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2007年10月17日 (水)

空色の安心感

 昨日は、夜だけ仕事の日だったので、昼間、スキーブーツ屋さんに行ってきました。今履いているブーツは、2005年六月に購入したもので、二年間+今年の夏のNZ+九月のプラスノーで280日くらいの使用日数。そろそろ壊れる時分です。

 今のブーツの前のブーツは二年ぴったりの使用で見事にシェルが割れました。その前は二年経つ直前にヒビが入り、ヒヤヒヤしながらシーズン終了までの数日を滑ったものでした。そういう意味では、今回のブーツは優秀。まだ何処にもヒビが入ってないみたいです。でも、そろそろ・・・。~o~;;;

 ここ十年あまり、スキーブーツは、八王子からもほど近い相模原のブーツショップにお任せしています。家から車で15分ほどの距離ということもありますが、何よりこちらのショップの社長(というより敬意を込めて「親方」と呼びたい職人さんです)の職人としての腕を信頼しています。

 こちらのショップは、親方がお客の足を見てほぼ全てを決定します。「あなたの足ならこのブーツ、このインナー、このインソールの組み合わせを、これこれこんな風に加工して作ります」と親方が宣言すれば、それでお終い。以前は、お客がそれに反対することは出来ませんでした。親方の決定に従いたくなければ、他のショップへ行くことになりました。

 最近は、さすがに、お客の希望も受け入れたりするるようになったようですが、ワタシは、正直、親方の決定以外のことを希望をする気になりません。この人、ワタシ以上にワタシの足のことを判っていると思うので。今まで誂えてもらった四台のプーツが、そのことを証明してくれています。この十年、ブーツのことで微塵も不安を感じずに済んだのは、この親方への信頼があるからです。

 「プロジェクトX」で、東京タワーを作った鳶職人、桐生五郎さんが奥さんと一緒に東京タワーに上るシーンがあります。「何だか怖いわねえ」という奥さんに、桐生五郎は「馬鹿野郎、オレが作ったんだ。怖いことあるか」と胸を張って答えます。これぞニッポンの職人です。~o~

 相模原のブーツショップの親方も、まさにこんな感じの人です。

 最初に作ったブーツが三シーズン目の途中にヘタって小指が擦れ、タコが出来ました。痛くて滑れず困って、親方の所へ相談に行ったところ、「ブーツ履いてみて」というので、目の前で履いて見せたら、途端に不機嫌になり、「誰かこの人にブーツの履き方教えてやんな」。弟子(ここでは、「店員」というより「弟子」です ~o~;;)の一人が、「こういう風に履いてください」と教えてくれた後、「お客さんの履き方だと、こちらが想定した位置に足が来ないから当っちゃうんだよ」と言いながら、「しょーがねーなあ」と言う調子で、ワタシの小指のタコに合わせた調整をしてくれました。無料で。

 んで、教えてもらった方法で履くようにしてみたら、口惜しいことに二度と当らない・・・。~o~;;;;

 スキーというスポーツに対する愛情を持った人で、スキー馬鹿にはけっこう優しく対応してくれます。ワタシも、二台目のブーツを作る時に、「前のブーツは三年で何日くらい滑ったの、200日くらい滑ったのかい」てえから、「ええと、350くらい・・・」と答えたら、嬉しそうに笑って、「もー、アンタとは遊んでやんない」。それ以来、ワタシを一人前のスキー馬鹿として認めてくれたようです。~o~

 次のブーツはラングのWorld Cup150。空色が妙に明るいブーツです。まだ、インナーとインソールの作成はこれからですが、注文しただけでもう早くも安心しちゃってます。アレで滑るのが楽しみだー。~o~

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