« 『のだめ』第五話補遺 | トップページ | 後援会の発足と丸沼退屈少年 »

2006年11月17日 (金)

秋深し、隣は物思う人

 昨日、某週刊誌で例の都知事さんの記事を読みました。なんでも、都知事の例の発言は、確たる証拠を握っていたのだというんです。某『週刊○潮』によれば、文部大臣宛の自殺予告を筆跡鑑定の専門家に見せたところ、「利き手でない方の手で書いた字だ」との鑑定結果が出ていた、某都知事はそれを知っていたので、一人冷静に発言できたのだ、というんですが、さははて。

 そんなことを知っていたら、最初からこういう根拠があると言えば良いだけのことでショ。

 知っていてそれを意識的に言わなかったんだとすれば、自らのタカ派イメージを強調して目立ちたかっただけでしょう。自分のスタントプレーが他の子供達に悪影響を与えるかもしれないと考えなかったんでしょうか。責任ある立場の人間としては必要な想像力が欠如していると言わざるをえません。

 逆に、本当は知らなかったけど、自分の発言が批判されたので、後付けの「証拠」を週刊誌にリークして言い訳しているのだとすれば、何とも下劣なやり方です。政治屋とはそうしたものなのだろうとは思いますが・・・。

 この人、実はワタシの高校の先輩にあたる人なので、あんまりナサケナイことをやってウチの高校の名を汚してほしくないんですけどねえ・・・。~_~;;;;;;

 それはさておき、昨日、講師控え室で、隣に座った若い同僚講師の人と話しをしました。先日、生徒さんの授業に関するアンケートの結果が我々の所に送付されてきたのですが、それについて、「この結果でクビになることなんてあるんですか?」って話になったので、06'11/3の「予備校屋に向かなかった人達の思い出」で書いた話をして、「こんなふうに最初から向いてない人は簡単にクビになったりするけど、ウチはこの業界では長い目で見てくれる方だし、先生は二年目で仕事増えてるんでしょ。大丈夫ですよ」と慰めておいたのですが、彼は「向かなかった人」の話を聞いて一層不安になった様子でした。余計なこと言っちゃったかナ。~o~;;;;

 「いやーマズイです。僕気が弱いんですよ。老後が不安です」だって。~o~;;;;;;;

 実際、その先生は、とても落ち着いてるし、「向いてない人達」とは全く違うタイプなので、明らかに大丈夫だと思うんですが、我々は、ことほどさように不安を抱えて仕事をしているんです。以前、他の中堅の先生に聞いたのですが、最初の頃は、教室に行ってみたら生徒が誰も出席していないという悪夢を何度も見たとか。

 ワタシ、実はこういう悪夢、見たことがありません。図々しいんでしょうか。クビの不安ってほとんど感じたことがないんです。しかも、今はもうこの仕事が長いので、より一層不感症になってます。ちょっとは危機感感じた方が良いかなあ。これも、「必要な想像力が欠如している」ってことでしょうかねえ。~o~;;;;

 そんなワタシでも老後のことを考えるとちょっとは不安です。この仕事、老後の保障は何にもないんですよ。困ったことです。とは言えワタシは楽観的で図々しいので、多分、一般の社会人が感じる程度の「老後の不安」しか感じてませんけどね。~o~;;;

|

« 『のだめ』第五話補遺 | トップページ | 後援会の発足と丸沼退屈少年 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 秋深し、隣は物思う人:

« 『のだめ』第五話補遺 | トップページ | 後援会の発足と丸沼退屈少年 »