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2006年7月30日 (日)

つけそばとロナウドな休日

 今日は、講習の中休みでした。原稿の仕事も差し迫った物はなかったので、久々にぼげーーーーっつと一日過ごしてしまいました。朝からやったことと言えば、洗濯して、録画して見ていなかったWカップの試合を見て、あとは当てもなくインターネット上をフラフラ。

 昼飯に久々、八王子大勝軒のつけそばを食いに行きました。八王子大勝軒は、池袋大勝軒の支店で、時々食べに行くのですが、本店同様、麺の量がハンパではありません。おまけに期間限定でやってる「野菜もり」ってヤツがすさまじい量。これにサービスのにんにくを載せてもらったら、イヤハヤ・・・。~o~;;;

 大勝軒のつけそばは好物の一つと言って良いのですが、なかなか食べに行けません。というのは、この量がね。こんなものを日常的に食っていたら、ウェートオーバーでスキーできないもの。んで、食べるとしても小盛りにしてもらうのですが、今日は、ちょっとストレスが溜まり気味だったので、つい、普通を頼んでしまったら、トンでもない量でした。もう夕食の時間になってるのに、全く何も食べる気になりません。こういう時に年を感じちゃいます。

 膨れたお腹をさすりながら、思い出すのは、午前中に見たWカップのブラジルvsクロアチア戦。今になって見ると判るのですが、この時のブラジルはホントに酷い出来です。んで、その主な原因は太っちょロナウド。彼は後半の25分頃に交代するのですが、それまでほとんどマトモにプレーしてないですもんね。一本シュートを打っただけ。まったく動けてないんですよね。彼がロビーニョと交代してから、ブラジルのパス回しのスピードが格段にアップします。ブラジルでさえ、コンディション不良の選手が一人紛れ込んでいるとチームが機能しないんですね。サッカーは怖い。

 とすれば、我が日本代表が思ったようなパフォーマンスを発揮できなかったのも、言ってみりゃ当然でしょうか。ジーコとパレイラ、二人のブラジル人監督は、奇しくも同じミスを犯したんでしょう。二人とも実績と名前に惹かれてコンディション不良の選手をチームの中心に据えてしまったんですね。ロナウドと俊輔、この二人が最高のコンディションであれば、もっと楽しいWカップだったでしょうにねえ。

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2006年7月29日 (土)

脱力脱力また脱力

 夏期講習、第ニラウンド終了。疲れました。

 疲労を増幅させたのは、例の高二生対象の東大受験講座です。授業してる最中から、どうも雰囲気が重いと思っていたのですが、原因不明。特にヘマはやっていないつもりだし、途中から少し盛り上げようと努力してみたのですが、う~む・・・。生き生きとした様子で聞いてる子も少数いるんだけど、何だか後ろの方の座席のヤツ疲れてるぞ~。

 んで、授業後のアンケートを見て、また脱力。数字が今一つ。昨年の同じ講座の結果に比べて、明らかに落ちてる。しかも、記述部分に出てくる不満は、ワケの判らんものばかりです。東大受験講座なのに、東大の過去問並べたテキストに、「問題が易しすぎる」「もっと難しい問題文をやって」なんて言われたってねえ・・・。~o~;;

 東大の問題は、無理のない問題だから、説明を受けてしまうと一見簡単に見えるんだよ、とは昨日の授業開始時にことわっているはずなんですけどねえ。もっと何度も強調しなきゃいけないのだろうか。でも、高二の最高レベルの講座のはずなのに、同じことを何度も言わなきゃ判りませんかねえ。

 思うに、こういうワケの判らんことを書き込む子は、多分、何か不満があるのだけれど、その不満の理由が判らないのでしょう。それで、手っ取り早い「難易度」について苦情を書き込むことになるんじゃないかな。つまり、本当の不満の原因は別のところにあり、それは、恐らくテキストよりも授業の実施に問題があるんだろーなー。

 などと思いつつ、その実施の方のミスも思いつかないんですよね。やや授業運営に手際の悪さがあっただろうか。もっとも、内容とは関係ないその程度のことで評価を下げるというのは、高二の最高レベルのクラスの子としては、情けない気がするが・・・。

 地方から出てきてこの講座を取っている子などは、そこそこ満足してくれているようなので、やはり、首都圏の半端な進学校のスレた子達が問題なのかもしれません。本当に出来る子と意欲はあるけど出来ない子は、難易度に関する苦情を簡単には言わないものなので、中途半端に出来る勘違いの子が問題なのかなあと。

 とすると、この子達が聞いたことないようなマニアックな話(文法であれ古典常識であれ、あまり複雑な話でなく、知ってるとハンパな勘違い仲間に自慢できるような ~o~;;)を、授業の中に少し盛り込んでやれば解決できるかもしれません。でも、そんなマニアックな話って、実際の東大受験には、何ら関係ないはずで、ただのハッタリなんですけどネ。~o~;;; 

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2006年7月28日 (金)

ああ・・・疲れた

 今日は、午前中、横浜の授業、夜、東京の授業というパターンだったのですが、原稿を書く仕事がちょっとだけ残っていたため、横浜→東京という移動ではなく、横浜→八王子(三十分ほど原稿書き)→東京という移動をした末に六時間の授業でした。いやはやもう、何にも言うことぁありません。ただ疲れた・・・。

 今日から自分で作った高二生対象の東大受験のための講座(06'6/7「夏のテキスト」参照)が始まりました。百人以上受講生が集まってくれて、嬉しい反面、これだけ集まると、いろんな子がいるんだろうな~と戦々恐々。仙台からわざわざ取りに来た子などもいたようで、一体何を思ったやら。ともあれ、この講座の目標は、タイトルの通り東大受験なのですから、それに向かった授業をするのみ。そういう点では吹っ切れた講座です。明日が最終日(現代文とセットになって四日間の講座なので、古文は二日だけ)なので、授業のアンケートってのが出てくるんですが、さて何を書かれるやら、ちょっと楽しみ。

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2006年7月26日 (水)

「サービス業」にまつわるエトセトラ

 「サービス業」で思い出すのは、大学院時代、先輩の持ってきた職業適性テストの本を試してみたら、ワタシの職業適性が「サービス業」だったこと。当時、本気で学者になろうと思っていたので、かなりショックだったのを覚えています。しかし、後になって考えてみると、学者になろうとして「サービス業」に適性があると、予備校屋になるというのは、なんか妙にピッタリ符合してますねえ。~o~

 それから、「サービス業」ってのを国語辞典で引いてみると、なんと、こんな記述が

  日本標準産業分類の一。宿泊設備貸与業。広告業、修理業、興行業、医療保健業、 宗教・教育・法務関係など非物質的生産物を生産するあらゆる業務。(『大辞林』)

