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2006年6月30日 (金)

今は昔

 昨日は、自由が丘にある校舎に出講する先生達の一学期打ち上げ会がありました。近年、こういうのも少なくなりましたが、ワイン好きの先生が、「みんなで食事しながらワインでも飲みましょう」と言ってくださって、知り合いの小さなフランス料理屋を貸切り、とっときのワインを持ち込んで、かなり贅沢なひと時でした。

 んで、普段、あまり話をしない先生とも話す機会があったのですが、数学の若い先生と話したところ、彼は、ウチの予備校初年度だったとのこと。いやー、落ち着いてるから全然気づきませんでした。

 ウチの予備校の初年度の仕事は結構大変です。教材を消化するだけでも難しかったりするし、生徒さんマジメだから気を抜けないし、生徒さんの評判も気になるし、あんまり落ち着いてられないと思うんですが。つか、ワタシ自身は初年度はタイヘンだったな~。モノスゴク落ち着きがなかったでしょうね、今考えると。なにしろ、自慢じゃないが、ワタシは初年度の頃、実力がなかったからネ。ってホントに自慢になんないな~(『懺悔ばなし』06'3/23参照)。~o~;;;;

 当時、予備校は黄金期で、生徒さんは各教室ともあふれるほど。数が多いとどうしても質も高くなり、一番下のクラスでも、現在なら一番上のクラスに入れそうな子がゴロゴロいました。そいつらが、またマジメで、熱心で。初年度のワタシとしては、怖かったんですよ~。授業後の質問も細かくてレベル高かったし、それを度胸だけで乗り切ったわけですが、正直、質問を全部こなしてから、帰宅する時に、講師室から出るのが怖かったのをおぼえています。校舎の表へ出るなり、「いい加減な授業しやがって!!」って殴りかかられそうで・・・・。~o~;;;;;

 まー、今となっては昔々のお話です。

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2006年6月27日 (火)

Wカップの進行と子供の退化。

 Wカップ、順調に日程が進んでます。決勝トーナメントも、ほぼ番狂わせなく進んでいきます。それにつけても、決勝Tに出てくるチームはスゴいわ。こりゃ、こんな所へ我が日本代表が二大会連続で出ようなんて申し訳がない、ってくらい。やはりジーコではありませんが、日本選手はフィジカルの強さが足りないデス。体の大きさってよりは、足腰の強さとか上体の強さが足りないって気がします。ひ弱ですよね。

 それにつけても、つくづく心配なのは、最近の子供達の足腰のこと。なんか甘やかし過ぎるんじゃありませんかね。特に最近の小さい子で気になるのは、もう歩ける年齢なのにベビーカーに乗ってる子、つか、乗せてる親がたくさん目に付くこと。「お子さんは体が不自由なんですか。大変ですね」と何時でも嫌味を言いそうになります。ホント、歩かせないと足が退化しますヨ。

 そうやって、子供を歩かせないくせに、わざわざお金払ってサッカー教室だとか水泳教室だとか入れるんだよね、きっと。なんか違いませんか、やってること。子供なんて、その辺を走らせてれば、そこそこ足腰が出来ると思うんだが。

 例のモーグルナショナルチームのタクヤなんて、小学校に入る前から、夏は山の坂道を駆けずり回り、冬は家の周りの雪掻きを手伝ってるから、足腰が強い強い。それが彼のモーグル滑りを支えています。昔の子供はみんなあんなだったんだよね。

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2006年6月24日 (土)

日本人柳沢敦~大和魂のFW

 今、発売されている『Nummber』誌に川端裕人という作家のWカップ観戦記『東方ニ熱アリ』が載っています。ドイツに長期滞在してWカップ見まくってるらしいんだけど、仕事とは言えウラヤマシイ。 

 んで、この人がオーストラリア戦を見た後、逆転負けに強い衝撃を受けて、この衝撃は自分に似た身体、似た心を持った代表が戦うからではないかって分析してるんです。ジーコの日本代表は日本人らしさに依存して伸ばすことで形作られているので、それが粉砕された時に衝撃を受けるのではないか、トゥルシエの時にはこんなことは考えなかったと。

