母なる深雪の愉悦
本日、我がホームゲレンデ六日町八海山は、三十cmほどの新雪がありました。昨日の降雪と合わせて、かなり楽しめる深雪でした。六日町八海山というゲレンデは、この深雪が一つのウリで、なにしろ日本有数の豪雪地帯であることに加えて、深雪でも滑れる急斜面(斜度がなければ深雪では止まってしまいます)があり、非圧雪バーンを残す営業方針(まー、あまり手をかけて整備しないということ)などもあって、知る人ぞ知るパウダー天国なのです。
んで、今日は、その深雪。加えて午前は温度がそれほど上がらず、しかも快晴で客の少ない平日。もー、最高のパウダー日和でした。こういう日に居合わせることの出来た人は幸せです。年間に四十日以上八海山を滑るワタシでも、こんな日はそうはありません。一般に、最近のスキーヤーは整備されたゲレンデばかりを滑るので、深雪が苦手なのですが、八海山の常連達は深雪には慣れっこ、つかそれを狙って八海山に来ている人も多いので、今日のような日はそういう常連達には最高のプレゼントなのです。もちろん、ワタシも深雪は大好き!
深雪を楽しむには、深雪に対する慣れとちょっとしたコツが必要ですが、それを掴んでしまうと、深雪は普通のスキーでは得られない喜びを与えてくれます。それを一言で言えば「冒険」ということになるでしょうか。兎に角、普通では考えられないライン取りで斜面を駆け下りられますし、普段では考えられないジャンプ、ダイブ、そして林の間を滑るツリーラン。
それら全てが可能なのは、深雪が我々の「冒険」を優しく抱きとめてくれるからに他なりません。最後は深雪がスピードを殺してくれると思うからこそ、危険なライン取りが出来、深雪がショックを和らげてくれるという安心感があるからこそ、ジャンプ、ダイブも可能なのです。言うなれば、我々は深雪という母親の視界の中で新しい冒険を試みる幼児のようなものです。深雪が守ってくれるという安心感が、我々を「冒険」へと誘うのです。だから、深雪を楽しむスキーヤーは、みんな子供みたいな無邪気な笑顔をしています。
んで、ワタシも今日の午前中は、思いっきり童心に帰ってハジけてしまいました。そして午後は・・・。実は、夜、東京で高二生相手の授業があったのです。友人のモーグラー、タクヤお手製のエア台から深雪にダイブして雪まみれになった六時間後には、東京吉祥寺でネクタイ締めて教壇に立っていたのでした。~o~
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