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2006年9月30日 (土)

教師と生徒の相似形

 またまた丸沼に来ています。今日の丸沼は快晴、しかも土曜日なのにガラ空き。何故でしょう。やっぱ、先週でもうお終いと思った人が多かったのかな。何にせよ大ラッキー!

 今日は、キャンプなどもそれほど多くなかったのですが、佐藤秀デモと渡部浩司デモ(えっと浩司さんってデモだっけ?)のキャンプと某スキースクールらしき所が来てました。某スキースクールのレッスンを見ててちょっと思ったのですが、スキーのレッスンでも古文の授業でも、日本人が日本人を教えると似てくるのかもしれません。

 ・そんな細かい事にこだわって教えても、そりゃ教師の自己満足になるだけで、生徒さんは滑れる(読める)ようになんないんじゃないの。

・手段と目的を取り違えてないかい。プルーク(品詞分解)は単なる方法、カッコよくスピーディーに滑る(正確でスピーディな読解)が目標。

なんて具合につい重ねて考えてしまいました。スキースクールの講習を見ていると、古文の教師として勉強になります。ちとスキーでも習った方が良い先生、予備校屋の世界には結構いるんですよ。~o~;;;;

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2006年9月29日 (金)

ちょっとした愉快とあなどれない驚き

 一昨日、「生徒さんもさほど感謝してるように見えない」などと書いたら、偶然だとは思うけど、昨日は感謝されちゃいました、町田の校舎で。んーまー純粋に「感謝」じゃないかも知れないけど、喜んでくれたので、良しとしときます。

 「先生、コレ売れますよ」「オレ、○ゼミ(私立文系に強いとされている某大手)に行って売ってこようかなあ」なんて言われると、お調子者のワタシは、ついその気になってしまうのでした。しょーがねーなー、赤本のNG集、来週も作るかぁ。~o~;;;

 町田の仕事を終えて、自由が丘へ移動するのですが、途中の駅で、以前から噂には聞いていた東京農大の小泉武夫教授の著書『食の堕落と日本人』を購入。イヤハヤこの人愉快な人ですねえ。

 兎に角、日本人の堕落を全部、食の乱れに結びつけちゃうんだけど、その大胆な牽強付会には、一種の愉快があります。しかも、自分の思い込みだけで食の乱れを断罪していくので、随分極端なことも言い出します。例えば、匂いのしない納豆を開発した食品会社に、「金儲け主義だ、食べ物に対する不遜な態度だ!」と噛み付いたりするんです。当方は、たいして納豆の匂いに思い入れがあるわけではないので、「別に良いんじゃないですか、開発したって」と思うものの、小泉流の決めつけにあうと、ついうなづいてしまったりします。また、赤ワインブームをフランスの陰謀と決めつけたりするのも、ちょっとどうかなとは思うのですが、こいうの面白いんですよね、読んでて。~o~

 牽強付会、思い込み、決め付けもここまで思い切ってやられると、却って爽やかで愉快なものなんですね。~o~;;

 しかも、食品に対する深い愛情と知識と経験があるから、ある程度説得力もあります。世界中で酒文化を持っていないのはイヌイットだけだ、とか、赤ワインのポリフェノールより納豆のナットウキナーゼの方が血栓を溶かす力が強い、なんて知識は、「へえー」ですよね。

 ちと極論が過ぎるところもあるけど、なかなかの好著で、ちょっとした愉快を味わえる本です。

 んで、夕食は、池袋の居酒屋さん。まず、広島の「富久長 ひやおろし秋桜」の実力に驚き。この「富久長」という酒、広島独自の軟水醸造法という製法で醸されているらしいのですが、この醸造法、非常にさっぱりとした薫り高い甘口の酒を造るらしいです。現代の辛口信仰の逆を行っているのは、ちょっと愉快。

 んで、その居酒屋のカウンターで隣のOLさんの話を聞いていたら、「ウチの高校でマリファナが流行ったことがあってさあ」だって。おいおい、日本の居酒屋のOLさんの会話に、とうとう、そんな話題が何気なく出で来るようになっちゃったのかい。コレがこの日一番の驚きでした。~o~;;;;

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2006年9月27日 (水)

赤本の季節

 今、個人的に赤本の季節です。赤本、教学社さんから出ている大学別の過去の問題と対策本です。この赤本なるもの、もう大変な伝統のある本で、何十年もに渡って毎年、夏から秋のこの時期に、全国の大学を網羅して出版されているシリーズです。この季節、本屋さんの学習参考書のコーナーが真っ赤に染まるのは風物詩とさえ言えるでしょう。

 んで、実は、個人的には、この季節は赤本のあら捜しの季節なんですよね。赤本、毎年、かなり間違いがあります。ひどいもんです。時には、この執筆者は本当にこの大学に合格できるんだろうかと思うことすらあります(06'1/23「05年度赤本NG大賞」参照)。

 まあ、間違いだらけでも仕方ない理由はあります。なにしろあれだけ全国の大学入試問題を網羅していると、少人数の信頼できるスタッフだけで執筆することは不可能です。いろんな人間に原稿を依頼しなければなりません。しかも、時間的にあまり猶予はないはずです。なるべく急いで出版せねば売れないからです。そのために、あんまり信頼できないスタッフが徹夜のやっつけ仕事で書いたんじゃないかと思わされるような本が、どうしても混じってくるんです。

 赤本の解答解説がアテにならないというのは、昔からの予備校屋の常識でした。だから、この時期、受験生には、「そろそろ過去問に取り組まなければならないけど、赤本の解答解説に納得がいかなかったら、すぐに質問に来るように」と言わざるをえませんでした。

 結果的に信用できない本を生徒さん達に勧めざるをえなかったわけです。ある時、それがイヤで、自分で赤本の間違え探しを始めてしまったら、あるはあるは・・・。イヤハヤ、こんなに間違ってたのかよ~。~o~;;

 んで、毎年この時期に、赤本のNGを大学別にプリントして希望者の生徒さんに配っています。もう十年以上続けてるんじゃないかな。ここまで続けてしまうと、もう止めるわけにもいかず、今年もこの時期はあら捜しとNGのプリント作成の日々。しかし、コレって結構疲れるんだよな~。仕事量が多い割りに、無報酬だし、生徒さんもさほど感謝してるみたいには見えないしな~。こんな所でグチを垂れるしかないのでした。~o~;;;

