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2007年10月31日 (水)

幸せは床に映るスキー

 今日は、横浜で授業でした。質問の時間に、生徒が某私文系に強いとされているゼミの人が書いた問題集を持ってきて質問するのですが、どうも、質問されている箇所の古文が理解できないんです。うーーーむ、何だろーこれは、と頭を抱えてしまったのですが、本を持ってきた生徒によーく聞いてみたら、この人の本は、省略されている語を勝手に補って本文を作っているのだとか。補われた語は多少印刷の色が薄いとかっていうんですが、区別つかねー。

 しかも、どう考えても、そんな語を補っちゃ意味通じねーだろーって補いで・・・。『更級日記』の後半、作者が宮家で資通と語らう場面のちょっと前、「ただ折からこそ」の下に、勝手に「あらめ」なんて補われたら、訳せないっての。~o~;;

 世の中には、ムチャクチャなことをする予備校屋さんってのもいるもんです。アセりまくってしまいました。普通、古文を専門にしている人間は、本文を勝手にいじるなんて発想できないんですけどねえ。最近、「偽装」が流行っているからって、古文まで「偽装」されちゃうとは・・・。~o~;;;;

 帰宅して、地デジをちょこっと見ちゃいました。イヤハヤ、すごいなー。こんなにチャンネルがあっては、体がいくらあっても足りないぞー。と思いつつ、結局、むかーし自分で録画したフランスWカップの試合など見てしまいましたー。~o~

 それにしても、我がリビングはキレイです、まだ。(~o~) 床が大量に露出していて、しかも光ってます。わー、こんなに光った床を見るのは、引っ越してきた年以来だなぁ。ナント壁に立てかけたスキーが床に映っています!すげー!

 明日から十一月。いよいよ、秋も終わりです。えっへっへっへへへへへへへへ・・・・。~o~ ~O~

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2007年10月30日 (火)

ゴミがないと音が全然ちがうんだねー

 今日は昼間オフの日。地上デジタル対応のTVチューナーを設置してもらう申し込みをしていたのですが、今日、これからやって来るはず。それで、昨日今日とターイヘンでした。以前、「光」を導入した時に大変だった話を書いたことがあるのですが、今回は、その時の比ではありませんでした。なにしろ、TVのある部屋は・・・。

 「リビング」のはずの洋間と寝室にTVがあるので、両方に他人サマが入ることになります。ところが両方とも・・・。今日の午前中は、ひたすら掃除掃除そーじ。「リビング」を埋め尽くしていたサッカーマガジンとスキー道具を片付けるにつれて床が見えてきます。おおおーすごい。我が部屋にはこんなに床があったんだ。掃除機が普通に掛けられちゃう!!引っ越して来て以来だぁ。~o~;;

 雑誌とゴミの中から、半年ほど姿の見えなかったスキーのインナーグローブや去年買ったはずのスキー用ソックスが掘り出され感動。げげっ、雑誌の下から出てきたこのNZのTシャツは誰が買ってきたんだ?!(オレだよ ~o~;;;) うわー探してた本、何故こんなところにもぐってたんだ?!(オレが埋めたんだろ ~o~;;;;;) おおおっ、こんなところに甲子園の土っ!!(ウソ ~o~)

 寝室の方もすっかり掃除機を掛けました。なんてキレイな部屋なんだっ。このまま一週間ほど掃除を続けたら、友達呼んで来てホームパーティくらい出来るかもっ。これで、工事に来る人の靴下を汚さずに済みます。多分、「普通に散らかってる部屋」という「勘違い」をしてもらえる程度にはキレイでしょう。良かった良かった。

 ステレオで聴く音楽も、不思議に音が良いような気がします。「のだめ」第一巻にタイトルの台詞があるのですが、本当だったんですねぇ。~o~;;

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2007年10月29日 (月)

歌の力、声の力

 先日、コンビニに買い物に行った時、店内で、♪銀の龍の背に乗って~♪という曲が流れていました。あー中島みゆきだぁと思ったのですが、ふと、この「銀の龍」って何だろうと思ってしまったんです。判らない。もしかして何か出典があるのかもしれません。でも、多分、この曲を聴いている人のほとんどが知らないはず。にも関わらず、この曲には不思議に説得力があります。というか、中島みゆきの歌唱が説得力を持たせてしまっています。やっぱりあの野太い声には力があります。

 声の力と言えば、ワタシの大学時代のサークルの先輩に某オフ○ースの高校の後輩という人がいて、さすがに高校の後輩だけあって、某オフコ○スの曲に詳しいのですが、その人の解説によると、某オ○コースの曲のすごいところは、多くの曲が、"女ったらしが上手く女と切れる"という内容の詞なのに、それを聴いている人間に感じさせないところだというんですね。

 ワタシは、某オフコー○の曲に関してあまり知識がないのですが、これなども、もし本当なら某小田○正の声の力でしょう。確かに、♪サヨナラ、サヨナラ・・・♪なんて曲は、女と切れる時の曲だけど、あの曲を聴いて「優しさ」を感じさせちゃうのは、あの柔らかい高音部の声の力なのかなぁ。

 このブログでは、何回か平原綾香の表現力について触れていますが、あの表現力もつまるところ、良く響く低音の声の力です。お嬢さん趣味の楽曲だろうが、無意味なゲームのテーマ曲だろうが、ユーミンだろうが、彼女が歌えば深い思索と哲学を感じさせてしまうんです。手に触れる物を全て黄金に変えてしまったギリシアの王様みたいに。

 実は、同じようなことを予備校屋をやっていて感じることがあります。ワタシは、以前、それほど声に気を使いませんでした。内容がしっかりしていて面白く、かつその内容が確実に生徒に伝わればそれで良いだろうと思っていたんです。だから、何の工夫もなくひたすら淡々としゃべっていたんです。ところが、それだと、生徒さんは実に良く寝てしまうんですな。ワタシの声は催眠術のように彼等を寝かせてしまうんです。

 んで、ある時からしゃべりになるべく抑揚を付けるようにしました。その効果か、今では授業が上手くいっている時は、あまり生徒さん寝ません。ところが、こちらが体調不十分だったり準備不足だったりして単調になると・・・。よく寝ますねへ。

 最近、某大きな掲示板の予備校板で、ちょっとだけワタシの名前が出たのですが、即座に「眠いです」って切り捨てられちゃいました。これでも以前より大分マシになったんですけどねへ・・・。~o~;;;;;

 抑揚の問題もあるけど、声の高さも大事みたいです。男性講師の場合、低音の方が生徒さんは信頼してくれるようです。他の教科の先生の話ですが、講師控え室に質問に来た生徒さんに対して、ものすごく良く響くバリトンでささやくように答えている先生がいます。内容的にはたいしたことなさそうなことでも、生徒さんはほとんど「信者」となって聞き入っています。ああ声の力だ、と感心してしまいます。

 ここから一般的な話ですが、ということは、あまりに信頼できそうな声で物を言われたら、気をつけた方が良いのかもしれません。眉にツバつけて聞かないと、いつの間にか「信者」にされてるってことがあるかもネ。~o~

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2007年10月28日 (日)

嵐の日の無為、無為の嵐

 昨日は台風の日。んでもって一日、なーーーーーーーんにもしませんでした。昼飯を食いながら冬期講習テキストの校正をちょっとしたぐらい。あとは、ひたすらネットぶらぶら。ちょっと部屋の片付けもしたけど、焼け石に雀の涙くらいですな。~o~

