年中行事か、07年度赤本NG大賞
今年は、ちょっとウッカリしていて一月にやらなかったのですが、遅ればせながらやりましょう。赤本NG大賞。
とは言っても、今年は本当に大物がなくて、該当なしと言いたいところ。でも、まあ、二年続いたら、もう年中行事でしょうってことで三年目もやります。
今年の栄えあるNG大賞は、「同志社大学社会学部」の筆者さんでーす!問二の解説でさらけ出した無知ぶりは、ちょっとこの手の本の執筆者という立場から考えるとあんびりーばぼー!なのに、答えは合ってる。~o~
「なぞらへなる世をば見るまじきものと」の解釈を選択肢で問う問題なのですが、この執筆者さんは「なる」を「伝聞・推定の助動詞『なり』の連体形」って説明しちゃってるんです。助動詞の接続覚えてないんでしょうか。それとも、「なぞらへ」を終止形だと思ったんでしょうか。謎なぞなぞ・・・。~o~;;;
確かにちょっと説明しづらいけど、"「なぞらへ」は、動詞「なぞらふ」の連用形が体言化したもので体言に接続する「なり」は<断定>の「なり」"と説明するか、"「なぞらへなり」で形容動詞化している"と説明するか、どっちかしかないでしょう。
そんなワケの判らない誤りをしている割に、通釈はほぼ正しくて、解答は合っています。まあ、他に有力な選択肢が無かったってことでしょうけど、それにしてもこんな解説で苦情出ないんでしょうか。他人事ながら心配です。
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