韓国料理屋「土地」と「寿限無」の思い出
今日は、午前中、例の問題集の執筆。昼から八王子の校舎で学生さんの質問を受けるための待機とという仕事をしています。これは、直前期の授業のない期間に生じた生徒さんの疑問点に答えるために、各教科の先生が交代で校舎に詰めているという企画なのですが、こんなに直前期(つか、私大入試本番の時期)になると、わざわざ校舎に来る生徒さんもまばらで、事実上、講師控え室の机で、ぼげーっとしているだけの「お仕事」。もー、ブログ書くぐらいしかすることがありません。~o~;;;
さて、何を書こうかしらんと考えたのですが、今朝、めざましTVでちらりと見たことを思い出しました。ヘンな看板の由来を追究するという企画で、韓国料理屋「土地」ってのが出てきたんです。店内で焼肉食ってるお客さんも、「最初は不動産屋かと思いました」なんてインタビューに答えてたんですが、お店のオモニは、「この店で食べているものは、全部土地から生まれたものですから」なんて澄ましたもんです。
このオモニの言語感覚、どこか変ですよね。通常、こういう場合、日本人なら「大地」、あるいは「土」という名前をつけるはず。「土地」という言葉は、一定の範囲の地面を指すことが多く、そのため所有権などの話題でよく使われる言葉なんですね。
従って、オモニが言うように一般的な農産物を収穫する場所としてはあまり使いません。「この大根はあそこの土地で採れたもんだ」なんて使い方はしますが、それは、あくまである特定の大根についてのこと。一般的な「大根」という農産物に対して、「土地」とは言いません。
「土地」とか「大地」とか「土」とかって、普段、違いを考えたり意識したりしないけど、こうして、外国の人に相対してみると、ナルホド違うもんだなと、改めて認識してしまいます。
昔、韓国や中国からの留学生に落語で使っている言葉を説明するという、変わった仕事をしたことがありますが(ホント、考えてみりゃモノスゴイ企画ですねえ ~o~;;)、この時も、なんでもない言葉の一つ一つのニュアンスを表現するのに四苦八苦したもんです。「なじみ」とか「オツ」とかって、中国人に説明するの、大変ですよ~~。~o~
そう言えば、その時、ちょっと記憶に残ったこと。韓国の留学生に「寿限無」を説明したのですが、「その話、聞いたことあります」って言うんです。なんでも、韓国のお笑いの芸人さんが韓国の話としてTVでやってたとか。こういう「輸入」や「輸出」ってヒソカに結構あるんでしょうねえ。~o~
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