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2007年1月31日 (水)

春の乱れと反省と

 今日の八海山は、朝から雨。ペンションの辺りは生暖かく、雪になりそうな感じがありません。本当は午前中滑って、東京へ帰る予定だったのですが、これではいくらなんでもやる気がスポイルされてしまいます。

 予定変更して、午前中は買い物。ホームセンターへ行って、雪国用のゴム長と雨天滑走用の作業用ゴム手袋、それにチューンナップ道具を入れる工具入れを購入。昼頃、八海山を出てきて、東京へ戻りました。

 トンネルを越えると太平洋側は晴れ。冬型の気圧配置なんですかねえ。気温だけがまるで「春」。困ったもんです。

 家へもどって、今日の授業のための教材を探したのですが、どうも自宅に送られて来ていなかったようです。うーむ、車山に出発する前、学校側に一回問い合わせたのですが、送ったはずだとのことで・・・。どこかが乱れてますね。ワタシの方だったのでしょうか。気づかずに封筒ごと捨てちゃったとか。まさかねえ。

 仕方なく、校舎に行ってから教材を受け取って、泥縄の予習。これでも授業出来ちゃうのは、我ながら呆れます。でも、普通に出来ちゃうんですよね。出来ちゃうから逆に、キチンと準備しないクセが付いてしまうのではないか、とちょっと反省。

 授業終了後、東大を受験する子が過去問の添削を持ってきました。熱心な子なので、つい、こちらもつられて熱心な応対をしてしまいましたが、全部終わったら九時半過ぎ。校舎を出たのは十時近くでした。まだ晩飯食ってないのにひ・・・。~o~;;;;;;

 校舎近くの居酒屋「伊吹」で遅い晩飯。帰宅は十二時回っていました。それでも、このブログ書こうとしてPCをセッティングしたところで、意識を失ってしまい、ふと目を覚ますと二時近く。それから風呂に入って、現在午前三時。いくらなんでも生活乱れ過ぎです。これで明日は朝から横浜の授業だったりして・・・・。~o~;;;;;

 振り返ってみると、車山の前あたりから、生活のリズムが乱れきってました。夜更かし癖がついてて、生活のリズムを作れていませんでした。大会期間中も、宵の口にうたた寝して夜中に目を覚ましたりして・・・。スキーはスポーツなんだから、体調の管理が出来てない人間に、良い滑りが出来るはずありません。もしかすると、これが今年の最大の反省点かも。

 と、そんなこと書いてる暇があったら、早く寝なくちゃ。明日は七時に起きて横浜なんだから。~o~;;;;;;;;;

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2007年1月30日 (火)

じょんのび快晴八海山

 今日は八海山でした。一日中、快晴。恨めしいくらい雲一つない快晴です。痛いくらいの深い青空です。なにしろこの辺りは現在雪不足で、標高の低い浦佐スキー場なんて一時閉鎖に追い込まれたりしているくらいなので、あまり快晴を喜んでばかりもいられないんですね。

 とは言え、やはり快晴は快い晴れってくらいのもので、おまけに八海山はそれほど悪い雪ではなく、一応、ゲレンデにはほぼ雪が付いています。今日一日のことを考えたら、まずは気持ち良い一日だったのかなぁ。

 ペンションYには、毎年この時期、長崎から一週間ほど滑りに来るNさんが来ていました。今日は、Nさんを囲んで、東京から来ている友達数人、ジモティの友達二人とで、のーんびり快晴の八海山を楽しみました。ちょっと滑っちゃあ、合間におしゃべり、またちょっと滑って、馬鹿話。イヤハヤ、じょんのびじょんのび。~o~

 大会の緊張も楽しいけど、こういうスキーはまた格別です。これで雪不足の心配さえなければ、最高なんですけどねえ。

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2007年1月29日 (月)

いくさは終わり告げ喜びの春来ぬ

 都技選、決勝終わりました。八海山のペンションYにもどってホッとしています。

 今日は決勝の三種目が行われました。昨日までの予選の結果、ワタシは75位、友人H氏は65位。二人とも、上を見て滑るしかありませんでした。んで、今日は二人ともアグレッシブに滑れてたんではないかと思います。まあ、H氏の方が大回りでキレた滑りをしていた分だけ上でしたが。

 ワタシも、今日は、全体に吹っ切れて悪くない滑りだったと思います。特に最後のコブの小回りは、現在の自分としては会心の滑りに近いです。H氏もコブでは実力を発揮したので、二人とも終わった時はニコニコしてました。コブ種目は失敗すると悲惨にコケるので、緊張もするけど、うまく滑れた時って開放感と安堵感と達成感が一遍に来て、何とも言えないカタルシスがあるんですよね。おまけに、この種目は二人とも上々の評価だったし。

 んで、結局、ワタシは今年、最終的に東京都の56位でした。昨年、62位でしたから、少しは良くなったってことですかねえ。本当は、過去の自己最高位が44位なので、そこまで行きたかったんですけどね。夏のニュージーランドから取り組んできた小回り種目が、かなり良くなったんですが、その分、得意なはずの大回り種目で失敗して、差し引き、少しだけ上昇。~o~;;

 一方のH氏は自己最高の49位。この何年か、車山の予選では、対H氏の勝率高かったんですが、今年のH氏は敵ながらアッパレでした。子供が生まれてパパになったのが良かったのか、それとも・・・、その子供の面倒を見るために奥さんがゲレンデに来れなかったのが、却って良かったのかしらん。滑りに集中できて。~o~

 何はともあれ、「いくさ」は終わり。「喜びの春」ってほどのモンじゃないけど、少しだけのんびりした気分です。もっとも、のんびり出来るのは今日明日で、明後日からまた授業と執筆なんですが・・・。~o~;;;;;;

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2007年1月28日 (日)

評価され下手評価され上手

 都技選二日目終了。今日も昨日に続き不安定な結果でした。一種目目の中斜面小回り(カービング小回り)が、まあまあの成績で、二種目目の総合滑降でポシャりました。総合滑降という種目、得意種目だったはずなんですけどねえ。

 どうも、大回り系種目で、ジャッジの好みと自分の感覚がズレているのを感じます。基礎スキーというのは、採点されるスポーツなので、ジャッジに自分をアピールして評価してもらわなければならないんですが、その感覚がズレていると、自分では上手く滑ったつもりが、全く評価されないということになります。

 以前は、大回り系というのはスピード命の所がありました。特に車山の場合、大回り系で使う斜面は、嫌でもスピードの出てしまう急斜面で、しかも車山の雪が硬かったため、大回り系は、いかにスピードを殺さずに滑るかだったように思います。その時は、ワタシの大回りは非常に高い評価を受けたんです。

 ところが、昨年、今年あたりは、スピードよりもターンする技術を重視するようになった気がするんですよね。そりゃ、今だって、スピードと技術が両方備わっている人が一番高い評価を受けます。でも、両方備わっているのは、ごく一部の上位選手ですから、たいていの選手はどちらかに偏ります。今年のジャッジは、どうも、スピード重視の選手よりもターン技術重視の選手に高得点を出しているような・・・。そして、ワタシは、明らかにスピード派なんです。~o~;;

 そういうことが薄々判っているんだから、スピードを少し抑えてでもターン技術を見せりゃ良いんですが、つい・・・。

 今日の総合滑降も、ワタシの前を滑る選手達がスピード抑え気味にスタートしていくのを見ると、「よーし、俺はスピードで勝負しちゃお」などと良からぬことを考えてしまうんです。生来、目立ちたがりなんですよね、ワタシ。特に、スキーではそれが出ちゃうんで、他人がスピード抑え気味にしていると、ムラムラと目立ち根性が顔を出して、スタートでクローチング組んじゃったりして・・・。~o~;;;

 こういう評価され下手は、本業の予備校屋の方でも言えるのかもしれません。ちっとは評価され上手に宗旨替えした方が良いのかしらん。明日、ちょっと試してみようかなあ。

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2007年1月27日 (土)

禍福をあざなって初日終了

 東京都スキー技術選手権大会、初日、無事終了しました。今日は、雪が降ったり止んだり安定しない天候でした。暖冬の年の大会では、過去にも時々こんな事がありました。

 安定しない天候に合わせてか、得点の方も安定しません。ワタシの一種目目、得意種目の整地大回りがまさかと思う悲惨な得点。一種目の得点を見た瞬間に家へ帰りたくなりました。ああ、今年は終わった・・・。