 ってあって、コレによると、「教育」って最初っからサービス業じゃん!んで、今更ながら驚いたのですが、この「日本標準産業分類」ってのをネットで検索すると、またまた驚いたことに、平成十四年に改正されてて、「教育、学習支援業」はサービス業から独立分離されていたのですよ。つまり、予備校屋は以前サービス業だったんだけど、今はめでたくサービス業ではないんですな。

 じゃあ、現在サービス業ってどんな職種が含まれるのかっていうと、洗濯屋さんや理容業、エステ、パチンコ屋などに混じって、法律事務所、著述業、学術・開発研究機関まで含まれてる!つまり、ワタシが学生時代の志望通り、学術研究や著述に従事していると、それは、「サービス業」だったんですねえ。~o~ ~O~

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2006年7月25日 (火)

予備校屋はサービス業か

 今日は、講習の中休みの日。講習第一ラウンドが終了して、ホッと一息しています。

 タイトルの「予備校屋はサービス業か」ですが、実は、ここ一月ほど、この問題が気になっています。きっかけは、某同僚講師のブログに、生徒サイド(元生徒かもしれない)から、「予備校において生徒は客なのだから、サービス業である限り客を満足させる事は当然の責務だ」という趣旨の書き込みがあったこと。

 実は、以前から、自分でも「僕ら予備校屋はサービス業だから・・・」と口にすることはありました。でも、どっちかっていうと、ソレは自虐的なギャグで、本心からではなかったのです。心の何処かに、我々は教育者だという思いがあり、その一方に、生徒さんに対するサービスを求められてしまう現状があり、そこに我々のジレンマがあったわけです。それを生徒さんサイドから、「サービス業」と断言されちゃうとはねえ・・・。~o~;;;

 まー、ワタシ個人のことを言えば、ウチの講師全体の中で言うと、かなり「サービス業」的な意識を持って仕事をやっている方だと思います。多分、ワタシは十数年の講師生活を通して、”生徒さんに勉強以外の余計なストレスを与えない”というテーマを常に念頭に置いていたという気がします。

 例えば、授業アンケートの中に「・・・が不快」という記述をみつけると、すぐさま改善してきました。夏期講習に黒いニットタイをしていって「ネクタイが葬儀屋みたいでヤダ」と書かれると、二度とそのネクタイをしなかったり、「黒ぶち眼鏡が怖い」と書かれると、次の日には眼鏡屋に行って優しそうな眼鏡を購入したり、某有名講師Aの批判をして「他人の悪口は不快」と書かれると、なるべく悪口に聞こえないように工夫したり・・・。

 また、板書の際も読みにくそうにしている子がないか常に気を配り、なるべく全員が写し終わったと確認できるまでは黒板を消さないようにしてきました。授業が終わった後も、質問に来るかもしれない生徒さんに備えて、すぐに帰ったことはありません。唯一例外として鮮烈に思い出されるのは、2002日韓Wカップの日本vsチュニジア戦の時。この時だけは、授業終了のチャイムと同時に教室を飛び出し、十分後には電車に乗ってたもん。~o~;;;

 そんなこんなで、最近は、生徒のアンケートから「やや不満」「非常に不満」がほぼなくなり、アンケートの成績が安定してきました。しかし、その一方で、生徒の不満を恐れるあまり小心過ぎはしないか、サービス業的過ぎはしないかという思いもありました。マイナスの印象を残さない代わりに、大きなプラスの印象も残さず、結局、所謂「沈香も焚かず屁もひらず」の印象の薄い講師になってはすまいかと。

 しっかし、その結果の今の自分のポジション、「ある程度の仕事の成績は出すけど無名講師」、コレって非常に居心地良いんだよね~(06'1/19・20「無名講師宣言」参照)。~o~

 などと考えてきた経緯があった末に、「僕らはサービス業」という自虐ギャグがあったのですが、それを生徒さんサイドから、当然のように断言されてしまうとねえ・・・。どうなんだろねえ。~o~;;;;

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2006年7月23日 (日)

ラーメン屋と予備校屋 

 今日は、世間様は日曜とかだそうですが、夏期講習期間の我々にはまったく無関係。朝の電車が空いているのは結構なのですが、休日ダイヤなので、本数が少なくなり、少し早めに家を出なければなりません。おまけに、午前の仕事終了後、移動の前に横浜駅周辺で昼飯を食おうとしたのですが、駅周辺は何処の店も、お買い物にお出かけの奥様方で一杯。なんてことのない中華料理屋でも表で並んでるんだもん、やんなっちゃうよね~。俺ゃ今日まだ仕事があるっちゅうの。

 仕方ないので、駅地下街のちょっとハズレにある久留米ラーメンの店へ。さすがにココは入れました。この店は、横浜へ行くとよく利用しているところで、実は、一昨日も行ったのであまり使いたくなかったのですが、背に腹は代えられません。いつもは平日利用なのですが、なかなかクオリティの高い九州ラーメンを食わせます。麺の茹で加減がいかにもいかにもという硬さ。本場博多の名店「長浜ラーメン」のようなアルデンテ。

 この博多「長浜ラーメン」の麺を初めて食べた時は、驚きました。口の中に入れた瞬間に、絶対この店のヤツはオレに悪意を抱いていると確信しましたから。兎に角、ラーメンの麺とは思えないくらい硬い。口の中でボキボキ音がしそうなくらい硬いんですよ。それが本格的な博多ラーメンの標準的な硬さなのだとは後で知りました。これって、食べ慣れるとけっこう病み付きになるんだよね~。この横浜の店は、関東では珍しく、その本場の硬さに限りなく近いんですよ。

 んで、ラーメンとギョーザを頼んだんだけど、日曜日で忙しかったということでしょうか、店のお兄ちゃんボケてやがって、ギョーザが何時までも出てこない。ラーメン食べ終わった頃に出てきたんですが、これが、途中で気づいて慌てて焼いたとみえて、見事な焼き損ない。見た瞬間に「うぬぬ!」と唸り、海原雄山となって席を蹴ろうかと思いましたが、まあ、平日に来た時にはこんなことはないと判っていたので、我慢して全部食べてきました。ワタシは、あの店をある程度信用しているので何事もありませんでしたが、初めての客だったら、トラブルになってるか、少なくとも、二度とあの店には行かないでしょうねえ。

 翻って、夏期講習中の我が身のことを思うと、ほとんどが初めてのお客さん。考えてみりゃ怖いよね。普段、教えている子達には、ちょっとくらいのヘマは見逃してもらえるだろうけど、一見さんはキビしいんですよ。一発のヘマが評価を決めてしまう、サービス業のツライところです。

 「サービス業」。最近、この言葉がちょっと気になっています。が、もう夕方の授業が始まる時間なので、続きは明日。

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2006年7月22日 (土)

