« キウイ日記~ホワイトアウトにブラインドスキーを思う | トップページ | キウイ日記~初めてのお使いに自己責任を思う »

2006年7月15日 (土)

キウイ日記~天空のスキーエリアの鬼門を制覇しちゃったゼ!

 今日は、Mt.Hutt、スッキリ開いた。つか、これから数日はかなりスッキリした天気になる模様。どうやら、昨日帰国したメンバーにMt.Huttの神様に嫌われている人がいたらしいんだよね。今日から憑き物が落ちたように天気予報が良いもの・・・。~o~;;
 んで、スキー場に上ってみると、薄曇ながらさして風も強くなく、これなら全くOKだゼ。視界も良く、リフト山頂から下界も良く見える。数日前にカンタベリー平原を覆っていた雪も融け、今は本来の緑の平原が広がっている。ここNZは、本来、人の住むエリアに雪は積もらないもんなんだ。何故なら、羊さんが死ぬから。
 
 これは、一見逆説的に聞こえるかもしれないけど、単純な真理。つまり、雪が積もるような所は、羊を飼えないので人が住み着かないんだよね。それで、人が住んでいるカンタベリー平原には、本来雪は積もらず、山岳部の森林限界を超えるあたりから、白銀の世界になるってワケ。だから、スキー場の山頂からの眺めってのは、日本のスキー場と全然違う。真っ白な天上の世界から緑の下界を眺めるって感じになる。そのため、Mt.Huttは「天空のスキーエリア」とも呼ばれてるんだゼ。んで、その「天空のスキーエリア」が、今日は全面オープンなんだから、嬉しじゃあーりませんか。~o~
 
 Mt.Huttは、もともと死火山の火口の部分がスキー場になっているので、スタートハウスあたりを中心にボウル状にスキーエリアが広がっており、しかも森林限界超えているので、木は一本もなく、ボウル状のエリアのどこを滑ってもかまわない。有名なコースは、「タワーズ」という奇岩巨石の間を縫って滑るオフピステのコース。ここは、昔、『SKI NOW』という日本のTV番組の収録でよく使われた場所。絶対日本には有り得ない眺めで、いかにも海外スキーって感じがするために、好んでロケ地として使われたらしい。オイラは当然、ここは過去に滑っているのだが、実は、一ヶ所だけ、過去に滑ったことのない場所がある。「タワーズ」の尾根を挟んだ隣、ボウルの外側に位置する「サウスフェイス」というエリアだ。
 
 この「サウスフェイス」、まず雪付きが悪い。だから、小雪の年にはまず滑れない。雪がある年でも、南極からの風を受けてアイスバーンになりやすいので、滑走可能になる日が非常に限られている。しかも、オイラ、初めてNZに来た年に聞いて、ビビったのだが、毎年のように、何人か滑落した日本人が死ぬっていうんだよな~~~。んで、それを聞いて以来、オイラの中でちょっと「禁じられた場所」になってたんだよね。ところが、今日は、そこが滑走可能になってて、「開いてるんなら、『サウスフェイス』行きましょうよ」ってユウが言ってくれちゃうわけですよ、軽く・・・・。~o~;;;;
 
 オイラとしては、怖い反面、ここで行かないと一生行けないかもしれないという思いがあり、誘われて後ろは見せられないという意地もある。「んじゃ行こう」と二つ返事をしながらも、実は、マジで、腰は引けてる。~o~;;;
 
 実際に行ってみた「サウスフェイス」は、意外に広い斜面だった。ただし、アイスバーンが露出していて急斜面。最大斜度で35~38度くらいあるんじゃなかろうか。しかも、広い急斜面の下に岩場があり、岩の間の幅10mくらいの廊下を通らなきゃならない。だから、上部のアイスバーンで転倒して滑落すると、あるいは岩場に激突するやもしれず、そうなったら、きっと運の悪い人は・・・。なんて想像すると、かなり怖い、超怖い。もービビりまくり、腰引けまくり。オイラ、実は案外、小心者だったりする・・・。~o~;;;;
 
 が、なんとか無事通過。下から見上げて、久々に達成感のある斜面だったゼ。へっへっへ。
 
 とこうなると、元来お調子者のオイラは、もう一回行っちゃったりして・・・。結局、Mt.Huttでの鬼門ともいうべき「サウスフェイス」を二回制覇してしまったのであった。なんかコレだけで満足度の高い一日だったな~~。~o~

|

« キウイ日記~ホワイトアウトにブラインドスキーを思う | トップページ | キウイ日記~初めてのお使いに自己責任を思う »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キウイ日記~天空のスキーエリアの鬼門を制覇しちゃったゼ!:

« キウイ日記~ホワイトアウトにブラインドスキーを思う | トップページ | キウイ日記~初めてのお使いに自己責任を思う »