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2006年9月26日 (火)

秋の夕餉または一つの文化的終焉

 今日は仕事がオフの日で、一日自宅で雑用&デスクワークでした。んで、デスクワークが残っていて夕食作る時間がなかったので、和食系ファミリーレストランの『A屋』さんに夕食を食べに行きました。

 ちょうど、季節がら「松茸ご飯膳」というのをやっていて、ああ、そう言えば今日は秋めいていて良いかも、と思い注文。さて、食べてみたのですが、へえっ、コレってマツタケなの?!と思うぐらい香りがしません。一緒についている土瓶蒸しも同様。なんだかもの悲しくなりました。やっぱ、所詮ファミレスの定食だもんな~。どーせ、中国産かカナダ産の安物だよね。

 ところが、その松茸ご飯を食べながら、ふと思ったのです。「あれっ、松茸ってどんな香りなんだっけ?」

 そう言えば、ここんとこ香りの高い松茸様に、とんとご無沙汰です。つかこの間、ああ、松茸は香りの良いものだと感じたのは何時のことだろう。確かワタシの子供の時分には食べてました。あの時は、香りの高いもんだと確かに思ってたのに、大人になってから香りの良い松茸を食べてないんじゃないかしらん。

 ワタシの両親の家は、決して裕福な暮らしではありませんでした。でも、ワタシの子供時分には、そんな我が家でも香り高い松茸ご飯を、時々は食べてました。国産松茸がまだまだ安かったからです。でも、今や国産松茸で松茸ご飯を炊けるご家庭なんて、どのくらいあるんでしょう。

 多分、今のお子さんで、松茸ご飯の香りを経験できる子って少ないんじゃないかしらん。ご家庭で国産松茸の松茸ご飯なんて炊けないもん。とすると、我々の世代が死に絶える数十年後、松茸料理という一つの文化は終焉を迎えるんじゃないでしょうか。

 そう思うと、余計にもの悲しくなりました。考えてみれば、そんな文化的終焉って身の回りにたくさんありそうです。スキーだって、地球温暖化で数十年後にはどうなるか判りません。冗談で、最後の天然雪スキー場はヒマラヤの奥地になる、数十年後にはスキーと言えばインドへ出かけることになる、なんて言ってたことがあったけど、もしかして、ワタシが生きてる間にそんな事態が起こらないとも限りません。それはヤダよねぇ。~o~;;;;;;;

 ともあれ、松茸料理という文化はワタシの身の回りでは、ほぼ終焉を迎えてるんです。少なくとも、「松茸ご飯膳」1980円ナリを食べてるワタシの身の回りではね。恐らく、この20倍くらい食費を掛けられる人の所では、まだ松茸料理文化は生きているんでしょうけどね。~o~;;;;

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信仰の地平から見えるもの

 今日(25日)、吉祥寺の仕事の帰りに居酒屋『時代屋』で夕食を取ってきました。その時のこと、隣の席に女性の二人組が座っていて、片方の女性が日本酒を注文しては話しているのですが、どうも辛口がお好みのようで、辛口を注文しては、「まだコレは甘いわ」などとやっています。あーあ、また「辛口」教の信者さんかよ、とウンザリしました。

 いったい何時始まったのでしょう、日本酒の「辛口」信仰って。日本酒のような複雑な味わいの物を「辛い⇔甘い」の二元論だけで論じられるはずはないのに、何故か、「辛口=美味い酒」という信仰は根強くはびこっています。しかも、その「辛口」を計るモノサシとして、日本酒度などという物を持ち出してくるに至っては・・・。

 日本酒度というのは、糖度です。+が多くなるに従って、糖度が少なくなります。従って、甘くない度合いはある程度計れます。しかし、「辛い」という味わいは、もう少し複雑なもので、本来、酸度なども組み合わせて考えるべきものです。さらにその「辛さ」が「美味い」かどうかということになると、これはまた別問題で、糖度、酸度、香りに加えて、様々な雑味などまで考慮しなければなりません。日本酒度などという単純なもので計れるはずがないのです。

 にもかかわらず、「辛口」信仰の方が行き着く先は、この日本酒度というモノサシなんですよね。「+20だから美味い」みたいなことを言い出すんです。どんどん単純化するわけです。きっと、自分の舌で味わい感じるという複雑な作業が嫌いなんでしょう。でも、それが嫌いじゃあ、日本酒飲む意味ねーぞ。

 信仰は世界を単純化してくれます。そこには、心の平安だけは存在していますが、「生」のダイナミズムや複雑さなどありません。瞬間の楽しみも喜びもない世界。つまんねーの。

 スキーも同じです。例えば、「内足主導」という信仰を持つ人は、どんどんそちらの方向にスキーを単純化させようとします。大回りから始まって、小回りも内足主導にしたがるし、しまいにコブ滑りまで、内足主導のバンク滑りを最高の滑りとして祭り上げます。

 でも、どう考えても、スキーなんてそんな単純なもののはずはありません。ゲレンデの状況は刻一刻と変化しますし、斜面によって千差万別の状況があるわけで、一つの滑りで単純化できるはずがありません。その斜面その状況に合わせて、何が合理的な滑りなのか考えなきゃいけないはずなのに、考えることを放棄して、ひたすら「内足主導」や「二軸運動」を推し進めていく人達がいるわけです。その信仰の地平から見えるものは、心の平安と引き換えに得られる、極めて貧しい箱庭スキーなんじゃないかと思うのですが・・・。

 まったく日本酒度だけで酒を計るようなものです。世間一般が日本酒度だけで日本酒を計るようになったら・・・。あーヤダヤダ。不味い酒がはびこるのだけは御免ですゼ。

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2006年9月24日 (日)

いなごぞなもし

 生来の無鉄砲のせいかどうか知らないが、昨夜はひどい目に遭いました。佐藤秀明キャンプの宿舎が尾瀬岩鞍のロッジだったのですが、男三人の相部屋で眠っていたところ、夜中過ぎ、顔のあたりに何やら触れる感触があって目を覚ましました。

