古文センター試験対策のホントのところ
昨日、今日とセンター試験対策講座でした。昨日は町田、今日は八王子と吉祥寺。全く同じ話を三回やらねばなりません。ちょっと疲れます。センター試験対策の講座などと言っても、一日三時間だけで何か決定的なことが出来るわけではありません。昨年も書きましたが、気休めに近い講座です。でも、受講する子が多いんですよね~。~o~;;
ただ、昨年同様、単なる気休めではない授業をしたつもりです。少なくとも、市販されているセンター試験対策の参考書よりは2~30倍くらいマシなはずです。まー、それだけ市販されてるセンター試験対策本がいい加減だということですけどね。
例えば、「最小の時間で最大の効果をあげる」と謳った某大手出版社の対策本は、ナント、初版が1997年です。センターの古文って、2001年あたりから傾向がかなり変わってるんですけどね。今さら前世紀の傾向を学んでどうしようってんでしょう。
2001年以降のセンター試験は、それ以前の問題文が1000字前後であったのに対し、平均1300字前後と長文化しています。その対策を考えなきゃ、対策本の意味がありません。しかも、近年、現代文の評論文が長文化しているため、時間の逼迫は、前世紀の比ではありません。21世紀のセンター試験は、時間のコントロールがテーマなんです。
また、2001年以降、和歌の問題が必ず出題されています。ところが、和歌の対策というと、和歌修辞に関する知識を暗記させようとする対策本が多いんですよね。でも、実は、センター試験で和歌修辞が出題されたのは、1990年代の前半の話で、もう十年以上和歌修辞なんか出題されてないんです。
まー、出題者ではない身としては、何が出るか出ないかなんて断言できないんだけど、今までどんな問題が出てきたかくらい分析しなきゃ、対策本にならないと思うんですけどねえ。
そういう意味では、まー、ワタシの「気休め」の講座は、「NZ産ウールのベスト」くらいには評価しても良いのかなあ、と自分で自分を「気休め」したりして・・・。~o~;;;;;
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