2008年7月 6日 (日)

ジャコウネズミ氏の論理と牽強~『偽善エコロジー』

 昨日まで、けっこう忙しかったのですが、仕事の合間に、以前から気になっていた武田邦彦著『偽善エコロジー』という本(幻冬社新書)を読み進めていました。これ、かなーりびみょーな本です。~o~

 著者は中部大学という所の先生で、本の中身は、一言で言えば現在のエコロジー政策やリサイクル運動の欺瞞を暴くというもの。例えば、レジ袋や割り箸について、使わないのは「ただのエゴ」だと明快に断定します。著者は資源材料工学の専門家なのだそうで、そういう人に、「レジ袋を止めてエコバッグにすると却って石油消費量が増える」と言われると、ある程度説得力があります。また、割り箸に関しては、端材を使うから問題ないという話を以前から聞いていたので、これも、まあ、理解できます。バイオ燃料の矛盾と欺瞞の話も今となってみれば当然のことでしょう。

 しかし、どうも、この人、論理の展開が時々オカシイんですよね。どうも、異端の学者特有の妄想に近い被害者意識や対立者への憎悪があるらしく、

 「このようなことを私が指摘すると、いっせいに周囲から反撃を受けます。・・・未だ大切なことは公表せずに、個人攻撃だけをしています」

 「私たち日本人が本来持っているはずの誠実な心、謙虚な心は、いわゆる環境問題が起きてから、音を立てて崩れていっているのです」

 「リサイクルのように矛盾したことをしている間に、理想はだんだん失われ、汚れた心になっていったのです。」

 なんて言い出すんですね。こういう感情的な物言いって、折角、納得しかけている読者が、引いちゃうんですけどね。別に、この人の意見に対立する学者や環境運動家達は、この人に対して個人攻撃をしているばかりじゃなかろうし、日本人の心は環境問題やリサイクルが理由で堕落したわけじゃないでしょうからねぇ。~o~;;;;

 しかも、この本、最後には日本人論、精神論になってしまって、穀類自給率や反捕鯨運動や動物愛護運動にまで話を拡大して日本人の矛盾を論じ、「国際的不信を招く一つの原因」などと言い出します。果ては最新の電気ポットや水道の蛇口の使い難さをコボすに至って・・・・、折角、リサイクルの欺瞞を論じた部分は面白かったのにねえ。台無しです。残念。~o~;;

 そんなこんなの牽強付会は、まあ、面白がっていられるのですが、面白がってる場合じゃないのは、温暖化防止の話。この人、日本で二酸化炭素消費を減らして京都議定書を守っても、世界全体からするとホンの0.3%削減にしかならないので、無駄だって言うんですよ。それどころか、「まわりの国が引いてしまって、国際的に孤立した状態になっている」とまで断じています。これは、かなーり困った議論です。

 温暖化防止が待ったなしの世界的テーマであることは、ゴアがノーベル賞取ったり、今回のサミットの議題になったりしてることからも明らかでしょう。あの、悪名高きおバカの大統領でさえ、温暖化防止を口にする時代です。

 そんな世界の現況にあって、京都議定書は、二酸化炭素削減のための現在唯一の世界的枠組みです。これしか世界を救うための足場は現在ありません。

 確かに、出来た時から致命的な不備を抱えた内容でした。この著者が言うように、かなり日本には不利な協定ですし、アメリカ、中国、インドが参加していないのですから、実効性の低い協定ではあります。しかし、だからって、日本が、「無駄だから守りません」と言って良いものかどうか。この人だって大人なんだから、考えてみりゃ判りそうなもんです。

 一旦締結した国際的協定は、守らなければ信用を失います。信用のない国が、それに関して何を言おうと、誰も耳を傾けちゃくれません。まして、京都議定書は、日本を議長国とする京都会議で生まれたものです。日本が京都議定書の削減目標を守る努力をしてこそ、アメリカや発展途上国を組み込んだ次の枠組みに対して発言権が生まれるんじゃないでしょうか。

