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2006年6月16日 (金)

Wカップに見る国民性~根性の守備と狡猾な守備

 よく、サッカーには、その国の国民性が表れると言います。

 例えば、今、ワタシの目の前では、グループリーグB組パラグアイvsスウェーデン戦の録画放送をやっているのですが、このパラグアイというチームは、世界中で最も根性のある守り方をするチームです。そのため、Wカップでは世界中から一目置かれています。ずっーと以前から。これは、パラグアイの先住民族、グアラニー族の血がそうさせているらしいのです。今も、スウェーデンのループシュートを、猛然と戻ってきたDFがゴール直前でクリアしました。スゴイ。なんて根性あるディフェンスでしょう。

 一方、パラグアイの隣国ウルグアイはというと、少し国民性が違うようです。同じように守りの堅いチームなのですが、根性で頑張るという感じではなく、やや狡猾な印象があります。ウルグアイという国は、教育程度が高いらしく、頭を使うことを美風と感じているようなところがあります。例えば、1950年のブラジルWカップ決勝で、ウルグアイは開催国ブラジルを、マラカナンスタジアムに詰め掛けた20万人の観衆の前で破ります。その時、勝っているウルグアイチームが試合終了間際にやった時間稼ぎが、今でもウルグアイ人の自慢らしいんです。コレなんか日本人だったら、絶対恥だって人が出てくると思うんですが、どうもウルグアイ人は、ただ勝利するよりも知恵を働かせて勝つ方が美しいと思っているらしいんですね。

 それで、その知恵におぼれて、敗れたりもするんですな。今回のWカップ出場の掛かった予選のプレーオフでオーストラリアとホーム&アウェイで戦った時、普通にやれば実力でウルグアイが勝ったと思うんですけど、オーストラリアチームのコンディションを崩そうとして、ホームの試合時間を変更して、オーストラリアチームがウルグアイ・モンテビデオから、その日のうちに帰国できないようなタイムスケジュールを組んだそうなんです。ところが、オージー達は代表スポンサーのカンタス航空の飛行機をチャーターしてさっさと帰っちゃった。一方自分達のチームは、手違いで移動するチャーター機が取れずに、乗り継ぎ乗り継ぎで時間をかけてやっと移動(しかも、ビジネス席取れずにエコノミーを利用せざるをえなかったとか)、悪コンディションでアウェイの試合せにゃならんかったらしひ・・・。狡賢いようで、ちょっと憎めない人達なんですね。~o~;;

 パラグアイ人とウルグアイ人なんて、大半の日本人には、区別が付かないんですけど、かなり違うもんなんですね。

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