 一種目のスタート順が悪くて、降り積もった雪のコースを250人ほどの選手が大回りした後の、バーン荒れ放題の中のスタート。そのため、どうやら荒れたコースの雪に板がもぐり、返ってこないために切り替えで立ち上がってしまったかも・・・。しばし呆然の結果でした。

 二種目目は整地小回り。今年、最も力を入れて練習していた種目です。しかし、元来、整地小回りは暴走しやすいタチで、この種目に急斜面を使う東京都技選ではあまり良い成績をあげたことがありません。微妙にアセる気持ちのまま、すぐに競技に入るかと思いきや、ここで全体が昼食休憩。これが良かったかもしれません。昼食を取ってから落ち着いてスタート地点に立てました。

 小回りバーンは、もう男女合わせて480人ほどの選手が小回りしまくった結果、部分的にアイスバーンが露出し、あまり良いバーン状況ではありません。ところが、上から見てコース右側はずれの部分に、まだ人が通っていなさそうなラインを発見。シメタ、ここを使ってやろうと勇んで飛び出してみたら、最初のエッジングが新雪の雪だまりにズボッ。ああ、ダメだこりゃ、今シーズンは終わっちゃったと観念したのですが、瞬間的に気を取り直し、三ターン目から少し左側のラインにもどったところ、そこは案外滑りやすくて、ゴールして電光掲示板見たら、そこそこの高得点。ちょっとホッとしました。~o~;;;

 結果的には、二種目終わった時点で、例年程度の成績に落ち着きました。あんまり良くはないけど、それほど酷くもないかなと。明日以降の頑張りで、昨年の成績くらいは越えられるかもしれません。ちなみに、畏友H氏と比較すると、二種目終了時で、一点だけ勝ってます。~o~ 

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2007年1月26日 (金)

品格のペンション

 車山二日目、明日から大会です。

 この大会中は、毎年、車山高原のペンション「Gんのさじ」にお世話になっています。このペンションが実に品格のあるペンションなんです。

 もしかして、こちらのオーナーは「品格」なんていう今流行のヤクザな言葉は嫌いかもしれませんが、こちらのペンションは、本来の意味での「品格」がある宿です。下品で無教養な「品格」センセイの百二十五倍くらいは「品格」があります。~o~

 なにしろ、ペンション中にTVというものが一台もありません。客室はおろか食堂にもプレイルームにも。どうやら、オーナーはTVというものを一切見ないらしいんです。その代わり、プレイルームには本棚が設えてあって、かなりマトモな本が置いてあり、お子様用にはマトモな絵本が用意されています。

 漫画もあるのですが、『火の鳥』『風の谷のナウシカ』『釣りキチ三平』『寄席芸人伝』ですからねえ。雑誌は『季刊銀花』『ミセス』『暮らしの手帖』だったりして。見事なモンです。徹底してます。

 食事は、お世辞にも豪華とは言えませんが、趣味の良い家庭料理。まともなご飯を食べたなあと思わせる内容。オーナー自身も品の良い老紳士、奥様も品の良い老婦人。話しをして気持ちの良い人達です。

 こんな品の良すぎるペンションなので、当然のことながら、あんまり流行ってません。~o~;;;

 固定客はいるようなのですが、所謂「人気のペンション」とは一線を画す宿です。言うなれば、魂の洗われるような宿です。魂なんかやたらに洗って欲しくないって人は、泊まりたくないでしょうねえ。~o~

 宿の名前からして上品です。もしかして、オーナーは、ペンションの名前を聞いて中勘助を思い起こせる人に泊まって欲しかったのかもしれません。でも、イマドキ、国文科出身者以外に、こんな大正時代の品の良い地味な小説家を知ってるお客もいませんやね。

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2007年1月25日 (木)

わくわくスキー馬鹿ランド車山

 車山に来ています。午前中、問題集の執筆が長引き、車山到着は午後3時頃になってしまいました。リフト営業時間は4時45分までなので、わずかしか時間が残っていないのですが、リフト券買って練習。チューンナップから上がってきたばかりの板の調子を見たいし、富士見パノラマで覚えた新しい小回りを車山の急斜面で確認したかったし、何より、時間がもったいない。スキー場へ来たからには、ちょっとの時間でも滑りたくなるんですよね。

 こういう都技選直前の車山は、都技選出場者が練習に来ていて、ちょっと異様な雰囲気です。平日なので一般客がほとんどいないということもあって、ゲレンデの滑りの平均値が異常に高い。早い話、上手いヤツばっかりです。無理もありません、まだ大会の二日前。こんな日から練習に来ているのは、よほどのスキー馬○。~o~;;

 例の、富士見デサント大会優勝のH氏も、当然来てます。短い時間でしたが、ビデオを撮り合って今年の滑りを研究しました。お互い、大きな大会前なので、わくわくドキドキ。楽しいひと時でした。

 明日は、大会前日なので、もっと選手が増えます。皆さん、半端じゃないスキー○鹿。一年間、この大会のために練習してきた成果を試そうという人達ばかりなので、わくわく、ちょっとピリピリ。車山は、大会への期待と緊張でわくわくスキー馬○ランドと化すのでした。この感じがまた、何となく楽しいんですよね。~o~

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2007年1月24日 (水)

今年もやります、06年度赤本NG大賞

 今日は、受験生向けの今年度の最終講義の日でした。例によって、何か気の利いた話も出来ず(06'1/26「最終講義の日」参照)、試験に対する心構えみたいな話をして終了。

 さて、昨年、冗談で書いた赤本NG大賞(06'1/23)。メンドいから今年は止めようかなと思ったのですが、まー、一応ネタはあるので、今年もやります。ただ、昨年ほど感動出来る大NGではないのでねー。「大賞」としては該当者無しに限りなく近いのですが・・・。

 今年の輝けるNG大賞は、「法政大学経営(Ⅰ日程)」の筆者さんでーす!問一のロ、助動詞「む」の、傍線部での意味を問う問題に対する解説は、感動的NGの少ない今年の赤本の中では出色の出来でした。

 「『む』の意味は推量・意志・婉曲・勧誘。ここでは女房が言っているので、意志か勧誘。」

 あまりと言えばあんまりにデタラメな説明でしょう、コレは。~o~;; 「女房」が言ったことだと<推量>や<婉曲>にならないってのは、どういう根拠なのやら。

 動作主体の人称から「む」の意味を決定するっていう方法は、我々も時々授業で使うし、割と一般的な方法論だと思うのですが、この赤本の説明は、誰が言った言葉か、つまり話者で「む」の意味を決定しちゃおうっていうんですが、こんなの聞いたことないゾ。

 この執筆者、全く無能で解説が出来ないのか、締め切りに追われてひどい手抜きをしたのか、多分両方なんでしょうねえ。~o~

 ここは、傍線部の前で彦七が「御入り候へ」と女房を誘っているのに対して、「参り候はん」と女房が答えている所だから<意志>と判断出来るのであって、そういう会話の流れを無視して「む」の意味を決定しようとするから、ワケの判らないことになるんですな。

 というわけで、今年度の赤本NG大賞が決定したところで、予備校屋としての仕事はひとまず終了。明日から東京都技術選予選のために車山スキー場です。ちょっとワクワクドキドキなのですが、その前に例の問題集の原稿をもう一章分、完成していかねばなりません。明日は朝からがむばらねば・・・。~o~;;

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2007年1月23日 (火)

聖者の行進シカゴの雪に果つ

 昨夜遅く、NFLカンファレンス決勝の録画放送があり、セインツvsシカゴ・ベアーズを見ました。今年のセインツのゲームを見るのは初めてだってたのですが、なるほどこんなチームになったんだ。驚きました。