 確かに、現在のような状況では、日本が京都議定書の目標を守ってもあまり意味がありません。しかし、だからと言って「うちエコなんて無駄」と嘯いて冷房ガンガンかけて良いってことにはなりません。この件に関して、日本は世界に範を示し次の枠組みに向けて世界を動かす必要があります。

 そりゃ、このセンセイは、「夏の40゜cの中でも熱中症にならないようにするとか、涼しいところに住む」なんておキラクなことを言ってりゃ良いかもしれません。しかし、温暖化による異常気象は海面上昇だけではなく、台風の多発や旱魃、砂漠化といったさまざまな形での世界的災害をもたらすはずなんです。いったい、世界はどれほどの悲劇に見舞われることか。それを考えたら黙っていられないってのが本当の「誠実な心」ってモンでしょう。

 日本だって・・・、スキー場なくなっちゃうんですヨっ。~o~

 昔、ムーミンに「全てが無駄であることについて」という哲学書を愛読するジャコウネズミさんというキャラクターが出てきたのですが、現実の世界はムーミン谷じゃないんだから、「無駄じゃ、無駄じゃよ」と言ってれば良いってもんじゃありません、断じて!

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2008年7月 5日 (土)

雪のつもるぞ我が心

 かいほーーーーーーーーーーーー!!!~o~ ~O~

 昨日、一学期の受験生向け授業が終了しました。ばんざーい!長かったっす、今年の一学期。なにしろ、移動ヂゴクの日々だったので。疲れましたー。でも、それもしばらくお休み。まあ、火曜に高二の授業は残ってるし、どうせ二ヶ月経たないうちに、また移動ヂゴクの時間割は再開されちゃうんだけど、でもしばしの解放を今は喜びたいです。

 一昨日は、終講前祝いってことで(つか、毎週のことだが ~o~;;)、自由が丘「すず屋」さんで、思いっきり欲望を解放して良い酒飲んじゃいました。山形県亀の井酒造さんの「純米大吟醸スーパーくどき上手」。こりゃ、すごい!こんなふざけた名前なのに。幻の酒造好適米「改良信交」を30%にまで削り、M310という酵母で仕込んだんだそうですが、んんん、んまい!!華やかな上立香、含むと甘い含み香と高精白らしい軽ろやかさの向こうから、キレイな酸味と旨味が広がります。高精白のクセにこの味わいの深さは見事。瓶の裏のデータによると、酸度1.2なのだそうですが、もう少しありそうな気がします。

 二杯目は、神奈川県久保田酒造さんの「相模灘 純米吟醸 雄町」。これもなかなか見事です。相模灘らしく、酸味と旨味がどどーんと押し寄せてきます。酢酸イソアミルの甘い香りが口中にほのかに香る美味い酒でした。しかし、津久井なんて、我々、神奈川の海沿いに住んでいた人間からすると、山奥なんですが、「相模灘」で良いんかい?まー美味いから許しちゃうけど。~o~

 んで、昨日は池袋-町田-八王子という三箇所移動だったのですが、このスケジュールも最後だと思えば、楽勝です。まあ、例によって昼飯はちょっと忙しかったけど。

 夜の授業終えてから、締め切りをとっくに過ぎている某W大政経学部の傾向と対策本の原稿書き。今朝もずーっと原稿書き。ようやく先ほど脱稿しました。某W大政経学部は、今年何時に無く良問だったのですが、問題文がやたら長く、解説の難しい難問も入っていたので、タイヘンでした。ホント大変でした。~o~;;

 NZ出発前に、まだ二つほど原稿残ってるし、今日書いた原稿の校正もやらなきゃならないけど、でもとりあえず解放です。かいほーーーー!~o~

 原稿書き終わってからネットを見たら、NZでは昨晩大雪が降ったっていうじゃあーりませんか。今日、サザンレイクエリアのスキー場は雪降りすぎてクローズドらしいです。すげーーー。

