「窮」を楽しむための分水嶺
夏期講習第二ラウンドの二日目。講習は順調です。しかし、憂鬱になりそうなことが二つほど。
一つは毎年やっているウチの予備校の高校生向け学習雑誌のための雑文。今年は原稿依頼がなかなか来なかったので、書かなくても良いのかしらんと油断していたら、NZに行っている間にメールが来て、やはり書かねばならないとのこと。7月中旬に依頼されて8月中旬までに書けって言われたって、その間夏期講習がビッチリあるんだから、準備できねーだろーにっ!
とは思うのですが、引き受けちゃったからには仕方ありません。資料になりそうな本を買い込んではみたのですが、なかなか良いネタが見付かりません。いつもは七月のNZで資料を読んで構想を練るのですが、今年はゆっくり資料読んでる暇もないし・・・。ちょっとかつて無いピンチです。ヤバいなぁ。
『荘子』に、「窮も亦楽しみ、通も亦楽しむ」とあります。君子は困窮した時も順調な時も状況を楽しむ余裕があるということだと思うのですが、今回の「窮」は、ちよっと楽しんでる余裕が・・・、今んとこ、びみょー。~o~;;;
もう一つの憂鬱のタネは、昨日のサッカーアジアカップ準決勝サウジアラビア戦。こちらも油断がありました。オーストラリアという最大の難敵を倒して、もう大丈夫と思ったところに落とし穴がっ・・・。
確かにサウジのFWが速いと言う情報は持っていたのですが、あれほどまでとは・・・。それでも、あの試合、前半30分までは楽勝ペースで主導権を握り、あとは得点が一点決まればゲームも終わりだな、って感じだったのに・・・。
一点先制されてから、徐々に相手のペースになっていきます。こちらの選手に疲れが出てきたということでしょうか。セカンドボールに対する出足の一歩が遅くなります。みんな頑張って走ってるんだけど、反応の遅さに連戦の疲れがにじみ出てきます。
コンディション作りの面では、準々決勝からのインターバルが一日多く移動も少ない日本が有利と言われていたのですが、やはりオーストラリアとの激闘がPK戦までもつれた影響でしょう。対するサウジアラビアはウズベキスタン相手に楽をして勝ち上がってきてるから、世上言われていたほど疲労ってなかったんじゃないでしょうか。
いくらハサウィってFWが速くても阿倍勇樹があんなにチンチンにされちゃうのは、やっぱ疲労でしょう。決勝点になった三点目なんて、中澤とはさんで二人で対応していたんだから、阿倍は絶対縦を切らなきゃいけないのに、フェイント一発で簡単に縦に抜かれてるんだもん。疲労で判断と反応が遅くなってるんでしょう。
この敗戦で、馬鹿げた夕刊紙が早くもオシム退陣などと騒ぎ出した模様。まさかJFA幹部にそんな馬鹿げたことを言い出す人間はいないとは思うけれど、嫌な感じです。賢人オシムはこの「窮」を楽しめるのかどうか。これまた、今はびみょーでしょうねえ・・・。
次の韓国との三位決定戦に勝たないとシャレにならないことになりかねません。今度は踏ん張ってくれよ、阿倍ちゃん。
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