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2007年1月24日 (水)

今年もやります、06年度赤本NG大賞

 今日は、受験生向けの今年度の最終講義の日でした。例によって、何か気の利いた話も出来ず(06'1/26「最終講義の日」参照)、試験に対する心構えみたいな話をして終了。

 さて、昨年、冗談で書いた赤本NG大賞(06'1/23)。メンドいから今年は止めようかなと思ったのですが、まー、一応ネタはあるので、今年もやります。ただ、昨年ほど感動出来る大NGではないのでねー。「大賞」としては該当者無しに限りなく近いのですが・・・。

 今年の輝けるNG大賞は、「法政大学経営(Ⅰ日程)」の筆者さんでーす!問一のロ、助動詞「む」の、傍線部での意味を問う問題に対する解説は、感動的NGの少ない今年の赤本の中では出色の出来でした。

 「『む』の意味は推量・意志・婉曲・勧誘。ここでは女房が言っているので、意志か勧誘。」

 あまりと言えばあんまりにデタラメな説明でしょう、コレは。~o~;; 「女房」が言ったことだと<推量>や<婉曲>にならないってのは、どういう根拠なのやら。

 動作主体の人称から「む」の意味を決定するっていう方法は、我々も時々授業で使うし、割と一般的な方法論だと思うのですが、この赤本の説明は、誰が言った言葉か、つまり話者で「む」の意味を決定しちゃおうっていうんですが、こんなの聞いたことないゾ。

 この執筆者、全く無能で解説が出来ないのか、締め切りに追われてひどい手抜きをしたのか、多分両方なんでしょうねえ。~o~

 ここは、傍線部の前で彦七が「御入り候へ」と女房を誘っているのに対して、「参り候はん」と女房が答えている所だから<意志>と判断出来るのであって、そういう会話の流れを無視して「む」の意味を決定しようとするから、ワケの判らないことになるんですな。

 というわけで、今年度の赤本NG大賞が決定したところで、予備校屋としての仕事はひとまず終了。明日から東京都技術選予選のために車山スキー場です。ちょっとワクワクドキドキなのですが、その前に例の問題集の原稿をもう一章分、完成していかねばなりません。明日は朝からがむばらねば・・・。~o~;;

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