 常夜灯の薄明かりで見ると、なんと、コオロギだかキリギリスだか、そんな名前の小動物が跳ねてるじゃありませんか。こんなもののために目を覚まさせられたと思うと癪に障るので、遠くへ跳ね飛ばして、さて安心と眠りにかかったところ、しばらくして、今度は足元に何か触る感触。またもやアイツかと、布団の中で足をジタバタしてみたのですが、一向に「感触」は去らず。どうやらパジャマの中に入り込んでしまったようです。しかも、ジタバタしたためか、「感触」が上へとよじ登ってきます。~o~;;;

 慌ててパジャマを脱いで振り回したところ、今度は、隣で眠る畏友H氏の巨体の上で跳ねています。「Hさん、あんたの上で虫が跳ねてる」と言いつつ、つまみ上げようとしたのですが上手くいかず、その騒ぎで起き出したH氏は、「ひえー、つぶしてくれ!」 ったって、上手くつまみ上げられないんだもの。~o~;;

 結局、H氏の布団ごと部屋の外へ持ち出し、廊下で振り落として一件落着しました。

 かくのごとく、尾瀬のあたりの秋は、まだ自然が豊かです。夜中の道路には鹿がうろついてますし、プラスノーゲレンデのリフト下には、狸のものと思しき排泄物がチラホラしています。しっかし、まさか、坊ちゃんの宿直じゃないんだから、虫で安眠を妨げられるはめになるとは・・・。~o~;;;;

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2006年9月23日 (土)

幸せの朝食

 またまた丸沼に来ています。昨夜は、丸沼「Kの実テラス」さんで一泊。相変わらす、飯美味いですが、特に感心するのは朝飯。これだけキチンと手を掛けて朝飯を作ってくれるスキー宿って全国にどのくらいあるんでしょうか。多分、あんまり無いんじゃないかな。全国スキー宿朝飯選手権をやったら、間違いなく優勝候補。

 今日も、手作りベーコンと玉ネギとズッキーニのスープ、美味かった~。手作りベーコンの良い香りがたまりません。朝からこんな暖かい料理食べると、幸せな気分になれます。

 んで、今日明日と、再び佐藤秀明デモのレッスンを受けています。午前中は、リフトが混んで、どうなることかと思ったのですが、午後はなぜか空きました。天気は午後肌寒くなり、何か降りそうな空模様です。明日は、さて、どうでしょう。ちょっとくらいなら雨が降ってくれた方が、ゲレンデは空くし、板は滑るし、ありがたいのですが・・・。

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2006年9月22日 (金)

ミイラになる世の定め

 飲酒運転がなにかと取り沙汰されていますが、なんでも、某朝日新聞の飲酒運転に関する記事を書いていた記者本人が、飲酒運転で検挙されて懲戒免職になったとか。何だろーねー、とは思いますが、考えてみると、コレに類する、ミイラ取りがミイラになる的な話はよくあること。

 例えば、日本文化に誇りを持て、と主張するどこぞの大学教授が、『源氏物語』の現代語訳さえ読んでいないとか(2/23「筆者の品格」参照)、道徳教育の必要性を訴える政治家に限って汚職で捕まるとか。世の中を見回すとよくあること。

 第二次大戦直後、旧仮名遣いを新仮名遣いに直す時に、「日本の伝統である正しい仮名遣いを守れ!」と声高に叫んだ人の娘が、「かほる」って名前だった(正しい歴史的仮名遣いだと「かをる」)ってのは、一部の国文学関係者の間では有名な笑い話です。

 だから、「近頃の若い者は敬語の使い方を知らない」と嘆く、小うるさい爺さんに限って、自分では敬語を間違えますし、生徒に「マメに辞書を引け」と指導するおエライ先生に限って、自分では国語辞典一つ引きません。

 してみると、他人の書いた原稿に小煩いことを言う人に限って、自分の作ったテキストが間違いだらけだったり、生徒に礼儀を強要する偉そうな先生に限って、職員さんに「お願いします」と言われても(5/19「先生の育て方」参照)、会釈一つ返さずふんぞり返ってたりするんですが、そりゃ、まー当たり前なワケで、世の中とはそーしたもんなんでしょーね。いや、ま、別に、誰のことってワケじゃありませんが・・・。~o~;;;;;;;

 なんだか、ヤバい話題になってきましたが(判る人にしか判らん話ですな ~o~;;;;)、こんなことをブログで書いてる本人が、やっぱし一番ミイラになるのかもね。~o~;;

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2006年9月21日 (木)

グラスの底に見える世界の広大さ

 いやはや、疲れました。週末ごとに丸沼通いで、ウィークデイには毎日仕事という生活を続けていると、だんだん余裕がなくなってきます。昨夜も夜中まで雑用があり、なかなか寝られませんでした。睡眠不足は、コタエます。

 しかし、普通のスキーフリークのサラリーマンさんは、こんな生活をハイシーズン中ずっと続けてるんですよね。おまけに、オフトレにインラインやらグラススキーやらやってると、オフシーズンもこんな生活を続けるんでしょうねえ。なんか、頭が下がるっつーか、すげー。オレにゃマネできないヨ。世界は広い。

 ワタシゃ、ハイシーズンはほとんど仕事してなくて、東京に帰ってこないので、こんなハードな生活は、五月、九月、十一月だけなんです。もう、九月は二週間、この生活を続けてますが、そろそろ限界かな~。洗濯物はたまるし、部屋は散らかるし、何より体力が続かないよ。明日の夜は、また丸沼だっちぅーのに・・・。

 などと思いながら、夜は池袋の「地酒や 平瀬」で夕食。福井の「常山 純米ひやおろし」と広島の「龍勢 純米ひやおろし」をいただいたのですが、いやはや、すげー。全く知らない蔵元さんだったのですが、こんなに完成度が高いとは。いま、地酒の世界は限りなく広いです。

 スキーマニアの世界も地酒の世界も知れば知るほど、広い、つか深いつーか。うーみゅ、ワタシなんぞ、まだまだですな。~o~;;;;

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2006年9月20日 (水)

もどりの夏、デパチカでは吟醸酒達が虐殺され予備校屋の左半身はじっとりと濡れる

 昨日今日と台風一過の後、暑さがもどってきています。半袖を着たいような陽気ですが、腕の日焼け痕が気になって今日も春秋物のジャケットを羽織っての出勤。

 今日は朝一から横浜です。八王子から始発の横浜線に乗るのですが、発車五分以上前に行けばなんとか座れます。今日も五分前に駆け込み空席を探したのですが、今朝はなかなか空いておらず、体重と腹部皮下脂肪の不自由な中年男性(差別用語に置き換えて読むこと)の横のわずかな空間をみつけて割り込み、なんとか座れました。いやはや、ここで座っておくのと立っているのでは雲泥の差。なにしろ横浜まで一時間かかるので。~o~;;