 雑誌等である程度のイメージは出来ていました。昨シーズンのチームの大不振を受けて、監督は交代、メンバーは大幅入れ替え。スターターのプロフィールを見ると、「昨シーズンは○○(他のチーム名)で不振だった(あるいは故障していた)が、今シーズンはニューオリンズで復活」みたいなコメントが多くの選手についています。要するに、他チームを放り出された選手をかき集めて再生したんですね。代表がQBのドリュー=ブリーズ。もともと、サンディエゴで活躍していた選手だったんだけど、昨シーズン終盤、肩を故障して手術。チームを放出されたのをセインツが拾った選手。それが、今シーズンは歴代QBのパッシングヤード記録を塗り替える勢いの大活躍。

 ルーキーも活躍したのですが、その象徴がドラフト7巡、NFLにドラフトされた全選手255人中最後から四番目の252番指名のWRマーキス=コルストン。こんな順番で指名されたら、まずNFLではただのお客さんです。普通はキャンプで振るい落とされて、数ヶ月でサヨナラ。それがあれよあれよと言う間に今年のセインツのエースレシーバーに化けちゃったんだから・・・。~o~

 所謂"シンデレラチーム"です。チームとしてもシンデレラだし、選手個々もシンデレラ。監督だって、実はシンデレラ。今まで監督経験なく、コーチ経験は長いもののパッとした経歴のないショーン=ペイトンが、監督をやらせてみたら、上記のような寄せ集め選手達を再生させ組み合わせて、今年のコーチ・オブ・ザ・イヤーに輝いちゃった。~o~

 まさに、ハリケーン災害でボロボロになったニューオリンズの街の復興の象徴のようなチームです。恐らく、選手達は復興を目指すニューオリンズの街に自分達の姿を重ね、ニューオリンズっ子達は、今シーズンの復活に賭ける選手達に街の姿を重ねて、街とチームが一体となってここまで来たのでしょう。こういうモチベーションが実はアメリカンフットボールでは大事なんです。半分格闘技みたいなものだし、もう半分は軍隊のようなチームワークスポーツだから。

 そんなチームだから、出来ればスーパーボウルに行かせてやりたかった。多分、こういう話の好きなアメリカ人のほとんどは、カンファレンス決勝でセインツを応援したんじゃないでしょうか。シカゴの市民を除いて。

 セインツの勝てなかった理由は、シカゴの雪と寒さに尽きます。もともと南のチームは、この季節の北の気候に弱いのですが、今年のセインツは完全なパッシングオフェンスのチーム。パス主体のチームは寒さに弱いというのはアメリカンフットボールの常識です。なんせ、寒さにかじかんだ指でボールを投げたりキャッチしたりするんですから、ミスが多くなります。それで、北の屋外球場を本拠地とするチームは、今年のシカゴ・ベアーズがそうであるように、ラン攻撃主体で守備の強いチームになりやすいんです。

 逆に、温暖な気候でドーム球場のチームはパス主体チームとして成功しやすいんです。NFLパッシングヤードの記録は、温暖なマイアミにいた名QBダン=マリーノが持っていますし、かつて、革命的なパスシステム"Run&Shoot"攻撃で一世を風靡したのはヒューストンのドーム球場を本拠地とするオイラーズでした。 

 だから、温暖なニューオリンズのスーパードームを本拠地とするセインツがパス攻撃主体で成功したのは、ある意味理屈にあっています。そして、その行進が厳寒のシカゴの雪の中で止まるのも、また理屈に叶ったことだったのでしょう。結局、セインツの失敗は、決勝でのホーム開催権を獲得するほどの勝率を上げられなかったこと、そして、シカゴが決勝の相手になってしまったことに尽きるのでしょう。残念。ガッカリです。

 これで、ワタシのNFLフリーク復活も、しばらく無いなぁ。~o~

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2007年1月22日 (月)

スキーは楽し・・・のはずなので

 今日は、東京へ帰ってきてセンター明けの授業でした。何だか"どよーん"とした疲れで、一種の駘蕩とした気分。短い春の宵を吉原の馴染みの女の所で過ごして、翌朝大門をぶらりと出て川堤を歩いている江戸っ子のような気分・・・、ってワケ判んない例えですねえ。~o~;;;

 授業終わって帰宅後、雑用をこなしながら、何となく一年前のブログを読んでみたんですが、06'1/27「スキーは楽し」で、「スキーでは特に、ゲレンデを支配するのは、上手いヤツはエライ、という単純な価値観」なんて書いてます。実は、昨日、それに反する例を見てしまいました。

 東京都シニア技術選では、現地の富士見パノラマスキースクール代表の石井俊一元デモンストレーターと長島啓貴SAJデモのお二人がジャッジとして参加し、某T都スキー連盟からもうお三方の審判員を迎えて五人のジャッジで採点が行われました。競技の各種目開始前に、そのジャッジの皆さんが前走を務めてくださったのですが・・・。

 石井代表、実に見事な滑りでした。石井代表は所謂カービングスキーの少し前の世代で、06'5/23「骨董品を愛する人達」に書いた「骨董品」になりそうなお年なのですが、全くその気配がありません。さすが現役時代「ゲレンデの貴公子」と言われた名デモ。新しいカービングの滑りとシニアらしい優雅さがブレンドされた、これからのシニアの手本になるエレガントな滑りでした。一方、長島SAJデモは、現役らしくバリバリの選手の滑り。我々、東京都予選に出ている人間は、こちらの方を車山で真似したいですねー。

 さて、某T都スキー連盟から派遣された審判員の方達も前走したのですが・・・、うーむ。~o~;;;;;

 やはり、スキーヤーは滑ってなきゃダメってことです。滑らずに能書き垂れてるだけでは、技術とマテリアルの進歩に体がついていかないし、どんどんどんどんどーーんと下手になります。あの人達も、シニアの参加者達、特に六十歳以上のクラスのバリバリの滑りを見ていて、きっと切実に感じたんじゃないでしょうか。このままじゃ恥ずかしい、スキーヤーは滑ってなきゃダメだって。

 某T都スキー連盟のジャッジの方達、来年は是非練習してから大会に臨んでください。「来年は」、見事な前走を期待していますよっ。~o~

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2007年1月21日 (日)

オヤジの祭典Ⅱ

 今日も引き続き富士見パノラマスキー場で、シニア大会でした。昨日がデサントの大会で、今日が東京都の公認大会。今日は四十歳以上の大会なのですが、ワタシ、どうやら、東京都の四十歳以上のチャンプになったらしいです。~o~;;;

 シニア大会は、年齢によってクラス分けされていて、東京都大会は五歳刻みでクラスが細かく分かれているのですが、クラス優勝だけでなく、全クラス通じてもトップですから、四十歳以上のチャンプと言っても良いのでしょう。

 ただし、昨日優勝した友人H氏が今日の大会に出ていないので、嬉しさも半減です。昨年は、ワタシがデサント大会優勝で、H氏が東京都優勝でした。今年は、H氏が東京都に出場しなかったこともあって、入れ替わってしまいました。まあ、出場しなかったのはH氏の勝手なので、不戦勝と言っちゃっても良いんだろうけど、やはり、H氏の出ないところで勝っても値打ちは半減です。この上は、来週の東京都技術選で雌雄を決するしかありませんな。~o~

 ところで、ワタシがそんなノンビリしたことをやってるうちに、どうやらセンター試験が終了したようです。今年もほぼ予想通りの出題でした。良かった。ウソつきにならずに済みました。

 今年度、センター対策の話をする機会があるたびに、①問題文は1200字以上と長く、多分擬古文。②文学史は出ないが和歌が出題され、それも和歌にこめられた心情や思いの説明が出題され修辞法は出ない。③単語語句の問題は、少し長めに傍線が引かれ、単なる単語の問題にはならないであろう。という三点を予想として語っていたのですが、モロに当てはまってました。

 予想通りということは、ワタシの授業をマジメに受けていた人ならば、満足のいく得点を取ってくれたはずっ、と思いたいが・・・、現実には、どうでしょかね。~o~;;;

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2007年1月20日 (土)

オヤジの祭典

 富士見パノラマスキー場でのシニア大会終わりました。ワタシ、実は昨年の優勝者だったので、ディフェンディングチャンピオンだったのですが、今年は・・・。まあ、ワタシの年ではありませんでした。代わりに友達が優勝したのですが、自分が優勝できなくても良いけど、この人にだけは負けたくなかった・・・。~o~;;;

