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2008年2月29日 (金)

才能に優る努力はないのか・・・。

 今日の八海山は快晴。暖かくなりました。そのため、朝の内良かったバーンが次第に緩んでいくパターン。

 林間のコンディションが良かったので、午前中は小回りのトレーニングでした。BLIZZARD SL、この雪ではかなり微妙な乗り味です。ギリギリで引っかかってるかも。もう少しタラさないとダメかなあ。

 午前中に、今朝到着したK嬢と合流。K嬢は右ターンで外向を作ってターンに入るクセがあるので、その修正のためのエクソサイズとして、ダブルハンドのハンドスライド、つまり、ターン外手をターン内側の雪面に着ける練習をしました。これ、慣れないとかなーり怖いエクソサイズです。なにしろ、ターン始動時に、次のターンのインサイドに体を投げ出さなければならないので。

 さすがのK嬢も最初は、どちらの手を着くのか判らずオロオロしていたのですが、リフト二本目から突然理解し始め、リフト三本目にはキレイにハンドスライドしていました。「これの何処がそんなに怖いんですか」のコメント付きで。いや、怖かったんだよ、オレがこいつを始めた時はさぁ。~_~;;;;

 一緒に滑っていた鈍感力オヤジO氏からは、「○○さんより安定してるじゃん」とまで言われてしまいました。ワタシだって、ハンドスライドは結構練習したんですけどねへ・・・。

 やっぱ、スキーは、才能のあるヤツには勝てません。~o~;;;;

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2008年2月28日 (木)

海の底と魔の山の不思議なシュプール

 今日の八海山は、ほぼ一日雪。時々止みはしたもののガスが掛かり、 あまり良いコンディションとは言えませんでした。お客さん少なそうだったので、少しは新雪に期待してロープウェイを上ったのですが、ワタシが滑りだした時には、すでに主な斜面は、パウダージャンキー君達にすっかり荒らされた後でした。今日は、パウダージャンキー君達の出足がヤケに早かったようです。

 ノートラックを求めてあちこち行ってみたのですが、例の「海の底」に残っていました。ミルク色のガスが立ち込める林の中は、晴れの日よりもまた一段と幻想的で妖しい魅力があり、引き込まれそうでした。

 昼前に大魔王S氏と遭遇。大魔王は、パウダージャンキー君達に負けずに早朝から滑っていたらしいのですが、それでも「良かったのは一本目だけ」だそうです。

 S氏と一緒に滑るうちに、エキスパートコースに不思議なシュプールを見つけました。エキスパートコースは、その頃には踏み荒らされきっていたのですが、荒れた斜面に、一本の直滑降のシュプールがついているんです。エキスパートコースの最初の壁の下の林の中から、リフト沿いを延々と、しかも、かなり深いシュプールです。

 ちょっとマネしてみたのですが、あの斜面でこの直滑降をしたのでは、恐ろしくて斜面の三分の一もガマン出来ません。さてはて、世の中にはスゴイ奴がいるものだ、こんなことが出来るのは、モーグラータクヤ並みの怪物君だなと思っていたら・・・。

 怪物の正体は、スキーボードでした。俗に言うスノーブレードってヤツです。短いスキーなので、直滑降してもスピードが出ないらしいんです。しかも、新雪の荒れた斜面では雪だまりに弱い板であるため、一度自分が通ったシュプールを通りたがるらしく、同じシュプールをなぞるので異常に深いシュプールがついていたのでした。

 怪物の正体見たりスキーボード。まあ、そりゃそんなところでしょうよ。~o~

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2008年2月27日 (水)

グラスの底にも雪は降り積み

 今日は、一日、自宅で雑用でした。夕方から、八海山へ移動。八海山は、明後日、ボードクロスの大会だそうで、ペンションYも、ワタシ以外の宿泊客は全員ボードクロスの出場者並びに関係者です。

 関越道は、赤城あたりから雪で、地吹雪になったところも。冬型なんですねえ。宿に入ってからは、むしろ降ったり止んだりなのですが、明日も一日雪らしいので、新雪に期待出来ます。