 んで、横浜までの一時間であれこれと考えたのは、昨日の続きの酒の話。昨日書いた、mixiで希少酒の販売をしているサイトに出ていた酒は大吟醸なんですが、吟醸酒は一般的に温度変化に弱いです。よく、吟醸酒は飲むために冷やすのだと勘違いしている方がいますが、本当はそうではありません。保存のために冷やすのであって、飲む時はむしろ室温に少し馴染ませるくらいの方が香りが立つのです。そのあたりは、白ワインと同じことですね。

 そうしてみると、出荷から日数の経った吟醸酒というのは、よほど温度管理がしっかりした酒屋で保管されていない限り、かなり風味が怪しくなります。特に、夏の時期や今日のような夏のもどりの日などに、デパートや大型店舗の棚に置かれている吟醸酒は悲惨です。仮に冷蔵庫に保管されていたとしても、デパ地下あたりでは、営業時間終了とともに冷蔵庫の電源を落としたりするので、夏をデパ地下で過ごした吟醸酒は、まず「死んでる」と見て間違いないはずです。これは酒のディスカウントショップなどでも似たようなものでしょう。NZの日本料理屋で出てくる吟醸酒が恐ろしく不味いのも、温度管理をしっかりせずに輸送するからです。

 してみると、昨年の11月に蔵から出荷されたのに、今頃ネット市場に出回ってきた希少大吟醸酒などというのは、どんなものなのやら・・・。温度管理のしっかりした酒屋なら、こんなに時間が経ってからネット市場に廻したりしないでしょうからねえ。自分の所で飲んじまうか、さもなければさらに冷蔵庫で保管して古酒にするか、でしょうねえ。~o~;;

 などと考えているうちに横浜に着き、降りようとしたところで、左半身だけが異様にじっとり濡れているのに気づきました。うわ!隣のデ○オヤジの脂汗だぁ~。~o~;;;;;;;

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2006年9月19日 (火)

「善意」、常に逆接

 今日、仕事が休みの日だったので、昨日は丸沼「Kの実テラス」さんで一泊余計に泊まって、さっき帰ってきました。いや、別に、丸沼プラスノーが平日やってないということを、ウッカリしていたわけでは、・・・(以下略)。

 丸沼プラスノーにおいでの皆さ~ん、丸沼プラスノーは九月は土日祭日のみの営業ですよ~。~o~;;;;;

 帰ってきて、ネットをチェックしているのですが、どこやらの大きな掲示板の予備校板で、ワタシの名前がちょこっとだけ出たようです。ありがたいことに、褒めてくれる方がいらっしゃったのですが、お決まりの反応。「はいはい自演ね」。

 いや、ねえ、「自演」って言われてもサ。オレも困るんだよ。まさか、その場に本人が出て行って、「オレじゃねーぞ」って言うわけにもいかないしぃ。~o~;;;;

 こういうのを「本人」の立場で見るのも、奇妙な気分です。褒めてくれた人は、もちろん善意で言ってくれたわけだけど、ねえ。今の世の中、特にネットの世界では、「善意」は常に逆接を伴う結論になるもんですね。

 それとはまた違う話ですが、某mixiのコミュニティーで、希少日本酒の紹介をする方がいて、ご自分のサイトで紹介した酒を楽天市場で売ってるらしいんですよ、プレミアつけて。さて、こういうのは「善意」って言えるのか、「商売」って言うべきなのか。でも、mixiだからねえ。あそこって、「商売」はご法度じゃないのかな???

 ワタシ、「善意」をもって、思いっきり突っ込んでしまいました。ワタシの悪いクセです。もしかして危険かな?やっぱ、「善意」は常に逆接を伴う結論・・・、なんてことになるのでしょうか。~o~;;;;;

 そりゃそうと、丸沼からの帰り道、以前から行きたかった、あきる野の「池谷精肉店」というラーメン屋でつけめんを食ってきました。こんなに時間の余裕のある帰宅も珍しいので。~o~;;

 評判に違わず美味かったっす。極太の麺は歯ごたえがあり、魚介の効いた旨味の濃い漬け汁もgood。スープ割りにすると、武蔵系のスープにもっと動物系で甘味をつけたような・・・。何にしても、スキーの帰り道の楽しみが一つ増えました。圏央道「日の出」ICからも「あきる野」ICからも近いので。

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2006年9月18日 (月)

野分だちてにわかなプラスノー日和

 昨夜、台風が来そうな気配だったので、ちょっと危ぶんでいたのですが、今朝には日本海に抜けそうな具合になり、ここ丸沼は、朝の内こそ野分めいた風雨でしたが、昼前頃から雨もほぼ上がり、午後には極めて気持ちの良いプラスノー日和になりました。しかも、何よりありがたかったのは、台風を警戒した皆さんが来なかったこと。祭日だってぇのにガラ空きでした。~o~

 そんな中、佐藤秀キャンプは絶好調。今日は大回りがテーマだったのですが、リフト待ち皆無でグルグル回リまくりでした。大ラッキー!こんなこともあるんですねえ。

 内容的にも、非常に得るものが大きかったと思います。この冬、目指す滑りの骨格が大回り小回りともに見えてきた、有意義な二日間でした。

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2006年9月17日 (日)

丸沼の賑わい

 今日明日は、丸沼プラスノーで佐藤秀明デモのキャンプです。前から教わってみたかったのですが、今回、やっと念願かないました。佐藤秀明デモ、予想通りナイスガイです。んでもって、今日の講習のテーマがショートターン。ラッキー!実は、秀明デモには是非ショートターンを教わりたかったもんで。おまけにNZでタケちゃんに鍛えられたショートターンのポジションを確認でき、いろいろアドバイスもいただいて、満足な一日でした。

 今日の丸沼、けっこう混んでました。特にお昼過ぎまでは。昨日とはだいぶ違いました。ところで、お昼休憩の後、佐藤デモが板を間違えられるという、ちょっとした事件が発生。丸沼プラスノーは、圧倒的にオガサカの新しい板が多数派なので、間違えられる危険性高いです。

