« 教え子自慢または牛の育て方 | トップページ | お引越しと新生活、感傷と気合と »

2007年4月14日 (土)

お嬢さんの心、魂のヴォーカル~平原綾香『そら』

 今日は、奥只見に滑りに行く予定だったのですが、奥只見雨の予報に加えて原稿催促のメールが来たりして、ちょっと滑りに行く気にならず、ペンションYの自室で執筆のお仕事。なんとか編集者S嬢の胃痛を緩和する程度の原稿は仕上げられました。

 仕事の合間に買い物に出かけたのですが、最近、車の運転中は購入したばかりの平原綾香『そら』をヘビロテしています。この雪解けの季節は、ワタシにとっては新しいCDを聞く季節でもあります。なんせ、雪のある間はCDショップなんて行く暇ないもんで。~o~;;

 平原綾香、良いお嬢さんになりました。なんか、隣の家のオジサンの気分です。「いやー、隣の綾香ちゃんは、しばらく見ないうちに良いお嬢さんになったねえ・・・(シミジミ)」って感じです。ジャケ写だって、ホント綺麗になった隣のお嬢さん風。のびのび健康的。

 アルバムに収録された歌も健康的で何処へ出しても自慢できるお嬢さん風。シングルカットされた『感謝』なんかもそうだけど(それにしてもあーやはなんでウェディングソングが多いんだろ)、カバー曲『Christmas List』なんかも健康なお嬢さん趣味ですよね。

 ぶっちゃけた話、このアルバム、普通のヴォーカリストが歌ってたら、恥ずかしくてオジサン達は聞いてられないはずなんですよ、健康的過ぎて。まあ、ホントに隣のオジサンだったら、感慨深く聞くだろうけど、本来、縁もゆかりもないワケだし、「♪あなたに会えたことを空に感謝します♪(『そら』)」なんて歌われても、小ッ恥ずかしいだけでねえ。~o~;;;

 ところが、ところが、平原のよく響く低音、行き届いた表現力で歌われると、説得力があるんですよ。たいしたモンです。どんなに月並みな楽曲でも、優れた楽器を、表現者の魂をもった演奏者が奏でれば芸術たり得るという見本でしょう。

 だから、「『正義が勝つこと』をキリスト教の神に祈ってたら、現実には『戦争が起きない(『Christmas List』)』ワケねーだろー、どっかの国のお馬鹿の大統領の言い草じゃねーんだからー」なんていう意地悪な突っ込みは出来ないんだよなー、オジサン。~o~;;;

 彼女が優れた「楽器」であり、魂の演奏者であることは、もはや疑う余地がありませんが、それにしても、初回盤のボーナストラック『Come on a my house』は圧巻です。あの巻き舌は全盛期の椎名林檎嬢かと思っちゃいましたが、多分、林檎嬢よりもパワフル、かつ音の響きが三割増しくらい素晴らしい。人体の楽器としての可能性に思いを致してしまいます。あれだけ貫禄の演奏をされると、「Come on a my Budokan」と言われても、ちっとも不遜な気がせず、素直に拍手出来ます。たかが武道館なんて、アナタの家ですよと嫌味でなく言えます。

 初回盤を買えたのは偶然なのですが、本当にヨカッタ。『Come on a my house』だけで1500円分くらいの価値は十分あると思いますヨ。

|

« 教え子自慢または牛の育て方 | トップページ | お引越しと新生活、感傷と気合と »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お嬢さんの心、魂のヴォーカル~平原綾香『そら』:

« 教え子自慢または牛の育て方 | トップページ | お引越しと新生活、感傷と気合と »