 確かに、トゥルシエの時は、フランスから持ち込んだ怪しげな「フラット3」という鎧があり、なんとなく多くのサポーターがそれで安心しているという部分がありました。選手がどう思っていたかは別みたいだけど、とりあえず、サポーター的には、前回Wカップ優勝のおフランスの「先進思想」に頼ってれば、むき出しの日本人の勝負と考えなくても良かったんですね。こういうのって、日本人好みです。だから、あのフランス人は、とってもサポーター受けが良かった。特に、戦術オタクみたいな人達には。

 でも、こんどのジーコは、そういう依存できる鎧を示してくれなかった。それで、オタク系のサポーターや評論家には、結構評判悪かったんですよね。

 んで、そのむき出しの日本人の典型がFW柳沢敦。彼は、非常に日本人的なFWです。体格は大きくないがアジリティがあり、献身的に守備もするし、仲間を生かすポストプレーやパスを受けるための動き出しの良さに特徴があります。そのため中盤の選手からは大変好まれるのですが、自分でシュートを打ちたがらない。いざって時にパスしちゃうんですよね。協調性は高く勤勉だけど、個人としての独立性に乏しく、自分だけで責任を負いたがらない日本人の典型です。

 日本人らしさを表す言葉に「大和魂」がありますが、この言葉のかなり早い時期の用例が『源氏物語』には出てきます。そこでは、「大和魂」は「漢才(漢文の教養・能力)」の対義語で、日本的な世渡りの能力、貴族社会の中で協調して上手く立ち回る能力のことなんですよ。そういう意味で、柳沢は「大和魂」のFWってことになります。

 今度のWカップでは、柳沢君のFWとしての評価は地に落ちました。オーストラリア戦も良くはなかったけど、ヒドかったのがクロアチア戦51分のゴール正面のどフリーのシュートを外した場面。もう、アクロバチックなまでに見事に外してる。なんせGKもいない無人のゴールに、正面5mほどの距離からシュートして外すんだから。解説していたリトバルスキーは、「(ドイツの名FW)ルディ=フェラーなら、足にギブスしてても決められた」と嘆いたとか。

 んで、世界中のメディアから嘲笑されてしまったワケです。世界中に恥をさらしてしまったんですね。んで、よく日本の文化は、「恥の文化」だと言われます。日本人が最も嫌うのは、「罪」ではなく「恥」です。「罪」なら神様に許しを請うのでしょうが、「恥」は自ら雪ぐしかありません。果たして日本人柳沢敦は、これからどうするのだろう。ちょっと注目してみたいところです。ヤナギよ、こりゃ今期のJリーグ得点王くらいじゃ名誉挽回にならないゾ。

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2006年6月23日 (金)

まっ、しょーがないってことですか

 はー、見てしまいました。一限から授業だってのに、午前四時から。つ、疲れた・・・。んで、感想。そりゃあんなもんだろ。

 別にスコアの1-4というのがブラジルと日本代表の実力差だと言ってるのではありません。今のブラジル相手に二点差つけて勝たなきゃいけないなんて状況になりゃ、世界中のどの国がやったってああなっちゃうってことです。

 だって、一点先行するまでの日本代表はホントに良く戦ってましたからね。まあ、もちろん、ブラジルのFWにあの動けない太っちょがいてくれたってことはあるのですが、それにしても良く戦ってました。

 もし、ブラジルが消化試合だからって理由でFWをロナウドじゃなくリヨンのフレッジとロビーニョのコンビにしてたら、前半だってあんなに善戦できなかったでしょう。あの太っちょの出来はヒド過ぎた。ミスばっかりだし、パスに追いつけないし、何度太っちょロナウド叔父さんに助けられたことか。

 でも、太っちょに助けられながら、日本代表は善戦してました。前半をもう少しでリードして終えられたのに。あそこで追いつかれて全てが終わりました。だって、ブラジルから後半だけであと二点取らなきゃいけないなんて!選手達も多分、無理を承知で押し上げ、前掛かりになって敵陣からのブレスでボール奪取・・・を狙って、ボコボコにされてしまいました。~o~;;;

 もし、前半終了間際にこらえて前半1-0で終わっていたら、後半、守りながらチャンスをうかがって、ブラジルがプライドに掛けて力攻めに来るのを耐え忍び、終了間際に玉田を走らせてカウンター一発!これなら有り得る奇跡でした。ブラジルに2-0で勝とうと思ったら、多分、そんなシナリオしかなかったでしょう。そして、半分、シナリオ通りになりかかってたのに・・・。