 んで、佐藤デモが板を探していた時に、そばにいたボーダーさんが、「こんな知り合いばっかりのゲレンデで、人の板持ってっちゃうとは、とんでもない奴ですね」と言って怒ってたとか。そう言えば、秋の丸沼は、名前は知らなくても見たことあるような人ばっかりです。ヘンなゲレンデ。~o~

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2006年9月16日 (土)

プラスノーの白い一日

 昨日、丸沼入りして、今日は一日プラスノーでした。丸沼、天気悪いです。朝はそれほどでもなかったのですが、昼近くからガスが垂れ込め、霧雨も降ったり止んだり。

 でも、新しい発見もありました。プラスノーは、ガスに強い!雪の上だったら、こんなにガスが掛かると、斜面が見えなくなりホワイトアウト状態になるのですが、プラスノーの斜面は緑色なので、その心配はなし。もともとスピードが出にくいことも、ガスの中ではプラスに働きます。もっとも、カッパ着てないと寒くてやってられなくなりますが・・・。

 明日もあまり天気良くなさそうなので、もしかして、また、「白い一日」になるのかも・・・。~o~;;

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2006年9月15日 (金)

病気びょーきビョーキ

 この間書いた「めまい」の病気、どうも一進一退です。まー、そんなおおげさな病状じゃないけど。一昨日、日本酒一合程度の酔いだったのが、昨日すっかり醒め、良かったと思ったら、今日は缶ビール一本程度。~o~;; 気圧の変化や生活のリズムなどが影響しているのだと思いますが、どうも困ったもんです。

 昨日は、その病気のことが少し気になっていたら、どういうわけか同僚の講師にその話題を振られました。同年輩で、ワタシの病気のことを以前から知っている方だったのですが、「もうほとんど大丈夫ですが、今でも時々おかしくなります」と言ったら、「先生はスポーツマンだったからねえ(シミジミ)」って、おいおい、まだワタシはスポーツマンなんですけど・・・。~o~;;

 この同僚の先生のために言っておくと、この方、予備校屋にしては珍しいくらい腰の低い良い人で、まーったく悪気はないんですが、やっぱ、この年で大きな病気しちゃうと、イコール本格的にスポーツにのめり込んではいられなくなるってことになるのかなあ、一般的には。ワタシゃこの病気してからも、全く変わらずスキーにのめり込みっぱなしの大馬鹿なんですが・・・。それこそ、「病、膏肓に入る」状態。~o~;;;

 それはそうと、昨日、もう一つのワタシの病気が顔を出しました。つか最近、何日かちょっと危ないです。それは、遅刻病、つか、オンタイム病。出勤時間をオンタイムに設定し過ぎて、ちょっとトラブルがあると遅刻になってしまう病気です。ま、世間的には、「時間にだらしがない」とも言うようですが。こっちの病気の方が重症。なにしろ子供の時からだから年季が入ってます。何度も治そうと思うのですが、なかなかねえ。このままじゃイカンという自覚はあるんですが・・・。「自覚・・・って、ホントですかぁ?」という声が各所から聞こえてきそうですが、これでも治そうとしてるんですヨ。~o~;;

 こういう病気は、なかなか自覚してても治らないんですよ。ホラ手鏡で捕まった植草教授だって、また捕まっちゃったじゃないですか。アレも病気ですよね。多分自覚はあるんだけど、治らないんでしょ。まー、ワタシの病気などとは、ちよっと格が違うって感じだけど。

 それはそうと、この人、前の手鏡の時の有罪判決って、「罰金五十万円と手鏡一枚没収」だったって、今回初めて知りました。日本の裁判官にもなかなかユーモアのセンスのある人がいるんですねえ。~o~

 

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2006年9月13日 (水)

秋雨に酔う一日

 今日は一日中、じとじとと秋雨でした。こういう日は、マズいんですよね~。持病が出てしまうので。

 もう一昨年になりますが、ちょうどこの時期に発病しました。めまいの病気なのですが、よく言うメニエル氏病ではありません。起立性調節障害という病名だそうで、血圧の調節が上手くいかなくなりやすい体質なのだそうです。早い話が立ちくらみがずーっと起こっているような病気なのです。

 一昨年は九月に発病して以来ずっとクラクラしてましたし、去年もかなりバランスが悪かったのですが、去年の秋くらいから快方に向かい、今や病院へ行って検査をしてもほとんど問題のないレベルまでもどってきました。でも、こういう気候の変わり目はマズいんですよ。おまけに、ここんとこ色んなことが重なって(主に丸沼かな ~o~;;)、少しお疲れ気味だったので。

 そういうわけで、今日は一日中、フラつきを感じてました。とは言っても、別に命に別状があるわけではなく、ちょっと酒を一合ほど飲んで酔ってるという程度のバランスの悪さ。これって、別に悪い感じではないんですよ。むしろ、少し気持ち良いかも。

 もし、ワタシがスキーヤーでなければ、この状態が一生続いても構わないと思える程度の病気なんです。でも、ワタシゃスキーヤーなんでねえ。バランスの悪さは放置しておけないんですよネ。~o~;;;

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予備校屋、忙(?)中、閑(?)有り

 今日(12日)は、一日、家でボンヤリしてました。実は仕事はあるのですが、急ぎでもないので、なんとなく先送り。午前中は、ぼけーっとネットをさまよい、午後は仕事に、少しだけ取り組みました。まずまず最小限の予定だけは終わったかなぁ。

 某国立大学二次試験のための添削問題を仕上げて、毎年恒例の赤本の間違いさがしR教大学の分をやって、これで一日が終わるんでしょうねえ。

 R教大の赤本、例年通りで、まあまあ悪くはないけど、ちょっとずつ赤本執筆者に言いたいこともありました。しかし、それ以上に感じたのは、R教大出題者への不満。なんだか変ですよ。あきらかな出題ミスもあったし、どうしたんだろ。私文系の中ではR教大学の古文って非常に良い問題だったのに。

 こうした中堅私立大の問題って、何だかここんとこ年々オカシクなっているような気がします。これも少子化の影響でしょうか。受験者激減しているでしょうからねえ。

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2006年9月11日 (月)

