なるほどのストリートミュージシャン
今日は、夏期講習第五ラウンドの二日目。講習自体はまあまあ。終わってから居酒屋「蔵」で夕食を取り、帰りかけた時のこと。
駅へ向かう道の途中で、なにやら音楽が聞こえます。どこかのお店で流しているBGMのたぐいかと思ったのですが、ストリートの生演奏でした。BGMと間違えるってことは上手いんでしょうね。
吉祥寺は、ストリートのレベルが高い町です。駅前で演奏しているバンドでもかなり聞かせるレベル。八王子あたりの学生ストリートミュージシャンとは全くレベルが違います。今回のバンドも、CDデビューを控えたバンドなのだそうで、男二人と女性ボーカルのトリオなのですが、なかなかカッコいいギターを聞かせてくれます。思わず立ち止まって聞いてしまいました。うーむ、女性ボーカルも技術高いです。ワタシ以外にも路地の反対側に立ち止まって聞いている客が多数。
ところが、演奏の途中で、宴会を打ち上げた人達が流れてきて、演奏中のバンドの前にたむろしてしばし歓談。バンド見えなくなっちゃいました。バンドの子達は、そんな状況でも必死で演奏を続けているとみえて、演奏はシッカリ聞こえます。
ところが、この状況、全く違和感が感じられないんですよね。
このバンド、確かに高い技術はあるし、センスはあるし、よく聞いていれば良い曲を演奏しているのですが、どーも何か足りないと思っていました。宴会流れの人達のおかげでハッキリしました。全くインパクトがないんですよ、「THYME」の皆さん。あなた達の曲は、良く出来た町のBGMに過ぎないんです。~o~
ボーカルもギターも上手いんだけど、平板な印象で、良く聞いていれば上手いけど、通行人の足を止める力が無いんです。だから、宴会から流れた人達が、バンドの前で平気で歓談できちゃう。もし、ストリート時代の椎名林檎だったら、演奏する彼女の前で立ち止まって歓談なんて絶対に出来ませんよね。~o~
翻って、予備校の授業もきっと同じようなものなんでしょうね。どんなに良い内容を上手い話術でしゃべっても、インパクトを与える内容、インパクトを与えるしゃべりじゃなかったら、聞く気のない子供達には高い評価をされないんでしょう。有名人気講師って、結局そこが我々と違っているのかも・・・。
てことは、自分で満足できる良い内容の授業をして、なおかつ無名講師のままでいたかったら、インパクトを意識的に与えなきゃ良いってことになるのかもね。これは研究の価値あり。~o~;;;
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