 ま、結局、最初の結論にもどります。ブラジル相手に2-0で勝とうなんて思ったら、ああなるってことです。最低でも、ブラジル戦は引き分けで良しっていう状況で最終戦を迎えなきゃいけなかったのに。くれぐれも悔やまれるのは、あのオーストラリア戦。

 まっ、これがサッカー、これがWカップってことなんですかね。

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2006年6月20日 (火)

Wカップに見る国民性~リスペクト好き

 いやはや、どーも、困りました。「グッドルーザー」だなんて言ってらんなくなっちった。~o~;;;

 さっきまで、日本vsクロアチア戦のビデオを見ていたのですが、勝てた試合ですねえ。特に前半は、実に上手く攻撃を組み立てていました。組織的に守れていたので、相手の攻撃はほとんど単発的だったし、危なかったのは、ブルショへのロングボールでPKになっちゃったところだけだけど、それも川口が神かがってスーパーセーブしちゃったし。

 でも、実は、そのPKの直後が勝負所だったのかもしれません。ああいうプレーの後は、両軍の精神的バランスが崩れやすいから。キッカーのスルナは後悔を引きずるし、他のクロアチア選手も冷静ではいられないはず。一方、こちらは勢いづく。

 これは、ドイツのTVで中継コメンテーターをしていたリトバルスキーさんが指摘してたらしいんです。「ここがチャンスだ」って。でも、五分後には日本びいきのリティは失望することになります。あそこで、勢いづいて思い切って攻撃的に出て行く日本選手が誰もいなかったから。自分達が精神的に優位に立てるって自覚できなかったんですね。逆にあの後しばらく、クロアチアの時間になっちゃった。

 リティは、中継の中で、「日本人は相手をリスペクトし過ぎる」と言っていたそうです。これは、日本に来る他の選手や監督からも聞いたことがあります。もしかして、ジーコも言ってたかもしれません。でもね、リティ、ジーコ、日本人って、1800年も前の卑弥呼の頃から外国をリスペクトし続けてきたんだよ。今更、リスペクトし過ぎって言われてもねえ・・・。~o~;;

 この外国をリスペクトし過ぎる傾向って、選手だけではありません。6/6に紹介したサカオタサイトでも、オーストラリア戦の後は、悲観論の嵐。こんなチームがクロアチアに勝てるわけがない、って言い出すヤツが多数派になっちゃった。サッカーをある程度知っているサカオタでさえそうなんだから、一般の人は、もっとひどかったんじゃないでしょうか。ワタシの同僚のブログなどでは(サッカー何にも知らないオヤジのくせに)、太平洋戦争まで持ち出して、「オーストラリアに勝てるわけないと思ってた」なんてしたり顔で言い出す始末。でも、あのオーストラリア戦を冷静に見ていたら、90%は勝っていた試合だって判ると思うんですけどね。現に84分まで勝ってたんだし、同点の後も明らかな誤審(後にFIFAが認めた)で勝ち越しのPKもらえなかったり・・・。サッカーはああいうものだから、結果は仕方ないんだけど、決して負けているゲームではなかったのに、なんなんでしょう、あの劣等コンプレックス丸出しの超弱気っぷりは。

 日本人の外国リスペクト好きは、やはり地理的な問題でしょうね。隣の巨大国家中国の文化的影響下に千数百年も置かれ、そこから解放されたと思ったら近代西欧の文化力に圧倒され、そこに追いついたかと思ったら、この間の敗戦後はアメリカ文化に支配されて・・・。日本人は、その間、ずーっと他国の文化をリスペクトし続けてきました。その間、他国に対するリスペクトを示すことが知性の証ですらあったんです。奈良朝から平安朝にかけての文人達も、明治の文化人達も、戦後のアメリカかぶれの文化人達も、みんな他国の文化に対する理解が知性の証明だと思ってきたんです。今でも、朝の情報番組でNYの流行のレストランを紹介しちゃったりするんですヨ、日本って国わっ。今更やめられませんよね~。~o~;;

 ただ、競技となると、その外国リスペクト過剰は損です。次の相手は、世界中からリスペクトを集めているセレソンだしね~。

 ただし、ここまで、偉大な相手だと却って開き直れて良いかもしれません。そう考えたいですね。もう、勝負は度外視して、ただただ健闘を期待しています。

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2006年6月18日 (日)

