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2007年3月23日 (金)

八海山な人々~コブ&ビールの達人M夫妻の場合

 今日の八海山は快晴。すっかり春の陽気でした。こんな陽気で、お客さんが少ない平日には、ペンションYオーナーM家の人達はよく家族揃って滑りに行きます。今日は息子のタクヤが苗場に行ってしまったため、夫妻だけでしたが、ワタシも一緒に滑りました。

 このオーナーM夫妻は、二人とも地元生まれの人で、スキーは年に数回のみ。しかも、スキーと快晴とビールは必ずワンセットと心得ている人達なので、我々スキーマニアとは全く異なるスキーをします。SAJスキー教程から言えば、ほぼデタラメの滑りなのですが、コブに滅法強いんです。ぴょんぴょん跳ねるようにコブを下りて行き、まったく転ばず止まらず休みません。さすがモーグラータクヤのご両親。~o~

 そんなM夫妻と初めて滑ったのは、十数年前、ワタシがSAJ一級を取った頃でした。当時、八海山SSの一級は難関とされており、何年も八海山に通ってようやく合格したばかりのワタシは、いささか舞い上がっていました。「オレは八海山の一級なんだから、こんなシロウトの人達に負けるわけがない」とばかり、M夫妻を先に行かせて後からスタートしたのですが、いくら滑っても、追いつきません。それどころかM夫妻は、エキスパートコースのコブ斜面を独特の「デタラメな滑り」で止まらず休まずドンドン下りて行き、「正しい滑り」で数ターンすると止まったり転んだりのワタシは、ドンドン置いて行かれます。

 あんなに苦労して取った一級ってこんな程度だったのかと情けなく、かなりショックでした。でも、あのショックがあったから、一級取得で燃え尽きることなく、また基礎スキーの世界に凝り固まったりせずにいろんなスキーの楽しみを追い続けてこれたんだと思います。

 そのおかげで、今日もビール&コブの極楽スキーをM夫妻とともに楽しむことが出来ました。こういうのも時にはあって良いと、今では思います。少なくとも、年がら年中しかめっ面でスキー教程修行に励み、整地斜面ではプルークターンだの二軸運動だのを教程通りに演じ切るクセに、コブ斜面には手も足も出ない「スキー道」の行者の皆さん達よりは、シアワセで豊かなスキーライフなんじゃないでしょっか。~o~

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