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2006年5月10日 (水)

タイムリーな質問

 昨日、某有名講師Aの話を書いたら、今日、たまたま、某有名講師Aに昨年教わっていたという生徒が質問に来てしまいました。昨年、他の中堅予備校で、衛星放送のAの授業を取っていたらしいのです。

 んで、Aの授業の何処が「使えない」かという話になり、「『98%』なんて言ってる所はたいてい使えない。例えば、『人物の直後に読点があるとき、98%主語』なんてヤツは危ないね」って話をしたところ、「A先生、上位クラス対象の授業だと、『98%主語』と言わずに、『難関校を受ける人は90%くらいだと思ってください』と言ってます」だって。

 思わず、失笑してしまいました。いかにも、この人らしいゴマかし方なので。だって、難関校だろうが下位校だろうが、出題される古文に違いがあっちゃあ可笑しいでしょう。主体判定の設問にしても、そんなに違う箇所を問うわけじゃなし。よしんば、難関校は意地の悪い例外的なところを主体判定の設問にするという理屈を認めたにせよ、主体の勘違いは他の設問に必ず影響しますから、難関校を受けない子だって、「98%」などと考えていてはマズいはず。「98%」の危険度は同じです。

 要は、「難関校を受けない子は、例外の箇所を見つける能力がないから、『98%』と思わせておけば良いけど、難関校を受ける子は例外を見つけてきてウルサイので言い逃れの利く数字まで下げておこう」というこの人の側の一方的な都合です。「98%」と思い込まされて、本番で致命的なミスをしてしまった難関校を受けない子は、いい面の皮です。そして、もっと「面の皮」なのは、参考書を買ってマジメに勉強してしまった人たち。誰に責任取ってもらえば良いっちゅうの?

 こういう話を聞くと、つくづく予備校屋は人気先行ではいけないモノだと思います。この人だって、人気が先行して参考書を早い時期に出版していなければ、毎年の授業の中で少しずつ微調整をして、「98%」を「90%」くらいまで下げることは出来たはず。でも、参考書を出版してしまっているので、そういう調整は不可能なんでしょう。その年の授業の中で、いきなり「95%」とかって数字にしてしまったら、「参考書には『98』って書いてあるのに・・・」って質問が来るでしょうから、参考書の信用度、全く無くなっちゃいますもんねえ。

 それにしても、こんな人の参考書が一番売れてるって現状を、どう思っているんでしょう、主な出版元になっている「学○研究社」サン。やっぱ、売れるが勝ちですかねえ。

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