Wカップに見る国民性~グツトルーザーになる資質

 今、ポルトガルvsイランの試合を生中継で見てます。このポルトガルという国のサッカー、ワタシは好きなのですが、どうもこの国は勝ちきれない国なんです。実力は、世界中で認められているのですが、Wカップでは成績を残せないんです。Wカップ出場が今回でたったの四回目ってのも驚きだし、決勝トーナメント進出が四十年間ないってのも驚き。この前、決勝トーナメントに進出したのは、1966年イングランド大会、エウゼビオが得点王になった時だってんだから。

 本当は、もっと好成績を出して良い強豪国のはずなんです。89年、91年と連続してワールドユース大会(U-20)で優勝しているし、そのメンバーが成熟してくると、欧州選手権で96年ベスト8、2000年ベスト4、2004年準優勝。Wカップでだって、もっと活躍してなきゃいけないのに、何故か、実力を認められながら、惜しいところで地区予選で敗退したり、グループリーグでしくじったり。

 こういう国って他にもいくつかあります。スペイン。Wカップ出場は11回を数えるけど、50年大会のベスト4が最高成績。どんなに前評判が良くてもベスト8止まり。オランダ。Wカップ準優勝二回の名門ながら、地区予選敗退も結構多くて、万年優勝候補ながら、まだ優勝経験なし。

 これらの国って共通点がいくつかあります。攻撃に関しては高い技術力を持つタレントが豊富で、華麗かつテクニカルな攻撃サッカー。勝負よりもきれいなサッカーを追求してしまうので、土壇場で勝負弱い。それに、これは偶然かもしれないけど、海洋国家で中世日本と交流がある。

 こうして考えてみると、このグッドルーザー国、ちょっと我が日本代表と似てるんですよね。日本も中盤から前の攻撃陣に技術の高いタレントが揃っていて、きれいな攻撃サッカー志向。おまけに海洋国家。もしかして、魚ばっかり食ってると勝負弱くなるのかな。

 ただし、日本代表がこれらの国の仲間入りをするためには、もう少し、実績を積まねばなりません。世界が実力を認めなきゃ真のグッドルーザーにはなれないんですよね。やはり、クロアチアに攻め勝ってブラジルと引き分けるくらいはしないとねえ。~o~

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2006年6月16日 (金)

Wカップに見る国民性~根性の守備と狡猾な守備

 よく、サッカーには、その国の国民性が表れると言います。

 例えば、今、ワタシの目の前では、グループリーグB組パラグアイvsスウェーデン戦の録画放送をやっているのですが、このパラグアイというチームは、世界中で最も根性のある守り方をするチームです。そのため、Wカップでは世界中から一目置かれています。ずっーと以前から。これは、パラグアイの先住民族、グアラニー族の血がそうさせているらしいのです。今も、スウェーデンのループシュートを、猛然と戻ってきたDFがゴール直前でクリアしました。スゴイ。なんて根性あるディフェンスでしょう。

 一方、パラグアイの隣国ウルグアイはというと、少し国民性が違うようです。同じように守りの堅いチームなのですが、根性で頑張るという感じではなく、やや狡猾な印象があります。ウルグアイという国は、教育程度が高いらしく、頭を使うことを美風と感じているようなところがあります。例えば、1950年のブラジルWカップ決勝で、ウルグアイは開催国ブラジルを、マラカナンスタジアムに詰め掛けた20万人の観衆の前で破ります。その時、勝っているウルグアイチームが試合終了間際にやった時間稼ぎが、今でもウルグアイ人の自慢らしいんです。コレなんか日本人だったら、絶対恥だって人が出てくると思うんですが、どうもウルグアイ人は、ただ勝利するよりも知恵を働かせて勝つ方が美しいと思っているらしいんですね。

 それで、その知恵におぼれて、敗れたりもするんですな。今回のWカップ出場の掛かった予選のプレーオフでオーストラリアとホーム&アウェイで戦った時、普通にやれば実力でウルグアイが勝ったと思うんですけど、オーストラリアチームのコンディションを崩そうとして、ホームの試合時間を変更して、オーストラリアチームがウルグアイ・モンテビデオから、その日のうちに帰国できないようなタイムスケジュールを組んだそうなんです。ところが、オージー達は代表スポンサーのカンタス航空の飛行機をチャーターしてさっさと帰っちゃった。一方自分達のチームは、手違いで移動するチャーター機が取れずに、乗り継ぎ乗り継ぎで時間をかけてやっと移動(しかも、ビジネス席取れずにエコノミーを利用せざるをえなかったとか)、悪コンディションでアウェイの試合せにゃならんかったらしひ・・・。狡賢いようで、ちょっと憎めない人達なんですね。~o~;;

