網を編む者達のグローバルネットワーク
昨夜は、吉祥寺での仕事から帰宅した後、一杯やりながらブログを書こうとしていたら、机で寝込んでしまい、ふと起きたら明け方でした。いやはや、ブログ毎日更新するのって難しいですねえ。~o~;;
明け方ベットに入り、起きたら午前十時過ぎでした。今日は冬期講習の申し込みで授業はオフの日。TVをつけると、折しも、ミャンマー潜入ルポルタージュを放送していました。昨年放送した番組のようで、先日の日本人カメラマン殺害事件を受けての再放送だと思います。
最近、ミャンマーは大規模なデモなどあって政情不安定だと思っていたのですが、どうやら、もう何年も前から十分不安定だったんですね。スーチー女史軟禁は知っていたのですが、こんなにヒドイ状態だとは・・・。
番組中の演説シーンでスーチー女史は、軍事独裁政権の圧政を国民の上に掛けられた「網」と表現していますが、どうやらこの「網」はかなりグローバルなもののようです。ミャンマーに対してイギリスから多額の投資がなされているとか、軍部による民衆の強制労働の結果出来た天然ガスのパイプラインは、フランスとアメリカの石油会社の出資によるものだとか。それらの外国資本の投資が軍政を経済的に支えているらしいです。
ミャンマー国家予算の半分は「国防費」に費やされているのだそうです。でも、ミャンマーの場合、「国防」って誰から何を防いでいるのでしょう。銃は国の内側に向けられているというのに。
そんな番組をベットの中で見てしまいました。朝から暗い気分になって、チャンネルを変えると、フランスで行われているラグビーWカップ予選の試合を再放送していました。イングランドvsアメリカ。あららら、仏、英、米とはまさしくミャンマー民衆に掛けられた「網」を編んでいる企業の国です。のんびりGlobe(球)を奪い合ってます。これぞまさしく「グローバルネットワーク」かよ。シャレになってねー。~_~;;
別にラグビーに罪はないんですけどネ、タイミング悪すぎです。どちらの番組にも我が国の名前は出てきませんでしたが、出てこなくて幸せでした。それほど罪の意識を感じずに朝寝が出来ましたから。でも、考えてみれば、我々も全く無関係のはずがありません。勇敢なアウンサウン将軍の娘を監禁し、密林の中でカレン族を虐殺し、民主活動家を逮捕拷問する片棒を、我々は気づかないうちに担がされているんですよね、きっと。なにせグローバルネットワークだもの。
番組の中でミャンマーの元政治犯は、「ミャンマーで何が起こっているか世界の人に知ってもらえるなら、命は惜しくない」という意味のことを語っていましたが、知ったところで、申し訳ないが我々には何も出来ません。ただただ、我々の国が「網」を編む側に加担しないよう願い、かの国の平穏を祈るのみ。
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