スイッチオフ

 夏期講習二日目。NZとの時差の関係(日本とは+3時間)で、朝起きるのは楽なのですが、ちと夜がツライ毎日です。そのためか、午前の講習と夕方の講習との間に、予習したり、このブログ書いたり、イロイロとやりたいことがあるのですが、夕方の講習のある東京の校舎について、講師控え室の椅子に座った瞬間に、スイッチが切れたように眠気が襲ってきます。実は、ついさっきまで一時間ほどスイッチオフでした。

 もう、授業開始の十五分前。何かまとまったことを書こうかと、ネタはアレコレ準備しているのですが、ダメだよ、十五分じゃ。~o~;;;;

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2006年7月21日 (金)

夏の第一ラウンド開始

 始まってしまいました、夏期講習。今日から、いきなり、本格的にドカンと。朝から横浜で三時間、東京へ移動があって夜三時間。けっこうハードです。

 実は、NZで顔の下半分をうっすらと日焼けしてしまったので、この季節にはちょっとヘンな人相になってしまいました。こういうことにならないよう日焼け止めは塗っていたし、最後のニ、三日は、リフトに乗るたびにゴーグル外して、顔の上半分を意識的に焼いていたのですが、それでも、良く見れば逆パンダ・・・。まあ、仕方ありません。~o~;;

 これから、八月中旬までは予備校的にも我々講師としても書き入れ時です。この期間は、フル操業。この仕事の宿命みたいなもんです。逆にこの期間に仕事がなかったら、それはタイヘンなことです。この仕事を始めて以来、カレンダーの中に盆とクリスマスだけは存在していません。ただ、その期間が過ぎれば・・・、えへへへ、また半月ほどお休みです。その時を楽しみに、ひたすら働くしかない、これもまた、仕方ありません。~o~;;;

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2006年7月20日 (木)

キウイ日記~See you again next year, Mr.David!

 昨日、帰国してしまいました。

 最終日7/18もHuttはオープン、薄曇だったのですが、昼頃から晴れ、ほぼベストコンディションの中、最後の体力を使いきってきました。これ以上やると、どっか故障しそうってくらい(何もそんなにムキになるこたぁないんだけど ~o~;;;)、滑り倒してしまいました。

 んで、18日の夕刻、メスベンの町を離れ帰国の途につきました。コテージのオーナー兼管理人のDavidは、毎年のことだけど、"See you again next year"と見送ってくれました。ウン、多分、来年も戻って来るんだろうな、ココに。正直、不便きわまりない田舎町なんだけど、妙に落ち着く場所なんだよね、メスベン。

 19日の夕方、約12時間のフライトを経て成田にもどってみると、日本は向こうで聞いていたほどの暑さはないものの、湿気がすごい。やっぱり日本なんですねえ。

 メスベンを出てから約27時間後にはスキー抱えて地元八王子の商店街を歩いていました。なんだか、夢のようです。こうしてみると、メスベンと八王子なんて隣町みたいなもんだねぇ、ってそんなわきゃねーよ。~o~;;;

 今日は一日荷物を解いたり、洗濯したり、溜まっている雑用したり・・・、そして、明日から本格的に夏期講習の仕事だぁ~~。

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2006年7月17日 (月)

キウイ日記~女王陛下とスティールワークスのカレーよ、永遠なれ

 今日も、Huttは微風快晴。おまけに昨日の日曜と違って空いてる。「サウスフェイス」はやはりアイスバーンのために開いていないが、もうコレは仕方ない。オンピステのバーン状況が非常に良いので、今日はカービングの日と決めて、バリバリ飛ばしまくってしまった。もー、絶好調である。~o~

 今日はスキーに関しては「絶好調」以外、書くことがないので、NZでの食事のことを書こう。NZは伝統ある女王陛下の国である。コインの裏側は必ず「エリザベス二世」だし、英国風の生活がそのまま持ち込まれて今も息づいている。従って、大英帝国の伝統そのままに、メシに関しては思いっきりマズい。~o~;;;

 どうも、キウイ達には味覚というものがかなり乏しいらしい。キウイの作った料理はたいてい「味」が無い。肉は焼いたまま、野菜はボイルしたまま出てくる。自分で塩コショウしろということなのだろうが、逆に言えば、塩コショウ以外の味はないワケだ。また、そんなふうに客に味付けを任せるなどというのは、客に変な食べ方を許さない懐石料理をもって完成された料理とする海原雄山に言わせりゃ、「そんなものは、料理の名に値しないっ!」ってことになるんだろうなぁ、やっぱし・・・・。~o~;;

 キウイの味覚音痴を証明する食べ物はいろいろあるが、NZへ来た人が誰でも耳にする奇怪な食い物「べジマイト」などはその典型だろう。コレ、栄養価は高いんだろうと思うんだけど、食えないよね~。一度しか食ったこと無いが、今でも思い出すとイヤ~な気分になるもん。それから、茹で上げスパゲティの缶詰なんてのもある。文字通り茹で上げて味付けしたスパゲティの缶詰なのだが、当然、スパゲティは缶の中の汁を吸って、アルデンテとは遠い世界へ行っちゃってるんだけど、コレをキウイはトーストに乗せて食うらしいんだよね。我々が考えると、いかにも不味そうなんだけど、結構こっちでは人気があるという話。

 だから、ゲレ食も、当然期待は出来ない。ただゲレンデでは、期待していなければ、だたのサンドイッチやハンバーガーやピザなんかである程度我慢出来る。町へ帰ってきての夕食は、特にメスベンのような田舎町では困るんだが、そこは、よくしたもので、タイ料理屋やイタリア風のピザの店、トルコ風のケバブの店、それに高くてあんまり美味くは無いけど日本料理の店などもあり、まー、短期の滞在なら外食でも我慢出来ないことはないかなぁ、とまあそんな程度。

 ところが、昨日、ユウにローカルなパブ「スティールワークス」に連れて行ってもらったら、ここは、日本風カレーを食わせるという。実は、最初、あんまり期待していなかった。昔、メスベンの別の店で、日本風カレーというのを食ったことがあったが、それは・・・。ちょっとカレーという範疇の物ではなかったから。が、なんと、この「スティールワークス」で出されたカレーには、福神漬けまで付いてるじゃないの!味の方も、おいおい、こりゃ日本で通用しちゃうでしょ、という本格的和風カレー!ジャガ芋が泣かせるゼ。辛さも悪くないじゃん。もう涙チョチョ切れもん!ああ、メスベンもついにここまで来てくれたかと、ちょっと感動した。でも、こういうのって、来シーズン来てみると、もう無くなってたりするんだよね~。~o~;;

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2006年7月16日 (日)