 パラグアイ人とウルグアイ人なんて、大半の日本人には、区別が付かないんですけど、かなり違うもんなんですね。

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2006年6月14日 (水)

横浜の記憶

 今日は、横浜にある校舎で授業でした。横浜に行ってみて思い出したのですが、もう十三年前、アメリカWカップの予選、いわゆる「ドーハの悲劇」の翌日、やはり横浜の校舎で授業があったのでした。授業開始前に、もう生徒さんもワタシも疲れ果てていて、「一体ラモスはどうするんでしょうねえ・・・」って言ったまま絶句して、しばらく授業が出来なかったのを覚えています。

 あの時から考えれば、今回は、Wカップの場なんだし、だいたいまだグループリーグの最初の試合に負けただけで二試合残っているのですから、全く落ち込んでる場合じゃないですね。というわけで、今日は全く元気に授業してきました。生徒さんもごく普通でした。

 そういえば、思い出しましたが、ワタシのウチの予備校初年度、当時付き合っていた彼女と別れた翌日も横浜での授業でした。その時は、「諸君、オンナは怖いよ」という言葉で授業を締めくくった気がする(ちょうどそんな話だったので)。

 ヤレヤレ、どうも、横浜にはろくな思い出がないな~。~o~;;;;

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2006年6月13日 (火)

ああああああああああああああ!!!

 ああああああーっつつつ!!!!フラストレーション溜まる試合でした。つか、試合結果でした。

 結局、サッカーってこんなもんです。84分間勝っていても、最後の6分にワンミスがあると、そこからボロボロになる。日本のDFはよく堪えてました。絶対的にフィジカルで劣っているのに、組織を作ってカバーし合って。GKの川口だって、84分間は神がかってました。最後のあの場面で、まさかあんなミスを・・・。

 結局、DFラインとオージーFWとのフィジカルの違いが、最後にボディブローとなって効いてきたってことでしょうか。つか、コレは多分、DFの問題だけではなく、MFも含めて、フィジカルが違い過ぎた。もちろん、そんなことは最初から判っていたワケだから、その対策はしていたはずなんだけど・・・。

 結局、実力的に紙一重の勝負ってのは、ミスした方が負けるってことでしょう。日本DFと川口があの場面をしのぎ、あのまま堪え続けて90分のホイッスルを迎えていれば、メチャメチャ賞賛されたワケだし、本当に紙一重。

 それにしても、この敗戦は痛過ぎ。もー、明日になれば、しばらくは何にも書く気がしないだろうから、今のうちに書いておきました。

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2006年6月12日 (月)

ナイーブな野生~レミオロメン『HORIZON』

 今、メチャ売れているらしいアルバム、レミオロメンの『HORIZON』をヘビロテ中。実は、昨秋にスキー場で「粉雪」を散々聞かされて以来、アルバム発売を待っていました。んで、感想、なかなか良いんでないか、パワフル&センシティブで。

 しかし、この妙にナイーブな詩の世界はなんざんしょ。

 「僕らはこれ以上ないなんて決め込んで、本当の力が出せずにいるよ。飛び出せ。世界は無限の彼方じゃなくて、こちらにあるからイメージは超えられるさ」(「スタンドバイミー」)

なんて、やけに健康優良児優等生青年風にポジティブメッセージじゃありやせんか。こいうの、おじさん達としては、恥ずかしいんですけどネ。ま、でも、全部が全部コレじゃないから許しましょう。ややナイーブな詩とちょっとだけお洒落でドライブ感のあるサウンドと藤巻君の野生的なヴォーカルのさじ加減が売れた理由かもしれません。

 都会風に灰汁抜きした「くるり」。力の入った「スピッツ」。なんて言ったら良いんでしょう。ともかく、ヴォーカルとしては悪くない。でも、安定的に高音をスパッと出して欲しい気もします。特に「粉雪」最後のリフレインの絶叫は、アレでワイルドな迫力が出るんだろうけど、聞いててやや不安な感じもします。

