弟子Yとともにビデオで反省会をしました。

 Yさんは最近、いろいろと上手いスキーヤーを見ているため目が肥えてきて、いろいろワタシの滑りに対してもナマイキなことを言うようになりました。大半は、「チミはまだまだわかってないねー」で済んでしまうような戯言なのですが、時々核心をついてくるのでドキっとします。

 反省会で出てきた問題点と自分でみつけたポイントをいくつか、忘れないようにメモしておきます。

<急斜面小回り>

・右ターンで板が体の下に入りたがるためエッジングが強くなって失敗が出る。体を上手く落とし込めて左外足が外へ出ている時には圧が強くなり過ぎず、失敗がない。

<中斜面小回り>

・右手に余計な力が入っているため、右ストックが跳ね上がってウルサイ。

<大回り>

・スタートでデコの直下に回り込もうとし過ぎるとスピードがなくて失敗する。少し直滑降を入れてスピードをかせいだ方が失敗がない。

・最初の左ターンの後の切り替えで上手く体を落とし込めると、右ターンで腰が折れるクセが出ない。

<総滑>

・リズム変化は、無理に中ターンに持ち込まなくても、バーンの端まで行く間にゆったりと「ギフランド」すればスムースに次のターンに入れる。

 最後のヤツは、内弟子Yに言われたことです。Yは、ワタシの真似をして総滑にギルランデを入れるのですが、何度言い直してやっても「ギルランデ」を覚えられず、「○○さんのギフランドはゆったりやれば良いんじゃないですかー」などとのたまったりするわけです。

 「『ギルランデ』も言えないクセに生意気なこと言うんじゃねー!」とは思うものの、彼女は実際に上手く滑れちゃってるんでねへ・・・。~o~;;;;;;;;

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