初秋の憂鬱

 昨日の腕のピリピリがクッキリとした日焼けになって残りました。手首から先はグラブ、肘の部分はプロテクターのため白く、その間だけがクッキリと真っ赤。かなり見苦しく、半袖を着られませんでした。少々暑かったのですが、長袖で隠して授業をしました。若気の至りで腕に「絵」を描いてしまったお父さんのような気分です。おまけに暑さのためにかなり消耗していたようで、今日はリズムの良いしゃべりが中々出来ません。早く秋になってくれると良いんですが・・・。

 仕事の合間に、プラスノー用の板をチューンナップに出してきました。プラスノースキーは、普通の雪のスキーに比べてエッジの消耗が激しいらしく、すぐにエッジが丸くなってしまいます。昨日一昨日の二日間だけで、もうズルズルです。これは、全く予期せぬ欠点でした。

 そもそも、プラスノースキーは、スピードが出ないくせにエッジグリップが弱く、特に外足を踏み込むとヌルっと外足が逃げます。そのため、ターン後半で外足の膝が内側に入るX脚の滑りになりやすいようです。プラスノーのゲレンデでは、そういうフォームの人を多く見かけます。気をつけなければ。

 結局、外足を強く踏み込む滑りではなく、足元の逃げる軟雪の斜面のように、出来るだけ両足荷重で滑らざるをえないようです。そういう意味では、昨今の基礎スキーの潮流に合っているかもしれません。

 何にしても、チューンナップから板が帰ってきたら、今週末はまた丸沼です。少しは日差しが弱くなり、涼しくなっていると良いんだけどね~。

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2006年9月10日 (日)

結構ずくめの中の名残の夏の痛み

 今日はオガサカスキーさんのイベントで、丸沼プラスノーでのレッスン会がありました。リフト代込みで一日5000円とはお得。なにしろリフト代だけでも2500円なのに、それにオガサカデモチームのレッスンが一日ついてるんだから。まして、講師が丸山貴雄デモだったりした日にゃあ・・・。~o~

 という訳で、今日は丸山貴雄デモのレッスンでしたっ!いやー、スゴイ!!昨日も書いたけど、プラスノーってそんなに滑りやすいものじゃないのに、貴雄さん、プラスノー用じゃない普通の板で、なんなんだろ、あの滑りはっ!!講習受講者仲間と、「何食ったら、ああ成るんだ~?!」と半ば呆れていました。

 んでもってレッスンの中身も濃かった~。丸山貴雄感覚、確かに伝授していただきました。まー、とてもじゃないけどすぐには実践できませんが・・・。~o~;;

 今回のイベントは、オガサカスキーさんにとっては販促の一環なんでしょうが、一人オガサカスキーのためだけではなく、丸沼高原スキー場のためにもなり、丸沼地区の宿泊施設も潤い、ひいてはプラスノースキーというスポーツの普及にもなり、なにより我々スキーヤーのためにもなるナイス企画。こういう企画をどんどんやってもらえると、オガサカさんの好感度はグッとアップしちゃうな~~。~o~

 ワタシ個人としても、まー本物のスキーとは多少違うとは言え、スキーのトレーニングにはなるし、加えて丸沼のペンション「Kの実テラス」さんの美味い飯を食いに行けるし、こんな結構なことはありません。

 この「Kの実テラス」さんの飯は、ほんと~~~に、んまい!!例えば、一昨日の夕食のメニューの一品は、イカの細切りにアボカドを刻んで混ぜた物をマグロの赤身で包んで、モロヘイヤとコチジャンのソースを掛けてある一皿。コレ、多分、ほとんどの人が味を想像できないだろうけど、ん、ん、ん、んまいっつ!!なんで、こんな物を思いつけるんだろ。

 というわけで、結構ずくめのオガサカキャンプだったんだけど、一つだけ問題が起こりました。今日は晩夏の日差しが強烈で、半袖の腕は真っ赤っかです。ピリピリ痛い夏の名残りでした。~o~;; 

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2006年9月 9日 (土)

その遊び、推定スキー

 今日は、丸沼高原にプラスノースキーというのをやりに来ています。草原の斜面にプラスチックの網のようなものが掛けてあって、そこに散水して滑るのです。

 去年、オガサカからプラスノー用の板が出て、今年、さらに改良バージョンが発売され、雪の上のスキーに限りなく近くなったというので、そのプラスノー用の板、AG-HXを買って滑りに来たのですが、うーーーむ。

 雪上に比べて、スピード出ねー、エッジが横に滑る、板がたわまない、走らない。だーめだこりゃ。

 と思ったのですが、慣れてくるに従って、ああこんなものかなと思うようになりました。確かに雪の上のスキーとは違いますが、使ってる道具はスキーと同じだし、スキーと同じ斜面を使って、ほぼスキーと同じ動きでターンするわけだし、微妙に感覚は違うけど、こんなんでも我慢せざるを得ないのかなぁ~、などとブツブツ言いながら、リフト終了まで滑ってしまいました。我ながらアホです。~o~

 まー、でも、初秋の高原の風を受けて、緑の中で滑るのは、ちょっと快感と言えば快感。スキーだと思うから不満が出るわけで、別の遊びをしながらスキーの練習が出来ると思えば悪くないのかな。

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2006年9月 8日 (金)

秋めく夏の消耗

 昨日今日と池袋に一泊しての仕事でした。金曜の一時間目に池袋校舎の授業があるため、木曜の夜は池袋に泊まることにしたのです。ところが、昨日の朝、秋めいた天候で涼しそうだったため、すっかり秋の気分になり、長袖シャツに春秋物のジャケットという格好で家を出てしまったら・・・。

 昨日の午後からなんだか異常な蒸し暑さ。昨日一日は我慢しましたが、今日も一日中、東京は真夏を思わせる蒸し暑さ。死にそうに消耗してしまいました。なにしろ、昨日は町田→自由が丘→池袋の移動、今日は池袋→市谷→八王子の移動があり、移動中、ワタシは秋の格好なんですよ。堪らんわ、こりゃ。

 今、ようやく八王子の自宅にもどってコレを書いているのですが、十分水分を摂ったせいか、薄着になったせいか、それとも夕方になって気温が下がったのか窓からは秋めいた風が吹いて、とっても涼しいです。こういうの昼間からやってよぉ。~o~;;;

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2006年9月 6日 (水)

