ナイーブな野生~レミオロメン『HORIZON』
今、メチャ売れているらしいアルバム、レミオロメンの『HORIZON』をヘビロテ中。実は、昨秋にスキー場で「粉雪」を散々聞かされて以来、アルバム発売を待っていました。んで、感想、なかなか良いんでないか、パワフル&センシティブで。
しかし、この妙にナイーブな詩の世界はなんざんしょ。
「僕らはこれ以上ないなんて決め込んで、本当の力が出せずにいるよ。飛び出せ。世界は無限の彼方じゃなくて、こちらにあるからイメージは超えられるさ」(「スタンドバイミー」)
なんて、やけに健康優良児優等生青年風にポジティブメッセージじゃありやせんか。こいうの、おじさん達としては、恥ずかしいんですけどネ。ま、でも、全部が全部コレじゃないから許しましょう。ややナイーブな詩とちょっとだけお洒落でドライブ感のあるサウンドと藤巻君の野生的なヴォーカルのさじ加減が売れた理由かもしれません。
都会風に灰汁抜きした「くるり」。力の入った「スピッツ」。なんて言ったら良いんでしょう。ともかく、ヴォーカルとしては悪くない。でも、安定的に高音をスパッと出して欲しい気もします。特に「粉雪」最後のリフレインの絶叫は、アレでワイルドな迫力が出るんだろうけど、聞いててやや不安な感じもします。
そりゃそうと、サッカーWカップ日本代表のキャプテン宮本ツネさんは、以前ラジオ番組に出演中、「ドイツ大会のテーマはどんな曲になりますか」と聞かれて、「レミオロメンの新しいCDを聞きたい」と答えたところ、「世界で日本をアピールしてきて下さい」というメッセージとともに『HORIZON』が合宿所に届けられたそうです。最初のゲームの日の今日、きっとツネさんは、リラックスのためにこのアルバムを聞いています。先ほど取り上げた、「スタンドバイミー」。おじさん達には恥ずかしいほどポジティブですが、これからWカップに向かう日本代表の選手達には、まさにピッタリ。こういう気持ちでサムライブルーの選手達には頑張ってもらいたいもんです。(そういえば、「スタンドバイミー」のイントロは、2002日韓Wカップのテーマ曲とソックリ。つか、Wカップに合わせてワザとやったのかいな、コレは?!)
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