キウイ日記~初めてのお使いに自己責任を思う

 今日は快晴。Huttも当然のようにオープン。今日はガイドのユウが仕事でゲレンデに行けないため、一人でゲレンデに向かうことになった。自慢じゃないが、オイラ、英会話は十分に自信持って、ダメ!自称「キウイ」が泣くってもんだが、コレばかりは・・・ネ。~o~;;;
 なので、一人でゲレンデに行ってくるのは、ちょっと不安である。もちろん、去年までも何度もそういうシチュエーションはあったので、全く自信が無いわけじゃないが、気分は「初めてのお使い」。なんせ、乗り合いワゴン車のドライバーの説明がカラッキシ判んないからねえ。まあ、だいたい何を言ってるのか、同じ「キウイ」として以心伝心、想像はつく・・・、つか、想像するしかないオイラなのだ。~o~;;;;
 というワケでちょっと不安な朝ではあったが、ゲレンデに出てしまえばこっちのもの。今日のゲレンデは、快晴微風。最高のコンディション・・・のはずなのだが、今日は「サウスフェイス」は開いていない。「開いていない」とはどういうことかというと、「サウスフェイス」や「タワーズ」のようなゲレンデ外のオフピステには、一応ロープが張られていて入れないようになっている。ところが、一ヶ所だけゲートがあってバーンコンディションが良いと、そこがオープンするのである。今日の「サウスフェイス」は、アイスバーンが酷すぎてクローズドなのだ。仕方ないので「タワーズ」へ向かう。
 このオフピステへのゲートには、ホワイトボードが掲げられて、パトロールがバーンコンディションをレポートしてくれているので、スキーヤーはそれを見て、自分の判断でゲートを越えることになる。そして、「タワーズ」や「サウスフェイス」のような難易度の高い斜面には、レポートの最後に必ず「Expert Only」と釘がさしてある。つまり、自分で「Expert」 かどうか判断して自己責任でお入んなさい、というワケ。
 こういうシステムは、日本には存在しない。日本でも、コースを上級者用、中級者用などと分けてはいるが、参考のためという程度のこと。判断を間違えたからといって、死ぬようなことはない。そんな危険のある斜面は、最初から「滑走禁止」。スキー場は、あくまでもスキー場側で管理できる安全な斜面だけを提供する。わずかな例外は、ニセコのローカルルールくらいだろうか。
 ところが、NZは、生きるも死ぬも自分次第。情報は提供されるが、判断は自分でしなければならない。その結果、死んだとしたら、それは「自己責任」なのだ。実際、NZの「Expert Only」は、日本の「上級者コース」と違って、マジ、ヤバいからねえ。~_~;;
 この両者、どっちが正しいかは一概に言えない。ただ、日本人とキウイのスキー観の相違が表れているとしか言いようが無い。日本人は、スキーを「体育」だと思っているが、キウイは、「冒険」の道具だと思っているんだよね。だから、日本人は、スキー場の全てを管理しようとして、管理出来ない場所へは立ち入りを禁止する。それに対して、NZでは個人の能力の範囲でどんどん冒険させようとする。だから、子供相手のスキースクールなんかでも、どんどんオフピステへ連れてって冒険させちゃう。日本なら滑走禁止になるような岩場の斜面へも、平気で子供を連れてっちゃうんだよね。
 オイラ、この両者のどちらが正しいかを論ずるつもりは全くない。ただ、こういうことの背景には、必ず、「個人」というもののあり方が関わってくるはずだ。日本人は、「個人」で責任を持とうとしない・・・、そう、サッカー日本代表のFWみたいな。そんな日本人を育てるシステムなんじゃないのかな、日本のスキー場のシステムは。まー、そりゃそれで、良いトコはあると思うけどネ・・・。~o~;;;

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2006年7月15日 (土)

キウイ日記~天空のスキーエリアの鬼門を制覇しちゃったゼ!

 今日は、Mt.Hutt、スッキリ開いた。つか、これから数日はかなりスッキリした天気になる模様。どうやら、昨日帰国したメンバーにMt.Huttの神様に嫌われている人がいたらしいんだよね。今日から憑き物が落ちたように天気予報が良いもの・・・。~o~;;
 んで、スキー場に上ってみると、薄曇ながらさして風も強くなく、これなら全くOKだゼ。視界も良く、リフト山頂から下界も良く見える。数日前にカンタベリー平原を覆っていた雪も融け、今は本来の緑の平原が広がっている。ここNZは、本来、人の住むエリアに雪は積もらないもんなんだ。何故なら、羊さんが死ぬから。
 
 これは、一見逆説的に聞こえるかもしれないけど、単純な真理。つまり、雪が積もるような所は、羊を飼えないので人が住み着かないんだよね。それで、人が住んでいるカンタベリー平原には、本来雪は積もらず、山岳部の森林限界を超えるあたりから、白銀の世界になるってワケ。だから、スキー場の山頂からの眺めってのは、日本のスキー場と全然違う。真っ白な天上の世界から緑の下界を眺めるって感じになる。そのため、Mt.Huttは「天空のスキーエリア」とも呼ばれてるんだゼ。んで、その「天空のスキーエリア」が、今日は全面オープンなんだから、嬉しじゃあーりませんか。~o~
 
 Mt.Huttは、もともと死火山の火口の部分がスキー場になっているので、スタートハウスあたりを中心にボウル状にスキーエリアが広がっており、しかも森林限界超えているので、木は一本もなく、ボウル状のエリアのどこを滑ってもかまわない。有名なコースは、「タワーズ」という奇岩巨石の間を縫って滑るオフピステのコース。ここは、昔、『SKI NOW』という日本のTV番組の収録でよく使われた場所。絶対日本には有り得ない眺めで、いかにも海外スキーって感じがするために、好んでロケ地として使われたらしい。オイラは当然、ここは過去に滑っているのだが、実は、一ヶ所だけ、過去に滑ったことのない場所がある。「タワーズ」の尾根を挟んだ隣、ボウルの外側に位置する「サウスフェイス」というエリアだ。
 
 この「サウスフェイス」、まず雪付きが悪い。だから、小雪の年にはまず滑れない。雪がある年でも、南極からの風を受けてアイスバーンになりやすいので、滑走可能になる日が非常に限られている。しかも、オイラ、初めてNZに来た年に聞いて、ビビったのだが、毎年のように、何人か滑落した日本人が死ぬっていうんだよな~~~。んで、それを聞いて以来、オイラの中でちょっと「禁じられた場所」になってたんだよね。ところが、今日は、そこが滑走可能になってて、「開いてるんなら、『サウスフェイス』行きましょうよ」ってユウが言ってくれちゃうわけですよ、軽く・・・・。~o~;;;;
 
 オイラとしては、怖い反面、ここで行かないと一生行けないかもしれないという思いがあり、誘われて後ろは見せられないという意地もある。「んじゃ行こう」と二つ返事をしながらも、実は、マジで、腰は引けてる。~o~;;;
 