 ワタシと同年輩で、同じようにスキーマニア。友人同士の切磋琢磨と言えば聞こえは良いけど、端から見ればオヤジ同士の足の引っ張り合いだったりする仲です。

 まあ、今日の彼はホントに良い滑りをしてたし、文句の付けようのない完全ブッチギリ優勝なので仕方ありません。おまけに子供生まれたばっかりで、奥さんが体調を崩している中、言ってみれば奥さんに捧げる優勝、夫婦愛の勝利ってとこなので、奥さんに免じて今度だけは許してやらぁーーー。~o~;;;

 それにしても、このシニア大会のオヤジ達は元気です。年が上のクラスほど元気が余ってる感じです。七十歳以上の方のスピードはハンパじゃありません。どーなってるのやら、この爆走爺さん達。~o~

 ワタシも、優勝した友人も、若い人から見ると、あの年で信じらんなーい、と言われる類のスキーヤーですが、今、シニア大会に出ている七十歳以上の人達は、そんなワタシから見ても信じらんなーい。~o~;;

 もしかして、元気の余ってない人はとっくにスキーを引退してて、元気が余ってる人だけがスキーヤーとして生き残ったからだったりして・・・。ターンする適者生存、滑るダーウィンかい。~o~;;;

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2007年1月19日 (金)

ソフトな新雪とハードな移動

 期待できないと思ったのですが、意外に悪くない雪でした、今日の八海山。山頂部は20~30cmの新雪で、柔らかいけど予想していたのよりは軽い雪でした。一日、かなり満足のいく滑りができました。一日滑ってちょっと疲れ気味ですが、これから移動です。

 移動というのは、土日と富士見パノラマスキー場で、基礎のシニア競技会があり、そのために今夜のうちに八海山から富士見へ移動なんです。三時間以上のドライブになるでしょうか。ちょっとハードスケジュール。つか、好き好んでハードにしてるわけですが・・・・。~o~;;;

 基礎のシニア競技会、けっこうな人数が集まります。賞品も良いんですよ。メーカーさん力入れてるらしく。ワタシにとっては、翌週の東京都のための足慣らしって要素が強いのですが、まあ、いろいろもらえたりするので、頑張ってみます。

 では、その前に頑張ってハードな移動をばっ。~o~

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2007年1月18日 (木)

猫の目天気に濡れ鼠

 今日の八海山、天気予報では一日中雪のはずだったのですが、いやはや、空模様がクルクルと良く変化すること。~o~

 朝のうちは曇り。ゲレンデ上部は中途半端に冷えた湿気の多い雪に圧雪をかけたため、ゴロゴロ雪状態となっていました。コレ英語だとDeath Cooieなどと物騒な名前がついているそうですが、大変滑りにくいんです。

 んで、標高の低い前倉ゲレンデへ移動してきたところ、こちらは冷たい雨。雨はカンベンしてくれよ、と思ったのですが、リフトで上がるにつれ雪に変化し、これなら良いだろって滑り降りると、またもやゲレンデ下部は冷たーい雨。~o~;;

 仕方なくロープウェイで再び標高の高いゲレンデ上部へ避難、こちらは雪が降っているものの、相変わらずのDeath Cookie。ちょっとやる気をなくして早めの昼食を取り、午後は、やはりゲレンデ上部が滑りにくいので前倉へ移動。ところがここで雪が止み、日差しまで出て暖かくなり、これならDeath Cookieも融けて良くなるだろうと上部へ登ったところ、たちまち一天掻き曇り、雪だー。で、前倉ゲレンデに下りると雨だよ、おいっ。~o~;;;;

 お天気に振り回されてウェアは濡れ鼠。最後はやる気なくして早上がりしてきました。

 そんな猫の目天気の中、スキースクールに入ってる人達は講習中逃げるわけにもいかず、端で見ていても気の毒でした。特に話の長い先生のクラスは大変。雨の中、じっぽりと濡れて先生の話を聞かされている人達には、同情してしまいます。つか、先生の方が何とかしろヨッ。~o~

 夜に入って、ペンションYの表はかなりの雪です。いつもの年なら、明日の朝までに3~40cmは・・・、などと言えるのですが、今年はあんまり期待できないかな~。~o~;;;

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2007年1月17日 (水)

ブログ記念日

 今日は八海山でスキーでした。八海山、あまり良い天気ではありませんでした。ペンションの周りは朝から霧雨。ペンションYでは、こんな時、常連客がまったりと食後のコーヒーを飲む光景が見られます。みんな、普段だとさっさと滑りに行くんだけど、この天気じゃどーしよーって感じ。今日は温泉に行くか蕎麦食いに行くかなんて話をだらだらとして・・・。

 それでも、そこはスキーマニアの皆さん、何だかんだと言いながら、ほとんどの人間は滑りに行きます。ワタシも、だらだらと準備をして、ゆっくりとゲレンデに出掛けます。

 ところが、行ってみると、そんなにコンディション悪くないんですよね。スキー場の標高だと小雪が降ったり止んだり。ゲレンデは平日とあって、ガラガラガラっと大音響発しそうなほど空いてるし、バーンコンディションもまあまあ。友達三人で、ひたすら小回りの練習しちゃいました。

 07'1/2「2cmの向こう岸」にも書いたように、けっこう自分の体に関しては不安だったのですが、案ずるより生むが易し、やってみりゃリフト二、三本で感覚を思い出し、フィットしてしまいます。

 午後は新しいコブ板に再びチャレンジ。エッジのチューンを変えて、少し「たらし」てもらった結果、かなり具合良くなりました。なんとかこの板と付き合っていけそうです。

 んで、今、実は新幹線の中で、これを書いてます。午後二時まで八海山で滑った後、東京へちょっと高校生の授業に出掛け、その帰りというわけです。こんなことするなら、昨日の夜、自宅で過ごして今日の夜から新潟入りとすればスッキリしているのですが、やっぱ、長いこと滑ってないと不安なんです。~o~;;

 実は、今週末には基礎のシニア競技会があり、来週末には、シーズンの最大イベント、東京都の技術選予選だったりするのに、二週間もブランクが出来ちゃったもんで・・・。~o~;;

 と書いてるうちにペンションYへ帰ってきました。さて、今日、1月17日は一年前、このブログを始めた日です。よくぞ、一年ももったもんです。感無量。一年も経たないうちに書くことはなくなるだろうと思った時もあったのですが、まだありますもんねえ。お付き合いいただいている「あたな」にも、ただ感謝。~o~

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切り替えスウィッチの日

 ココログがメンテナンスで入れなかったので、昨日の分です。

1月16日

 昨日は、目の回るような日でした。午前中、例の問題集の執筆、編集者S嬢との連絡とって、また執筆。その合間に学校から連絡があって、例の代講の話が完全になくなったことを聞いてホッ。んで午後は吉祥寺で授業。帰ってからまた執筆。どうにか二つのセクションについて目鼻をつけられました。原稿はFax。

 そんな仕事をしながら、実は、スキーの準備を進めていたんです。原稿のFaxが終わったところで、新潟へしゅっぱーつ!なんですが・・・。

 出発の前に大事な用事がありました。新聞屋さんに電話して新聞を止めてもらうんです。いつも、本格的にスキーシーズンが始まる時には、新聞を止めてもらっています。別に、その間、全く家に帰らないわけではないのですが、新潟や長野にいることの方が多いし、たまさか家に帰っても、のんびり新聞見ている暇なんかないしね。

 言ってみれば、これは、スキーヤーモードに入るためのスウィッチみたいなものです。これから三月の下旬まで、ワタシは99%スキーヤーなんです。~o~

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2007年1月15日 (月)

一難去ってまた執筆

 今日は吉祥寺で三時間の講習。その後、もしかして体調を崩した同僚の代講・・・、の予定だったのですが、どうやら持ち直してくれたらしく、代講するに及ばずとの連絡。ホッ。~o~

 ホーントにほっとしました。こういう講習の代講はツライです。なにしろ、生徒さんは、その先生の名前で講習を申し込むわけです。その先生の授業を期待して来ている子達の前にワタシのような無名講師が出て行っても、良い雰囲気で迎えてもらえるはずがありません。まあ、講習が終わる時には、「この代講の先生もそんなに悪くなかった」くらいの評価はしてもらえるとは思うのですが、それでも普段の授業よりも疲れるのは確かですから。

