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2007年4月 6日 (金)

「鈍感力」オヤジに上達の秘訣を見た

 昨日の八海山は、結局明け方に降るはずの雪がズレ込んで、一日降ったり止んだり。おまけに真冬並みに寒くて、バーン状況はハイシーズン並みに良かったのですが、一転して今日は一日快晴。暖かくなり、朝のうちは良かったバーンも昼頃から滑らない雪となり、午後はグサグサの春雪でした。

 昨日今日と、週末にクラウン検定を受ける友人Oさんの練習に付き合っています。このOさんという人も面白い人で、ワタシより五つも年上で、もうかなりのオジさんなのですが、年々上手くなっています。中年になってからスキーを本格的に始め、二級を取得するのに何年もかかり、一級もやっと合格して、普通ならもうそこで終わるはずなのですが、ここんとこ、準指導員、テクニカルプライズ、指導員と、一、二年毎にステップアップしています。

 でも、正直、クラウン検定にはまだまだと周りの人間には思われているのですが、本人はかなり本気で狙っている様子。「大回りは普通に滑れれば合格点を出せる」なんていう恐ろしいことを平気で口にしたりします。こちらもハッキリと、「『普通』じゃなくて『最高に上手く』でしょ」と言ってあげるのですが、本人はまったく意に介さない様子。~o~;;

 正直、不器用なクセの強い滑りなので、今年クラウンを受けても惨敗に終わるとは思うのですが、でも、時々、こちらがハッとするような良い滑りをするので、油断がなりません。日々上達というより、一日の内で、まるでダメな時とかなりイケてる時が混在している感じです。まぁ、8:2くらいでダメダメなんですが。

 でも、その不安定さに上手くなっている時の勢いを感じます。ワタシ自身の経験に照らしても、実力以上の奇跡的な滑りをしてしまうのは、こういう勢いのある時なんですよね。そうして、こういう勢いを生み出せるのは、多分、根拠の無い自信と過剰なほどの意欲なんです。

 上達への過剰な意欲があり、自分を過信できるから、今まで不可能だった体の動きや能力以上のスピードに挑戦出来るんですよね。それが、たまたま上手くハマってしまうと、奇跡が起きるんです。今流行りの言葉で言えば、「鈍感力」ですかねぇ。こういうのって、実は受験なんかでも有り得ることなんですよね。

 そういう意味で、ちょっと期待もし、うらやましくも感じてしまったワタシなのでした。

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