 ネットぶらぶらする中で、いくつか驚きの発見がありました。心中、ちょっと動揺したかも。

 例の房島屋さんの若旦那のブログを覗いところ、なかなか面白い文章を書く人だったのでメールしたら、返事をくださったのですが、驚くべき因縁が判明。房島屋さんの蔵元の所在地は、もしかしてワタシ達一族のルーツの場所かもしれません。岐阜のあのあたりに同姓の人が多いというのは知っていたのですが・・・。

 でも、それより驚いたのは、某ウィキ○ディアの受験関係記事をブラブラ見ていたところ、某有名講師Aが、以前ウチの予備校に所属していたことがあるとの記載がっ。げーっ、ホントなんでしょうかぁ。まあ、ウチの場合、関東と関西はほとんど没交渉なので、関西に一年くらい所属していただけだと、判んないからなぁ。でも、この人の職歴にウチの名前が出てきてしまうのは、恥以外の何物でもないですよ。ヤだなぁ、関西。

 ついでに、某有名講師Aが最近再結成した某伝説的バンドのかなりアクティブなファンであったかもしれない事をうかがわせる記事が・・・。うーむ、ぴょんちさん、ヤでしょうねへ・・・。~o~;;;

 今日は、台風は通り過ぎましたが、相変わらず無為の嵐。ネットぶらぶらしながらWシリーズ見てました。松坂君、好投してたのに、ちょっと残念でした。やはり、シーズン後半、ちょっと首脳陣の信用を損ねるような内容が続いていたので、あの場合、仕方ないんでしょうけど、6-0の六回表途中で、先発投手が交代させられちゃうのは、ナサケナイかも。

 などなどなどと二日間も無為に過ごしたとあってはあまりにもったいないので、冬期、直前テキストの校正をやっています。今日中にこれくらいは終わらせないとなぁ・・・。~o~;;; 

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2007年10月26日 (金)

乱れて今朝は

 昨夜はホテルでブログ書きながらうたた寝してしまい、夜中に起き出して風呂へ入って缶ビール片手にブログ書き上げて投稿したら、もう五時近く。それから二時間ほど眠って朝イチの授業でした。生活乱れて体調ボロボロ。どーも、最近、金曜はダメです。

 まあ、体調は悪くても仕事はしっかりこなしてます。我ながらプロだなあ。

 市ヶ谷での質問の時間を終えて帰宅。最近、「今まで古文勉強してこなかったんだけど、これからセンター試験に向けてどうしたら良いか」という相談が増えてます。まあ、本人も困ってるから相談するんだろうけど、相談を受けるこっちも困るゾ。もうちょっと早くヤバイって気づいてくれヨ。~o~

 夕食時、先日「天の戸」と一緒に購入した岐阜県所酒造の「房島屋 純米吟醸 生」をいただきました。うーーーーむ、不思議な美味さ。含むと、炭酸かと思わせる酸の刺激があって、味わうにつれて口一杯に濃厚な米の旨味が広がり咀嚼とともに消えていきます。ちょっと不思議だけど、美味い。またまた日本酒新時代の旗手の誕生かも。

 杜氏さんは、蔵元さんの息子さんで、愛媛県の「梅錦」へ修業に行っていたのが帰ってきて、新ブランド房島屋を始めたのだとか。面白い酒なので、是非、他の酒も飲んでみたいです。房島屋は間違いなくこれからの注目蔵ですヨ。

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2007年10月25日 (木)

赤と白の安全性

 最近、消費期限の偽装事件がマスコミに取り上げられていますが、「赤」の前の「白」の時、日本のニュースを見難い環境だったので(南半球の田舎にいたもので ~o~;;)、ちょっと「赤」と「白」の両方についてネットで調べてみました。「白」は営業再開するって言うしね。

 「赤」の方は、マスコミに取り上げられているのをチラチラ見ているので、かなり手の込んだことを組織的にやっていたというのは理解していました。しっかし、あんなに長い期間、あんなことまでやっていたというのも驚きですが、それで食中毒が出なかったということの方が驚異的なことのような気が・・・。

 丁度、この話を書いている最中、目の前に座っていた同僚が伊勢の出身なのですが、この話題を振ってみたところ、「僕は子供の時からずっと偽装されたものを食べていたけど、一回もお腹をこわしたことがない」と胸を張ってました。いや、胸張られてもなぁ・・・。~o~;;;

 それで、ついネットで詳しいことを調べてみたんだけど、「赤」が偽装した「消費期限」というのは、「5日以内に品質面で著しい品質低下が認められる」食品食材について定められるもので、食品衛生法によれば、「消費期限とは、定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日をいう」のだそうです。

 輸送や陳列などの温度変化を考慮して定めるもののため、やや余裕をもった設定になるらしいけど、今回の「赤」の場合、最初から余裕があり過ぎたのかもしれませんね。締め切りに余裕があり過ぎると、却って怠けてしまって締め切りを大幅に破ることになる予備校屋のように(~o~;;)、当事者が余裕を感じすぎていたのかも。

 もっとも、あまり余裕のない設定にしてしまうと、たまたま劣悪な輸送環境にあったものが食中毒を引き起こしてしまうことも有り得るので、難しいんでしょうけどね。このあたり、もう少しツメた実験をしてから期間を設定した方が良かったのかも。

 一方の「白」の方は、実は偽装されたのは「消費期限」ではなく「賞味期限」だったのだそうです。「賞味期限」は長期間衛生的に保存できる食品について定められ、衛生よりも品質を問うものらしいです。つまり、どのくらい美味しく食べられるかという意味があるらしいんですが、じゃあ「安全」ってことで言うとどうなんですかねえ。

 ここまでは美味しく食べられるが、ここまでは安全みたいな期間の決め方をしてあげたら、「白」も、きっと上手く処理できたんじゃないでしょうか。例えば、一ヶ月は美味しいから普通に売り、それを過ぎても半年は安全だからその間に安売りしちゃえ、みたいな。

 「赤」にしても「白」にしても、本来は期限を過ぎちゃうと焼却なんでしょう。それがもったいなくて「偽装」になるんだと思うんですよね。「偽装」は消費者としては許せないけど、もったいないって気持ちは大いに判る。そのもったいないって気持ちを法律に上手く生かせると良いんですけどねえ。

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2007年10月24日 (水)

秋のプチサイクリングプチ衣替え

 昨日は夜だけ吉祥寺の仕事の日でした。仕事が終わった後、駅ビルの居酒屋「半蔵」で食事。以前からここに居酒屋があるのは知っていましたが、プレミアムという虫のついた酒を売っている所かと思っていました。ところが、メニューを見てみたら、伊賀上野大田酒造の銘酒「半蔵」も置いてあるじゃありませんか。もしかして蔵元直営店かと思ったのですが、聞いてみたら偶然だそうです。「半蔵」という店を始めてから調べてみたら「半蔵」という酒があったので、蔵元さんと連絡をとって仕入れるようにしたのだとか。

 何にしても、「半蔵」が何種類も置いてあるのは貴重です。もちろん、他の酒も置いてあるのですが、「十四代 本丸」を一合1000円も出して飲むくらいなら、「半蔵山廃純米原酒ひやおろし」を120ml 580円で飲む方がコストパフォーマンスの点から言ってキモチ良いに決まってます。実際、この「ひやおろし」はかなり良く出来た酒ですから。

 帰宅してブログを書こうと思っていたら、またPCの前でうたた寝してしまい、書き損なってしまいました。どーも、プログを毎日更新するのって難しいです。~o~;;;

 今日は、模試で授業はお休みの日です。冬期講習直前講習の教材も一昨日出し終わったし、赤本の間違い探しも一段落して、急ぎの仕事はありません。こんな雪のないシーズンに何故?と恨めしくなるくらいのんびりした休日。