 しかし、一難去っても問題集の執筆は残っているわけで、授業から帰ってずっと執筆でした。これもストレス溜まる作業です。

 作業の過程で、以前、06'10/3「素人のタワゴトに悩まされた午後」で書いた中小予備校教材の問題集を開いてみる必要があり、ついでにその時に書いた、塾の先生の質問に対する回答を読んだのですが、自分のことながら、あの時は怒ってたんですねえ、ヒドイこと書いてる。~o~;;;

 この質問をよこした塾の先生って、多分、マジメな人で、某有名講師Aの参考書で一生懸命勉強しながら授業をしていたんだろうと思うんですよ。だって、ワタシの書いた教材のわずかな記述に目を留めて、某有名講師Aの参考書のお終いの方のページのちょっとした説明との矛盾に気づくんですから、ある意味たいしたモンです。某有名講師Aの参考書をよほどマジメに勉強してなきゃ気づきません。もしかして、某有名講師Aのファンだったのかも。

 そのマジメなファンの人を相手に、ものすごーく丁寧かつ微に入り細をうがった説明で、某有名講師Aの説明を木っ端微塵に粉砕しちゃってる・・・。最後には、「こんな素人の書いたタワゴトの本は生徒さんの目に触れさせてほしくない」とまで書いてます。ひどいなぁーコレ。もしかしてワタシは相当な粘着クンなんでしょうかねえ。~o~;;;;;

 ちょっと大人げなかったと反省などしてみたのでした。

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2007年1月14日 (日)

聖者は行進するも予備校屋は停滞

 数日前から、06'12/7「冷や汗と安堵のフーガ」にも書いた問題集の仕事に本格的に入っています。取り合えず、和歌のセクションに使用する過去問を選び出したのですが、和歌ってのは、どうも入試問題におていもちょっと特殊なもので・・・。

 和歌の専門家がいる大学は好んで出したがるようなのですが、専門家がいないと出したがらないので、和歌を出題する大学は偏ります。こちらは、問題集に使用する関係で、あまり大学の偏りを出したくないし、出来れば中堅私立の問題を使いたいのですが、なかなか思ったようには探し出せません。たまさか、狙った中堅私立で出題してくれていても、こんなもの受験生に解けるわけないだろっ!ってなマニアックな出題だったり・・・。~o~;;

 むしろ、偏差値的には難関とされる大学の方が素直な解き易い問題を出してくれたりします。まあ、これは和歌に限ったことではないのですが、偏差値的な難易度と問題の難易度はかならずしも一致しません。中堅以下の私立だと、時に無責任なほどマニアックな出題になることがあります。選択問題だと正答率には難易度は反映されにくいし、責任追及もされ難いんでしょうねえ。当然出題する方は、解説なんて書かなくて良いわけですから、無責任にもなりますわな。ところが、こっちは・・・。

 よく、某有名講師Aなどは参考書で、マニアックな知識について、「難関校では出題されます」などと無責任なブラフを書くことがあるのですが、こんなことからも、このAと言う人がいかに入試問題を研究していない人なのか判ります。

 閑話休題。問題選びは難渋していたのですが、どうにか和歌のセクションだけは選び終わり、今日から本格的に執筆・・・に入ろうと思っていた矢先、お昼前、学校から連絡があり、同僚講師が体調を崩して、明日からワタシが代講に立たねばならないかもしれないとのこと。なんてこったい・・・。~_~;;;

 体調を崩した同僚ですが、大変よく働く人で、かなりのワーカホリック。ウチだけではなく、あちらこちらと掛け持ちで働きまくってる人です。そりゃあれだけ休みを取らずに働いてたら、オカシクなる時もあるでしょうヨ。顔を合わせるたびに半ば冗談口調で働き過ぎを諌めていたのですが・・・。そういうワケなので、彼にはあまり同情する気になれません。こう言っては悪いけど、半分くらい自業自得。

 とは言っても、彼の講習をとった受験生がいる以上、誰かが穴を埋めざるをえません。受験生に迷惑を掛けるわけにはいきませんから。まして、それがワタシの作ったテキストの講習では・・・。これで、問題集の執筆予定は大幅に停滞。ゴメン、編集者S嬢!~_~;;

 かように仕事が停滞気味の今日この頃なのですが、一つだけ快哉を叫びたいことが。例のニューオリンズセインツ、プレーオフ一回戦勝利しました!セインツ史上、プレーオフでの勝利は二回目です。兎に角、セインツはプレーオフでは弱かったのでねえ。~o~;;

 今年はどうやら、聖者がスーパーボウルに向かって行進を始めてくれました。次はナショナルカンファレンスの決勝。相手はシアトルシーホークスvsシカゴベアーズの勝者です。シアトルが出てきてくれると良いナア。シカゴは寒いから。

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2007年1月12日 (金)

フットボールとベッカムの不確実性

 ベッカムがアメリカのMLSに移籍するんだそうです。5年契約296億円だそうですが、うーむ。

 アメリカは近年、ヒスパニック系移民が増加していることもあり、また、サッカーを子供にさせるのが流行ったりして、少しはサッカー人気もあるのかも知れませんが、サッカーが全米的な人気スポーツになるかと言えば、いかにベッカムが加入したとしても答えは"No!"でしょう。

 サッカーは、あまりにアメリカ的スポーツの感覚から外れています。アメリカで流行るスポーツは、おしなべて偶然性が排除されたスポーツです。野球やバスケットボールなどもそうですが、一番の典型がアメリカンフットボールです。アメリカンフットボールは、完全に偶然性の排除された必然のスポーツなんです。

 アメリカンフットボールでは、攻撃と守備が完全に分かれていますが、そのうち攻撃は、全選手のプレーが完全にデザインされています。特に、プロの世界では。攻撃側の全選手は、オフェンスコーディネーターの決定したプレーコールに従って、精密に計画され定められた動きをします。オフェンスラインメンは、定められた角度でディフェンスラインメンに当たり、クォーターバックは定められたタイミングでバックステップし、ランニングバックにハンドオフするかまたは、定められたタイミングで定められたワイドレシーバーにパスします。ランニングバックは、定められたディフェンスラインのホールに走りこみ、ワイドレシーバーの走るコースタイミングも全て定められています。

 厳密に役割分担されたオフェンスは、ほとんど軍隊の秩序さながらです。プレーコールがディフェンスの穴をつければロングゲインになりますし、ディフェンスにアジャストされてしまうと、ほとんどゲインできません。そこに偶然の入り込む余地はほとんどないのです。

 ちょっと余談ですが、そのため、オフェンスの選手、特にラインメンは、秩序を構築するような性格の人間に向くと言われていて、オフェンスラインメンはたいてい、家庭の良きパパなのだそうです。反対にディフェンスラインメンは、秩序を破壊する性格に向いていると言われ、性格診断をすると、たいてい犯罪者的な性格なのだとか。

 ともあれ、アメリカンフットボールには偶然性はありません。しかも、観客もその必然に参加しようとします。自分達の力で地元チームを勝たせようとするのです。アメリカンフットボールのオフェンスは精密なタイミングで全員同時に動き出さねばならないので、クォーターバックがプレーのタイミングをコールするのですが、観客は、アウェイチームのオフェンスの時、クラウドノイズで、コールの邪魔をするのが一般です。つまり、観客は偶然に身を任せるのではなく、戦って自分達の力で勝利を勝ち取ろうとするのです。恐らく、人間の力で必然的に勝利しようとするのがアメリカ人のメンタリティに叶っているのだと思います。

 翻って、サッカーは・・・。同じフットボールという名前にも拘らず、この点でまるで別のスポーツです。あまりにも不確実性が強すぎます。足という不確実な道具を使うためです。だから、どんなに技術の高いブロの試合でもオウンゴールなどということが起こってくるし、どんな名フォワードでも、ゴールの何割かは偶然の産物です。たまたまクリアボールの飛んできた所にいるとか、たまたまシュートがDFに当たって入るとか。むしろ、その偶然をたくさん引き起こせるフォワードが、ゴールの嗅覚を持った名フォワードとされるぐらいです。

