予備校屋はサービス業か
今日は、講習の中休みの日。講習第一ラウンドが終了して、ホッと一息しています。
タイトルの「予備校屋はサービス業か」ですが、実は、ここ一月ほど、この問題が気になっています。きっかけは、某同僚講師のブログに、生徒サイド(元生徒かもしれない)から、「予備校において生徒は客なのだから、サービス業である限り客を満足させる事は当然の責務だ」という趣旨の書き込みがあったこと。
実は、以前から、自分でも「僕ら予備校屋はサービス業だから・・・」と口にすることはありました。でも、どっちかっていうと、ソレは自虐的なギャグで、本心からではなかったのです。心の何処かに、我々は教育者だという思いがあり、その一方に、生徒さんに対するサービスを求められてしまう現状があり、そこに我々のジレンマがあったわけです。それを生徒さんサイドから、「サービス業」と断言されちゃうとはねえ・・・。~o~;;;
まー、ワタシ個人のことを言えば、ウチの講師全体の中で言うと、かなり「サービス業」的な意識を持って仕事をやっている方だと思います。多分、ワタシは十数年の講師生活を通して、”生徒さんに勉強以外の余計なストレスを与えない”というテーマを常に念頭に置いていたという気がします。
例えば、授業アンケートの中に「・・・が不快」という記述をみつけると、すぐさま改善してきました。夏期講習に黒いニットタイをしていって「ネクタイが葬儀屋みたいでヤダ」と書かれると、二度とそのネクタイをしなかったり、「黒ぶち眼鏡が怖い」と書かれると、次の日には眼鏡屋に行って優しそうな眼鏡を購入したり、某有名講師Aの批判をして「他人の悪口は不快」と書かれると、なるべく悪口に聞こえないように工夫したり・・・。
また、板書の際も読みにくそうにしている子がないか常に気を配り、なるべく全員が写し終わったと確認できるまでは黒板を消さないようにしてきました。授業が終わった後も、質問に来るかもしれない生徒さんに備えて、すぐに帰ったことはありません。唯一例外として鮮烈に思い出されるのは、2002日韓Wカップの日本vsチュニジア戦の時。この時だけは、授業終了のチャイムと同時に教室を飛び出し、十分後には電車に乗ってたもん。~o~;;;
そんなこんなで、最近は、生徒のアンケートから「やや不満」「非常に不満」がほぼなくなり、アンケートの成績が安定してきました。しかし、その一方で、生徒の不満を恐れるあまり小心過ぎはしないか、サービス業的過ぎはしないかという思いもありました。マイナスの印象を残さない代わりに、大きなプラスの印象も残さず、結局、所謂「沈香も焚かず屁もひらず」の印象の薄い講師になってはすまいかと。
しっかし、その結果の今の自分のポジション、「ある程度の仕事の成績は出すけど無名講師」、コレって非常に居心地良いんだよね~(06'1/19・20「無名講師宣言」参照)。~o~
などと考えてきた経緯があった末に、「僕らはサービス業」という自虐ギャグがあったのですが、それを生徒さんサイドから、当然のように断言されてしまうとねえ・・・。どうなんだろねえ。~o~;;;;
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