 そりゃそうと、サッカーWカップ日本代表のキャプテン宮本ツネさんは、以前ラジオ番組に出演中、「ドイツ大会のテーマはどんな曲になりますか」と聞かれて、「レミオロメンの新しいCDを聞きたい」と答えたところ、「世界で日本をアピールしてきて下さい」というメッセージとともに『HORIZON』が合宿所に届けられたそうです。最初のゲームの日の今日、きっとツネさんは、リラックスのためにこのアルバムを聞いています。先ほど取り上げた、「スタンドバイミー」。おじさん達には恥ずかしいほどポジティブですが、これからWカップに向かう日本代表の選手達には、まさにピッタリ。こういう気持ちでサムライブルーの選手達には頑張ってもらいたいもんです。(そういえば、「スタンドバイミー」のイントロは、2002日韓Wカップのテーマ曲とソックリ。つか、Wカップに合わせてワザとやったのかいな、コレは?!)

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2006年6月10日 (土)

Wカップ共同幻想論

 とうとう、Wカップサッカーが始まりました。いやはや、これから一ヶ月はタイヘンです。

 ところで、国家とは共同幻想であるということを言うために、昔、吉本隆明なんて人が、わざわざ大げさな本を一冊書いていますが、そんなの小難しいこと言わなくても、Wカップサッカーを見りゃ簡単に判ります。Wカップサッカーの世界では、国家とはまさしく幻想に過ぎません。

 例えば、国家としては現在一つにまとまっているUK(所謂「イギリス」)は、サッカーWカップの世界では、「イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランド」の四つの協会に分かれます。一方、一つの国家として出場しているスペインは、内部的には、まだ独立運動の残滓がくすぶっています。なにしろ、スペインのバルセロナなんてクラブチームは、一時、中央のフランコ独裁政府に対するカタルーニャ地方の抵抗運動の核になっていたくらいのもので、サッカーと地方独立運動が密接に結びついていたりするお国柄。今でも、バルセロナのホームスタジアム「カンプ・ノウ」には、「カタルーニャはスペインではない」って横断幕が掲げられるくらい。「スペイン」は、Wカップで四つに分かれてる「イギリス」よりも、実は気持ち的にバラバラなんですよね。

 また、セルビア・モンテネグロなんてチームは、Wカップ出場が決まってから、モンテネグロが本当に独立しちゃったりして。もう、こうなると、何がなんだか判らん・・・。

 結局、最終的には、国家なんて、オリンピックやWカップサッカーを盛り上げるための区分にしか過ぎません。ちょうど、幼稚園の運動会で赤組と白組に分かれるようなもの。まー、運動会の間だけは、赤組のタケシ君とは口も聞かない、って気持ちが運動会を盛り上げるんだげど、運動会が終われば、意味のない区分です。そんな意味のない区分に、政治屋の皆さんが血道をあげて、世界を危機に陥れるようなことのないように願ってやみません。

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2006年6月 8日 (木)

生徒さんの評価

 昨日に続いてテキストの話。生徒さんの教材や授業に対する評価というのは、実は、かなり情緒的、つか雰囲気で左右されるものです。その辺を客観的に正確に評価できる子は、かなり学力のある子で、たいていの生徒さんは、雰囲気に流された判断をします。

 例えば、十年ほど前に、高二の春の講習で、普通のクラスに東大の過去問をそのまま使ったことがありました。高二の春と言えば、実質的に高一生がとるわけで、いくらなんでも東大の過去問はマズいだろ、と思ったんで、生徒さんには東大の問題と知らせずに、なるべく丁寧に解説して、講習後のアンケートを見たら、「問題が簡単過ぎる」ってのが何人も出てきちゃったんですねぇ~。~o~;;

 それから、これも十数年前の話、あまりに生徒さんの評判の悪い先生がいて、ウチの予備校としては珍しく高三の授業を年度の途中で交代するという事件がありました。んで、代わって行ったのがワタシだったのですが、学校側からは、「前の先生は、生徒から進むのが遅すぎるという苦情が出てます」という情報を聞いて授業に臨みました。ところが、前の先生のテキストの進捗状況を聞いてみると、他のワタシの担当クラスと比べて遅くないんですよ。変だなと思ったんで、授業が終わった後、質問に来た生徒さんに、「前の先生は進むのが遅いって苦情が出てたみたいなんだけど・・・」と水を向けてみたところ、「ソレ、わかんないんです。みんな、あんまり前の先生の授業に出てなかったから」だって。要は、フィーリングで出なくなっただけ。「進度が遅い」ってのは、無理やり付けた理由らしいんですよね。