 昨日、岐阜県所酒造さんの「房島屋 純米吟醸おりがらみ」を購入、ペンションYにお土産として持ち込んでいます。お土産と言っても、自分で飲むことは飲むのですが、恒例の浦佐はだか押し合い祭が近いので、祭見物に行く人達に飲んでもらうためです。今年は、自分では祭を見に行けないので、酒だけでも参加しようということです。

 「房島屋 純米吟醸おりがらみ」は、やや炭酸を含んでいて、最初その刺激があり、きれいな酸の旨味と軽い甘味を感じますが、それもサラっと切れる飲み易い出来上がりになっています。瓶を振って、瓶底のオリを混ぜて飲むと、オリの風味甘味が感じられてどぶろくのような趣。瓶底に降り積むオリを眺めながらの雪見酒も、なかなかオツなものです。

 などと言って、どんどん飲んでいると、今日明日のうちにワタシとオーナーとで一升空けてしまいそうです。ヤバいなぁ、この酒。~o~;;

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2008年2月26日 (火)

しばししがない予備校屋モード

 昨日、午前中八海山を滑って、昼に帰京。夕刻から予備校屋にもどっています。昨日は国立大二次試験の日だったので、解答速報があったためです。

 ここ数年、国立二次の解答速報の日は、野沢のスーパーGレースの日と重なっていたため、昼まで野沢のレースを滑って、新幹線移動して夕方解答速報というドタバタをこなしてきていたのですが、今年は、日程がズレたこともあって、時間的には楽勝でした。ところが・・・。

 これまたここ数年、速報を担当してきた東北大は、入試問題としてはトラブルの種になるようなことがなく、速報も比較的楽だったのですが、今年はやらかしてくれました、問一の空欄補充問題。東北大二次は、ここしばらく文法問題を出題していなかったのですが、久しぶりに出したと思ったら、とんでもない問題でした。

 ある主君が罪を犯して出奔した男を、その男の息子に命じて探させるという話なのですが、その主君の命令中に空欄があるのです。

 「尋ね出して来る(  )。」

 ( )内に入れるのに適切な助動詞を活用させて答えろというのですが、これは実に困った問題なんです。

 まず「来る」を「くる」と読んだ場合、「来る」はカ変動詞の連体形ということになってしまいます。活用語の連体形に接続する助動詞は、<断定>の助動詞「なり」と「ごとし」しかありませんが、ここは”父親を探し出してこい”と命令しているところですから、「ごとし」は絶対に入りません。では、「なり」の命令形かということになりますが、「尋ね出して来るなれ」と果たして言うかどうか・・・。

 文法の論理としては有っても悪くない理屈になるのですが、我々の感覚では、普通、この表現は100%有り得ません。我々の感覚では、ここには<命令>の意味を持つ「べし」を補いたいんです。ところが、助動詞「べし」は終止形接続なので、カ変動詞の連体形「くる」には接続するはずがありません。さて困った・・・。

 ところがここに解決策があります。「来る」を「くる」と読まずに、「きたる」と読んでしまえば、「きたる」は四段活用動詞の終止形ですから、「べし」を付けることが出来ます。

 しかし、古文のテキストとしては、四段動詞「きたる」は、「くる」と区別するために「来たる」と送り仮名することが多く、「来る」を「きたる」と読ませることは普通やりません。うーーーーーーむ、どうなっているのだろーー。

 こんな時、予備校屋としては、出典に当ってしまうのが解答の近道です。ところが、この出典が、ほとんど活字になっていない本で、わずかに出版されている平凡社の東洋文庫はウチの予備校の研究室には置いてありません。時間さえあれば、書店を探し回ることも出来るし、国会図書館にでも調べに行けるのですが、解答速報の締め切り時間が迫っている状況ではそれも出来ません。東北地区の地方紙に解答を発表せねばならないので、締め切り時間が厳しいんです。

 万事休したように思われました。えーい、もう仕方ない。見切り発車で、「べし」を解答として出してしまえー!翌朝、新聞で恥を掻くことになるもしれないけど・・・。

 ところが、その時、組んで仕事をしているT先生が、PCの検索でインターネット書店のダウンロード販売というのを見つけてくれました。ウチの職員さんが、PCを駆使してこの本をダウンロードしてくださり、見事、この本を入手することに成功!やったぜ!やはり、「きたるべし」でした!!

