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2006年8月 9日 (水)

後ろ暗い回想と不思議な安堵

 昨日、夏期講習第四ラウンドが終了しました。今日は雑用と原稿書きのオフです。

 昨日、講習合間の休憩時間に、非常にショッキングな事実が判明してしまいました。講師控え室で同僚の若い先生と話をしていた時のこと。この人、実はこの講習で初めてお会いした人で、まったく存じ上げなかったのですが、「先生は、もう長いですよね、この仕事」って聞くんですよ。「そうですね、もう18年目ですからねえ、長いですね」「ずっと以前に、○○にある校舎で教えてませんでしたか」「ああ、最初の頃、一年間だけやったことありますけど」「実は・・・」。

 なんと彼は、その時、生徒さんだったらしいんですよ。~o~;;;;;

 ワタシがウチの予備校で働き出して二年目のことです。当時は、兎に角、全て手探り状態。教える実力なんてものはコレっぽっちもなく(06'3/23「懺悔ばなし」、06'6/30「今は昔」参照)、ただ度胸だけで日々の仕事をこなしていたにもかかわらず、どういうわけか○○にある医学部志望者のトップクラスを担当させられたことがありました。

 なにしろ、ウチの医学部志望者のトップクラスは、一浪の方が少なく、多浪さんばっかりなんですよ。今でも、ワタシは年齢不詳と言われていますが、当時は実際にも若かったし、また非常に若く見られていました。普段着で校舎に行くとたいてい生徒さんと間違えられてましたから。そのワタシが、多浪生ばかりのクラスの教壇に立ったわけですから、もう、絶対オレより年上に見える~~って生徒ばっかり。~o~;;

 しかも、ほぼ全員、スレてるんですよ。当時、ベテランの先生達は、「あのクラスで授業すると、冗談のオチのワンテンポ前で笑いが起こる」などと言って嫌がっていたのでした。ソレ去年も聞いたぞ~、ってことですね。

 んで、そんなクラスで、一年間、針のムシロを経験して、若き日のワタシは鍛えられたというわけです。でも、その頃の授業については、生徒さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだし、正直言って、もう忘れたひ~~。

 というワケで、この元生徒、現在同僚の先生に、ワタシゃ頭が上がりません。~o~;;;

 と、まあ、思い出しても冷や汗の出る回想の合間にやった授業にしては、不思議に昨日の講習は上手くいきました。例の、数人の出来る子達にも満足してもらえたようだし、出来ない子達からも、まったく不満は出ませんでした。出来る子の知的好奇心を満足させつつ出来ない子に対して手を抜かないという、こちらのコンセプトが上手く伝わったようで、数字も良かったし、記述部分にもこちらの期待した内容が書かれていて、まずは安堵。~o~

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