ドラマ『のだめ』の研究その四
ドラマ第四話、三度ほど見直してみましたが、今回は、突っ込み所満載ですね~。
まず、脚本が大胆に原作からはみ出し始めました。定期公演のエピソードに、こたつのエピソードを挿入してしまったために、若干無理が生じています。こたつのエピソードはワタシも好きなので、どこかに入れてほしかったのですが、あそこは無理でしょう。だって、定期公演前で千秋自身が「時間がない」なんて言ってる時に、週末の練習休んじゃうんですから。「週明けまでに各自譜面通りちゃんと練習して来い」なんて言ってないで、「土日も練習するぞ」じゃないの、普通。~o~
脚本の細かいミスをもう一つ、コタツを粗大ゴミに出した後、「これであいつらもコタツごとのだめの部屋へ移るだろう」って無理だろ、粗大ゴミに出しちゃったら。原作だと、一度、コタツを部屋の外の廊下へ出して、この台詞言うんですよ。粗大ゴミの出すのは、コタツエピソードの一番最後。原作の通りの台詞言わせりゃ良いってもんじゃアリマセン。~o~
それから、定期公演で、Sオケの曲は3番「英雄」に変更になるはずなのですが、何故か、7番のまま。多分、7番がこのドラマ全体のメインテーマみたいになっちゃってるからだろうと思うんだけど、原作は、ナポレオンの皇帝即位と千秋の鬼への変貌が重ねられているわけで、ホントは若干、そこに無理が生ずるはずなんですが、「何故表題のない7番なのか」なんて千秋に言わせながら、結構ゴマかしちゃってますね。~o~
それと、原作では、Sオケって、みんな「のだめ」のように個性的で自由な演奏をするメンバーってことだと思うんだけど、ドラマだと「おちこぼれ」が頑張って練習して上達する話にすり替えられてマス。まー、それなりにまとまってるから良いんだけど、峰君の呼び掛けでみんながまとまって練習を始めるあたりはクサいっていやぁクサいかな。ちなみに、「練習しようぜ」って、練習してたみたいだけど、指揮者無しにオケの全体練習できるんだろうか。パート練習なら判るんですが・・・。~o~
ただ、原作をはみ出して、いくつか自由にギャグを繰り出していますが、コレはマァ悪くないかと。例えば、オープニングから、のだめが「水割りでいいですか?」とか。ワイン水割りにしねーよ!鯵の干物から炎とかドアに首挟むとか真澄ちゃんがコタツで「あ、引っ込んだ」とか。マァ、好みの問題はありますが、ワタシゃこういう自由なギャグも面白けりゃ入れて良いのではと思います。ただ、こたつのオナラは、少し無理ありませんか。真澄ちゃん、「千秋さま」の前であんなことするくらいなら、死ぬんじゃないですかね。~o~;;
あと、音に酔った千秋が見る幻の「宇宙アメ」、実は、のだめが作ったオニギリの中の金平糖ってのは新解釈。~o~ つか、アレはアリですね。
頑張ったなと思うのは、なんと言っても、アニメ『プリごろ太』。まさかホントに作ってしまうとは。労作でした。それと、のだめピアノ演奏中の「いかずち」「泥棒泥棒」ってトコと、ロックなオケのパフォーマンス、不思議に音に合ってますねえ。曲が違うはずなのに・・・・。~o~;;
欲を言うと、ロックなオケのコンバス回し、ちょっとタイミングがズレてるかなと。揃えてほしかったですね、桜ちゃん。それと、千秋がTシャツになるのは、ちょっとヘンでは。「燕尾じゃないけど、まあいいだろ」って言ってネクタイしてたヤツが、なんでワイシャツの下にSオケT着てんだヨっ、って突っ込みたくなりますよね。原作だと、蝶ネクタイ取るだけなんで、そのくらいにしとけば良かったのに。
演技陣、今回良かったと思います。玉木君、表情豊かだったし、ネギ刻むの上手いし(よそ見しながらでもあのスピードで切れるとは・・・、料理ホントに得意なんでしょうか~o~)、あと自分のギャグで笑わなかったし。~o~ 上野樹里は相変わらず好調ですが、真澄ちゃんの小出恵介君も、なんとなくハマってきたかなと。まー、見る方が慣れてきたってこともあるのかもしれませんが。
| 固定リンク
コメント