 久々に薄氷を踏むような解答速報でした。でも、こんな難関を切り抜けられたのは、ダウンロードしてくれた職員さんを含めて、ウチの東北大解答速報チームが優秀だからに他なりません。自慢出来ると思います。えっへん。~o~

 しかし、まぁ、よく考えてみると、この問題に関して何にも機能してないヤツが約一名いたりしますが・・・、まーそれはいーじゃないのー。~o~;;;;;;;;;;;;

 だ、だって、ワタシゃパソコン素人なんだもーーん。そ、それにしても、東北大っ!もう、こんなヤバい問題出すんじゃねーぞっ!受験生にはgoogleもインターネット書店もないんだからっつ。~o~;;;

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2008年2月24日 (日)

大馬鹿大回りとコブ上達法の細かい事

 今日は全国的に大荒れの天候でした。ここ八海山も朝の内は吹雪。こんな日はロープウェイもリフトも止まるだろうと、高をくくっていたら、ちゃんと動きました。八海山、(時々)恐るべし!~o~;;

 ロープウェイを上がってみると、視界は悪いものの雪質は悪くなく、日曜とあって人は多いのですが、さほど悪いコンディションでもありません。チャンピオンコースはコブが新雪で埋まり、その新雪が夜来の寒さで締まって整地のようになっています。こんなチャンピオンには、始終八海山に入り浸っているワタシでも、数年に一度しかお目にかかれません。こんな日は、チャンピオン2ターン下り遊びっ!~o~

 チャンピオン上部の落ち込みを、左サイドから入って出来るだけ直滑降。チャンピオン前半の広い急斜面を左ターン1ターンで終わらせ、後半の狭い中斜面を縦長な右ターン1ターンで下りて、チャンピオン右サイドに抜けます。コレ、かなーり、こわおもしろいんですよ。~o~

 コブ好き女K嬢にやらせてみたのですが、さしものK嬢も最初の落ち込みの直滑降で「こわい~~~~!」と悲鳴を上げて大転倒しました。しかし、この人のすごい所は、二回目のトライで、このアブナイ遊びをほぼ成功させてしまうところ。今度は怖くなかったのかと聞いたところ、当然のように、「だって二回目ですから」って、そういふ問題ぢゃねーだろー。~o~;;;;

 午後は、K嬢、ペンションY常連のIさん、それに時々モーグラータクヤを交えて、エキスパートコースのコブ滑りでした。K嬢は、右外足だけでコブを削ってスピードコントロールするクセがあり、そのために、左外足の時にスピードコントロールを失うか、あるいは右外足の時に体が伸び切って失敗するかのどちらかの失敗が多く、そこを注意してスピードコントロールの利いたコブ小回りを練習させました。こういうのがニガ手な人なんです。~o~

 K嬢のために、左外足ターンでコブを削る見本を見せていて気づいたのですが、八海山のコブは、左右不均等になっていることが多いです。つか、これは八海山に限った話ではないのでしょう。一般的に右足を利き足とする人の方が多いのですから、多くの人がK嬢と同様に右外足だけでコブを削ってスピードコントロールしようとします。すると、コブの形自体が、右外足で削りやすいコブになっちゃうんです。

 ということは、コブの中でスピードコントロールの利いた小回りをしようと思ったら、左外足でコブを削る技術を意識的に練習すると良いのかもしれません。こんな細かい事は、ワタシ自身の練習の中では気づくはずのないことです。まさに情けは人のためならずってことですね。

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2008年2月23日 (土)

嵐の試乗と心の嵐

 今日は、白馬五竜のいいもりゲレンデでアルペンさんの試乗会がありました。たいていの試乗会は雪が悪くなる春に行われるので、バーンを硫安で固めたりするのですが、やはりハイシーズンの雪とは違ってしまいます。そういう意味でこの時期の試乗会は大変貴重で見逃せないイベントです。