 昼食がてら八王子市内をプチサイクリングしました。と言っても、普段使っている道の少し向こう、京王八王子のあたりまで行ってみただけなんですけどね。でも、知らない間に新しいマンションが建ってたり、新しいラーメン屋が出来てたり、かと思えば、もう十数年も行っていなかった喫茶店が、まだ健在だったり。思わず秋の空を見上げて鼻歌歌っちゃうくらい、のどかなママチャリ日和でした。

 帰ってきて、昨日まで着ていた夏秋用ジャケットよりも少しだけ暖かい秋冬ジャケットを出しました。八王子は朝晩涼しくて、二学期も後半です。八海山山頂付近はこの間の日曜日に初冠雪があったとか。いよいよ丸沼の季節が近づいてきました。

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2007年10月22日 (月)

「貢献」したがる日本人

 松坂君がプレーオフ第七戦で、とうとう勝ち投手になりました。岡島君も活躍したようで、けっこうなことです。松坂君には、ボストン移籍の時から非常に注目していたので、今年の最後にこの活躍は嬉しい限りです。ワールドシリーズではさらに良いピッチングを期待しています。

 さて、この松坂君を始めとして日本人メジャーリーガー出場のゲームを放送する時、あるいは、サッカーのヨーロッパ組の活躍を伝える時、メディアが好んで使う言葉が、「チームの勝利に貢献しました」という言葉。なんだか、ひっかかりませんか。「活躍した」なら判るんだけど、「チームの勝利に貢献」て何でしょう。だって、チームスポーツなんだから活躍すれば自然にチームの勝利に貢献するはずでしょ。

 多分、「活躍」というほどのはっきりした数字は残してないけど、チームの役には立ってるから安心してくださいという程度のつもりなんでしょうねえ、報道する側は。てことは、あんまり喜べる活躍じゃないってことか。

 だって、イチローが一試合五本ヒット打ったり、松井秀喜がホームラン二本で五打点くらいあげたり、俊輔がハットトリックしたりすれば、この言葉は使わないでしょうからねえ。

 それと、チームの中心選手に成りきれてない場合が多いかなぁ。「チームの勝利に貢献」しないと、オフにクビになるんじゃないかなんて場合。ロッキーズの松井カズオとかザルツブルグの宮本とか。この言葉を聞くとちょっとホッとしたりするかもしれませんね。

 でも、あんまりこの言葉を使われると、ちよっとイヤな気持ちになります。我々の優秀な製品が本場欧米の皆様のお役に立っています、みたいな感情が裏側に透けてる気がするんですが、考えすぎでしょうか。

 ちょうど、やたらにアメリカに貢献したがる政治屋さんみたいに、なんだか卑屈な気がしちゃうんですよねえ。~o~;;;;

 ワールドシリーズでは、松坂君も岡島君も松井カズオ君も、こんな微妙な言葉を使わなくて済む堂々たる大活躍をしてほしいものでアリマス。 

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2007年10月21日 (日)

だからアタイをげんのうで打つと言った

 今日は、一日デスクワークでした。昼過ぎ、昨日見つけた近所の喫茶店に昼食を摂りに出かけました。ついでに千葉大の赤本持って行って、サンドイッチ食べながら、赤本の間違い探し。

 古文ではあまり面白い間違いもなかったのですが、現代文の方ですごい問題を見つけちゃいました。教育学部国語の第五問。出典「子はかすがい」だって。

 正確には「林屋木久蔵の子ども落語」というシリーズ物に入っている子供向けの落語本です。大人の落語では、一般に「子別れ」という演題で知られています。しっかし、子ども向け落語を大学入試問題に使うとは、また思い切ったことを・・・。~o~

 六代目三遊亭円生師匠の速記本によると、「子別れ」は上・中・下の三部に分かれていたようですが、現在はほとんど下だけが演じられます。この「子ども落語」の「子はかすがい」も下のみです。

 上と中は、腕の良い大工、熊さんが、葬式の帰りに吉原へ繰り込み、酒を飲んで帰って、酔った勢いでお上さんと喧嘩。お上さんと子どもを追い出して、吉原の女を家に引っ張り込んだは良いけれど、この女が箸にも棒にもかからない女で、この女もたたき出し、一人になるところまでです。

 下は、すっかり懲りて酒を止め三年経つ熊さんの話。ふとしたことで子どもの亀坊と再会し、亀坊を結びの神としてお上さんと縒りが戻るというストーリーです。

 サゲは、「タイトル」の通りの亀坊の台詞です。お上さんは、亀坊をしかるのに、熊さんと別れる時に持ち出した玄翁を振りかざして、「これはアタシが打つんじゃないんだ。おとっつぁんが打つんだよ」と言って折檻するのですが、熊さんと縒りが戻ったお上さんが、「本当に子はかすがいだねえ」とつぶやくのに対して、亀坊、「アタイがかすがいだって?! だから、おっかさんはアタイを玄翁で打つと言ったんだ」

 千葉大は、このサゲを設問にしています。曰く、「この落語の結びの部分における面白さはどのようなところにありますか。分かりやすく説明しなさい」だと。うーーむ、こりぁ難問。だって、落語のオチは、どんなに上手く説明したって、説明した瞬間に面白くなくなりますからねえ。~o~;;;

 こんな設問もあります。「人とコミュニケーションをとることについて、落語から学べることがいろいろあります。あなたは、落語からどのようなことを学び、自分のコミュニケーションに活用できると思いますか。具体的な状況を想定して、その活用の仕方について説明しなさい」うわー、これも超難問。つか、落語から学ばせようとするなよなー。

 まー、確かに、イマドキの子は落語から学ばなきゃならない人達なのかもしれませんけどねえ・・・。~o~;;

 今日、教育再生会議とやらで、「子どもの規範となるべきスポーツの世界で不祥事が相次いでいる」というネボケた発言があったらしいですが、スポーツだの落語だのってものは、「規範」だの「模範」だののための物じゃないでしょ。子どもの「規範」なんて、両親がなれば良いんじゃないんですかねえ。亀田一家だの朝青龍だのって、見当違いの人達に子どもの「規範」を求めるなよ~。~o~;;;

 スポーツや落語に「規範」を求めちゃったりするのは、本来子どもの「規範」となるべき両親や周囲の大人に期待できないからってことなのでしょうか。なんだかなー。~o~;;

 それに、スポーツや落語に「規範」を求めるってことは、「規範」にならないスポーツや落語は排除しちゃえって発想につながりませんか。子供の「模範」にならない「バレ話」やら「子別れ上・中」なんかの価値を認めないってなことになっちゃったり・・・。少なくともワタシゃ、子供の「規範」になるスキー以外しちゃダメだなんて言われたら、大変困るんですけどネ。~o~;;;

 結果的に子供の教育のためになる、というのと「規範」とは大違いなんだが・・・。

 そりゃそうと、ウチの現代文科の先生達は、こういう問題にどう対処するんだろ。大変でしょうねえ。ワタシゃ古文科で良かったヨ。~o~;;

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2007年10月20日 (土)

ご近所探索の季節

 今日は、久々に何も無い週末です。ゆっくり起きて洗濯したり、のんびりと雑用。昼過ぎに、天気も良いので昼食のためのパンを購入がてら散歩に出かけました。

 散歩なんてノンビリしたことが出来るのは、ワタシの年間のスケジュールの中では六月と十月だけです(それ以外は暇があれば滑ってると・・・~o~)。それゆえ、今のマンションに引っ越してきてもう四年あまりになるのに、未だに散歩するたびに何か発見があります。この近所は甲州街道裏の実にゴチャゴチャした古い住宅地なので、複雑に路地が交差しています。むやみに路地へずんずん入っていくと、今まで知らなかった初めての場所に出てしまいます。