 まさに、「雪のつもるぞ我が心なる」。あはははははははははははははははははははは。~o~ ~O~

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2008年7月 3日 (木)

出題者さん、考えてください

 最近、授業をしていてストレスを感じることがあります。例えば、次のような場合。

 出典は『大鏡』。道兼公七日関白の逸話です。道兼公は、方違え先の藤原相如邸で関白の宣旨が下ったことを知ります。その時一緒にいた北の方は大喜びで自邸に帰り、それを見送った道兼は内裏へ関白就任のお礼を言上しに向かいます。問題文は、その箇所から始まり、内裏で体に変調をきたした道兼がヨレヨレになって帰邸し、家人の迎えを受ける所まで。

 「(道兼公が)いといみじう苦しげにて降りさせ給へるを見奉り給へる御心地、出で給うつる折にたとしへなし」

 ここで、「見奉り給へる」に傍線を引いて主体を聞いています。我々予備校屋は、「お屋敷で道兼を迎えて牛車から降りるのを見る人物で、『給ふ』という敬語が使われる人ということになると、道兼の奥さんなんだろうね」なんて説明をするわけです。つまり、敬語の使い方で人物を推論しなさいって教えるんですが、コレって何だか変です。

 だって、問題文の少し前の記述を読んでいれば、敬語なんて考えなくても、関白就任を大喜びして自邸へ帰っていた北の方が、夫を迎えに出てくるんだろうって見当がつきますからね。

 つまり、『大鏡』の注釈書を前の方から読み進めていれば簡単に判るはずことを、部分的に抜き出した本文の中で技巧を使って推論させてることになります。これはもちろん、実際の入試でこういう聞き方をするために、それに合わせてテキストの問題を作っているわけなんですが、こういう所を説明するたびにストレスを感じます。

 入試問題の出題者さんって、子供達が何のために古文を勉強させられてるのか、考えているんでしょうか。

 古文を勉強させられている子供達は、別に専門家になりたいわけではありません。中には、将来、国文学や国語学を専攻する子もいるのでしょうが、99%以上の子は他の学科に進みます。国語学や国文学の講義を受けることすらない子も多いはずです。

 そんな子供達にとって、一般教養という範囲を超えて古文を勉強する意味というのは、せいぜい、将来有名作品の一般向け注釈書を読むことがあるかも知れず、その時に役に立つかも知れないという程度。要するに、カルチャーセンターで『源氏物語』の読書会に参加するかもしれないとか、趣味で『徒然草』の注釈を読んだりするかもしれないとか、そんな時のためなんじゃないでしょうか。

 ちなみに、そういう大人が増えてくることは非常に大事です。それこそが古典教育の究極の目標なんじゃないでしょうか。古典文学に親しみ古典文学に造詣の深い教養人達が大勢いるって、社会的には大変豊かなことなんじゃないでしょうか。

 閑話休題。だとしたら、注釈書を最初の方から読んでいけば自明であるようなことを設問にして、問題を解くための技巧を子供達に覚えさせることって、何の意味があるんでしょう。

 例えば、『蜻蛉日記』。注釈書を最初から読んでいれば、この作品のテーマは夫兼家との軋轢であることは自明なのですから、「来た」と言えば、「夫が作者の家に来た」ということ。それなのに、一部分だけ抜き出した問題文の中で主体を推論させちゃうってのは、どうなんだろー。

 これは、内容的なことだけではありません。例えば、「来ずなりにけり」という表現の「なり」が、動詞「成る」なのか助動詞「なり」なのか判断させる文法問題。問題文を最初から「来ず成りにけり」と表記してしまえば全く迷う人間はいないのに、何故か入試問題では平仮名表記にして設問を作ってしまったりします。

 仕方ないから、我々予備校屋は、文法のマニアックな知識を持ち出して、何故動詞なのかを説明することになるのですが、ムナシイです。表記の判りやすい注釈書なら自明のことなのに。

