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2006年3月25日 (土)

コブ斜面大滑走

 昨日は、事実上、今シーズン六日町八海山を思う存分滑ることのできる最終日。大快晴、シーズンの終わりにしては悪くない雪、平日のガラ空きのゲレンデ、と条件が揃って素晴らしい一日でした。しかも、友人のモーグラータクヤ(全日本選手権八位)と八海山のコブ好きのスキー仲間数人が集まってしまったので、もう最高!コブ大滑走の一日となりました。

 六日町八海山というスキー場は、深雪かコブかというスキー場で、コブ斜面が深雪と並んで、また有名なのですが、そのコブ斜面を、モーグラータクヤを先頭に、狂ったようにかっ飛ばすオジさんスキーヤー達の姿はちょっと異様だったかも。~o~;;

 しっかし、タクヤのコブでのターン技術は、凄まじい物があります。一般に、モーグルのターンは、初期のモーグラーの稚拙な技術のイメージもあって、特殊なターン技術と思われがちなのですが、現在の洗練されたモーグルの技術は、我々一般スキーヤーの学ぶべき点が非常にたくさんあります。つか、コブの中でのラインの取り方が違うだけで、他の部分は、ほとんどマネすべき技術だと言い切っても良いかもしれません。ラインの取り方だけは、ちょっとマネが出来ません。なにしろ、彼らは、タイムを競いますので、ラインが直線的。そのため使用する板も、コブの中で直線的なライン取りをしやすいように、サイドカーブをあまりつけず、かつコブの凹凸に対応しやすいよう軽く柔らかい板なのです。我々の板であのライン取りは、ちょっと辛い。

 逆に、タクヤの板で我々基礎スキーヤーのライン取りをするのは苦しいようです。タクヤは非常に高い対応力があるので、我々のラインに合わせてコブの溝に沿った滑りをしてくれましたが、「基礎滑りは疲れるヨ」だそうです。それにしてもヤツの基礎滑りは・・・、本当に凄まじい。ワタシは、ついこの間まで、基礎の全日本技術選手権を見ていたのですが、そのワタシの目で見ても、タクヤの基礎滑りは、全日本トップクラスと互角でしょう。つか、そんなことは、モーグルの全日本でトップクラスなんだから当たり前か。

 なにしろ、コブの中でのポジショニング(板に対する体の位置)が良いため、溝の入り口でしっかりエッジングできる。そのため板がひゅーんと溝を走る。ところがその走る板をうまく抱え込んで先落としをするため、板のトップがぴったりとコブの最大斜度に張り付いて雪面を捉えてたわみ、そのしっかりしたエッジングが次の溝での板の走りを生む。まー、要するに、基礎のトップクラスの選手と全く同じなんです。特に、浅いライン状のコブを基礎滑りで滑らせると、もうそのまま全日本技術選の世界です。そばで見てるオジさんスキーヤー達(我々だって、一般的にはかなり上級スキーヤーの部類なんだけど)は、あまりの見事さに、もう大笑いするしかない。~o~

 何はともあれ、これ以上ないコブ斜面大滑走の一日だったのでした。

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