男の子がおよとりなら、女の子はいりとりか

 「お前の妹のお鶴がお世取りを生んだってんだ、お世取りってのぁ男の子のことだってやがる。男の子がおよとりなら、女の子はいりとりかって、こっちゃあ思っちまう、なぁ、おい」

 落語「妾馬」で、妹のお鶴が大名の子供を生んだと聞いた時の八五郎の台詞です。なんだかTV等では、男の子が生まれたってんで、騒いでいるようですが、まあ、一般庶民にとっちゃあ、上記の八五郎程度の認識です。男でも女でもどっちでも、無事にご出産で結構なことだと思います。

 しかし、古典の教師的に言うと、皇室に男子出生は慶事ってことになるんでしょうねぇ。まあ、これは昔からそうしたもので、藤原道長なんて自分の娘が帝の男皇子を産むと、手放しで喜んで、自分の腕の中で赤ん坊がおしっこもらしても、「この宮の御しとに濡るるは、うれしきわざかな」なんて喜んだと、『紫式部日記』には書いてありますが、女皇子を産むと露骨にガッカリしたんだそうです。

 まあ、道長はちょっと別格ですが、やはり、皇室には、男の子が生まれた方が問題が少ないでしょう。そもそも男の子が生まれなかったら、愛子ちゃんが気の毒なことになったかもしれませんから。日本じゃ、女帝はまだまだタイヘンでしょう。

 国語の教師的には、今回の報道で一番気になったのは、主治医の談話。「お子様は、すこぶるお健やかでございます」とのたまったそうです。すごいですね~。~o~

 何がすごいかってぇと、この人、まさか普段から「すこぶる」なんて言葉を使っているわけではないんでしょ。普通の出産だったら、「大変お元気」とか「非常に健康」とかって言って済ますんじゃないですか。それが、「すこぶる」かよ。何もすこぶっちゃわなくたって良さそうなもんだぁね。~o~

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2006年9月 5日 (火)

我が家に光がやってくるまで

 とうとう、今日、我が家に「光」がやってきました。Bフレッツってヤツです。NZに行く前に申し込んでおいたのが、今日、工事に来たんです。早速つないみて、ナルホドな速さにちょっと感心しています。

 しかし、この「光」に来てもらうためには、タイヘンだったんですよ。申し込みの段階でかなりタイヘンだったというのは、以前ちょっと書いたんですが、工事日が近づいてくるに及んで、ワタシは巨大な困難に直面したのであったぁ。~o~

 それは何かっつーと、・・・。お恥ずかしい話ですが、PCを使っている仕事部屋は、他人様に入っていただけるような状態ではなかったんですよ。仕事の教材や書類や資料が散らかっているだけでなく、スキー雑誌、スキーのカタログ、サッカー雑誌、サッカー専門新聞「エルゴラッソ」などなどが、数年分散乱していて、他人様の足の踏み場なんてあるわけないぞ状態。

 仕方ないので、数日前から少しずつ片付けていたのですが、全く埒があかず、工事日を迎えてしまったのでした。仕方なく、今日は朝から大掃除。いやはや、ホントにタイヘンでした。半日かかって、よーやく、一般の方から見て「ちょっと散らかってますすねえ」と言っていただける程度に片付きました~。~o~;;;

 今は、工事が終わって「光」が来たことよりも、部屋の美しさに感動しています。なにしろ、床がこんなにたくさん見えるんだもの。

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2006年9月 4日 (月)

今こそオシム

 ちょっと前からサッカー日本代表監督のオシム氏について書きたかったのですが、負けてくれたので、書きやすくなりました。オシム氏就任当時はベタ褒めであったマスコミが、記者会見でオシム氏に子供のように扱われたからか変調し、とうとう今朝の負けをきっかけにして、痛烈なオシム批判を始めるものまで現れましたが、今こそワタシゃ言いたい。オシムを熱烈に支持すると。

 今朝の負けについてどうのこうの言うつもりはありません。就任して間もなく、しかも過酷な日程に過酷な環境のアウェイで、なおかつ、公式戦とは言いながら負けてもそれほど痛くない試合。多分、オシム監督自身、負けたら負けただと思っていたでしょう。だから、今朝の試合の結果について論評するつもりは毛頭ありません。

 評価したいのは、今回の遠征のメンバー選考、特に初召集のメンバーについて。今まで有り得なかったような若手やマイナーなチームから初選出。ポイントは、その初選出選手を登録メンバーに入れなかったこと。これは、呼んで練習で試してみたら使えそうになかったということではないでしょう。だって、そんな選考をする余裕はなかったはずだから。最初から使うつもりはなかったのです。

 じゃ使うつもりもない選手を何故選んだのか。それには二つの意味があると思います。一つは、その選手達に代表としての海外遠征の経験を積ませたかったということ。特に、若い梅崎や伊野波にとっては大きな経験に違いありません。それと、もう一つの見逃せない意味は、こういう今までであれば代表に選ばれるはずのなかった選手を抜擢することでのJリーグ全体への刺激です。自分ももしかして、とJの若手の選手達が思うはずです。

 しかも、オシムは、どういう選手を選ぶかを、さりげなくマスコミを通じてアナウンスしています。つか、マスコミが勝手にアナウンスしてくれてます。「考えて走るサッカー」と。

 コレは、日本のサッカー界全体に対してデカい。代表を目指すJの全選手が、この「考えて走るサッカー」をテーマにして日々の練習や試合を送ることになるわけです。代表に呼んで鍛えなくても、各チームで勝手にオシムのサッカーを目指して練習してくれるわけです。コレは非常に効率的なやり方です。

 今までの代表監督は、例えば、日韓Wカップのムッシュトルシエは、「私のシステムに適合する選手を選ぶ」が選考コンセプトでした。ドイツWカップのジーコは「一番上手い選手を11人選んで、彼らを使い続けることでチームを熟成させる」が方針でした。どちらもJリーグ全体を底上げするコンセプトではなく、Jリーグを利用するだけのやり方でした。でも、オシムの方針は、Jリーグ全体を自分のコンセプトの中で成長させようというというやり方に見えます。まー、本人がそこまで考えているかどうかは判りませんが、少なくとも結果的にはそうなっています。

 この監督に任せておけば、日本サッカー全体が成長しそうだ、と感じさせる世にも珍しい代表監督。それがオシム氏であるように、ワタシには思えます。だからこそ、一つ負けた今、オシム支持を熱烈に表明します。日本サッカー協会よ、どうかオシムで四年間行ってくれい!

