K先生の伝説
『源氏』好きと言えば、思い出すのはK先生のことです。K先生は、ウチにいらっしゃった名物講師で、ワタシも浪人時代に教わっていました。古文に対して非常にマジメな方で、古文一直線、世俗の雑事には一切関わりたくありませんという感じのお爺さんでした。ですから、昔の生徒さんには妙に尊敬されていたのですが、この方が大変な『源氏』好きで、こんな伝説が残っています。
『源氏』は随所に玄人を唸らせるような名文が散りばめられています。ワタシなどでさえ、たまさか『源氏』を読み返すと、「うーむmmm・・・」と唸ってしまうのですが、或る時、K先生の授業で、その日の教材が『源氏』の、しかも名文の箇所だったんだそうです。教室へ入ってきたK先生、教材を開く時から、「今日は源氏ですなあ」ともう嬉しそう。まず、朗々とした声で教材を朗読なさったK先生、読み終わって、「う~~~む、いいですなあ~~」と、感極まって授業をせずにそのまま帰ってしまいました・・・。
ってんですが、ホントなんですかねえ。~o~
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