赤本の季節
今、個人的に赤本の季節です。赤本、教学社さんから出ている大学別の過去の問題と対策本です。この赤本なるもの、もう大変な伝統のある本で、何十年もに渡って毎年、夏から秋のこの時期に、全国の大学を網羅して出版されているシリーズです。この季節、本屋さんの学習参考書のコーナーが真っ赤に染まるのは風物詩とさえ言えるでしょう。
んで、実は、個人的には、この季節は赤本のあら捜しの季節なんですよね。赤本、毎年、かなり間違いがあります。ひどいもんです。時には、この執筆者は本当にこの大学に合格できるんだろうかと思うことすらあります(06'1/23「05年度赤本NG大賞」参照)。
まあ、間違いだらけでも仕方ない理由はあります。なにしろあれだけ全国の大学入試問題を網羅していると、少人数の信頼できるスタッフだけで執筆することは不可能です。いろんな人間に原稿を依頼しなければなりません。しかも、時間的にあまり猶予はないはずです。なるべく急いで出版せねば売れないからです。そのために、あんまり信頼できないスタッフが徹夜のやっつけ仕事で書いたんじゃないかと思わされるような本が、どうしても混じってくるんです。
赤本の解答解説がアテにならないというのは、昔からの予備校屋の常識でした。だから、この時期、受験生には、「そろそろ過去問に取り組まなければならないけど、赤本の解答解説に納得がいかなかったら、すぐに質問に来るように」と言わざるをえませんでした。
結果的に信用できない本を生徒さん達に勧めざるをえなかったわけです。ある時、それがイヤで、自分で赤本の間違え探しを始めてしまったら、あるはあるは・・・。イヤハヤ、こんなに間違ってたのかよ~。~o~;;
んで、毎年この時期に、赤本のNGを大学別にプリントして希望者の生徒さんに配っています。もう十年以上続けてるんじゃないかな。ここまで続けてしまうと、もう止めるわけにもいかず、今年もこの時期はあら捜しとNGのプリント作成の日々。しかし、コレって結構疲れるんだよな~。仕事量が多い割りに、無報酬だし、生徒さんもさほど感謝してるみたいには見えないしな~。こんな所でグチを垂れるしかないのでした。~o~;;;
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