清浄な空気のホコリ
今日は、昨日と同様の、センター試験のための演習テストの授業が自由が丘でありました。幸い、昨日よりは上手く出来ました。今日は、受講人数が少なかったし、テスト問題配布等で、校舎の職員さんの協力を得られたし。
つーことは、昨日だって、職員の協力が得られれば、少しはマシな授業になったのかも・・・。~o~;;;;
そんな昨日の授業の後、出講していた講師同士でちょっと話をする時間がありました。ベテランの先生方がお三方で話をしていたのですが、話題が「定年」。お三方とも、所謂「団塊の世代」なんですね。
そんな中で、数学のN先生曰く、「定年になったら、一日中家にいて、昼間は数学の論文を読んで、夜は一杯飲める。そうなりゃ極楽ですねえ」。いかにも嬉しそうに語った無邪気な笑顔が印象的でした。
このN先生という方、実は某大学の先生で、ウチの予備校にも出講している方なのですが、最近のウチには珍しい本当の学者さん。雑念のない純粋な学究肌の方です。なにしろ、論文読んでるのが一番のシアワセだって言い切れるんだから。
実はワタシの叔父は某大学の教員だったのですが、ちょうどこんな人でした。大学の、金と権力がらみの学内政治が嫌いで、論文読んでれば幸せって人でした。ワタシが大学院に進むことを決めた時に、電話を寄越して、まず第一声が、「オレはアテにするなよ」。自分は政治力ないから、お前が学者になっても就職の斡旋は出来ないと言いたいらしいのですが、何も、大学院進学決めて希望に燃えてる甥にイキナリ言わなくてもねえ・・・。~o~;;;
変わった人でしたが、晩年は引退して、自宅で望み通り読書と著作集の校正で暮らしました。多分、シアワセな晩年だったのでしょう。そんなことをN先生の言葉で思い出しました。
こういう人って本当に良いなーと思います。N先生にしても、なんかこの人がいるだけで講師控え室の空気が浄化される気がして、その清浄な空気に、ワタシなども癒される気がします。昔は、ウチの予備校は、こんな方が多かったんですよねぇー。
ひるがえって、この業界には、その人がいるだけで部屋の空気が汚れそうな方が増えてきています。金銭欲と権力欲、支配欲が旺盛な人達。まー、他の予備校には、以前からそういうタイプ多かったわけだけど、ウチには・・・。~o~;;;;
ともあれ、学校の職員さんはどう思っているのか判りませんが、N先生のような方に出講してもらえるのが、ウチの強みのはずです。こういう人がいなくなったら、他の予備校と差異がなくなって、ただの「塾」になっちゃうんですが・・・。
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