お若いのは行列がお好き?
今日は午前中池袋で授業。移動して午後市ヶ谷の日でした。市ヶ谷では、ここのところ毎週、「麺や庄の」さんに行っています。以前は、こちらのラーメン屋は、サラリーマンの昼休み時間が過ぎると比較的空いたのですが、今は二時過ぎでもまだ行列が途絶えません。今日も、ワタシが着いた時には、六人も並んでいました。ところが、カウンターの一番端の席が空いています。またかよ。~_~;;;;
前に並んでいる六人は、学生三人ずつのグループで、三人一緒でないと座りたがらない様子。こういうの店側にも迷惑なはずなんですよね。ラーメン店なんて座席数少ない上に一人に対する利益率低いから、客の回転が命なのに。
しかし、ワタシも今日は比較的時間の余裕があったので、大人しく待ちました。数分後、最初の三人がやっと着席したものの、次の三人はなかなか空きません。そうこうしている間に授業時間は迫ってきます。カウンター一番端は十分近く空いたまま。その隣の席の人がまだラーメンを待っている様子だったので、思い切って、前に並んでいる学生に声を掛けました。
「あの~、三人一緒に食べたいんですよね。僕急いでるんですが、あの端の席に先に座らせてもらえませんか」
なるべく彼等を徒らに刺激しないように丁寧に言ったつもりだったので、この申し出は受け入れてもらえると思ったのですが、意外なことに、学生さんは気色ばんだ様子で、
「えっ?! 僕ら並んでるんですケドっ」
「いや、ほら、あの端の席の隣の人は、まだラーメン待ってるでしょ。あそこが三人空くことは当分ないわけだから」
「それなら一人、座ります!」
ん?! な~んだ、彼等には三人で座ることより、行列の順序を守ることの方が優先順位が高いのかぁ~?! ちょっと驚きました。
そこで、思い出したのが、昨年の春、みつまたスキー場下の「街道の湯」という町営温泉浴場で見た情景でした。その日は、春スキー帰りの客で温泉はメチャ混み。ワタシが脱衣所から浴場に入ると、洗い場は全て塞がっていて、どういうわけかそこに裸の若者達が六、七人、行列をなして待っています。でも、湯船はガラガラ。
どうも、この行列の人達、湯船には体を洗ってから入るというルールを遵守するために行列しているらしいんです。もちろん、ルールを守ること自体は良いことだと思うのですが、だからって裸で行列作って待ってるってのは、なんだかな~。湯船の湯を汲んで一応体に掛け、先に湯船に入って洗い場が空くのを待つってことは考えないのかしらん。
後から入ったオジサン達は、みんなそうしました。風邪引いちゃかないませんからね。ところが、若者達は何時までも大人しく並んで待っていました。
この二つのエピソード、なんだか共通するものを感じませんか。今の若者達って、一旦与えられたルールや順序に対して、異常なほどに従順でかつ頑なな気がするんです。彼等の好んで守る行列はその象徴なのではないでしょうか。
ルールも順序も、本来、人間同士が上手く付き合い社会の和を保って快適に過ごすためのもののはずなのに、本来の目的(ラーメンを美味しく食べる・温泉でくつろぐ)や他人への思いやり(後に並ぶ人は急いでないか、ラーメン店に迷惑にならないか・後に並ぶ人が裸で待ったりして風邪引かないか)が阻害され、ルールや順序が最優先されているんです。本質が何かを自分で考えることなく、与えられた秩序だけを無条件に守る従順だが硬直した思考の若者。やだなー、そんなヤツら。~o~;;
なんだか、どっかの国の代表のサッカーみたいですよね。ボールを回してポゼッションを上げろと言われると、従順に頑なに言いつけを守って、肝心のゴールへ向かうという本質がおろそかにされちゃふ・・・。~o~;;;
ちなみに、ワタシの前に並んだ三人組ですが、なんと、バラバラに座ることにしたら、店の奥に席が三人分取れて、アッという間にワタシも端の席に座れました。をいをい、あの行列はなんだったのぉ?~o~;;;
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