 小さいけれど柿や柑橘類を植えた庭が多く、季節がら色づきかけた果実が目を楽しませてくれます。小さな喫茶店をいくつか発見。今度入ってみようかな。さらにずんずん歩き続けます。このあたりには、寺が多いのですが、どういうわけだか禅寺の裏庭に朝青龍でも住んでいそうなモンゴルのパオが建っていたりします。ちょっとビックリ。

 興に任せて少し足を伸ばし、向こうの大通りまで歩いてしまいました。あまり歩いて来たことの無い交差点で、酒屋発見。店頭の『臥龍梅』という名前に惹かれて入ってしまったら、あらら、これは意外にマニアックな品揃え。

 秋田県浅舞酒造の「純米吟醸 天の戸亀の尾 生」を発見。今年から「華こまち酵母」という新型酵母を使用しているのだそうですが、試飲させてもらったところ、こ、こりぁンマイ!去年よりも確実に美味いです。華やかな香り、爽やかな酸、雑味なし。こんな良い酒を近所で偶然発見しちゃって良いんでしょーか。慌てて家へもどって金を取ってきて購入してしまいました。

 酒を購入して家へもどり、ああ今日は実り多いのどかな良い一日であったよ、などと思っていたら、学校から電話。一瞬何だろと思いましたが、すぐに思い出しました。いけねー、某国立大対策の添削問題の原稿、今日が提出締め切りだったんだっけ。電話口の職員さんの声が引きつってます。ノンビリ散歩なんかしている場合じゃなかったのでした~。~o~;;;;;

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2007年10月18日 (木)

お騒がせご迷惑の不思議

 なんだか、昨日謝罪した人達がいたらしいですね。今朝になって朝の情報番組で知りました。

 この謝罪会見ってヤツで良く使われるのが、「世間をお騒がせしてすみません」「皆様ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」ってな言葉。なんだか不思議な表現です。

 謝罪しているんだから、誰かに不利益が出るようなことをしたという自覚があるのでしょうが、謝罪会見ってマスコミや不特定多数の一般人に向けて行われるわけですよね。この場合、マスコミや不特定多数の一般人に何か不利益がもたらされたんでしょうか。

 今回の場合、不利益を被ったのは、なんと言っても、さんざん罵倒された上、危険な反則の被害者となったチャンピオンの内藤選手、それに、イメージが悪くなったボクシング界の人々、とりわけマジメに努力しているボクサー達などでしょう。マスコミなんて、今回の件で仕事をもらって大喜びなはずだし、ワタシも含めて一般人は面白がってるだけ。何ら不利益を被ってません。それなのに、内藤選手やボクサー達には一言の謝罪もなく、マスコミや世間の一般人に頭を下げちゃうってのは何なのでしょう、不思議。

 こうした謝罪会見の席ではよくあることだと思うのですが、自分が真に謝罪すべき対象を絞らずに、何でもとにかく頭下げておこう式の謝罪をする人々、多いですよね。「オレは悪いことしたとは思ってないんだが、マスコミが五月蠅いからとりあえず頭下げて見逃してもらおう」などという姿勢が透けて見えちゃってる気が・・・。~o~;;;

 これは本当に今回のことに限りません。例えば、近々行われるであろう、某ヨコヅナの謝罪会見。お願いだから、「世間をお騒がせしてすみません」なんて不思議なこと言わないでくださいね。アナタが謝らねばならないのは、巡業を楽しみにしていた爺ちゃん婆ちゃんであって、マスコミ様や世間様ではありません。マスコミや世間は、勝手に騒いでいるだけです。それによって不利益など被っていません。

 某ヨコヅナには、出来ればマスコミ向けの謝罪会見なんかせずに、巡業するはずだった町を巡って謝罪巡業をしてもらいたいし、もし会見をするならはっきりと、「私の巡業を楽しみにしていたファンの方達、申し訳ありません」と謝ってもらいたいもんでアリマス。

 それにしても、「世間をお騒がせしてすみません」という言葉、誰が最初に使ったんでしょう。不思議な表現です。もしかして、社会から突出することを罪悪とするニッポン的な感覚の表れなのかもネ。

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2007年10月17日 (水)

空色の安心感

 昨日は、夜だけ仕事の日だったので、昼間、スキーブーツ屋さんに行ってきました。今履いているブーツは、2005年六月に購入したもので、二年間+今年の夏のNZ+九月のプラスノーで280日くらいの使用日数。そろそろ壊れる時分です。

 今のブーツの前のブーツは二年ぴったりの使用で見事にシェルが割れました。その前は二年経つ直前にヒビが入り、ヒヤヒヤしながらシーズン終了までの数日を滑ったものでした。そういう意味では、今回のブーツは優秀。まだ何処にもヒビが入ってないみたいです。でも、そろそろ・・・。~o~;;;

 ここ十年あまり、スキーブーツは、八王子からもほど近い相模原のブーツショップにお任せしています。家から車で15分ほどの距離ということもありますが、何よりこちらのショップの社長(というより敬意を込めて「親方」と呼びたい職人さんです)の職人としての腕を信頼しています。

 こちらのショップは、親方がお客の足を見てほぼ全てを決定します。「あなたの足ならこのブーツ、このインナー、このインソールの組み合わせを、これこれこんな風に加工して作ります」と親方が宣言すれば、それでお終い。以前は、お客がそれに反対することは出来ませんでした。親方の決定に従いたくなければ、他のショップへ行くことになりました。

 最近は、さすがに、お客の希望も受け入れたりするるようになったようですが、ワタシは、正直、親方の決定以外のことを希望をする気になりません。この人、ワタシ以上にワタシの足のことを判っていると思うので。今まで誂えてもらった四台のプーツが、そのことを証明してくれています。この十年、ブーツのことで微塵も不安を感じずに済んだのは、この親方への信頼があるからです。

 「プロジェクトX」で、東京タワーを作った鳶職人、桐生五郎さんが奥さんと一緒に東京タワーに上るシーンがあります。「何だか怖いわねえ」という奥さんに、桐生五郎は「馬鹿野郎、オレが作ったんだ。怖いことあるか」と胸を張って答えます。これぞニッポンの職人です。~o~

 相模原のブーツショップの親方も、まさにこんな感じの人です。

 最初に作ったブーツが三シーズン目の途中にヘタって小指が擦れ、タコが出来ました。痛くて滑れず困って、親方の所へ相談に行ったところ、「ブーツ履いてみて」というので、目の前で履いて見せたら、途端に不機嫌になり、「誰かこの人にブーツの履き方教えてやんな」。弟子(ここでは、「店員」というより「弟子」です ~o~;;)の一人が、「こういう風に履いてください」と教えてくれた後、「お客さんの履き方だと、こちらが想定した位置に足が来ないから当っちゃうんだよ」と言いながら、「しょーがねーなあ」と言う調子で、ワタシの小指のタコに合わせた調整をしてくれました。無料で。

 んで、教えてもらった方法で履くようにしてみたら、口惜しいことに二度と当らない・・・。~o~;;;;

 スキーというスポーツに対する愛情を持った人で、スキー馬鹿にはけっこう優しく対応してくれます。ワタシも、二台目のブーツを作る時に、「前のブーツは三年で何日くらい滑ったの、200日くらい滑ったのかい」てえから、「ええと、350くらい・・・」と答えたら、嬉しそうに笑って、「もー、アンタとは遊んでやんない」。それ以来、ワタシを一人前のスキー馬鹿として認めてくれたようです。~o~

 次のブーツはラングのWorld Cup150。空色が妙に明るいブーツです。まだ、インナーとインソールの作成はこれからですが、注文しただけでもう早くも安心しちゃってます。アレで滑るのが楽しみだー。~o~

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2007年10月15日 (月)

ニッポン・シュールレアリズム~はては亀田・沢尻か

 今日は、夜、吉祥寺で仕事でした。仕事を終えて夕食後、帰ろうとしたところ、吉祥寺ハモニカ横丁の壁に、演歌系の和服オ○サンの写真とともに、「吉祥寺サウダージ」の文字が。どうやら、吉祥寺御当地演歌らしいんですが、なんで「サウダージ」なの?!