 恐らく、アメリカ以外の世界中の人々が、その偶然性に面白さを感じ、不確実な足という道具を使いこなす魔術師に憧れ、ゴールという偶然にカタルシスを感じるのです。しかし、アメリカの観客は・・・。おそらく、その不確実性のフラストレーションに堪えられないのではないでしょうか。

 言い方を代えると、アメリカ以外の世界中の人々は、偶然という神に対して謙虚なのですが、アメリカ人の大半は、全てを自分達の力で切り開くフロンティアスピリットという名の傲慢さに満ちているのです。

 いかにベッカムと言えども、この非サッカーメンタリティを一新することは出来ないでしょう。彼がNFLのクオーターバックほどの人気を、全米で獲得するとはどうしても思えません。彼の右足がいかに精密でも、アメリカの観客が求めるほどの確実性を宿しているとは思えないからです。

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2007年1月11日 (木)

聖者は今年行進するのか

 今日は、池袋で三時間の授業でした。一日三時間だけだと楽です。

 楽なので、TVを見る時間などもあり、今日は夕食を取りながら、本当に久々にNHK-BSのアメリカンフットボールを見てしまいました。NYジャイアンツvsフィラデルフィア・イーグルスのプレーオフ。両方とも伝統ある名門チーム。懐かしい名前です。

 ワタシ、実はアメリカンフットボールマニアでした。アメリカンフットボールマニアになったのは、この仕事始めるちょっと前くらい、確か1988年くらいからです。この頃はNHKの衛星放送で盛んに録画放送してたもんです。当時、解説後藤完夫、実況大塚範一(「めざましテレビ」っ!)は中継のゴールデンペアでした。~o~

 その時代は、マイク=ディトカ率いるシカゴ・ベアーズやQBジョー=モンタナのSF49ersの全盛期。そのスーパースターを揃えた華やかな49ersに対抗する新興勢力ニューオリンズ・セインツがワタシの贔屓チームでした。

 ニューオリンズは、当時、チーム創設以来の弱小チームだったのを、知将ジム=モーラが強豪に育て上げている最中で、87年に初めてプレーオフに進出、聖者のチームの天国のシーズンと言われたものでした。49ersのような超スーパースターはいないけど、監督ジム=モーラの知性、地元出身QBボビー=エイベアの気の利いたプレーと小柄なLBサム=ミルズを中心とする堅い守備、いかにも田舎者のオーナー、トム=ベンソンの盛り上げ(勝利ゲームの後は、オーナー自らが傘を持って踊ってました、ベンソンズ・ブギって)。愛すべきチームでした。

 そのニューオリンズ・セインツを88年以来、5、6年ほどは、けっこう熱心に応援してました。その後、個人的にも忙しくなったり、NHK-BSの中継が減ったりして、アメリカンフットボール自体を見る機会が少なくなりました。その間、歩調を合わせるようにニューオリンズも凋落していました。

 アメリカンフットボールというのは、マニアになればなるほど面白いスポーツですが、逆に言うと、マニアでなければ、そんなに面白くありません。特に日本にいると情報が入ってきにくいので、選手の入れ替わりを追いかけるだけでも大変だし、中途半端なファンでいるのは難しく、マニアでいるか見るのを止めるかどっちかというスポーツです。んで、この数年は全く見るのを止めていたのでした。

 ところがところが、今年、我がニューオリンズが、何故か躍進してるらしいんです。今年は何年かぶりに地区優勝してプレーオフ進出しているようなんですヨ。どうやら、一昨年のハリケーンの被害が街とチームを一つにしたらしいんです。ちょうど大震災の後のオリックスの「がんばろうや神戸」キャンペーンの時の盛り上がりみたいに。

 んで、今日、本当に久々に、試合を見てしまったというわけなんです。選手が入れ替わってしまい、かつてワタシがマニアだった頃の選手はほとんどいないので、そんなに楽しめませんが、まあ、それなりに、ということろ。ついつい昔の選手を思い出し、NYの名LB"LT"ローレンス=テーラーがフィラデルフィアの名QB"バード"カニンガムを追いかける幻を見るうちに、ゲームは終わり、フィラデルフィアの劇的勝利。次は、このフィラデルフィアとウチのセインツがやるようです。

 さて、今年、セインツは久々に「行進」してくれるのやら、ちょっと気分が盛り上がってきました。せめて新しい選手の名前が判るように、雑誌でも買ってきて観戦しようかしらん。~o~

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2007年1月10日 (水)

生殺しの一週間を生きる

 昨日、横浜の高校一・二年の冬期講習が終わり、今日からしばらくは一日1講座、三時間だけの授業となります。しかも、自分で作った教材で、ほとんど昨年度のままの教材。目をつぶっても出来る、とは言いませんが、ほとんど予習不要。これからは楽な一週間です。

 もちろん、デスクワークはあるので、楽だ楽だとばかり言ってられませんが、まあ、昨日までに比べりゃ極楽デス。楽になると、気になるのがスキー場。寒波到来、とTVでは言っていますが、どうやら新潟にはさほど降らなかったらしく、ちょっと心配です。おまけにもっと心配なのが自分の体。07'1/2の「2cmの向こう岸」にも書きましたが、1/3以来、丸々二週間滑らないことになるので、感覚が鈍るのが心配です。

 二週間程度のブランクですと、普通のスキーヤーには当たり前なのですが、ワタシは、二週間以上スキー靴をはかないのは、年間のスケジュールの中で珍しいんですよ。~o~;;

 去年の例で言うと、六月の一ヶ月と七月から八月にかけての夏期講習の一ヶ月、それにプラスノーが休みになって人工雪ゲレンデがオープンするまでの十月の一ヶ月だけです。つまり、年間で三回。以前、ザウスが営業してた頃は、一年間のスケジュールの中で二週間以上スキー靴を履かないということは、ほとんどありませんでした。考えてみりゃ、スゴい人生ですねえ・・・。~o~;;;;;

 というわけで、新潟のスキー場と自分の体の心配をしながら、悶々とデスクワークを続けるのは、言ってみれば「生殺し」状態。困った状態なのですが、仕方ありません。んで、その欲求不満のはけ口を、他の先生の作った教材のアラ探しに向けちゃったりして・・・。~o~;;

 予備校の教材というものは、間違いがあってはいけないのですが、人間のやることですので、けっこう間違いが出ます。間違いとまでいかなくても、ちょっとした意見の相違などはしばしばあります。そこで、ウチの予備校では、各講師に教材アンケートってのを実施していて、担当教材に関する意見を上申しても良いことになっています。スキーに行けない欲求不満の解消に、といっては申し訳ないけど、そんな仕事をこの期間にしようと思っています。

 テキスト作成者が間違える頻度ですが、生徒さんの人気とは全く無関係で、テキスト作成者の性格がモロに反映されます。まー、つまり、有名人気講師でも、かなーりいい加減な性格の人はいるってことです。間違え方も様々で、忠実に講師の性格や現況を反映していると思います。ワガママな人、虚勢を張って間違える人、細かいことを気にしない人、逆に几帳面過ぎて間違える人、熱意を失いかけてる人、仕事を引き受けすぎて破綻しそうな人・・・etc.

