Wカップに見る国民性~リスペクト好き
いやはや、どーも、困りました。「グッドルーザー」だなんて言ってらんなくなっちった。~o~;;;
さっきまで、日本vsクロアチア戦のビデオを見ていたのですが、勝てた試合ですねえ。特に前半は、実に上手く攻撃を組み立てていました。組織的に守れていたので、相手の攻撃はほとんど単発的だったし、危なかったのは、ブルショへのロングボールでPKになっちゃったところだけだけど、それも川口が神かがってスーパーセーブしちゃったし。
でも、実は、そのPKの直後が勝負所だったのかもしれません。ああいうプレーの後は、両軍の精神的バランスが崩れやすいから。キッカーのスルナは後悔を引きずるし、他のクロアチア選手も冷静ではいられないはず。一方、こちらは勢いづく。
これは、ドイツのTVで中継コメンテーターをしていたリトバルスキーさんが指摘してたらしいんです。「ここがチャンスだ」って。でも、五分後には日本びいきのリティは失望することになります。あそこで、勢いづいて思い切って攻撃的に出て行く日本選手が誰もいなかったから。自分達が精神的に優位に立てるって自覚できなかったんですね。逆にあの後しばらく、クロアチアの時間になっちゃった。
リティは、中継の中で、「日本人は相手をリスペクトし過ぎる」と言っていたそうです。これは、日本に来る他の選手や監督からも聞いたことがあります。もしかして、ジーコも言ってたかもしれません。でもね、リティ、ジーコ、日本人って、1800年も前の卑弥呼の頃から外国をリスペクトし続けてきたんだよ。今更、リスペクトし過ぎって言われてもねえ・・・。~o~;;
この外国をリスペクトし過ぎる傾向って、選手だけではありません。6/6に紹介したサカオタサイトでも、オーストラリア戦の後は、悲観論の嵐。こんなチームがクロアチアに勝てるわけがない、って言い出すヤツが多数派になっちゃった。サッカーをある程度知っているサカオタでさえそうなんだから、一般の人は、もっとひどかったんじゃないでしょうか。ワタシの同僚のブログなどでは(サッカー何にも知らないオヤジのくせに)、太平洋戦争まで持ち出して、「オーストラリアに勝てるわけないと思ってた」なんてしたり顔で言い出す始末。でも、あのオーストラリア戦を冷静に見ていたら、90%は勝っていた試合だって判ると思うんですけどね。現に84分まで勝ってたんだし、同点の後も明らかな誤審(後にFIFAが認めた)で勝ち越しのPKもらえなかったり・・・。サッカーはああいうものだから、結果は仕方ないんだけど、決して負けているゲームではなかったのに、なんなんでしょう、あの劣等コンプレックス丸出しの超弱気っぷりは。
日本人の外国リスペクト好きは、やはり地理的な問題でしょうね。隣の巨大国家中国の文化的影響下に千数百年も置かれ、そこから解放されたと思ったら近代西欧の文化力に圧倒され、そこに追いついたかと思ったら、この間の敗戦後はアメリカ文化に支配されて・・・。日本人は、その間、ずーっと他国の文化をリスペクトし続けてきました。その間、他国に対するリスペクトを示すことが知性の証ですらあったんです。奈良朝から平安朝にかけての文人達も、明治の文化人達も、戦後のアメリカかぶれの文化人達も、みんな他国の文化に対する理解が知性の証明だと思ってきたんです。今でも、朝の情報番組でNYの流行のレストランを紹介しちゃったりするんですヨ、日本って国わっ。今更やめられませんよね~。~o~;;
ただ、競技となると、その外国リスペクト過剰は損です。次の相手は、世界中からリスペクトを集めているセレソンだしね~。
ただし、ここまで、偉大な相手だと却って開き直れて良いかもしれません。そう考えたいですね。もう、勝負は度外視して、ただただ健闘を期待しています。
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