 「サウダージ」と言えば、『あの日からサウダージ』。ボサ・ノヴァの歌姫ナラ=レオンが、某日本のビール会社のために書き下ろしたCM曲として有名です。「サウダージ」とはブラジル人の、懐かしさや憧れ、思慕を表現する言葉です。それが何故、御当地演歌『吉祥寺サウダージ』?! しかも、この和服オバサ○の作詞らしいんですけど・・・。

 だって、♪ジョージ ジョージ 吉祥寺♪とかって曲なんですゼ。いや、別に、良いんですけどね・・・。それにしても・・・、シュールだぁ。~o~;;

 いやー、いろんな人がいるよなー、と思って電車に乗ったら、漫画雑誌の釣り広告に『ラーメン王子』というタイトルとともに、上半身裸のイケメン風がラーメンすすってる絵が・・・。何故、このイケメン風は裸でラーメン食ってるんだろ?! シュールだぁ。

 シュールと言えば、某亀田弟。いろいろ報道を見てると、不思議ですねえ。どう考えても、世界戦の試合の前から、自分にプレッシャー掛け過ぎ。つか、一家揃って、プレッシャーを抱え込み過ぎ。あれじゃ、どんなに才能があったってツブれますよ。

 多分、どこかのTV局あたりが、「是非勝ってもらわないとネ、お願いしますよ、派手にネ」なんてプレッシャー掛けたんじゃないんですか。ご期待に答えて、思い切り派手に舌戦かまして、自分達のブチかました言葉に呪縛されて、最後はアレかい。

 それで、あの一家にやらせるだけやらせたTV局は、他人の顔して亀田家非難の側に回って、亀田家ペナルティを煽るんでしょ。さすがにマスコミ様は、左手と右手に喧嘩させる現代のトリックスターです。シュールだよなぁ。

 マスコミ様と言えば、エリカ様。映画の完成試写会で生意気な態度だったってんですが、そりゃ、エリカ様もインタビューで言ってるように、個人的事情であんな態度になったのは、プロとして失格です。でも、それをマスコミが「生意気だ!」「何様だ!」と報道するってのは、ちと解せないです。それは、見ている一般大衆の側の反応のはず。

 報道する人間は、「あんな態度では一般大衆に悪印象を与えてしまい、試写会は失敗だった」と客観的に報道すれば良いだけです。報道する人間が、真っ先掛けて感情的に「何様、エリカ様」って言い囃してどーするんだよ。

 マスコミ様がまずお怒りになり、それを大衆に振り撒くという構図は、なんだかなぁ。シュールだよなぁ、ニッポン。

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2007年10月14日 (日)

仙人の山渡り

 八海山に行ってきました。現在の八海山の紅葉情報書きます。

 しばらく前からこのブログの検索ランキングのトップを「八海山 紅葉」が独走しているんです。そういう情報を求めてここへ来る人が多いってことでしょうか。ホントんとこワタシは紅葉なんかどーでも良いんだけど、昔、「八海山私設広報」を名乗ったりしていたので、八海山のために書きます。

 八海山の紅葉は、まだ早いです。歩いて登山するなら山頂部(八つ峰のあたり)の紅葉はキレイらしいけど、ロープウェイで登る人は、まだ一週間以上早いです。今現在、ロープウェイ山頂駅付近はほんのり色づいた程度。恐らく、ロープウェイで観光に行く方にとって紅葉の見ごろは、10月末から11月上旬でしょう。地元の人も、紅葉にはまだ朝晩の冷え込みが足りないと言っていました。八海山ロープウェイの紅葉ピークは、11月第一週の連休か第二週でしょう。

 さて、どーでも良い赤い葉っぱの話はこのくらいにして、昨日今日は、ペンションYで「きのこフェスティバル」でした。八海山は、そろそろキノコシーズンです。キノコ取りに行った人達が地元で「あまんだれ」と呼ばれるキノコを取ってきていました。ペンションの夕飯もキノコ料理です。

 今年はキノコが遅れているそうですが、昨夜は、そんなことより常連客が集まっての宴会でした。久しぶりに八海山のスキー友達に会えました。来シーズンの話題が出る中で、ちょっと気になったこと。八海山SSで長いことスクールの顔だった山田博幸先生が、この九月でかぐらに移籍なさるという話。

 山田先生と言えば、骨董品にならない方としてこのブログでも紹介しましたが、往年の名デモンストレーターです。最初にレッスンを受けたのは、十年近く前の午後、常設レッスンの客がワタシ一人でマンツーマンになった時でした。もう、午後になってボコボコに荒れている八海山山頂からの廊下状の細いコースを、「それじゃ広い所まで移動しましょう」というので、付いて行ったのですが、山田先生は、突っ立ったままものスゴイスピードで降りて行きます。ははあ、ボコボコに見えるけど、たいして荒れてないなと思い、シュプールをなぞって付いていってビックリ。ボッコボッコ、飛ばされまくりで付いていけません。ちなみにその時ワタシ、テクニカルを持ってました。

 もう、たいていのイントラの滑りは、真似出来ないまでも何をしてるのか見切れました。でも、この時の山田先生の滑りだけは、全く見切ることすら出来ませんでした。普通の人間なら、ボコボコを吸収していく動きくらい判ります。でも、山田先生は吸収すらしていないように見えました。まるで、仙人が雲に乗っているように滑らかでした。

 その後のレッスンも、山田先生は、「こういうふうにして来て」と言って、ほとんどデモンストレーションもせずにボゲーッと突っ立ったまま降りて行くように見えました。ところが、ワタシが滑り下りて行くと、さっき山田先生の滑ったあたりにグワンとえぐれたカービングのシュプールがっ!あの突っ立ったヤル気なさそうな滑りで、こんなスーパーカービングしたってのか・・・。~_~;;;;;;;;

 それ以来、ワタシの中で山田先生は八海山のスキー仙人でした。教わる対象というより、崇拝、信仰する対象。だって、あの真似は一生かかっても出来そうにないもの。

 今思えば、テクニカル持ってる常連客のマンツーマンなので、ちょっと「奥」を見せてくれたんでしょう。その後、一般のお客さんを教える山田先生が、あんなスゴ味のある滑りをしてるの見たことがないですから。

 そんな山田先生の移籍は、残念至極です。事情がおありのこととは思いますが、何時までも八海山の仙人でいてほしかったです。中里の小林平康先生と並んで、中越の山に君臨する仙人だと思っていたので。

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2007年10月13日 (土)

と日記には書いておこう~特別授業に関する覚書

 ぴょんちさんのコメントを読んで、あらためて五月の出来ない子のための特別授業の時のことが気になり、ぴょんちさんのところにお邪魔してみて、ハッキリしました。ワタシゃ物忘れが進んどるっ!!~o~;;;;;

 いや、大筋は覚えてるんですよ。でも、細かいこと忘れてる。例えば、ぴょんちさんに対して、「来年度は教授資料として、訳&解答を添付します」と約束したことなどキレーイに・・・。あははは。サッパリしてる。~o~

 あれー、オレって、こんなこと言ったんだ~、って・・・。それとも、都合の悪いことは忘れるってヤツですかね ?! ~o~;;;

 来年度、再び教材作成を担当するかもしれないので、その時のために、一応、「日記に書いておこう」。(日記に書いたことを忘れたら・・・。~o~;;;)