 今年の東北大の悪問だって、「来る」に振り仮名振ってくれれば、紛れが無いのに、わざわざ表記を紛らわしくして難問を作っています。何考えているんでしょう。「来る」を「きたる」と読むかもしれないなんてこと、カルチャーセンターで『源氏』読む人達に必要なことなんでしょうか。

 某早稲田が好んで出す空欄補充問題なんてのも、ムナシイ問題の典型です。趣味で『徒然草』読む人達に、何故、空欄を補充するためのテクニックを教えにゃならんのでしょう。市販の注釈書には、空欄なんてないのヨ。~o~;;;;

 子供達が何のために古文を勉強させられているのかという、古典教育全ての根幹にあるはずの問題について、出題者さんがまーーーったく考えてくれないから、小手先のテクニックを暗記させようとする予備校屋さんが繁盛しちゃうんだよなー。

・・・ってなことはワタシが言うことじゃありませんね。~o~;;;;

 でも、「『む』と『べし』を同じように訳せ」なんて言うヤクザな本で子供達が勉強しちゃう遠因って、そういう所にあるんじゃないのかしらん。やっぱ、カルチャーセンターで『源氏』読む時にも『徒然草』読む時にも、「む」と「べし」のニュアンスの違いは知っていていた方が良いって思いませんか、出題者さん。~o~

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2008年7月 1日 (火)

あっけない山越え

 昨日の未明。Euro08決勝が終わりました。あっけなくスペインの優勝。相手がドイツだっただけに、どうなるかちょっとハラハラしないでもありませんでしたが、無事にスペインが勝ちきりました。

 なんせ、「サッカーは90分経ったらドイツが勝っているスポーツ」と言われるくらい、いざという時のドイツは勝負強いので、最後にドイツがパワープレイに出た時には、こんな無理矢理の攻めで何かを起こされちゃ叶わんなあと思ったのですが、今年のスペインは、ゲルマン魂という山を上手く越えました。

 実は、表彰式までリアルタイムで見てしまったのですが、表彰式でUEFA会長プラティニから二位のメダルを掛けられた時のドイツイレブンの憮然とした表情に、ちょっと驚きましたました。ニコリともせず掛けられたメダルをすぐに外す者続出。ナルホド、ドイツ人は表彰式でもゲルマン魂です。恐るべき負けず嫌い。これが日本人だったら・・・・、プラティニに愛想笑いする者続出。~o~

 さて、リアルタイムで決勝を見たということは、当然、月曜の仕事に皺が寄ったということ。ちと大変でした。授業の方は、無事に最終週のまとめが出来たのですが、ちょっと眩暈が・・・。日本酒二合分くらいフラつきました。体調最悪。~o~;;;;

 火曜日は、午前横浜二時間、午後市ヶ谷二時間、夜吉祥寺三時間という非人間的スケジュールで、今年の時間割の中の山場なので、ちょっと心配だったのですが、こちらも意外にあっけなく山越え。無事に一学期の授業を終わらせてきました。まあ、それほど暑くない日だったので楽だったってこともありますが、ホッとしました。これで、どうにか無事に一学期を終えられそうです。

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2008年6月29日 (日)

終わりと始まりの交錯

 今日は、一日デスクワークの日・・・のはずだったのですが、昨日受け取った冬期・直前講習の予定うかがいの処理で半日使ってしまいました。

 なにしろ、今年の東京都技術選予選は、準備不足で予選落ちしそうになったので、直前練習の時間を確保しなきゃとアレコレ工夫・・・しようとしたのですが、うーーーむ、どうもスケジュールの調整が上手くいきそうにありません。いろいろ調べて悩みに悩んだ末に、結局、去年とあまり変わらない予定表を出すことになりました。ヤレヤレ。~o~;;;

 来シーズンの予定を考え終えたところで、今シーズンの後始末。シーズン終了後、チューンナップに出していた板をショップに引き取りに行ってきました。板のチューンナップは、車で十分ほどの所にある「MK」というチューンナップショップと年間契約しています。この年間契約システムは、新しい板のエッジ角を調整したり、大会に使う板を管理したりするのに便利です。同じ板を一年のうちに何回チューンナップに出しても構わないという契約だから。

