モアチャレンジ
先日の日曜日、モーグラータクヤと別のスキー友達と三人で、奥只見丸山スキー場に行ってきました。いや~、毎年のことですが、この季節の奥只見は下界とは別世界です。つか、今年は特にその感が強いです。まだまだ、雪たっぷり。積雪が2~3mあります。んで、午前中雨が降ったこともあって、ガラガラ。雪はちよっと汚れているけど、かなり楽しめました。
それにしても、タクヤはスサマジイです。あらゆるギャップが彼のエアトリックのステージになり、あらゆるコブ斜面が彼のアタックの餌食になります。とまあそこまでは、ヤツの専門種目だから、まー許すとして、コブ斜面の大回りなんて専門外のものまで、ワタシより速いのは困ったもんだ。不整地大回りは、ワタシの一番の得意種目なのに・・・。~o~;;;
んで、奥只見の全ての斜面で、彼はナショナルチームのテクニックを見せ付けてくれちゃったワケですが、帰り際の整地で、「○○さん、小回りしてよ」って言うんですよ。何だろ、と思ったけど、ちょうど整地小回りの練習しごろの斜面だったので、ちょっと本気で小回りして、振り返ったら、ナント、ヤツは後ろにピッタリくっ付いてワタシのシュプールをトレースしてきたのでした。
正直言って、彼には、もうほとんどどんな滑り方でも敵いそうにありません。昨年までは、コブでは全く敵わなくても、大回りでは勝ってるし、整地小回りでも、基礎の競技会でなら勝てると思ってました(実際、彼が冗談で出た基礎の競技会では勝ちました)。でも、今年の彼の進歩は、もうメチャクチャなので、大回りでは勝てる気がしなくなり、整地小回り(コレも、結構ワタシの得意種目)でも、アヤシイもんだと思っていたのですが、どうやら、追いつかれたらしひ・・・。
それにしても、モーグルのナショナルチームなんだから、モーグル以外のことはやったって仕方ないんですが、どうやら彼は、あらゆるスキー技術にチャレンジしたいらしいのです。それも、自分にとって新しい滑り方へのチャレンジが面白くて仕方ないらしいんです。だから、ワタシみたいなジジイからも、何かを吸収しようとしてるらしい・・・。
コレは、スゴイことです。スキーってものは、チャレンジがなくなったら、つまらなくなります。自分の限界にチャレンジしている時って楽しいもんなんです。そんな真理に15才のガキの分際で気づいているとは・・・。コイツ、もしかして、”天才”なんだろーか。ちょうど、アルペンスキーの佐々木明みたいに。
翻って、ワタシ自身、新しい滑りへのチャレンジを最近忘れてました。昔は、ムチャなチャレンジばっかりしてたのに。ワタシの尊敬するスキーヤーで、オーストリアデモの故マルティン=グガニックは、生前、レッスンのたびに言ってました。「モアチャレンジ!」。そーだヨ、オレ最近、チャレンジを忘れてたな~。「モアチャレンジ!」。まだ、自分の技術に安住するほど、オレ、完成されたスキーヤーじゃないもんな~~、と15才の子供に教えられた一日でした。
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