・教師の資料に、生徒配布用の訳と解答を付ける。

・出来れば助動詞の判別を訳につなげる問題を付ける。

・学校側には、クラスをレベル分けするように進言する。

 それと、年度開始の教授会の時に特別授業について報告して、学校側も含めた全体の危機感を煽るよう努力してみます。

 なにしろ、ワタシのところでは、八王子での四十人ほどの授業で「似る」の活用表を「いる」と書いて持ってくる子が四、五人出てきて、「どうしたんだ、これ?」「だって『以上』の『い』でしょ」なんて落語だよ、まるで。

 「借りた羽織は七(シチ)に置いた」と書置きした男に、「オマエ、何故借りたものを質に置いたりしたんや」「そこのタナの上にあるがな」「そやかて、こんな書置きが・・・」「お前、字を知らんな、あれは『七夕』の『たな』と言う字や」 これ、米朝さんがマクラに使う小話。~o~

 それで、「うわー、今年の八王子はヤバい」と思っていたら、午後の横浜のクラスでは、八十人中、十人近く「いる」が・・・。つまり、どこの校舎でも十分の一の子は「いる」って読んじゃうんです。~o~

 この古文以前の10%ほどの子達を、特別授業の下位クラスに囲い込んでマンツーマン方式で面倒見るようにしないと、特別授業全体が破綻してしまいます。なにしろ、来年の方が「ゆとりの闇」は深いのでしょうから。

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2007年10月11日 (木)

ゆとり警報・・・のようなもの

 今日、学校の職員さんから、ちょっとショッキングな話を聞きました。

 「今年の高卒生は優秀なので・・・」

 え゛っ!?

 どこにその優秀な高卒生(浪人のことです)さんがいらっしゃるんだろー。~o~;;;

 よく尋ねてみたところ、模擬試験の成績では、現役生に対して、浪人の方が今のところかなり優位に立っているらしいです。しかし・・・。我々教えている者の実感としては、今年の浪人達が特に優秀とは思えません。むしろ、例年より出来ない子が目立つんですけど・・・

 どうやら、浪人が優秀というよりは、浪人が優秀に見えるほど現役生の出来が悪いらしいです。今年の一浪君達は、「ゆとり」の影響を一番受けている世代だとは聞いていたし、実際、それはいろんな局面で感じ取れるのですが、現在の高三生の方が「ゆとり」の影は色濃いらしいです。ヤレヤレ、まだ「底」じゃなかったのか・・・。

 この教育の暗黒は何時まで続くのでしょう。まだまだ、来年以降、闇は深くなるんですよ。イヤハヤ、困ったことです。来年の方が悲惨になるって、ウチの学校中央の事務方は認識しているのだろうか、まあ、判ってないよね。~o~;;;;

 四年後、今の一浪や高三生が大学卒業生となって社会に羽ばくことになります。その時になって、事態の深刻さを社会は知ることになるのでしょう。このブログをお読みの方、四年後にアナタの会社に「似る」を「いる」と読むような子が入ってきたとしても驚かないでください。それはその子に限ったことではなく、日本中に山ほどいる普通の「ゆとり」クンなのです。

 しっかし、その時になって、「ゆとり」を推進してきた文部官僚の方は、どう責任を取るのでしょう。取らないよね。つか、文部官僚ごときに責任の取れることじゃないよね。

 本来、教育に「実験」は許されないはずです。それは、社会にあまりに深く長い影を落とすからです。これから先、「ゆとり」が我々の国の文化をどこへ連れて行くことになるのか、ワタシごときには把握できません。だから、今は「ゆとり」警報のつもりでも、これから先、あの時はまだ認識が甘かった・・・。なんてことになるのかもネ。~_~;;;; 

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2007年10月10日 (水)

常識人は弱いんだよなぁ

 今日は横浜で授業でした。授業そのものは順調だったのですが、授業後の質問の時間でのこと、またもや勉強方針についての質問がありました。センター試験を受験する理系の子だったのですが、文法と単語の勉強は一通り終わったのだが成績が伸びない、これから何をやったら良いか、という質問。

 常識的に考えて、センター試験まであと100日のこの段階で出来ることは限られます。まず、どうしてもやらなければならないのは、過去問を使った演習。時間の使い方を体でおぼえるためです。自分のベストパフォーマンスを出せる時間の使い方は、自分で時間を計って過去問を解いて見出すしかないものです。このところのセンター試験の傾向から言って、過去七年分くらいは練習になりますから、本試追試を入れて十二問ほど練習出来ます。これは最低限やっておきたいこと。しかし、これにおそらく一月以上は掛かるでしょう。だって、古文だけ勉強するわけにはいかないのですから。

 とすると、過去問の練習には、11月中旬、遅くとも11月末には取り掛からなければなりません。とすると、自由に出来る時間は、あと一月余り。この間に何をやったら効果的か、相談に来た子供と一緒に考えてみたのですが、結局、「今までの方向は間違っていないのだから、これから一ヶ月は、その方向を守ってテキスト中心に勉強しましょう」というやたらに常識的な結論に達してしまいました。

 質問に来た子も、やっぱりそうかと納得したようなガッカリしたような顔をして帰りました。んで、思ったんですが、もしかすると、こういう時、ワタシはちょっと常識的過ぎるかもしれません。常識人の考え方は、長い目で見れば効率が良いはずなのですが、最早、センター試験までは短期決戦。どんな勉強法でも良いから、もっと子供のモチベーションを煽るような方向性を示してやった方が良かったのかもしれません。

 単純で、必死になれて、これさえやればと信じられるような方法を示してやった方が良いのかもしれません。例えば、何かの参考書や問題集を強力に推薦するとか。

 常識的に考えれば、参考書や問題集の類は、だいたい文系に配慮して作られていますから、センター試験を受ける理系の子には向いていません。おまけに今の時期から新しい参考書を始めるのは、やらずもがなの中途半端に終わる可能性がかなりあります。でも、そういうスガるべきワラを示してやった方が子供は安心するし、安心して必死で勉強すれば思わぬ効果が上がるかもしれません。

 もっとも、いくら安心して必死で勉強出来るといっても、むやみに文法書や「公式」の丸暗記なんか勧めるのは全く無意味でしょうけどねえ。~o~;;

 常識人のやり方では、勝率は良くても勝負弱くなるというのは、現実の様々な勝負所で実証されるテーゼのように思います。例えば、偉大な常識人、ソフトバンクの王監督は、レギュラーシーズンには強くてリーグ最強チームを編成できるのですが、短期決戦のプレーオフには極端に弱ひ・・・。今年も残念な結果に終わっちゃいまひた~。~_~;;;;

 そんな例を先ほど、某NHKの『その時歴史は動いた』でも紹介していました。本能寺の変後、秀吉と覇権を競った柴田勝家、常識人だったみたいですねえ。合議制によって織田家を守ろうとした彼は、新体制を目指す非常識人秀吉に敗れ去っていきます。非常識なやり方の方が、短期決戦の戦国時代には有効なんでしょう。なんか悲しいなは・・・。

 でも、自分で信じてもいない方法を子供に強力に押し付けるというのは、ワタシの趣味ではありません。しょうがないんでしょうかねえ。

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2007年10月 9日 (火)

丸沼で見たもの、桜上水で見たもの

 昨日、「仕事の第一日」なんて書いてといて、今日は、昼間オフの日でした。夜だけ仕事の火曜日です。

 のんびり起き出して、大リーグ中継を見ながら洗濯その他の雑事。んー、ヤンキースは残念でしたが、今年は仕方ないでしょう。ピッチャーがいなさ過ぎです。そういう意味では、昨日プレーオフをやっていた我がソフトバンクホークスに近いものがありますかね。ホークスも今年はピッチャー中心に故障者が出すぎました。ヤンキース、ホークスともに実力はリーグNo.1だと思うんですが、寂しいプレーオフになってます。まあ、ホークスはまだ今日がありますが・・・。