 ただし、だいたいチューンナップ二回分くらいの値段なので、普通のゲレンデユースの板だと、少し損するかもしれません。

 板を四本引き取ってきて、そのうち三本はビンディングを緩め、所定の場所に収納して、今シーズン終了です。しかし、残り一本は、これからがまた始まりです。NZでは、今日も雪が降った模様。いよいよキウイ生活が始まります。ワクワクワクワク。~o~

 でも、その前にデスクワークと最終週の授業終わらせなきゃネ。~o~;;;;;;;;;

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2008年6月28日 (土)

終わる終わる始まる

 いつの間にか、一学期が終わります。今年は、一学期終盤体調が怪しくなったり、新しい教材に苦労したり、Euro08の番狂わせを楽しんだり、某有名講師AのNG集を作ったり、いろいろ無我夢中でやってるうちに、いつの間にか第十週終了。早くも明後日の月曜から最終週です。デスクワークろくに終わってないのに・・・。~o~;;;

 こちらが北半球で、そんなドタバタドタバタな終わりへの日常を繰り広げているうちに、南の島では、少しずつ始まりの準備を進めている模様。現在、Mt.HuttとCoronet Peakは何とかオープン。Remarkablesも明後日からオープンするようです。まだまだ雪不足で、ネットの映像の中のゲレンデは、自分の板で行くのが怖くなるようなコンディションですが、コロピーはスノーマシン増設したという話だし、まー、十日後ですから何とかなるでしょっ。~o~

 NZ$は27日現在で、1$=82.80円。去年に比べればはるかにマシですが、コロピーのカフェはリニューアルされて、値段が少し上がったとか。まだ、オージー景気に引っ張られてるんかいな。きっと、街中の物価も上がってるんでしょうねえ。

 考えてみれば、この時期のQueenstownを訪れるのは初めてです。あちらはこの時期スクールホリディのはずなので、ちょっとゲレンデが混むのかもしれません。でも、今年は日本人少ないんでしょうねえ。さて、どうなることやら。

 てなことを考る前にデスクワーク!傾向と対策本の原稿、模試一本、テキスト一冊、終わらせなきゃつ。~o~;;;;;;;

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2008年6月26日 (木)

誤謬と欺瞞の連鎖~『新修古典文法』京○書房

 一月ほど前に、生徒さんから相談を受けました。高校で某有名講師Aの文法副教材をずっと使っていて、隅から隅まで勉強したのだが、これからどうしたら良いか、って言うんです。うーーーーーーむ、お気の毒だけど、困ったねー。

 その子の通っていた高校は、神奈川の県立校でも進学校の一つに数えられるような高校です。そんな所にまで、某有名講師Aの魔の手が及んでいたかとちょっと驚きました。つか、使ってて変だって気づかないか?!某県立高の先生。~o~;;;

 仕方ないので、その子の持ってる本を借りて、全部チェックして、このままではマズイ所を教えてあげることになりました。あーあ、またまたしなくても良い余計な仕事を抱えこんじまった・・・。~o~;;;

 本を受け取ってみると、確かに、しっかり使い込んでる様子。書き込み、マーカー、付箋が付いて擦り切れてます。こんなに一生懸命勉強した本にケチつけるのは何だか申し訳ないのですが、でも、放置も出来ないしなぁ・・・。

 実は、以前、この本を使っている高校の先生に非常に使い難い本だと相談されたことがあったので、覚悟していたのですが、最初の方、案外しっかりしてます。

 誰かしっかりした執筆者が参加しているか、あるいは、この本以前に出版していた文法副教材をたたき台にしたのか、その両方なのか判りませんが、しっかりしたことも書いてありますし、生徒さんに判らせるための工夫も見られます。悪く無さそう・・・、と思って油断していると、突然ドドーンと来ます。なんじゃこりゃ?!ってな記述が。

