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2007年3月 7日 (水)

杉に起こされた朝の嘆き節

 朝、五時、杉に起こされました。毎年のこととは言え、今日はまた一段と強烈です。何がって、花粉ですよ、カ・フ・ン。

 杉花粉で鼻がつまって寝てられなくなる経験を初めてしたのは、今をさること十二年前、1995年3月22日のことでした。この日がワタシの花粉症発症の日です。なんで日付まで言えるのかつーと、その朝、鼻がつまって寝てられなくなり、TVをつけたら、丁度まさにその瞬間、オウム真理教の上九一色村の施設に強制捜査が入ったところだったんです。どちらも印象鮮烈でした。

 だから、花粉症とオウム事件とは、ワタシの中では切っても切り離せません。今回も日付忘れてたんで、「地下鉄サリン事件」で検索かけて思い出しました。まー、花粉症も一種のテロみたいなもんですよね。テロと言って悪ければ政治マスコミ一体となった陰謀です。あ、もっと悪いか。~o~;;;;;

 花粉症は、明らかに陰謀です。だって、これだけ国民的病気に政府や地方自治体が手をこまねいているのは変でしょう。また、そんな行政をまともに批判するマスコミがいないのも変です。

 花粉症は、製薬会社および医療関係機関に巨大な利益をもたらします。花粉症自体が一つの産業と言っても過言ではありません。政治屋の皆さんは、彼らのスポンサーである産業を育成保護します。マスコミの皆さんは広告主の利益に反する報道は控えます。もちろん、たかが花粉症、誰も死ぬわけじゃなし、ほっといても胸は少しも痛みません。

 国民の皆さんにしても、喉元過ぎれば熱さも痒みも不快感も忘れます。五月にもなれば、杉のことになんて話題に上らなくなります。たかが花粉症、誰も死ぬわけじゃなし、ほっといてもマスクして我慢してりゃ懐だってたいして痛みません。

 でもね、コレは陰謀です。ぜーーーーーったい陰謀です。誰が何と言っても、イ・ン・ボ・ウなんです!!!

 だって、政府にしても地方自治体にしても、本気で対策を立てればかなり被害を小さく出来るはずなのに、放置プレイ状態です。例えば、ワタシの住んでいる八王子は花粉症のメッカとも言うべき呪われた土地ですが、市当局が周辺の杉林の枝打ちを本気でやったら、かなりの人々の症状は改善されるのではないでしょうか。また、戦後の植林行政の誤りによって無駄に作られて放置された杉林が至る所にあるわけですが、ブナだの楓だのって平和でのんびりした樹木に植え替えれば、どれほど花粉症患者が救われることか。紅葉だってキレイだしサ。

 でも、そんなことまーったくやってくれません。製薬会社様からよく効く「ハナ薬」をいただいているからです。医療関係者からオイシイ「注射」を打たれてるからです。これは社会的陰謀です。壮大な陰謀です。そうに決まってマス!

 考えてみれば、我々日本国民は、毎年春になると新型マスク代と洗眼剤代と鼻用洗浄器代とアレルギー注射代という形の税金を、気づかないうちに徴収されているマヌケなんです。何故暴動が起きないんでしょう。何故ストライキやデモをしないんでしょう。何故杉林に放火して回る人間がいないんでしょう。不思議です。まったく不思議です。

 今度都知事選とやらがあるそうです。さっき杉に起こされて嫌々見たTVでやってました。誰でも良いからマニフェストとやらに「花粉症対策」の一言を盛り込んでください。ワタシは必ず、その人に投票します。某「相州の江戸っ子」74才の方を除いてのことですが・・・(アンタ、逗子の田舎の生まれじゃねーか。高校時代、「逗子ゴロ」って言われてただろ。他人様のこと「江戸っ子向けじゃない」なんてよくも言えたモンだ)。

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