恥ずかしいこと懐かしいこと
今日は二度目のカードローナ。前回がヒドかったので、今回どうだろうと思ったのだが、どうもカードローナは鬼門かもしんない。朝のうちは曇ってちょっと寒いかななどと言ってられたし、午後晴れ間も見えて、これからどんどん回復していくよ、などと気楽なことを言ってられたが、二時頃から顔が痛くてリフトに乗ってるのがツライくらいの霰が降り、続いて雪、三時頃にはまたまた吹雪になってました~。~o~;;
そんな中、今日はガイドのタケちゃんに連れられてカービング&オフピステ。タケちゃんはオーストリア国家検定受験中のツワモノだけあって、後を滑るのは、かなり楽しく、かつ練習になった一日であった。
ところで、このカードローナスキー場では、我々日本人は昼食時に大変恥ずかしい思いをしなければならない。レストハウスのあちこちに、シーズンパス不正使用に対する警告が張り出してあるのだが、それが日本語で書いてあるんだよ。もっと正確に言うと、日本語表記の警告しか張ってない、つまり英語のはないんだよね。
カードローナは、前回書いたように巨大パークやハーフパイプが売り物のゲレンデ。日本人の若いヤツらが、たくさん近くのワナカの町に部屋を借りて長期滞在して通ってくるんだが、そういうヤツの中に不心得者がいるってこと。つか、パス不正使用なんてことをやるのは、そいつらだけなんだよね。キウイ達はやらないってことでしょ、英語の警告ないんだから。これは同じ日本人として恥だと思わなくちゃいけないだろー。つかナサケナイだろー。いくら日本が不景気とは言え、NZに比べればはるかに経済大国なんだもの。
そんなことを昼飯を食いながら考えたオイラだったのだが、その昼食時に、ガイドのタケちゃんからオーストリア国家検定の話をいろいろ聞かせてもらった。いやはや、大変な試験だね~。なにしろ養成コースの間に、受講者が次々と靭帯切ってリタイアしてくってんだから。十週間の養成コースはさながらサバイバル競争らしい。
さて、その養成コースの教官の話をリフトの上で聞かされた。養成コースの教官はオーストリアのデモにあたるアウスビルダーが担当するのだが、彼はパトリック=バルターに担当されたらしい。パトリックは亡きマルティン=グガニックの教え子。マルティン=グガニック愛称グッギーは、オイラの最も敬愛するスキーヤーなんだよね。スキーレッスンのため毎年のように来日して、日本と日本人スキーヤーを愛してくれたグッギー。日本語を覚えて、レッスン中によく日本語で冗談を言ってたっけ。そんなグッギーの教えはオイラの滑りの中にまだ生きている(はず ~o~;;)。そのうちの一つ。
「完璧なショートターンなんて雑誌の中だけの物だ。私は全てのターンで失敗している。 ただし、ポジションの失敗をその都度、素早く修正しながら滑ってるんだ」
この言葉を帰りのバスの中で思い出すうち、あんな事こんな事まで思い出しちまって、目頭がちょっとだけ熱くなった。もう、亡くなって三年になるのにね。~_~;;;;;;
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