 だから、テキストの難易度なんてのも、要は授業を担当する先生の持って行き方次第。うまく持っていければ、生徒さんからテキストに関する苦情は出ないはずではあるんですが・・・。

 とは言っても、テキスト作る時には、気にしちゃうんだよね、前の年度のアンケートって。

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2006年6月 7日 (水)

夏のテキスト

 夏期講習のテキスト作成をようやく終了しました。ワタシは今年、高一の東大受験者のための講座と高二の東大受験者のための講座、それに高二の普通のレベルの講座の三つを作成しました。そのうち、高一高二の東大受験者のための講座は簡単です。東大と銘打っている以上、東大の過去問を並べておけば、文句はでません。もちろん、高一の段階で「東大受験者」などと言ってみても、それはそうとうアヤしいのですが、本人が希望してその講座を取るのですから、レベルに合わなくても仕方ありません。

 ところが、難しいのが高二の普通のレベルの教材。受講者の学力差があり過ぎるので、どこに合わせて良いやら・・・。しかも、実際には出来ない子ほど教材に対して「簡単過ぎる」などとヌカシやがりなさっちゃうので、困りモノです。~o~;;;

 普通のレベルの良い子のために、高二のうちに抑えなければいけない基本問題を中心としつつ、お生意気なだけで実力のからっきしお有りでないお子さんを納得させるような、一見難しそうな問題を味付け程度に盛り込むってのが、狙ったセンだったんですが、果たしてどうだったでしょうかねえ・・・。~o~;;;;;

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2006年6月 6日 (火)

サカオタ百景

 暇になると、サカオタのサイトを時々覗きます。

http://www.nippon12.com/nippon.html

 この人達、かなりアツく日本代表を語る人達で、このサイトは、共感できるご意見、立派なご意見、リアルタイムのニュースやためになる薀蓄などがあふれている一方で、時々、とっても面白い人達に出会います。

 一般に、サカオタは二種類に分かれます。サッカー経験者と未経験者です。このうち、サッカー経験者のご意見は、やはり重みがあります。スキーで言えば、実際にレーサーとして実績があったり、指導員だったり、競技会で成績を出していたりする人達。身をもって体験したことを語るから無理がありません。

 しかし、サッカーの場合、サッカー未経験者のサカオタというのが数多く存在しています。かくいうワタシもその一人なのですが、日本の場合、かつてマイナースポーツだったこともあり、サッカー施設が十分でなかったこともあって、どうしても学校の授業以外ではサッカーしてないって人が多いんですよ。んで、この人達が面白いんですな。

 こういう人、スキーだとまず大きな顔が出来ません。やはり、スキーの場合、実際に自分で出来ない人間は何も語れないんですな。もちろん、スキー界でも脳内スキーヤーみたいな人はいるんですが、スキーの場合、理論化がまだ不十分なこともあって、理論武装だけで語れることは限られちゃうんです。

 ところが、サッカーは、かなり事情が違います。まず、見るスポーツとしての規模と歴史があるということ。「1974年西ドイツWカップの時のヨハン=クライフは・・・」とか「1982年スペイン大会二次リーグで、ジーコをマークしたイタリアDFは・・・」なんて話をリアルタイムで見た人が語っちゃったりすると、かなり重みがあるわけです。

 加えて、サッカーはかなり戦術理論化が進んでいます。そのため、自分ではほぼサッカー未経験者でも、一流の監督になれたりします。有名なのはチェルシー監督のモウリーニョとかアメリカ代表の現監督ブルース=アリーナ。アリーナなんて元ラクロスの選手ですからねえ。

 さらに加えて、日本の場合、サッカーがTVゲーム化しているのがデカい。「ウイニングイレブン」とかで擬似監督体験がいくらでも出来ちゃうんですよね。そうすると、本当に監督気分になっちゃうらしいんですな。

 んで、時々面白い人達が出てくるワケで、「オレが監督ならこうするんだが、ジーコじゃ期待できないナ」などとマジメに語っちゃったりするんです。ス、スゴイ!! 見た瞬間、噴き出しそうになりました。これって、スキーで言えば、スキー教程読んでちょっとスキービデオを見たくらいの人がその気になって、「公宣は下手クソだ。オレならこう滑る」「ステンマルクの言ってることはデタラメだ、オレはこう思う」みたいな、モノスゴイことを言い出すのと同じです。もう、こうやって仮の話として書き込むだけでも冷や汗が出てきそうな、恐れ多い物言い。~o~;;;;

