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2006年11月 5日 (日)

純度200%の誘惑~YUKI 『WAVE』

 今日は、八王子で特別授業でした。折角の日曜だったのに・・・、とは言え、生徒さんの反応がマズマズだったので、まー良いか。~o~

 最近、YUKIが九月にリリースしたニューアルバム『WAVE』にハマっています。実は、JAM解散後の『COMMUNE』に失望して以来、YUKIのアルバムは聞いてなかったんですが、久々のこの『WAVE』はとっても良いデス。

 グループで成功したアーティストが解散独立した後の活動って、あまり信じていませんでした。最初に失望したのは、S&G解散後のポール=サイモンだったかな~。それとも第二期ディープパープル解散後のリッチー=ブラックモアだったかな~。まさか、ビートルズ解散後のポール=マッカートニーじゃないと思います。当時、小学生だったと思うので。~o~;;;

 日本だって、フリッパーズギター解散後の小沢君と小山田君はダメだったもんねえ。小沢健二は、解散後の方が有名にはなったけど、ミュージシャンとしては終わってる感じでした。結局、今まで相方のために押さえていた個人的な欲望がそのまま噴出すると、それは一般性がなかったりして、リスナーとしては受け入れ難いものになるってことなんでしょうか。

 だから、YUKIも『COMMUNE』の失敗は、謂わば予想通り。「ミュージックファイター」あたりからの路線で、ロックっぽさを押し出したんだと思うけど、YUKIの良さは消えてましたよね。正直、YUKIというミュージシャンもこのまま消えていくんじゃないかと思ってました。

 ところが、この『WAVE』は、JAM時代よりもYUKIそのもの。200%YUKIって感じです。JAM時代だって、YUKIはやりたいことを押さえていたようには見えなかったので、100%YUKIだったんでしょうが、今は、YUKIらしさを引き出してくれるスタッフにも恵まれたんでしょうねえ、ボーカリストYUKIを押し出した感じの作りで、JAM時代よりも二倍はYUKIです。

 「メランコリニスタ」や「ドラマチック」なんかもYUKIなんだけど、どっちかって言えば、JAM時代の延長線なのかなと思います。ロリポップっぽい歌唱法が残っていて。その点、「ふがいないや」の爆発力、表現力はJAM後期のYUKIの発展形という感じがして好きです。

 実は、個人的には、漫画『のだめカンタービレ』を読みながら『WAVE』を聞いていたので、妙にイメージが『のだめ』とダブります。エキセントリックながらも、のびのび音楽を楽しんでる感じが共通しているのかなぁ。

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