 実際に行ってみた「サウスフェイス」は、意外に広い斜面だった。ただし、アイスバーンが露出していて急斜面。最大斜度で35~38度くらいあるんじゃなかろうか。しかも、広い急斜面の下に岩場があり、岩の間の幅10mくらいの廊下を通らなきゃならない。だから、上部のアイスバーンで転倒して滑落すると、あるいは岩場に激突するやもしれず、そうなったら、きっと運の悪い人は・・・。なんて想像すると、かなり怖い、超怖い。もービビりまくり、腰引けまくり。オイラ、実は案外、小心者だったりする・・・。~o~;;;;
 
 が、なんとか無事通過。下から見上げて、久々に達成感のある斜面だったゼ。へっへっへ。
 
 とこうなると、元来お調子者のオイラは、もう一回行っちゃったりして・・・。結局、Mt.Huttでの鬼門ともいうべき「サウスフェイス」を二回制覇してしまったのであった。なんかコレだけで満足度の高い一日だったな~~。~o~

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2006年7月14日 (金)

キウイ日記~ホワイトアウトにブラインドスキーを思う

 Mt.Huttオープン。さあ、今日は気持ち良く滑らせてくれるだろーと思って山に上ってみたら、今度はガスだよ・・・。~o~;;;;;;

 風がないのは良いのだけれど、ガスが一面に垂れ込めて、霧雨のような小雪。しかも動いているのは、中腹までの四人乗りリフトのみ。いやはや、なかなかスッキリ滑らせてくれないね、今年のHuttは。

 このガスというのは、スキーヤーには一番困る。なにしろ見えないんだもん。辺りが見えないだけではなく、雪も白、ガスも白なので雪面が見えない。おまけにガスはゴーグルの表面に凍り付いて、視界を真っ白にしちまう。こうなると、回り全部が真っ白で上下左右の感覚がなくなるホワイトアウトという状態に陥りやすくなるのだ。

 ホワイトアウト状態になると、平衡感覚がオカシクなるので、もうあっけないくらいコテンとコケる。今日も止まりかけの超スロースピードで二度ほどコケた。んで、コケながら思ったんだけど、ホワイトアウトでコケちゃうんなら、ずっとブラックアウトしてるはずのブラインドスキーの人って、どうなんだろ、ってこと。多分、我々がホワイトアウトする瞬間ってブラインドスキーに近いんだと思うのだが、ブラインドスキーの人はそれでもちゃんと滑っている。不思議。

 ブラインドスキーヤーには、よく、ヘルプの人がついていて、音で進路を示したりしているが、彼らが外界から得る情報はそれだけのはずなのだ。それだけで、けっこうなスピードで滑れちゃうし、旗門くぐったりしてレースもできちゃう。コレって、もしかして、トンでもないことなんだよな、やっぱし・・・。~_~;;;;

 などと思考を重ねながら、午前中滑ってはみたのだが、ブラインドスキーヤーほどの平衡感覚も根性もないオイラにゃ、この天候の中でのスキーは、ただただツライだけ。昼飯食い終わったところでユウと相談して、今日は早上がりってことになったのであったぁ~。

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2006年7月13日 (木)

キウイ日記~強風の中、韓国の国民性を思う

7月13日(木)
 今朝もちょっとアヤしい天気だったのだが、一時間ばかりのホールドの後、無事、Mt.Huttが開いた。昨日一日寝て暮らして、おまけに夜も良く寝たので(ちょっと自分でも信じられないくらいこちらでは良く寝られる)、ノドの痛みもようやく治まり、体調万全だゼ。今日は本気で滑りまくるしかなかろーと、Huttに上がってみると風が強い。そのせいで、ほぼいつものHuttの雪質。硬くてガリガリ。こうでなくちゃネ、Huttわっ。

 ところが、今日もちょっと風が強すぎる。昼飯直前頃から一番上に上ると、顔が痛過ぎなんですけど状態だったが、昼飯中にとうとうメインの六人乗りリフトが止まってしまい、中腹までの四人乗りしか動かなくなった。なんてこったい。仕方ないので、昼食休憩を少し長くとって、風の様子見。レストハウスはけっこう混んでいたが、観察していると、地元のキウイが約半分、残りは東洋系だ。その東洋系の約半分が日本人。残りは四割が韓国人、一割ほどが多分中国人であろー。7~8年前は東洋系=日本人と考えて良かったのだが、最近、韓国と中国はスキーブームらしいのだ。

 中国人は、たいてい家族連れで来ていて、全員初心者なので、区別が付き易いが、日本人と韓国人はゲレンデで見てもほぼ区別がつかない。ただし、昼飯を食っていると一目瞭然になる。韓国人は、たいてい韓国製カップラーメンを食べているから。なかには、レストハウスにコンロ持ち込んでお湯沸かしてカップラーメン食ってる豪傑家族までいる。当然コレは、ルール違反なので、スキー場スタッフに見つかると怒られるのだが、平然とやっちゃうところが、いかにも韓国の家族連れ。なんでも、韓国の人に聞いた話だと、韓国人は、旅行先に韓国料理屋がないと我慢できないらしい。だから、ツアーコースに組み込まれた時点で、その土地には韓国料理屋が必ずあるのだとか。メスベンには韓国料理屋はないので、韓国人は住み難かろうが、街のスーパーには韓国カップラーメンが並んでいるので、それで代用しちゃうんだろう。

 などと見ているうちにも、風は弱まらず、仕方ないので四人乗りを利用してグルグルと練習してしまった。練習にはなったが、こういうのばっかりだとちと疲れるかも。明日は、なるべく全部、普通に滑らせてくれーい。

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キウイ日記~羊より寝て過ごすオフ

7月12日(水)
 なんと、今日もHuttクローズド。確かに二日くらい続けてクローズドになってもオカシクない山ではあるが・・・・。んで、今日は完全休養日。オイラは、まだノドが痛いので、一日中、寝ていた。なんとか、ここで治しておかないとね。

 しかし、普通は、クローズドが何日も続くのは、ちとコタエル。まー、費用の話は置いとくとしても、ここメスベンは何もない田舎町なので、何にもすることが無いんだよね。 町の中の散歩といっても、ホンの一 時間もあれば終わっちゃう狭い町だし、見る物といえば、ニ軒のスキーショップとスーパーマーケットが二つ、雑貨屋が一、二軒。あとは草原と羊、羊、羊、羊、・・・・。あぁ~眠くなる。

 天気でも良けりゃ羊のメリーさんと戯れるのもアリかもしれないが、あいにく今日は天気も悪い。こんな日は、例え体が万全だとしても、やっぱ持ってきたDVDでも見て寝てるしかないだろね。