 ・「る・らる」の訳し分け

 ・「む」と「べし」の意味及び訳し方

 ・「記号の接続

 ・「紛らわしい語の識別」

などの記述は、このテの本としては、ちょっと困ったレベルだと思います。まぁ、他にも細かい点でアヤシイ記述はあるのですが、生徒さんへの被害ということを考えると、無視出来ます。でも、この4点は、ちょっと困ったレベル。

 それと、全編に渡って、気になるのが「暗記しましょう」「暗記しましょう」のオンパレード。こんなに暗記しなきゃなんないのか?!つか、暗記で全て片が付くのか?!暗記の必要を否定するわけじゃないが、ちと暗記万能主義になってないかい。まあ、それがこの某有名講師Aの手法なんだけど。

 んがぁ、もっともっともっと困って看過出来ないのが、「敬語」。もともと、某有名講師Aの参考書の敬語の説明はデタラメの我流なのですが、この本では、しっかりした執筆者が参加しているため、却って混乱が見られます。

 敬語のページは、まず普通の説明が冒頭に来ます。おっ!マトモじゃん、と思っていると、次のページから展開されるのは、某有名講師の我流の説明。最初のページと矛盾してないかい、コレ?!

 結局、某有名講師Aの(多分)初期の誤った認識が早い時期に参考書になってしまったため、この本を書く際、その全面的修正をしてしまうと以前の参考書と完全に矛盾するので修正が利かず、マトモな説明との折り合いをつけなければならなくなって、このようなゴマかしの記述になったんでしょう。

 このあたり、小西教授が『古文研究法』の中で示された良心的記述の爽やかさと比較すると・・・、いや、こんなものと比較しては、小西先生に失礼過ぎますね。

 閑話休題。ともあれ、この本の欺瞞は結果的に、新たな誤謬を生むことになるでしょう。だって、この矛盾した説明を一生懸命勉強して理解しようとしちゃうマジメな子が全国にたくさんいるんですから。

 また、新たな誤謬は、全国の高校の教室で新たな欺瞞を呼ぶことになるでしょう。高校の先生方、この本の記述に従って敬語を説明するんでしょうからねえ。そりゃ何かゴマかしの説明をしなきゃ授業にならなくなるもの。誤謬と欺瞞の限りない連鎖。さてはて、どこまで行くのやら。

 某○都書房の皆さん、あなた方の会社の売り上げの向上は、日本の国語教育をそういう所へ導いた代償なのです。それに関して・・・、まぁ、ワタシごときが何か言うことでもありません。財布が満たされた代償にあなた方の良心が痛まなきゃ、それで結構なんですが・・・。

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2008年6月24日 (火)

デジャブーとの戦い

 一学期もいよいよあと二週。終わりの準備に入らねばなりません。この時期の予備校屋の天敵は、デジャブー。授業中に突然、「あっ!このクラスにはこの話したことがあるっ」と思ってしまうんです。これ、けっこう良くあります。同じような教材を同じような教室で同じような生徒さんに、毎年何度も教えているために、どうしても起こってしまうんです。

 同じ生徒に二度同じ話というのは、避けねばなりません。そのために、その年、何を話したかはメモってあるし、授業前の予習時にちゃんと確認しています。ところが、今日の某W大志望クラスで、通常授業では話してないと確認したことを説明している時に、突然、「待てよ、特別授業で話してなかったっけ?!」と思いついてしまいました。

 こうなると、もうダメ。生徒の顔を見ても、「一遍聞いたよ、その話っ」と言ってるように見えてしまいます。そうなると、どうしてもキチンとした説明がしづらく、なんだかあわただしく説明して、控え室に帰ってきて確認したら、なーんだ、やっぱり話してないじゃん。

 こんなことやってるようじゃ、カリスマA先生に惨敗しても仕方ないですねえ。~o~;;;;

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2008年6月22日 (日)

