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2006年3月20日 (月)

よくある無益な質問

 この商売をやっていると、生徒さんから、答えようのない無益な質問をされることがあります。どうも、生徒さんは、我々を入試に関して何でも知っているエキスパートだと勘違いしているらしいのです。予備校屋なんて所詮出題者ではないんだから、知らないことが山ほどあるんですがねえ。

 例えば、「○○大学を受けるのに、覚えなきゃならない古文単語の数は何語ぐらいでしょうか」なんて質問。コレって大変よくある質問なんだけど、ところが、二重の意味で答えようがない質問です。一つは、先ほど書いたように、我々は出題者ではないので、○○大学の来年度の入試問題について、責任持ったことを何も言えないということ。昨年までの過去問で統計はとれるんですけどねえ。来年のことは、ホントんトコわかんないヨ。

 それともう一つの大きな不確定要素は、その子の頭の中の現代語の語彙。古文単語というのは、現代語とかなりカブっていてるので、現代語の語彙が多い人は、その分楽が出来ます。逆に、現代語の語彙の貧弱な人は、大変です。例えば、昔、こんなことがありました。

 「いかなるいきどほりかありけむ」という文がテキストに出てきたので、「『か』は<疑問>。『ありけむ』の『けむ』は<過去の推量>だから、『どのような憤りがあったのだろうか』っていうことだね」と説明して授業を終わったら、質問の子が来て、「先生、『かありけむ』の説明は理解できたんだけど、『いきどほり』って説明しなかったですよね、何ですか?」って言うんですよ。「憤り」って現代語ですよねえ・・・・。

 まー、これは極端な例だけど、人によって覚えなきゃいけない単語の数が大きく異なるのは明らかです。だから、答えられないんですよね、最初の質問には。逆に、こういう質問に自信持って答えちゃう先生、結構いると思うんだけど、どうなんですかねえ・・・。~o~;;

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