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キウイ日記~クラブフィールドはタフ&ハードボイルドに

ココログがメンテで入れなかったので、その分を張っておきます。

7月11日(火)
 今日は朝一番からMt.Huttクローズドの連絡が来ちまった。こんな場合、前日のユウとの打ち合わせで、クラブフィールドに行きましょうということになっていた。クラブフィールドってのは、別にヒップホップだのユーロビート掛けてコーネリアスとヒカミカリイが朝まで踊り狂ってるっていうような所じゃない(かなりゆがんだイメージだナ、こりャ)。ここニュージーランドでは百年の歴史を持つ、山岳クラブの仲間達が作ったスキー場だ。NZは、世界初のヒマラヤ単独登頂を成し遂げたヒラリー卿が5ドル札になっているお国柄だから登山は盛んらしいんだけど、昔から山岳クラブがあって、その連中が、あっちこっちの山の自分達のお気に入りの斜面に、ロープトウというロープがグルグル回るだけの原始的なリフトをつけちまって、冬の間は仲間うちだけでスキーを楽しんでいたらしいんだな。ところが、数年前から、一般の人間も受け入れてくれるようになったというわけなのサ。
 オイラは、もう四年前から、NZに帰ってくるたびに年に一度ずつ訪れているんだけど、行くたびに何かビックリさせられることがある。というのは、本来、営業ベースのゲレンデではなく、クラブの仲間うちだけでやってる所なので、当然、斜面は圧雪や整備をしてあるわけがなく、ロッジはただの山小屋。リフトは前述のロープトウのロープを、ナッツクラッカーと呼ばれる、紙バサミの親玉みたいな金具で挟んで、それにつかまって上るという原始的な代物(それでいてけっこう急斜面)。全てがシンプル&プリミティブなので、そりゃアクシデントやサプライズの一つや二つは起きるってもんだ。だいたいそもそもスキー場へ行くまでの道からして・・・・。
 クラブフィールドへは、もともとクラブ員でサイモンという、そりゃクレイジーで、クレイジーで、クレイジーな男がやっているブラックダイヤモンドサファリという会社で案内してくれる。まあ、会社ったって、サイモンとカミさんのへザーと友達何人かでやってるだけだけど。今回、我々をガイドしてくれたのはヘザーだった。クラブフィールドの一つ、Mt.Olympasへは、メスベンの町から一時間半ほどトヨタのランクルを駆って山へ入っていくんだが、途中から当然のように、道の舗装はなくなり、日本風の基準で言えば、「砂利道」から「これ道なのか?!」に入っていく。途中、アクシデントが起こるのは珍しくない。今回も羊さんの大群が道を塞いで、しばらく走れなかったし、小川の一つくらいは渡る(橋は当然無い!)。「これ道なのか?!」を、これまた日本基準だと「爆走」し、「こんなの道じゃねーよ」という九十九折の山道に差し掛かる。今回は、降雪の後なので、もともと狭い道は極端に狭まり、かつその狭い所に落石があったりするので、なかなかスリリングなはずなんだが、その頃にはへザーの「爆走」に慣れさせられちゃっているので、落石スレスレをスリ抜けられても、もうそれほどスリルは感じないヨ。そんな自分が怖かったりする。~o~;;
 スキー場に到着後、まずビーコンという雪崩時の救出器具と前述のナッツクラッカーを装着させられる。それが終わってイザ出発。ところが、今回のアクシデントはここで発生した。ロープトウが何時までたっても動き出さないのだ。サイモンやその仲間が動かそうと発電機を回したらしいのだが、どうも発電機の機嫌が悪いらしい。んで、「とりあえず、山小屋まで登っといて」ってことになったんだが、降雪の後、スキーブーツ履いて、けっこうな急斜面を担ぎ上げるのは、あんまり病み上がりに向いた仕事じゃないゼ。おまけにまだ雪降ってるし、風もあるし・・・。
 やっとのことで山小屋に着いたら、もう昼飯時だった、ここのランチは、その時に来ているクラブ員がてきとーに作る。その日は、彼らが「タイ風カレー」と呼んでいた謎の煮込み料理と薄味のスープにライス。「タイ風カレー」をライスに乗せて食ってみたが・・・。ヘザーにゃ悪いけど、コレ、「タイ風」って名乗ってたら、そのうちタイ王室から正式にクレームが来るヨ。だいたい「カレー」でもないし。オイラ達の仲間の日本人は、塩を掛けて食ってたけど、オイラは、チーズを大量に載せて、その上からスープを掛けてみた。やっと「味」がした。~o~;;;;
 そんなタフ&ハードボイルドな昼飯を食ってる間に、どうしたことか天候が回復し始めた。ロープトウも回り始めてるし、さあ、滑るぞ!ナッツクラッカーでロープトウを上ったんだけど、このロープトウって乗り物は、何時来てもスリルあるな~。クラブフィールドのスリルの半分くらいは、このナッツクラッカーのせいかもしれない。けっこうなスピードで手元に滑車が迫ってくるのでかなり怖い。おまけにもう四年目なのに、まだ失敗して乗れなかったりする。コツと握力がいるんだよね。
 んで、肝心の雪なんだが、新雪が少し吹きだまってる部分と、風でクラスト状になった部分があり、少し難しい。時々風紋でガタガタになってる。油断していると小さな岩が隠れていたりもする。まあ、これがクラブフィールドってもんだ。完全無比なナチュラルバーン。日本の全○本技○選で言っている「ナチュラルバーン」というお題目がいかにムナシイものか判る。
 こういうところでは、「二軸運動」などという寝言をいっていたら、すぐ岩の角に頭ぶつけてトーフになること必定なので、両足に荷重し、抜重して回し、適当にズレを多用。ガイドのへザーが案内してくれる巨岩の隙間やらクラスト地帯やら新雪の薄く乗ったバーンやらで一日、暗くなるまで遊ばせてもらった。楽しかった。一つだけ後悔があるとすれば、競技用のマイスキーを履いてきてしまったこと。もともとGS板なのでプレートが重いし、センターが狭くてもぐってしまう。あんまりこういうスキー場には向いてないね。おまけに、隠れてる岩が怖くて思いっきりイケイケになれないしね。やっぱりセミファットくらいをレンタルしてくりゃ良かったぁ。

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2006年7月10日 (月)

キウイ日記~ちとスパイシーだが極上の部類の初日

 ハーイ、エブリバデイ。オイラ、日本じゃしがない無名講師をやってるが、ここ、NZにもどってくると、すっかりキウイになっちまうんだゼ。何、カフカじゃあるまいし、オマエがなんで朝、目が覚めたら茶色い皮のフルーツになってるのかって?!判ってないねジャパニーズ。オイラ達ニュージーランダーは、自分達のことを「キウイ」って呼ぶんだゼ。まー、よかったら、キウイのキューちゃんとでも呼んでくんな。(すまねえ、日本で予備校屋をやってた時のクセが出ちまったゼ)

 さて、今日は、ニュージーランドスキーの初日だったわけだ。日本からしょってきた風邪を治すために昨日変に早寝したおかげか、今朝は妙に眠い目覚めだった。風邪もノドの痛み以外はほぼ治ったようだし、今日から滑るゾ、と気持ちを高めていたところに、「今日はMt.Huttスキー場は風が強いのでしばらくホールドです」というユウからの連絡だ。なんてこったい、とは思ったものの、ここ、Mt.Huttでは、このくらいのことで動揺してはいられない。何時ホールドになろうと、クローズドになろうと、文句の言えない山なんだ。五日間の滑走予定で三日クローズドなんて目にあったこともある。この時ゃタイヘンだったゼ、ベイベ。なにしろ、NZまでは航空運賃高いからな。二日しか滑れなかったってことは、一日あたりいくらになるかってえと・・・。うわっ!!そんな計算したことなかったんだけど、ヒドイねコレ!シャレんなんないねコレ!ヤバ過ぎだよコレっ!!

