キウイ日記~初めてのお使いに自己責任を思う
今日は快晴。Huttも当然のようにオープン。今日はガイドのユウが仕事でゲレンデに行けないため、一人でゲレンデに向かうことになった。自慢じゃないが、オイラ、英会話は十分に自信持って、ダメ!自称「キウイ」が泣くってもんだが、コレばかりは・・・ネ。~o~;;;
なので、一人でゲレンデに行ってくるのは、ちょっと不安である。もちろん、去年までも何度もそういうシチュエーションはあったので、全く自信が無いわけじゃないが、気分は「初めてのお使い」。なんせ、乗り合いワゴン車のドライバーの説明がカラッキシ判んないからねえ。まあ、だいたい何を言ってるのか、同じ「キウイ」として以心伝心、想像はつく・・・、つか、想像するしかないオイラなのだ。~o~;;;;
というワケでちょっと不安な朝ではあったが、ゲレンデに出てしまえばこっちのもの。今日のゲレンデは、快晴微風。最高のコンディション・・・のはずなのだが、今日は「サウスフェイス」は開いていない。「開いていない」とはどういうことかというと、「サウスフェイス」や「タワーズ」のようなゲレンデ外のオフピステには、一応ロープが張られていて入れないようになっている。ところが、一ヶ所だけゲートがあってバーンコンディションが良いと、そこがオープンするのである。今日の「サウスフェイス」は、アイスバーンが酷すぎてクローズドなのだ。仕方ないので「タワーズ」へ向かう。
このオフピステへのゲートには、ホワイトボードが掲げられて、パトロールがバーンコンディションをレポートしてくれているので、スキーヤーはそれを見て、自分の判断でゲートを越えることになる。そして、「タワーズ」や「サウスフェイス」のような難易度の高い斜面には、レポートの最後に必ず「Expert Only」と釘がさしてある。つまり、自分で「Expert」 かどうか判断して自己責任でお入んなさい、というワケ。
こういうシステムは、日本には存在しない。日本でも、コースを上級者用、中級者用などと分けてはいるが、参考のためという程度のこと。判断を間違えたからといって、死ぬようなことはない。そんな危険のある斜面は、最初から「滑走禁止」。スキー場は、あくまでもスキー場側で管理できる安全な斜面だけを提供する。わずかな例外は、ニセコのローカルルールくらいだろうか。
ところが、NZは、生きるも死ぬも自分次第。情報は提供されるが、判断は自分でしなければならない。その結果、死んだとしたら、それは「自己責任」なのだ。実際、NZの「Expert Only」は、日本の「上級者コース」と違って、マジ、ヤバいからねえ。~_~;;
この両者、どっちが正しいかは一概に言えない。ただ、日本人とキウイのスキー観の相違が表れているとしか言いようが無い。日本人は、スキーを「体育」だと思っているが、キウイは、「冒険」の道具だと思っているんだよね。だから、日本人は、スキー場の全てを管理しようとして、管理出来ない場所へは立ち入りを禁止する。それに対して、NZでは個人の能力の範囲でどんどん冒険させようとする。だから、子供相手のスキースクールなんかでも、どんどんオフピステへ連れてって冒険させちゃう。日本なら滑走禁止になるような岩場の斜面へも、平気で子供を連れてっちゃうんだよね。
オイラ、この両者のどちらが正しいかを論ずるつもりは全くない。ただ、こういうことの背景には、必ず、「個人」というもののあり方が関わってくるはずだ。日本人は、「個人」で責任を持とうとしない・・・、そう、サッカー日本代表のFWみたいな。そんな日本人を育てるシステムなんじゃないのかな、日本のスキー場のシステムは。まー、そりゃそれで、良いトコはあると思うけどネ・・・。~o~;;;
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コメント
雪猿さんのようにmixiからたどってやってきました。一足先に帰ったS○M○○○です。我々が帰ったとたん天気良いようですね。ヘリも飛んでいるんじゃないですか?。やっぱりここ何回かの僕の海外スキーは「雨男」「晴男」(豪雪地域で晴)のようです。
最終日に行ったクレイギーバーンはあいにくと上部はガスで何も見えなかったですが、サイモンの運転とともに楽しめましたよ。
あと電話代、結局PCは設定が悪くつながりませんでしたが、ウェリントンに何回もかけていたら38ドルも取られました。1回2分位で1ドル位のようです。
ではまたどこかで
投稿: S○M○○○@TOKYO | 2006年7月17日 (月) 10時08分
あ、どもです。~o~
いや~、ホント、皆さんが帰ってから天気良いんです。
スミマセン。~o~;;
最終日の今日もHuttオープンだそうです。
今日滑って帰国します。
投稿: Mumyo | 2006年7月18日 (火) 05時00分