Wカップに見る国民性~「ゲルマン魂」の勝利
今、昨夜やっていた準々決勝アルゼンチンvsドイツ戦の録画放送を見ています。昨夜はなんせ眠くてほとんど夢うつつだったもんで、もう一回見直してます。
このアルゼンチンって国もなかなか優勝できないですねえ。今回は、実力的に言ってブラジルと並んで優勝候補最右翼だったんですが・・・。確かに優勝経験は1978、1986の二回あるけど、78は軍事政権下の自国開催で、疑惑の優勝なんて言われてるし(二次リーグのペルーを6-0で下した試合に不正があったのではと言われている)、86のメキシコ大会は例の天才マラドーナの大会で、マラドーナ一人の輝きで勝ったようなもんです。その他の大会は、万年優勝候補で、オランダあたりに近い感じの成績です。
今回の大会なんか、今まで非常に安定していて、このドイツ戦だってほとんど内容的には勝ってるんですよね。なんで勝てなかったんでしょ。不思議。つか、なんでこういう試合でドイツは勝っちゃうんだろ?!
「ゲルマン魂」だ、なんて説明されてますが、ゲルマン魂ってなんだかよく判らない。どうもタイヘンな負けず嫌いらしいんですよね。リトバルスキーは、1990年の優勝チームのMFですが、「我々の全員が最後の一瞬まで負けるなんて考えなかった」っていう趣旨の発言をしてましたが、それだけで勝てちゃうのか?! まー、例の「大和魂」よりは勝てそうだけど・・・。~o~;;
Wカップの優勝経験国は、ウルグアイ、イタリア、ドイツ、ブラジル、イングランド、アルゼンチン、フランスの七カ国ですが、これらの国が勝った時のことを考えてみると、自国開催だったり(ウルグアイ1930、イタリア1934、イングランド1966、ドイツ1974、アルゼンチン1978、フランス1998)、軍事政権下だったりして(イタリア1934、1938、アルゼンチン1978)、国全体が異常なもとまりを見せる場合が目に付きます。敗戦から立ち直ったばかりの1954のドイツまで入れても良いかもしれません。国全体の盛り上がりで、チームが異常にまとまっちゃうんでしょうね。優勝じゃありませんが、2002の韓国のベスト4なんかもこの類でしょう。
逆に言うと、自国開催だろうと、国全体がまとまりにくいスペインなんかは勝てないし、オランダが万年優勝候補なのも、人種問題等でチームに内紛を抱え込みやすい国だからかもしれません。
案外「ゲルマン魂」の正体って、そのあたりなのかも。ドイツ人って、いざって時に異常にまとまりやすい国なんじゃないでしょうか。このアルゼンチンとのゲームで、七万の大観衆が「Zieg!Zieg!(勝利!)」って叫んでいるのを見ると、ちょっとそんな気がしました。こう言っちゃナンですが、彼らは、70年ほど前に「Heil!Heil!」って国中で叫んだことがあるから・・・。
マァ、そういう意味では我が日本も、人のことは言えないってヤツですけどネ。~o~;;;
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