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2006年9月 2日 (土)

マッチポンプの正確な定義とそれに見合う言い換え~『予備校が教育を救う』

 NZに行く前に購入してザッと目を通していた『予備校が教育を救う』(文春新書)という本を(06'8/4「『うーむ』の連鎖」参照)帰国便でゆっくり読み直してみました。いやはや、こんな本を売る奴も売る奴だが、買っちまうワタシもワタシですねぇ・・・。~o~;;;

 この本、某大手予備校の元教務部長さんがお書きになった本なんですが、ホントに、「うーーーーーむ」な内容。予備校業界の内部事情を知らない人は、この程度の書き方で騙されちゃうんでしょうねえ。でも、我々にしてみりゃヤバいくらい突っ込みどころ満載です。

 細かいことを突っ込んでりゃキリがないので、今日は一点だけ。この人、いかに自分の所の予備校が公教育の欠陥を補って、素晴らしい教育をしてきたかを、それはそれは美しく語っているのだけれど、その骨子は、

 「第二次ベビーブームによって入試競争が激化した結果、高校教師達が正解発見のテクニックに走り出したために、元々正解発見テクニックを教えていた予備校が学問の本質を教えざるを得なくなった。その結果、予備校が教育を救うことになった。」

 というものなんだけど、コレって絶対ヘンでしょー。自分の書いてることのおかしな点に本人は気づいてないのかな。気づいてないとしたら、ハッキリ言ってしまうが、この人は「大馬○」。しかし、大手予備校の教務部長という役職を長年勤めていたのだから、少しぐらい頭悪いとしても「大○鹿」ではないはず。そうすると「厚○無○」のなせる業なのでしょうか。まー、教務部長なんて役職は、「○顔○恥」の方が勤まるのかも知れませんね~。(あ、もちろん、ウチの教務部長さんは例外ですヨ。えっと、ウチの教務部長って・・・いま誰だっけ・・・~o~;;;;)

 何がそんなにおかしいのかというと、確かに、第二次ベビーブームあたりから、高校教育は歪んできているのかも知れないが、それは、誰を見習ったのかってことです。正解発見のテクニックを教えだした高校教師達は、そのテクニックを誰に教わったんでしょう。この教務部長さんの所を含めて、安直なテクニックを教えていた予備校屋さんの真似をしただけなんじゃないんですかい?!

 念のために書いておくが、ウチの予備校の真似をしたわけじゃありませんヨ。ウチは、ずーっと昔から「本質」しか教えてこなかったもん。なにしろ、ワタシは第二次ベビーブームのはるか以前、生徒としてそれを体験してるから。ホ~ント、昔のウチの授業は、今以上に「本質」しか教えてなかったので、今よりはるかに判りにくかったんですヨ!ワタシなどニブいもので、一通り授業を理解するのに二年もかかったくらい・・・。~o~;;

 今日、このブログを書くのに、初めて「マッチポンプ」という語を国語辞典で引いてみました。

 「自分で起こしたもめごとを鎮めてやると関係者にもちかけて、金品を脅し取ったり利益を得たりすること」(『大辞林』)

これが正確な定義らしいです。そして、この教務部長さんに言わせりゃ、この定義に正確に見合う言い換えが、「予備校が教育を救う」ってワケです。おまけにこの人、そのいきさつを本に書いて印税まで稼いじゃってるワケで、三重に稼いでるんですな。さすがに中京の商人は商売が上手い。そして、このお方に印税を貢いじゃったワタシは・・・思いっきりナサケナイ。~o~;;;;

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2006年9月 1日 (金)

あ~極楽と言っている間の、秋。

 昨日から仕事が本格的に始まりました。久しぶりの授業なのですが、こういう場合、実は、我々講師も不安を抱えています。一学期と同じようにしゃべれるだろうか、スムーズに授業に入れるんだろうかと。

 ところが、我ながらプロだなと思うけど、普通にやってていきなり上手く授業に入れちゃったんですよ。それどころか、明らかに一学期よりもパワーアップした話し方になっていたはず。やっぱ、休暇の間やりたいことやってストレス解消してたので、リフレッシュされてるんでしょうね。~o~

 んで、こっちは上手く仕事に入れたのですが、生徒さんはイロイロで、夏の勉強が上手くいかなかった子、一学期の成績が振るわず上のクラスに上がれなかった子、逆に下のクラスに下がっちゃった子なんてのが、暗~く淀んだ雰囲気になっていたりするんです。今上手くいってないなんてのは本当に一時的なことで、どーってことはないんですけどね。やっぱ二学期開始は一つの区切りみたいで、ここで調子に乗っていける子とガッカリしちゃう子はいるみたいです。そんな子がいるクラスだと思うと、ちよっとガラにもなく励ましてみたりするワタシなのでした。~o~;;

 二日間、授業をして、まずは疲れました。家へ帰ってきて風呂に入ると、本当にホッとします。

 この風呂というもの、それからトイレ、日本のは本当に快適です。NZから帰って来ると、日本の風呂とトイレの快適さに呆然としてしまいます。日本人って風呂とトイレに関しては本当に繊細だし、快適さを極めている民族なんだと思います。ワタシゃキウイ達のことは本当に好きですが、キウイ達の風呂とトイレの感覚にだけはついていけません。シャワーの使いにくさは先日書きましたが、トイレなんかも無神経です。例えば、たいていのスキー場では男性用の小用の方は、ただ壁に向かってするみたいな形になってます。便器ないんです。また、大の方も、座りながら水を流すと、たいていお尻に水が撥ね掛かります。水の出る量と方向についてあんまり考えて設計してないようです。ウォシュレットどころか天然ウォシュレット状態。~o~;;

 考えてみりゃ風呂もトイレも日本じゃTOTO製。もしかしてTOTOという会社が偉大なのかも。日本が世界に誇るべき会社は、トヨタやソニーだけじゃない!つか、トヨタやソニーよりTOTOの方が偉大なんじゃないかしらん。オリジナリティあるし。ウォシュレットってヤツはやっぱ快適そのものだし、今や日本中に普及してるしねえ。

 んで、その快適で極楽な風呂から出て一杯やりながら、ブログを書いているのですが、窓から吹き込む風は、もうすっかり冷ややか。あーー、秋が来たんだ。~o~

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