Wカップに見る国民性~おまけ
最近、暇があると、Wカップグループリーグの試合のビデオを見直したりしています。よく、したり顔のサカオタやサッカー評論家などが、サッカーの質はWカップよりチャンピオンズリーグの方が上なのだということを言ったりしますが、なるほどと思わされることもあります。確かに、スペインvsウクライナのスペインよりは、バルセロナの方が連係が取れているし、優勝したイタリアよりACミランの方がチームとしての戦術が高度で強そうだとは思います。
でも、ゲームを見る面白さって、戦術や連係で決まるのかというと、それは違うんじゃないかしらん。例えば、アジアカップの時のジーコジャパンなんて、戦術と呼べるほどのものがあるチームじゃなかったけど、エキサイティングな試合の連続でしたからねえ。
そのことに関して思い起こされるのが、『Nummber』誌に連載されていた川端裕人さんの「東方ニ熱アリ。」というWカップレポートの最終回。彼は、そこで日本人サッカーファンのデュアル観戦もモードについて述べています。彼が言うには、日本人は自国代表を応援しつつ、他国の高質なサッカーを愛でることができる「デュアル観戦モード」を持っているのだというんですよ。ドイツを訪れた日本人の観戦者は、自国が絡む試合以外でも好んでスタジアムに出かけるのだそうです。
そういえば、イタリアvsガーナ戦だったと思うけど、イタリア、ピルロのゴールに歓声を上げるイタリアサポの中に、明らかに東洋系の顔立ちなのにイタリアチームのユニフォーム着て、イタリア人以上に盛り上がってた男が映ってたけど、アレって日本人だよね。
川端さんは、この「デュアル」な視点を非常に豊かなことだと考えているようだけど、果たしてそうなんだろうか。特に、上記のような例は、果たして「豊か」で済むんでしょうかねえ。
例えば、02日韓大会の時、グループリーグのイングランドvsスウェーデン戦を見に行ったんだけど、その時、イングランドの白いユニフォーム着た日本人の多かったこと。しかもこの人達が盛り上がるんですよ。熱いことでは有名なイングランドサポーターが気おされていたくらい。イングランドの悪名高きフーリガンが日本で暴れなかったのは、この日本人イングランドサポの応援に拍子抜けしたからとも言われたりしたもんです。
果たして、こういうのってどうなんだろ・・・。結局、単に日本人の「リスペクト好き」(06'6/20「Wカップに見る国民性~リスペクト好き」参照)の顕れってことじゃないんかしらん。~o~;;;
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