 こういうのって、生徒さん達には、全く判るはずがないのですが、一覧表にして見せてやったら、どんな顔をすることやら。ネット上の講師の品定めなど見るたびに、テキストの誤り一覧と、そこから導き出される講師の性格分析なんてのを作って見せてやったら・・・、などと恐ろしいことをつい夢想してしまうのですが、もちろん、そんなことやったら、やり返された時のことがメチャ怖いので、ぜーーったいしませんけどねっ。~o~;;;;;;

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2007年1月 9日 (火)

知らざるを知るとなす人々Ⅱ

 昨日、学者だからってあてになるわけじゃないって話を書いたついでに思い出したことがあります。

 京都には廬山寺というお寺があって、ここは、紫式部邸宅跡という観光名所になっています。ところが、コレがモノスゴイ話で・・・。

 京都に住むある学者さんが、『源氏物語』中の登場人物「空蝉」は紫式部自身がモデルになってるという仮説を立てました。これは純粋に仮説。そんなこと誰も論証できません。何なら、「空想」と言い換えてもかまわない程度の仮説です。ところが、この学者さん、その「空蝉」が住んでいたのは、作品の記述から考えて、今現在の上京区寺町のあたりだと言い出し、従って紫式部の邸宅は今の廬山寺があるあたりにあったのだと、これまた仮説を立てました。仮説の上に成り立つ仮説ですから、危ないことこの上なく、まあ、ハッキリ言えば完全な「空想」です。専門でマジメに『源氏物語』を研究している人達は誰も相手にしません。

 ところが、この方、京都の平安博物館の館長という立場だったので、シロウトさんに吹きまくっちゃったらしいんですね。自分の「空想」を。それで、今や、京都の観光案内はどうなっているかっていうと、今回、ネットで検索して見つけたのですが・・・

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  上京区寺町通広小路上るにある廬山寺準門跡「紫式部邸宅遺跡」。

紫式部は藤原香子(かおりこ)と呼び、「源氏物語」、「紫式部日記」、「紫式部集」などすべての著書はほとんど、この「紫式部邸宅」で執筆された。

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 オイオイ。すげーなー。~o~ ~O~

 そもそも、京都市街ってのは、応仁の乱で丸焼けになり、当時の貴族の邸宅なんて何一つ残ってないってことぐらい常識で考えて判らないんでしょうかね、この観光案内書いた人わっ。上記の学者さんの「空想」を丸呑みした上に、さらに屋上屋を架すような「空想」の重ねモチ。「すべての著書はほとんど、この『邸宅』で執筆された」って、誰がそんなこと判るんだよー。~o~;;

 おまけに、上記の学者さんのもう一つの「空想」、紫式部の本名の話まで事実として書いてやがんの。

 学問的には、紫式部の本名というのは、まるで判らないということになってます。上記の学者さんが、文献をあさって、「藤原香子」というそれらしい名前を見つけ出してきたのですが、これも、薄弱な根拠しかなく、マトモな学者で信じてる人なんかいません。ところが、この学者さんがシロウトさん相手に吹きまくっちゃうものだから、観光案内は上記のようなことになるし、確か、その仮説で小説書いちゃった小説家さんもいたはず、『香子の恋』とかって。~o~;;;;

 マトモな学者さん達が強く否定しないのは、学問的に否定する材料もない仮説だからです。誰も否定のしようがないんですよ。でも、だからって、肯定する材料は極めて薄弱なんです。単なる「空想」なんでねー。~o~

 まー、学者さんと言っても、いろんな人がいるってことです。ちょうど、予備校屋にもいろんな人がいて、信じちゃいけない人もいるってのと同じこと。人間のやることですから、どんな職種でもあんまり代わり栄えしないってことですね。

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2007年1月 8日 (月)

知らざるを知るとなす人々

 昨日は、空気清浄機のような学者さんの話だったのですが、今日は、空気の汚くなりそうなセンセイ達の話。

 今日、吉祥寺で例のセンター試験対策の演習授業だったのですが、無事終わって、講師控え室で雑誌を見ていたところ、雑誌『AERA』に某『馬○の壁』のセンセイが「提言」を寄せてました。曰く「早く石油を使い切れ!!」

 何のことだろうと読んでみたのですが、どうも、諸悪の元凶は石油だから、一刻も早く石油を使い切れ、ということらしい。石油がなくなれば都市生活は維持できなくなるから分散化社会になって都市が産み出す諸問題は解決、医療問題も人々が適度に運動するようになり解決、子供もニートになってる暇はなく教育問題も改善され、石油資源が原因の地域紛争もなくなって良いこと尽くめ、っていうんですが、コレ、この人、真面目に言ってるんですかね???

 まず、石油がなくなったら、分散化社会になるのか、なりゃしませんよ。石油に代わる代替エネルギーが開発されるだけでしょ。具体的には原子力に対する依存度が大きくなるだけ。従って、医療問題も解決するワケがなく、教育問題も解決しません。それどころか、今のまま石油資源が枯渇し始めれば、残り少ない資源を巡って地域紛争は激化するだろうし、第一、石油資源を使い切る過程で出る大量のCO2による温暖化はどーすんですか。

 よーするに、肥満に悩む人に、出来るだけ美食を尽くして金を使い切って貧乏になれ、そうすれば嫌でも痩せる、と言っているようなもの。アホらしくて話になりません。最初、この文章、何か諧謔的なブラックユーモアの類なのかと思ったのですが、最後まで読んでも、オチがないんですよね。どうもマジメに提言してるらしい。

 このセンセイ、ご専門は解剖学なんですよね。なんだって、こんな専門外のことで「提言」なさっちゃうんでしょう。つか、何故、この雑誌は「提言」させちゃうんでしょう。多分、こういう記事載せちゃう側は、面白がってるってところがあるんだろうけど、やっぱ、有名な学者さんだから発言させちゃおうってのがあるのかしらん。学者って、そんなに何でも知ってるわけじゃないんですけどねえ。むしろ、専門外では頓珍漢な人が多いワケで。

 ただ、昨日取り上げたようなマトモな学者さんは、専門外のことは、あまり大きな声では語りたがりません。『論語』にも「知らざるを知らずとなせ、これ知れるなり」とあるように、自分が知らないことをキチンと「知らない」と認識出来るからです。

 何にでも口を出しちゃうセンセイってのは、「知らざるを知るとなす」人達なワケで、こういう「チシキ人」の方達、信用しちゃいけないと思うんですがねえ。例の、『国家の品格』センセイなんかも、妙に信じられちゃってるみたいだけど・・・。学者ならなんでも知ってるってのは、コンピューターなら何でも出来るみたいな幻想ですよね。

 予備校屋的に言うと、こういうセンセイは、他の教科のことを自信たっぷりに指導しちゃう講師のようなものです。ロクなもんじゃありません。でも、なぜかこういうセンセイの方が、マトモな学者より、もてはやされちゃうんですよね。ちょうど、ロクに知りもしない他の教科のことまで指導しちゃう講師が人気講師になるみたいに。イヤハヤ・・・。~o~;;;;;

 ついでに言っちゃうと、某SAJなんていう組織が、自分ではろくに滑れもしない大学のセンセイをイグザミナーにしてるのも、この類でしょうねえ・・・。~o~;;

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2007年1月 7日 (日)

清浄な空気のホコリ

 今日は、昨日と同様の、センター試験のための演習テストの授業が自由が丘でありました。幸い、昨日よりは上手く出来ました。今日は、受講人数が少なかったし、テスト問題配布等で、校舎の職員さんの協力を得られたし。

 つーことは、昨日だって、職員の協力が得られれば、少しはマシな授業になったのかも・・・。~o~;;;;

 そんな昨日の授業の後、出講していた講師同士でちょっと話をする時間がありました。ベテランの先生方がお三方で話をしていたのですが、話題が「定年」。お三方とも、所謂「団塊の世代」なんですね。

 そんな中で、数学のN先生曰く、「定年になったら、一日中家にいて、昼間は数学の論文を読んで、夜は一杯飲める。そうなりゃ極楽ですねえ」。いかにも嬉しそうに語った無邪気な笑顔が印象的でした。

 このN先生という方、実は某大学の先生で、ウチの予備校にも出講している方なのですが、最近のウチには珍しい本当の学者さん。雑念のない純粋な学究肌の方です。なにしろ、論文読んでるのが一番のシアワセだって言い切れるんだから。

 実はワタシの叔父は某大学の教員だったのですが、ちょうどこんな人でした。大学の、金と権力がらみの学内政治が嫌いで、論文読んでれば幸せって人でした。ワタシが大学院に進むことを決めた時に、電話を寄越して、まず第一声が、「オレはアテにするなよ」。自分は政治力ないから、お前が学者になっても就職の斡旋は出来ないと言いたいらしいのですが、何も、大学院進学決めて希望に燃えてる甥にイキナリ言わなくてもねえ・・・。~o~;;;

 変わった人でしたが、晩年は引退して、自宅で望み通り読書と著作集の校正で暮らしました。多分、シアワセな晩年だったのでしょう。そんなことをN先生の言葉で思い出しました。

 こういう人って本当に良いなーと思います。N先生にしても、なんかこの人がいるだけで講師控え室の空気が浄化される気がして、その清浄な空気に、ワタシなども癒される気がします。昔は、ウチの予備校は、こんな方が多かったんですよねぇー。