 ちと動揺しちまったゼ。んで、待ってる間に、一時間遅れでスキー場は開くことになったってわけだ。我々は、ユウが手配してくれた乗り合いのワゴン車でゲレンデに向かったわけなんだが、このメスベンの街からの乗客は我々だけだった。走り出してまず驚いた。本来、羊さん達がのんびり草を食んでいるはずのカンタベリー平原の牧場が、一面銀世界じゃなかとね。今年ゃ異常に雪が多いとは聞いておったとですが、草が表面に出てないと羊さんが死んでしまうとですよ。これにゃおいどんもたまがったでごわす、ってナニジンだよ、コイツ。

 そんなこととは関係なく、我々のワゴン車はMt.huttへ道を進み、途中のパーキングから、家族連れを乗せたんだゼ。結構大きい娘と息子と母親なんだけど、なんかこのミセスったら、妙にスパイシーなクラッカーの香りがするんだよね。パーキングでスパイシーな朝飯食ってたんだろうか。

 Mt.Huttに着いて滑り出して間もなく実感したのだが、ナルホド、今年はいつものHuttじゃない。アイスバーンがほとんど無いもの。Huttは風の強いスキー場なので、アイスバーンが出来やすいんだけど、今年は、雪が柔らかい。それに積雪十分。どこでも滑れちゃう。こりゃスノーコンディション最高じゃないの、ベイベ。前回スキーしたのは五月末なので、朝のうちは体が馴染まなかったが、徐々にフィットし始めて、よーしイケるぞ最高だっつ、となった頃に、Hutt本来の風が吹き始めた。つか、「本来」よりもうちょっと強くなかい、こりゃあ。顔が飛ばされてきた雪ですげー痛いんですけどネ。ちょっと余計なスパイスの効き過ぎ。

 んで、終了予定の四時よりも一時間ほど繰り上げて休憩に入ったら、途端にリフトが止まっちゃった。まー今日んとこはこんなもんだろ。まずまず初日としちゃあ極上の部類だゼ、ベイベ。リーベ。ボクノフネ。ってこんな文体でオイラ最後まで持つんだろかと一抹の不安もよぎる初日ではあったあ!

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2006年7月 8日 (土)

ヨレヨレの終講、モヤモヤの旅立ち、しかしてサラサラの出国

 とうとう、一学期の仕事が終わりました。いやはや、タイヘンでした。

 なにしろ、何日か前からノドを痛めていたのに、マイクが故障して一時間叫びながら授業しなきゃいけなかったり、疲れきってるのに、「高校の授業では助詞の『ば・を・に』の下では主語が代わるって教わったのに、何故このテキストの文章はそうならないんですか?」という困ったちゃんの質問に(06'4/17「詐欺師Nの思い出~突破口」参照)、休み時間一杯使って答えなきゃいけなかったり、疲労困憊しました。「なんで、予備校屋よりもヤクザな高校教師の尻拭いを、オレがしなきゃいけねーんだぁ!!」とは思いましたが、まあ、生徒さんに罪はないしねえ・・・。

 んで、ヨレヨレになって家へ帰り、どーも体が熱っぽいので、体温計をくわえてみたところ、やっぱり、38.3゜ありました。冗談じゃありません。「ワタシゃ明日からニュージーランドへ行くんじゃい!!」

 なんとか熱だけでも下げねばなりません。不幸にしてワタシは解熱剤アレルギーなので、やたらな解熱剤を飲めず、葛根湯飲んで、ビタミンC摂取して、食うだけ食って、寝られるだけ寝るっ!!

 なんとか、気合で今朝は熱も37゜台に下がり、ちょっと安心したものの、相変わらずノドはメチャ痛いし、なんとなくノドから胸にかけてモヤモヤ感。頭もボンヤリしてるし、あー、スッキリしない。こんなにスッキリしない旅立ちは、今回が初めてですが、仕方ありません。向こうに行けば、良くなるっしょっつ。

 と家を出てきましたが、家を出て出国までは異常にスムーズ。ネックスも時間通りだったし、ニュージーランド航空のカウンターのS藤しのぶ嬢(これがまた、超カワイイっ!)も、明らかな積載重量オーバーを軽く見逃してくれるし、手荷物検査も空いてて、スイスイと搭乗口まで来てしまいました。いよいよ、明日からニュージーランドです。さー、機内で寝るぞーー!!

 と思ったら、ココログの不調で、この記事、なかなか処理してもらえん。出発時間迫ってるのに・・・~o~;;;

<後日記>後で、ツアー会社に聞いたところ、NZ航空との契約で、スキーツアー客のスキー板は積載重量とは別計算になるとのこと。トランクだけなら、堂々の積載重量内セーフ。ということは、別にしのぶちゃんの特別な計らいじゃなかったのかぁ・・・、残念。~o~;;;;

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2006年7月 6日 (木)

Wカップに見る国民性~ピザに罪はない

 Wカップもいよいよ二試合を残すのみですが、我々の一学期の仕事もあと二日を残すのみとなりました。時間数で言うと、あと10コマです。仕事としては、ほぼ順調。今年も一学期終講を、テキストの切りの良いところで迎えられます。ここ何年か、この時間調整というのが異常に上手くなり、切りの良いところでピタリと終わらなかったということがほとんどありません。正直言って、それほどキチンとした授業計画があるわけではなく、行き当たりばったりなのですが、何故か、ピタリと終わります。ちょっと驚きです。~o~;;

 一方、Wカップの方は、サプライズのあまりない決勝になってしまいました。イタリアvsフランスとは。両方ともチームに問題を抱えてはいるものの、掛け値なしのサッカー大国。しかも、大会の進行に合わせて調子を上げてきているので、決勝に進むのは必然と言えるんですが・・・。

 ワタシはあんまりこのイタリアって国のサッカーが好きじゃありません。イタリアサッカーを表す言葉は、「守備的・狡猾さ・現実主義」。カテナチオなんて言葉でそのガチガチの守備偏重は有名ですが、ツマらないサッカーです。監督のリッピは、今回のチームを攻撃的に構成して、「どんな相手に対しても、必ず三人のアタッカーをピッチに送る」と公言したそうですが、やってることはやっぱりイタリアサッカー。こればかりは、リッピが何と言おうと、某TV朝日の某K澤アナが「超攻撃的布陣!」と絶叫しようと、変わりゃしません。~o~;;