 午後、ネットで某SAJと某SATのサイトを確認。今シーズンのカレンダーがアップされてました。それを見ながら、丸沼で見たDVDのことを思い出しました。昔の選手の滑りを集めたDVDで、何かの付録についてたものらしいんだけど、昔の技術選の選手の道具って、スゴイですねえ。今見ると、ただの棒っきれです。ファッションは、言うまでもなく・・・。~o~;;;

 ただ、滑りは、今見てもスゴイなぁ、と思ったのですが、気づいてみるとDVDに整地種目がほとんど入ってません。不整地大回りと不整地小回りばかり。やっぱ、昔の選手の滑りで見るべき滑りってなると、こういう選択になるんでしょう。

 でも、この不整地の滑りが、かなり見せる滑りなんですよね。大回りなんて、板暴れまくってるのに、みんな飛ばすこと飛ばすこと。ほとんど命賭けですね。今見てもドキドキするような滑りです。

 それで思い出したのは、桜上水で先週開かれたパーティの席で見たスキー映画『4ce Cut the wind』のプロモーションビデオ。全編NZのオフピステなんだけど、やっぱオフピステの滑りって見栄えがするし、ドキドキさせます。スキーの醍醐味ですねえ。

 んで、思ったのですが、今の全日本技術選の種目に、昔の不整地大回りや『4ce Cut・・・』のオフピステみたいな、見てる側がドキドキワクワクする種目あるだろうかってこと。少なくとも、今年の三月の苗場では、そんな種目見当たらなかったなぁー。

 某SAJ教育本部の方達は、別に「見せるスポーツ」にする気はないのかもしれないけど、それでは、頑張っている選手が報われません。「スキー教程」というお経の布教活動みたいな種目ばっかりじゃなく、もうちょっと見せる種目を作って欲しいなぁ。それじゃなきゃ、一般スキーヤーは技術選で盛り上がれませんよ。

 もっとも、昔の不整地大回りは、コンディション次第ではケガ人続出の危険な種目になっちゃうので、難易度の加減が難しいですけどね。~o~;;

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2007年10月 8日 (月)

仕事の秋の第一日デスよ

 今日から秋です。仕事です。八王子と吉祥寺で授業でした。合間にはデスクワーク。仕事の一日でした。疲れた・・・。

 仕事終わって、吉祥寺の居酒屋「蔵」で夕食。千葉県藤平酒造の「福祝 純米生原酒ひやおろし」と高知県西岡酒造「久礼 純米酒」をいただきました。

 「福祝ひやおろし」は美山錦55%だそうですが、含むとひやりとした口当たり、その後、じわっと湧き出してくる濃い目の旨味が特徴。美味いです。ひやおろしらしく穏やかな酒ですが、旨味が濃くてその割りに後口に残りません。なんでも、兄弟三人で作っている小さい蔵だとか。

 一方「久礼」は土佐らしくやや酸度高め。サラッと入ってきて、微妙な酸を感じさせて消えるかと思いきや、じっくり味わうと旨味が出てきます。サラッとたくさん飲むのも良し、ゆったりと深い味わいを楽しむのも良し。意外に深みのある酒です。これで、定価で買うと一升2200円だというのだから、たいしたモンです。久礼は土佐一本釣りの土地柄ですから、こんな良い酒で「箸ケン」なんてやるんでしようねえ。~o~;;

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2007年10月 7日 (日)

つるべ落としの秋の始まり

 昨日は、丸沼に移動してKの実テラスさん泊まりでした。夕食は、やはり意表をつくメニュー、判ってはいるものの蕎麦切りのサラダはちょっと驚いたかも。スキー場で採って来たというキノコも季節感あって良かったかな。

 今日は、今年最後の丸沼プラスノーでした。晴天、その割りにそれほど気温が上がらず秋めいていて行楽日和のせいか、三連休中日のせいか、丸沼の駐車場は満車。スキーヤーもそこそこいたけど、ほとんどは観光の人でした。

 プラスノーは、こんなに天気が良いと少し滑りが悪いのですが、気温上がらなかったのが幸いでした。涼しくなると予想して薄めのスキーウェアだったのですが、それほど暑くなかったです。夕方は温度が下がって薄着の人は寒そうでした。

 夕方からやや曇ったせいか、四時前には薄暗い感じになりました。今日は夕暮れが早く感じます。四時半のリフト最終まで滑って、最後は丸沼常連さん達に一ヶ月後の再会を約して帰ってきました。これで、サマースキーは終わり、明日から短い秋です。なにしろ、十一月第二週には冬が始まりますから。~o~

 丸沼からの帰路の道路は、やはり混んでました。なんだって、混むと判ってて三連休中日に帰るんでしょう。不思議。国道120号が混んだこともあって、途中から川場の方へ山越えして、Kの実さん推薦の川場の蕎麦屋「和太奈部」に行ってきました。

 「和太奈部」さんは、川場スキー場へ行く途中の道路脇にあり、ちょっと判り難い場所でした。途中の道をちょっと迷って、入り口に到着した時は19時半になっており、ご主人が「営業中」の看板を裏返そうとしていたところ。「もう、終わりですか」とガッカリしていたら、「もう火を落としちゃったので時間が掛かりますがどうぞ」と入れてくれました。

 こういうことがあると、味の評価は甘くなり勝ちなのですが、それを割り引いても、十分合格点。「蕎麦三昧」という三種類のつけ汁のメニューを頼んだのですが、美味しかったです。蕎麦自体の出来も良いのだとは思いますが、暮坪カブを薬味に使った暮坪カブの蕎麦は特に気に入りました。

 某『美味しんぼ』で、暮坪カブの存在は知っていたのですが、蕎麦の薬味になったのを食べたのは初めてです。ワサビとカイワレ大根を混ぜたような風味で美味しいです。十一月にまた行ってみようかな。~o~

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2007年10月 6日 (土)

お得なパーティー、努力と反比例するもの

 昨日は、市ヶ谷での仕事の後、柏木義之デモ、丸山貴雄デモ、井山敬介デモと吉岡大輔選手が主催するスキーヤーズパーティに行ってきました。昨年も同じ時期、同じ場所で行われていたのですが、今年は、よりバージョンアップされて、有名スキーヤーのゲスト目白押し。ちょっと見回しただけで、佐藤久哉デモと中澤美樹ちゃんの夫婦、渡辺一樹デモ、西村斉デモ、粟野利信元デモ・・・。ちなみに技術選四位の小野塚彩那選手がお金払って一般客として来ていたのは、ご愛嬌。~o~

 今年は、張り切ってスポンサー集めたと見えて、抽選会の賞品も豪華でした。板が三本もあったし、それ以外にもウェアが数着、DVDやストック、スキー用品の小物一杯。参加者に必ず一つ何かが当っていたし、それでも余って、残りの賞品一抱え、まとめて当って、持ち運びに苦労する女性なんかもいたりして。~o~

 ワタシもO社のスキーグラブが当たりました。お土産にTシャツがついてたから、合計するとほぼ参加費の元は取ってます。

 柏木、丸山、井山、吉岡の四選手が撮ったスキー映画のプロモ上映もあり、映画音楽を担当したKAOさんのミニライブなどもあり、司会のマッスル力也の盛り上げなどもあって、かなり楽しめた内容だったと思うのですが、ちょっと気になったことが・・・。

 参加者、去年より減ってるかも・・・。~o~;;

