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2008年1月13日 (日)

エッジ角に見るプロとアマチュア

 今日は、午前中の八王子の授業の後、チューンナップショップに頼んでおいた板を受け取りに行きました。今シーズンの大回り用に使うGS板と小回り用に使うBlizzardSLを、好みのエッジ角に調整してもらったんです。

 スキー板のエッジは、滑走面側に1゜角度をつけサイドにも1゜角度を付けて、エッジ角90゜にするのが標準的チューンナップで、そこから、スキーヤーのレベルや用途、好みによって微妙な調整を加えます。一般的には、上級者ほどエッジを立てたがりますし、硬いバーンを滑る人ほどエッジを立てたがります。

 例えば、アルペンレーサーでトリノ五輪SL四位入賞した皆川賢太郎選手などは、滑走面を完全なフラットにして、サイドを85゜にするんだそうです。皆川選手の技術があり、かつWカップやオリンピックが超硬いバーンだから必要なチューンです。こんなエッジでは普通のスキーヤーは、エッジが立ち過ぎてまず曲がれません。

 ワタシは、基礎スキーヤーとしては、比較的エッジを立てたがる方です。特に、車山の硬いバーンを考えると、大回り用で滑走面をトップテールにちょっと角度をつけてフラット、サイドを88゜、小回り用で滑走面全体に0.5゜角度をつけてサイド88゜ってところです。このくらいにしないと、車山のアイスバーンは怖くて滑れません。

 でも、多分、初級中級の人がこんなチューンだったら、まず曲がれないでしょうね。初級中級の人は、もう少し滑走面に角度を付けた方が曲がりやすいですし、サイドも89゜にした方が扱い易いでしょう。逆にレーサーだと、サイドを87゜くらいにするかもしれません。まあ、その辺は好みもありますが・・・。

 ところが、ショップでスゴい話を聞きました。基礎スキーヤーも最上級のトップデモンストレーターになると、最近は滑走面に1.5゜くらいの角度を付けるんだそうです。初級者並みです。何故かというと、谷回りでエッジがいきなり噛むと回りすぎるので、すぐ噛まないようにしておいて、エッジが噛み始めるまでの間に谷回りを見せ、内傾角を取るためらしいです。

 我々、アマチュアの上級者では考え付かないし、やろうと思っても出来ない発想です。徹底して見せるための技術がないと出来ません。プロフェッショナルとはこういうことなんでしょう。それから考えると、ワタシなどまだまだアマチュアですねえ。上を見るとキリがないや。~o~;;

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