« ああ残念会の夜は更けて | トップページ | 全日本技術選雑感 »

2007年3月16日 (金)

情報と技術の戦士達

 技術選三日目、準決勝を見てきました。毎度のことながら、全日本技術選もこのあたりになると、本当に感心させられる名手ばかり出てきます。多分、一人一人がバラバラに出てくれば、タメ息とともに「上手いねー」としか言いようがない人達です。

 その人達の滑りがジャッジによって採点され優劣をつけられていきます。明らかな失敗の滑りが低い評価を受け、見ている我々が思わず歓声をあげる滑りが高い評価を受ける場合も多いのですが、正直言って、どっちも上手いのに何故こんなに評価が違うの?とクビをひねることも多々ありました。ジャッジの主観だと言ってしまえばそれまでですが、その主観の部分をキチンと見ている人間に説明出来ないのでは、競技としてちとツライですねえ。

 そのあたり、現場解説者の我満元デモもいろいろ言い訳してましたが、言い訳しなければいけないようでは見るスポーツとしては失格でしょう。確かに、みんな上手いから優劣をつけにくいのは仕方ないのかもしれないけど、なんとかなりませんかねえ。例えば、見ていて優劣が明らかになるような難易度の高い種目設定にするとか。

 そういう意味では、今年の予選本選で行われたピッチの細かいウェーブの小回りなんて面白かったです。比較的優劣がハッキリ判ったと思います。いかにも難しそうな種目でしたから。実は、ゲレンデ状況が良くなかったので当初の予定を急遽変更して作った種目なんですけどね。

 そんなジャッジングの不透明さは、観客だけでなく、滑っている選手達にとっても難しい問題を突きつけているように見えます。選手達は、今年のジャッジがどんな滑りを評価するのか探りながら、滑りのパターンを選択しているように見えるのです。

 実際のところは、選手に直接聞いてみないと判らないのですが、上位選手の滑りが、時として非常に似たパターンになるのは、そのためではないかと思われます。例えば、今日行われた男子リーゼンコースの急斜面を使った小回り。

 なんだか、上位選手の滑りは、昨年、ここで最高得点をあげた丸山貴夫デモの滑りによく似ています。上位選手は、非常に多くの小回りのパターンを持っているはずで、普段はそれを状況に合わせて使い分けているわけです。その使い分けの判断は、選手によってかなり異なるはずなのに、何故か全日本の上位選手となると揃っちゃうんですよね~。

 このあたり、どうやら各県連のコーチ達から指示が出ているのではないかと思われます。でも、それって本当はオカシクないですか。選手達がコーチの指示を仰いでようやく把握するジャッジの主観なんて、見ている我々には当然ワカンナイよ。~o~;;;

 まー、その難しさが、技術選の面白さかもしれませんが、やっぱ、もう少し判りやすくしないと一般的には受け入れられないよね。種目の設定を決めた段階で、ジャッジングの基準を公表しちゃうとかしてほしいですねえ。情報戦なんて我々には見えませんよ。

 そこをクリアにしないと、技術選が見るスポーツとして成り立つことはありません。SAJ教育本部の皆さんは、別に見るスポーツにしたくないのかもしれないけど、見るスポーツに成りきれないと、せっかくの選手達の努力が報われることも少ないですよね。スキーは、ただでさえマイナースポーツになってしまったのだから。

|

« ああ残念会の夜は更けて | トップページ | 全日本技術選雑感 »

コメント

スキー歴20年になる者ですが、スキーヤーの減少、高齢化、マニア化の象徴が「技術選」ではと思います。
スキーは見るのも好きですが「技術選」のビデオは途中で寝てしまう位退屈です。
上位者の滑りがそっくりという無名講師さんの話に深く頷かされました。
でもテニスでいえば「壁うち」、サッカーなら「リフティング」の様な「技術選」の選手が持て囃されたり、ギャラリーを多く集めたり、不思議な感じがします。
よく「フィギュアスケート」に例える人がいますが、似て非なるものだと思います。
延々とワンパターンの滑りを見ても何も面白くないのですが。
テレビや新聞に無視されてるのも不思議です。

投稿: テルモス | 2007年6月30日 (土) 20時24分

 こんにちは、テルモスさん。書き込みありがとうございます。

 僕も技術選の地方予選には参加しているので、この競技の面白さは、ある程度判っているつもりなのですが、それにしても、全日本技術選は、もう少しルールを整備してくれないと判らない部分が多いです。

 誰が見ても楽しめて、テレビや新聞に取り上げてもらえるようなルール整備が必要だと思いました。

投稿: Mumyo | 2007年6月30日 (土) 20時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 情報と技術の戦士達:

« ああ残念会の夜は更けて | トップページ | 全日本技術選雑感 »