 おまけに、この人達、ズルいんですよね。イングランドには、"ドゥーイング インザーギ"という言葉があるんだそうで、イタリアのFWピッポ=インザーギのように狡猾に振舞うことなのだとか。 勝利至上主義で、フェアな印象がまったくありません。スライディングした上から倒れ掛かってこられて、後半ロスタイムに決定的なPKを与えてしまった純朴なオーストラリアDFの気の毒だったこと。また、ドイツは、準々決勝のアルゼンチン戦終了後の乱暴行為によって、準決勝イタリア戦にフリンクス選手が出場できなかったのですが、その時の証拠の映像をFIFAに提出したのはイタリアのTV局だったとか。

 んで、今ドイツでは、イタリアピザボイコット運動が起こってるってんだけど、こりゃまたコレでねぇ・・・。~o~;;;

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2006年7月 4日 (火)

W大よゴメン~中田引退ぃ~!

 昨日から今日にかけて、いろんなことがあって、しかもPCに向かう時間がなく、やっと、今日になっていろいろなことが書けるんですが、なんだかワケわからん。

 昨日、ウチの予備校で出している傾向と対策本W大政経学部の原稿を脱稿、提出してきました。この問題、実は、06'2/28の『解答速報のちょっとした不測の事態』で「三大予備校の解答速報が全部違っている」「出題者側に問題がある」と書いた問題。んで、詳しい解答解説を書きながら思ったのですが、どうも、こりゃ出題者側に問題はないかもしれませんね。

 というのは、どうも、ウチ以外の某ゼミと某大手の速報は、やっぱり明らかに誤りですねえ。この問題、その後、G燈社の『入試問題詳解』が某ゼミの選んだイを、O文社の『入試問題正解』が某大手の選んだニを正解とするというオマケまでついたのですが、詳細に検討した結果、やっぱりウチの速報で出したハが正解でした。~o~ ~O~

 特に、某大手&O文社のニは、致命的な欠点を見つけてしまったので、完全にアウト。どうやらW大政経の出題者さんに、今年は問題がなかったようです。今週の『アエラ』によると、W大は今、二流大学転落の危機だとか。それなのに、根拠のない中傷をしてしまって、ゴメンね、W大政経出題者さん。まー、もっともワタシのブログとW大の危機とは、まーったく関係ありませんけどネ。~o~

 という記事を書こうと思って、昨晩PCに向かったところ、ココログが何故か不調で入れず、そのまま寝てしまって、今朝起きてTVをつけたら、「中田現役引退」がトップニュースに!!このWカップで日本代表を引退するという話は、ちょこちょこ噂になっていたので、代表引退は驚かないのですが、現役選手まで引退してしまうとは。

 随分と思い切ったことをやるもんだと思い、またTV司会者の「彼ならこれから何をやっても超一流。タレントでも大丈夫」という気楽なコメントに、そんなワケねーだろ、ヒデにタレントなんて出来るかよ!と突っ込みを入れていたのですが、どうやら、ハーバード大に留学して経営修士取得という計画を持っているらしいですね。それなら、有り得るのかな~。しかし、なんとも惜しい。

 まー、彼にはグロインペインという持病があるので、止むを得ない部分もあるのだと思います。ただ、今週号の『サッカーマガジン』増島みどりさんの「ラストダンス」によると、クロアチア戦後に、「いいサッカーというのは一人ではできないんだね」と寂しそうに語っていたとか。そういう無念もあるのかと思うと、やや残念です。もう少し、「ラストダンス」を華麗に踊る環境を周囲が整えてやれたら、良かったのにねえ。

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2006年7月 1日 (土)

Wカップに見る国民性~「ゲルマン魂」の勝利

 今、昨夜やっていた準々決勝アルゼンチンvsドイツ戦の録画放送を見ています。昨夜はなんせ眠くてほとんど夢うつつだったもんで、もう一回見直してます。

 このアルゼンチンって国もなかなか優勝できないですねえ。今回は、実力的に言ってブラジルと並んで優勝候補最右翼だったんですが・・・。確かに優勝経験は1978、1986の二回あるけど、78は軍事政権下の自国開催で、疑惑の優勝なんて言われてるし(二次リーグのペルーを6-0で下した試合に不正があったのではと言われている)、86のメキシコ大会は例の天才マラドーナの大会で、マラドーナ一人の輝きで勝ったようなもんです。その他の大会は、万年優勝候補で、オランダあたりに近い感じの成績です。

 今回の大会なんか、今まで非常に安定していて、このドイツ戦だってほとんど内容的には勝ってるんですよね。なんで勝てなかったんでしょ。不思議。つか、なんでこういう試合でドイツは勝っちゃうんだろ?!

 「ゲルマン魂」だ、なんて説明されてますが、ゲルマン魂ってなんだかよく判らない。どうもタイヘンな負けず嫌いらしいんですよね。リトバルスキーは、1990年の優勝チームのMFですが、「我々の全員が最後の一瞬まで負けるなんて考えなかった」っていう趣旨の発言をしてましたが、それだけで勝てちゃうのか?! まー、例の「大和魂」よりは勝てそうだけど・・・。~o~;;

 Wカップの優勝経験国は、ウルグアイ、イタリア、ドイツ、ブラジル、イングランド、アルゼンチン、フランスの七カ国ですが、これらの国が勝った時のことを考えてみると、自国開催だったり(ウルグアイ1930、イタリア1934、イングランド1966、ドイツ1974、アルゼンチン1978、フランス1998)、軍事政権下だったりして(イタリア1934、1938、アルゼンチン1978)、国全体が異常なもとまりを見せる場合が目に付きます。敗戦から立ち直ったばかりの1954のドイツまで入れても良いかもしれません。国全体の盛り上がりで、チームが異常にまとまっちゃうんでしょうね。優勝じゃありませんが、2002の韓国のベスト4なんかもこの類でしょう。

 逆に言うと、自国開催だろうと、国全体がまとまりにくいスペインなんかは勝てないし、オランダが万年優勝候補なのも、人種問題等でチームに内紛を抱え込みやすい国だからかもしれません。

 案外「ゲルマン魂」の正体って、そのあたりなのかも。ドイツ人って、いざって時に異常にまとまりやすい国なんじゃないでしょうか。このアルゼンチンとのゲームで、七万の大観衆が「Zieg!Zieg!(勝利!)」って叫んでいるのを見ると、ちょっとそんな気がしました。こう言っちゃナンですが、彼らは、70年ほど前に「Heil!Heil!」って国中で叫んだことがあるから・・・。

 マァ、そういう意味では我が日本も、人のことは言えないってヤツですけどネ。~o~;;;

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