 ひるがえって、この業界には、その人がいるだけで部屋の空気が汚れそうな方が増えてきています。金銭欲と権力欲、支配欲が旺盛な人達。まー、他の予備校には、以前からそういうタイプ多かったわけだけど、ウチには・・・。~o~;;;;

 ともあれ、学校の職員さんはどう思っているのか判りませんが、N先生のような方に出講してもらえるのが、ウチの強みのはずです。こういう人がいなくなったら、他の予備校と差異がなくなって、ただの「塾」になっちゃうんですが・・・。

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2007年1月 6日 (土)

やっつけ仕事の自己嫌悪と丁寧な仕事への感動

 今日は、市谷でセンター試験のための演習テストの授業でした。生徒さんに20分で問題を解かせて、その後、解説という授業なのですが、イヤハヤ、情けない授業をしてしまいました。

 とにかく解説の時間がないんですよ。なるべく丁寧に説明したいんだけど。

 もちろん、そんなことは最初から判っているはずなのだから、時間に合わせて授業出来なきゃプロとは言えないんだけど、教材がねー。なんだか無駄にマニアックな設問があって・・・。マニアックな所に合わせて解説したら、最後はバタバタになってしまって・・・。まー、やっつけ仕事デス。~_~;;;;

 授業終わってから、以前からちょっと行ってみたかった市谷のラーメン屋『麺や庄の』へ。ここは、以前、昼時に行って、混んでいて入れなかった所ですが、今日は土曜ということもあり、楽勝で入れました。いやー、丁寧な仕事です。ちょっと感動しました。キレイなコシのある麺、魚介系の旨味が複雑に出たスープ、丁寧にあぶって香ばしいチャーシュー。特に、スープはスープ割にして冷めてから飲むと、複雑な旨味が出ていて、ほとんど飲み干してしまいました。ワタシゃラーメンのスープは飲み干さないことにしているのですが、ここのはほとんど飲んじゃいました。チャーシューのあぶり方も丁寧なので香りだけが立って、汚く焦げてません。店員さんの接客態度も好感度高いし、ちょっと良いかも。

 ひるがえって、ワタシのやっつけ授業は・・・。まっ、しょーがねーか。~o~;;;

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2007年1月 4日 (木)

空っ風の街とNZ産ウール

 今日から仕事再開です。とりあえず、今日は夜だけ町田で授業でした。昼は、八王子で雑用とデスクワーク。

 雑用とデスクワークの合間に昼飯を食いに外出すると、マンションの廊下をすごい勢いで空っ風が吹き抜けていきます。寒い!ここ八王子は、なんだか無駄に寒い。八王子は時にスキー場より寒いんです。この寒さが新潟にも欲しいところです。

 授業の仕事ですが、センター試験対策の講座で、一日三時間でセンター古文の対策しちゃおうという乱暴な講座。まあ、身もふたもないことを言っちゃえば、限りなく気休めに近い講座です。

 最近のセンター試験は、こういう一夜漬け的勉強では対応できない問題を出すのですが、職員さんで講座の設定を考えてる人達の一部(多分、それなりの権力持ってる人)と大部分の子供達は、そんなこと理解してません。それでこんな講座を設定しちゃうし、受講しちゃうんですよね。まあ、受講する子がいるから設定されるのか、設定されているから受講するのか、ニワトリタマゴの世界ですが・・・。

 そんなお寒い設定の講座なのですが、なるべく単なる気休めではないこともしたつもり。評判もそれほど悪くなく、まあ出来る範囲で良い仕事をしたと思います。八王子のどうしようもなく寒い空っ風から、ささやかに身を守るNZ産ウールのベスト程度の授業、とまで言っては手前味噌過ぎますかね。~o~;;;;

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2007年1月 3日 (水)

越後をば霞とともに

 今日は、朝のうちに八海山を出てきました。Uターンラッシュを避けるという意味と自分自身の帰省の予定とがあって。

 越後魚沼地方は薄いガスでした。春霞とは言いたくありませんが、暖かいんですねえ。困ったこった。もとから少ない雪が、今日一日でまた融けちゃいます。ワタシはしばらく滑れないから良いようなものですが・・・。この週末にでも降らないとねえ・・・。~o~;;

 昼頃、八王子着。荷物を片付けて、夕方から、今度は相模灘に面した漁師町に帰省です。こちらは、当たり前ですが、越後に輪を掛けて暖かい。上着着て歩いてると汗ばみそうです。

 正月の帰省というのは、兄の所に年賀、兄の子供達にお年玉を持っていき、代わりに母の所からお煮しめやキンピラ、ハム、蒲鉾なんかを持って帰って来る、物々交換の儀式のようなものです。もっとも、ここ数年は、親父の無事な顔を確認するという意味合いがかなりの比重を占めているのですが。

 これが終わるとちょっとホッとします。今年も取り合えず例年通りに過ごせそうな気がしてきます。今年も田舎に平安を、と祈るばかりです。

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2007年1月 2日 (火)

2cmの向こう岸

 今日の八海山は曇り時々小雪または小雨。微妙な天候でしたが、まあ大崩れすることはなく、おおむねスキーをするのには悪い天気ではありませんでした。しかし、気温はやや高めで、土の見え出した箇所が数箇所。ちょっとこのままでは不味いですねえ。

 今日の午前は整地小回りの練習、午後は、昨日、鬼コーチタクヤから言われたことを修正するために、コブ板をはいてコブの練習でした。イヤハヤ、難しい。

 実は、今シーズン、整地小回りの滑りを変えて、ほんの少しだけポジションを後ろにしてみました。ほんの少しというのは、多分、足裏の荷重点で2~3cmじゃないかと思います。こうすることで整地小回りは板の抜けと走りが良くなり、良い感触を得ることが出来ました。ところが、この修正がコブの滑りを狂わせているのか、どうもコブの感覚が戻ってきません。もともとワタシは八海山の常連としてはコブの上手い方ではないのですが、新しいコブ板が馴染まないのと相まって、どうも今まで以上にコブが上手く滑れないんですよね。

 今日の午後は、この2~3cmを元へ戻す練習でした。つか多分、目的に応じて使い分けるための練習でした。人間の体というのは、案外思い通りに動かないもので、筋肉一つ一つに新しいポジションを理解させ、頭で理解している通りに働かせるのは容易なことではないんですよね。つか、ワタシの体が不器用過ぎるんですかねえ。~o~;;;;

 結局、全て手探りのまま一日終わってしまいました。明日から二週間ほどは仕事でスキー出来ないので、二週間後にまた仕切りなおしです。二週間経ったら、自分の体がどうなっているか予想つかないのですが、2cmの向こう岸へ向けて、不安だらけの「オフ」を迎えることになってしまいました。

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2007年1月 1日 (月)

あけまして謹賀新年New Year

 あけましておめでとうございます。2007年も無事に明けました。

 ペンションYでは、毎年元旦の朝食は、野菜と鮭の入った具沢山の新潟風雑煮です。コレが美味いんだなー。~o~

 今日、ここ八海山は一日中好天。穏やかなお正月です。やや積雪が少なく、一部土の出てしまった所もありますが、気温は終日低いままで、ゲレンデコンディションはそれほど悪くありませんでした。

 お客さんは、昔に比べればはるかに少ないです。スキースクールの講習はそこそこ人が入っていますが、一般客は少ないですねー。年始参り等で、ジモティの出て来るのが遅いのはいつものことなのですが、とにかく東京圏からのお客さんが少ないです。コンディション良いんですがねえ。終日リフト待ちゼロでした。

 そんな中、モーグラータクヤはモーグル仲間とデカいエア台を作って、新しい技の練習に取り組んでいたようです。午後一本だけコブを一緒に滑りました。こちらは、新しいコブ板がまだ馴染んでいなくて、少し慎重に滑ったのですが、ボロカスのように言われてしまいました。「全然先落としが出来てないよ」「後傾っぽいし、前圧かかってないよ」「コブに負けてるから上体が動きすぎるんだよ」・・・この鬼ぃ!~o~;;;;

 鬼コーチタクヤが帰ってから、ひたすら自主練でした。~o~;;;  

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