 いや、これは参加した我々には、お得な要素だったんですよ。賞品一杯もらえたし。でも、何だか、主催者側が一生懸命盛り上げようと努力すると、余計にスキー業界全体の勢いのなさが露呈しちゃうみたいで、どーも、ちょいと寂しひかも・・・。~_~;;;;

 お得なパーティだっただけに、ちょっと気になりました。このな企画は参加しないと損ですよ、スキーヤーの皆さん。やっぱ、みんなで盛り上げていかないと、業界の勢い無くなってっちゃいますヨ。

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2007年10月 5日 (金)

娘はどうして死ねるのか

 今日午前中は、池袋で私立文系の授業でした。その教材の話なのですが、これがワケの判らない文章で・・・。~o~;;

 訳していくのは簡単なのですが、内容的に現代人の理解を超えているんです。まあ、面白い話なので、ちょっとブログでも紹介しておきます。

 『大和物語』の中に収められた伝説です。大納言の娘が、ふとしたことで地方から上京していた男に見染められ、略奪されて陸奥国安積山の麓に連れて行かれるのですが、そこで男と暮らすうち、男がいない留守に山の井に映る自分の姿を見て、あまりの見苦しい変わりように「いと恥づかしと思」って、

  安積山影さへ見ゆる山の井の浅くは人を思ふものかは

という歌を書き残して死にます。帰宅した男は娘の死を悲しみ、死んだ娘の傍らに横たわって男も死ぬという話なのですが、この話自体は、それなりに美しい話です。ところが、この娘の方の死に方が一切書かれていないんです。ただ、「庵に来て死にけり」とだけ書いてあるんです。

 多分、自分の容貌の変わりようが恥ずかしくて死んだということなのでしょう。都の貴族の娘が、周囲に面倒を見てくれる女房もなく、一年以上山の中で生活すりゃあ、悲惨な容貌になるでしょうからね。

 都の貴族の娘で美人という設定ですから、当時の美人の基準から考えて、身の丈以上の引きずるようなロングヘア、ぽっちゃり型の体形、眉を剃って蛾眉という眉を書いてたんでしょうが、これが一年以上、山の中にいたら・・・。自分でビックリしちゃうバケモノになってもおかしくないでしょうねえ。~o~;;

 でも、恥ずかしいだけじゃ、人間死ねませんよね。この時代の貴族の姫君ですから、血なまぐさい自殺をしたとは考えられませんし、「庵」へもどって死ぬのですから入水自殺などでもなく、食事を取らずに餓死するには時間が足りない。さて、彼女の死因は・・・????

 中島敦の小説『悟浄出世』には、妖怪は人間と違って心の不調が体に現れるので、心に悩みを持った沙悟浄が体調を崩すという場面が出てきます。もしかして、この姫君もその類なのかしらん。~o~

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2007年10月 3日 (水)

不幸中の幸い、幸い中の不幸

 昨日は、NZでお世話になったフェロースキーツアーの30周年パーティーとやらがあり、本当に久々に青山に出かけました。地下鉄を利用しようとして迷ってしまいました。まーったく、もう三十年も東京に住んでるのに。~o~;;

 帰宅して、デスクワークしようかなとPCをいじっているうちに、パーティーのワインが効いていて机でうたた寝、夜中過ぎに起き出して、赤本の間違い探しC央大篇を作っていたら目が冴えて眠れなくなり、結局、一時間ほどベットに横たわっただけで、仕事に出かけるはめになってしまいました。

 そんな思い切り不幸なコンディションのわりには、よくぞマトモな授業をしたと思います。どーして出来たんだろ。エライなー、オレ。~o~;;;

 授業後の質問の時間は、一時間ほど爆睡してしまいました。

 仕事を終えて、帰宅途中に横浜そごうに立寄ったところ、京都府斎藤酒造さんが試飲会をやっていました。この斎藤酒造さんは、「祝」というお米を復活させて使っているとのこと。こういう、一時栽培の途絶えた酒造好適米を復活させるのは、『夏子の酒』で有名になった「亀の尾」以来、よくあることですが、「祝」は、山田錦などに比べて香りは立たないけど、旨味が出るのだとか。

 「英勲 純米大吟醸 生原酒」を購入しました。「祝」米の個性が出ていると思ったので。帰宅して飲んでみると、かなり濃い味わいです。美味いけど、ちょっと濃過ぎるかな。

 「英勲」を飲みながら、アジアチャンピオンズリーグ準決勝の浦和vs城南一和の最後の方だけ観戦。アウェイで2-2というスコアは、浦和にとって勝ったも同然だけれど、ゲームの最後の十分は、あんまり楽しくなかったですねー。浦和はほぼ全員が自陣に引いて、跳ね返し続けているだけだったから。2-2の引き分けは幸いな結果だったけど、ちょっと不満なゲームでした。ホームでの試合は、もう少し楽しいゲームを期待しています。

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2007年10月 2日 (火)

網を編む者達のグローバルネットワーク

 昨夜は、吉祥寺での仕事から帰宅した後、一杯やりながらブログを書こうとしていたら、机で寝込んでしまい、ふと起きたら明け方でした。いやはや、ブログ毎日更新するのって難しいですねえ。~o~;;

 明け方ベットに入り、起きたら午前十時過ぎでした。今日は冬期講習の申し込みで授業はオフの日。TVをつけると、折しも、ミャンマー潜入ルポルタージュを放送していました。昨年放送した番組のようで、先日の日本人カメラマン殺害事件を受けての再放送だと思います。

 最近、ミャンマーは大規模なデモなどあって政情不安定だと思っていたのですが、どうやら、もう何年も前から十分不安定だったんですね。スーチー女史軟禁は知っていたのですが、こんなにヒドイ状態だとは・・・。

 番組中の演説シーンでスーチー女史は、軍事独裁政権の圧政を国民の上に掛けられた「網」と表現していますが、どうやらこの「網」はかなりグローバルなもののようです。ミャンマーに対してイギリスから多額の投資がなされているとか、軍部による民衆の強制労働の結果出来た天然ガスのパイプラインは、フランスとアメリカの石油会社の出資によるものだとか。それらの外国資本の投資が軍政を経済的に支えているらしいです。

 ミャンマー国家予算の半分は「国防費」に費やされているのだそうです。でも、ミャンマーの場合、「国防」って誰から何を防いでいるのでしょう。銃は国の内側に向けられているというのに。

 そんな番組をベットの中で見てしまいました。朝から暗い気分になって、チャンネルを変えると、フランスで行われているラグビーWカップ予選の試合を再放送していました。イングランドvsアメリカ。あららら、仏、英、米とはまさしくミャンマー民衆に掛けられた「網」を編んでいる企業の国です。のんびりGlobe(球)を奪い合ってます。これぞまさしく「グローバルネットワーク」かよ。シャレになってねー。~_~;;

 別にラグビーに罪はないんですけどネ、タイミング悪すぎです。どちらの番組にも我が国の名前は出てきませんでしたが、出てこなくて幸せでした。それほど罪の意識を感じずに朝寝が出来ましたから。でも、考えてみれば、我々も全く無関係のはずがありません。勇敢なアウンサウン将軍の娘を監禁し、密林の中でカレン族を虐殺し、民主活動家を逮捕拷問する片棒を、我々は気づかないうちに担がされているんですよね、きっと。なにせグローバルネットワークだもの。

 番組の中でミャンマーの元政治犯は、「ミャンマーで何が起こっているか世界の人に知ってもらえるなら、命は惜しくない」という意味のことを語っていましたが、知ったところで、申し訳ないが我々には何も出来ません。ただただ、我々の国が「網」を編む側に加担しないよう願い、かの国の平穏を祈るのみ。 

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