白いロシアに風吹けば

 昨夜は、居眠りしつつも見てしまいました、Euro08の準々決勝オランダvsロシア。今大会は、決勝トーナメントに入ってから番狂わせが続いていたので、マサカとは思っていたのですが、とんでもないまさかが起こってしまいました。予選を無敵の強さで勝ち上がったオランダが、まさかロシアに・・・。

 今大会一番の番狂わせではあったのですが、ジャイアントキリングに良くありがちな、守って守ってカウンター一発という勝ち方ではありません。ヒディンクのチームの常とはいえ、ロシアは、運動量がケタ外れで攻撃的。完全にオランダに走り勝ってました。つか、オランダは何だってあんなに動けてなかったんでしょう。暑かったんでしょうかねえ。

 それはそうと、昨夜のTBSの中継で、ロシアのGKアキンフェエフのことを、解説の金田さんが、「モンスターロシモフの再来と言われています」って口を滑らせて、「あっ、『ヤシンの再来』でしたっ」って言い直してましたが、史上最高のGKと言われるレフ=ヤシンの名前より先に、アンドレ・ザ・ジャイアントの旧名を思いついちゃう金田さんって・・・、ある意味スゴイ。~o~;;;

 先ほどまで、夕食を取りながら再放送の録画を見ていました。今日は、差し迫った締め切りも無かったので、ノンビリと。まぁ本当のところ、そんなにノンビリしてると、苦情の出そうなところが二、三箇所ほど・・・。~o~;;;

 録画を見ながら、先日房島屋「兎心」とともに購入してきた群馬県町田酒造の「純米吟醸50 町田酒造」をいただきました。んーーーー、こいつぁまた、すごい!華やかで甘い上立香、含むとキレイな酸と甘味が口中に広がっていき、サラリと品良く納まります。その納まり具合引き具合がお見事。貴婦人の身のこなしです。

 女性杜氏さんが細心の注意を払った力作らしいのですが、いかにも女性らしく華のある中にも気配りの行き届いたバランス。またまた日本酒新時代の旗手が現れたって感じです。こんな酒が、四合1500円ほどで買えちゃうんだからねえ。~o~

 貴婦人と言えば、「スイスの貴婦人」、とうとう今日予約注文してしまいました。なんちゃってGSの172cmです。いやー、秋が楽しみです。

 ところで、表題は、ワタシの母校の合唱部に代々伝わる幻のオリジナル曲のタイトルです。かの世界的指揮者O野K士君も若き日に熱唱した名曲。

 ♪白ーい、ローシアーにかぁぜふーけばぁー、

  ナーイチーンゲールがホーホーケキョー。

  コロッケ食べたーい、とーもぐいだー。

  泣ーいてた幽霊、うらーめーしやぁー♪

 ってね。~o~

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2008年6月21日 (土)

爽やかで切ない土曜日

 今日は、横浜で特別授業の日でした。昨夜は休肝日で睡眠を十分にとり、体調万全だったので、授業の方は完璧。心地よい疲労感とともに仕事を終え、自宅に帰ってきました。

 夕食時、一昨日買ってきた岐阜県所酒造さんの「房島屋 純米吟醸生 兎心」を開けて飲んでみました。んんん、んまい!薄濁りで、ちょっと炭酸っぽい刺激があり、生らしい爽やかさな香りと軽やかな甘さ。こりゃ、いくらでも飲めちゃいます。夏にピッタリ。帰りにデパ地下で買ってきた鱧の落としとも、素晴らしいマッチング。

 んで、とっても爽やかな気分だったのですが、食後、予備校から送られてきた今年度前期のアンケート結果を見て、ガッカリ。昨年同様、全体としては悪くないのですが、カリスマA先生、S先生と組んだクラスが・・・、昨年にもましてヒドい。

 悪くない授業をしてるはずなんですがねえ。こういうカリスマの先生って、昨日の話じゃないですが、一種の「神話」を纏っちゃってるので、どうにもなりません。あーあ、切ないなは・・・。~_~;;;;

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