 こういう人達が時々ショッキングで噴飯モノの発言をしてくれるので、このサイトのウォッチングはタマラナイんですワ。これからも期待してまっせ、2○h君。~o~

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2006年6月 3日 (土)

やっぱり「泣ける」かい

 今日は、古文が苦手な子のための特別授業でした。この特別授業も、今週ですでに四週目。最初は、動詞の活用も全く書けず、係り結びも聞いたこと無いって言ってた連中が、徐々にではあるけれど判ってきてやる気を出し始め、とうとう助動詞の意味を考えるところまで来ました。

 んで、今日は、こんな例文について、助動詞を抜き出して意味を答える問題をやらせたのですが・・・。

 例文:「千ぐさの声に音こそ泣かるれ」

 「るれ」=<自発>の「る」、というのが解答なんだけど、これを<可能>って答える子がいるんですよ。「何故、<可能>だと思ったんだ?」って聞いたら、「だって、『泣ける』って言うじゃないですか」だって。やっぱり出てきたか・・・。

 「泣ける」という表現に関しては、06'3/29「泣きたがる人々」で書いたように、もともと<自発>表現なのです。それを最近、「泣ける映画」などと、<可能>で使うようになっていたので気になっていたのでした。とうとう、その影響が、古文解釈の方にまで及んできたということです。ヤレヤレ、これからは、「『泣くことができる』って言わないだろ、だから<可能>はダメ」なんて説明では判ってもらえなくなるワケだ。

 「古代は我々から刻一刻と遠くなっている。だから我々古典研究者は絶望しなければならない」ってのは、ワタシの大学の時の恩師の言葉なのですが、今更ながら、ナルホドとうなづかされる昨今なのでした。

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2006年6月 1日 (木)

ワタシ、実はサカオタです。 

 この期に及んで、言い出すのも、まーナンですが、ワタシ、実はけっこうサカオタです。別にW杯が近づいたからではありません。W杯のビデオはメキシコでのマラドーナの五人抜きもリアルタイムで録画して持ってますし、『週刊サッカーマガジン』は、ここ四年ほど、ほぼ毎週購入してます。

 んで、先日、W杯も近づいてきたので、W杯気分になろうと、98年フランス大会のビデオをDVD-Rに焼きなおす作業をしていたのですが、フランス大会グループリーグのブラジルvsモロッコの試合を見ていてつくづく思いました。この頃のセレソン(ブラジル代表)ってJリーグに来た人多いな~、と。この試合、ブラジル先発メンバーのうち三人はJリーグ在籍またはJリーグ経験者です。ドゥンガ、セザール=サンパイオ、レオナルドです。FWベベトも後に鹿島にホンのちょっとだけやってきました(これは鹿島サポにとっては忘れたい出来事なのですが)。そのベベトに代わって途中交代で入ってきたFWは、後にヴェルディに来て一度は降格の危機を救うエジムンドです。また、この時はセレソンから外れてるけど、前のアメリカ大会の時には、後に鹿島に入るジョルジーニョがレギュラーでした。

 この人達、ベベト、エジムンドを除けば、ほぼ全盛期に来日しています。従って、本人が望めばヨーロッパのビッグクラブに行けたはず。Jリーグも、この頃は、発足当初のバブルも沈静化して、それほど法外な金額を払ったわけではないのに、よくもまあ、これだけのメンバーが来てくれたものです。これも、Jリーグ発足時に、ブラジルスポーツ大臣の椅子を捨て現役復帰して来てくれたジーコの影響でしょう。

 そして、この人達、その時リーグを盛り上げてくれただけでなく、大事な種を撒いていってくれました。現在、ドイツで日本代表のレギュラー福西崇史は磐田入団後にボランチに転向し、ドゥンガに怒鳴られながらボランチの何たるかを叩き込まれました。控えメンバーの小笠原、中田浩二は、ジョルジーニョ、レオナルドと共にプレーすることで、彼らのプレーを吸収しました。

 昨日の早朝、ドイツとの親善試合で福西が活躍するのを見るにつけ、フランスの時のドゥンガの姿と福西が重なって見え、感慨ひとしおでした。福西は、きっとこの大会で活躍します。彼が、バラックを押さえ込んだようにロナウジーニョを押さえ込んだら、ドゥンガ先生は何と言って褒めてくれるんでしょうか。

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