 今日の五竜は朝から雪。バーンは硬くしまっていましたが、そこに次から次へと比較的湿り気のある新雪が降り積もっていきます。視界もあまり良いとは言えず、試乗会日和とは言えません。

 そんな中、小回りモデルを中心に試乗してきました。インパクトがあったのは、ID-oneのモーグルモデルMR-CE。上村愛子選手が使用するモデルだそうですが、前後のウェートバランスが軽い上にある程度の張りがあり、かつトップの捕らえが良いので、自由自在に小回りが出来、ビュンビュン走ります。クィックも容易だし、驚くべきことに基礎風小回りが楽。しかもコブではグリングリン回ってビュンビュン走るので、楽しい~~。~o~

 問題は、こんなに元気の良い板履いたら、ワタシの体がもたないかもしれないということ。体を鍛えて、来期のコブはコレで行こうかしらん。さて、どうしたものだろう。

 などと楽しい試乗を重ねるうちに天候はどんどん悪化していきます。最初は単に雪が降っているだけだったのに、気が付くと吹雪だよ、こりゃ。~o~;;

 昼食の間にも天候は悪化の一途をたどり、もう試乗どころではなくなったので、退散することにしました。

 八海山のペンションYに帰ってみると、今日は常連さん達で大盛況。大家族のような雰囲気で夕食の席も盛り上がっていました。いやー、良いモンですね。こういう雰囲気は。

 ところが、良い雰囲気の中で一つだけ、心かき乱される話を聞きました。ワタシがこのブログの中でイニシャルで示している人物のモデルに対して、「お前、○○のブログにこんなふうに書かれてるゾ」と言って笑ってからかったお方がいるんだそうで・・・。

 ブログってのは、ワタシの日記であって、本来は個人的な記録であるはずのものを公開しているわけです。ですから、ワタシが実名を挙げた人物以外は、どんなにはっきりと実在人物と同定できたとしても、礼儀として、直に実在人物に結び付けてほしくありません。ワタシがイニシャルで示しているということは、直に実在人物と結んでくれるなという意志表示だと理解していただきたい。

 それを、その人物にこのブログの存在をわざわざ教えて、あまつさえ笑ってからかうなどというのは・・・。論外のマナー違反じゃないんでしょうか。そんなことされたら、ブログなんて書けません。

 もちろん、イニシャルで示した人物についても、悪口になるようなことは書いてないつもりです。スキーヤーで言えば、悪雪大魔王S氏コブ&ビールの達人M夫妻畏友H氏コブ好き女K嬢、還暦テクニカルを目指すK氏、鈍感力オヤジO氏などなど、いずれも敬愛すべきスキーヤーの魅力的で驚嘆に価する個性を紹介したつもりなのですが・・・。

 いったい、彼等のマネの出来るスキーヤーが他にいるでしょうか。彼等を笑ったり馬鹿にしたり出来るスキーヤーがいるのでしょうか。ワタシには全く考えられません。彼等と同じことが出来るならやってみりゃ良いです。ヘタにこの人達の真似をしたら、大怪我するのが関の山ですよ。

 ブログというバーチャルリアリティーの世界を直に現実に結ぶことがそんなにお好きなら、その人のお名前だけは実名で書かせていただきますが宜しいのでしょうかね。もっとも、そんな人に「魅力的で驚嘆に価する個性」があったらの話ですがね。ただの平凡なスキーヤーの悪口は、書いている方も楽しくないのでね。

 夜中に入って、外は大荒れの天候ですが、心の中にも嵐の吹きまくった土曜の夜でした。

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2008年2月22日 (金)

一つ目の「八」

 今日は、一日、八海山で滑った後、明日の白馬五竜での試乗会に向けて、白馬に移動しました。

 八海山は、朝のうち冷えて良い雪質だったのですが、一日中快晴で気温が上昇したため、午後からはベタッとした全く滑らない雪となりました。

 そんな中、午前中は久々にBlizzard のSL板で小回りを練習してみたのですが・・・。この板、柔らかい雪だと難しいですねえ。車山用に立てていたエッジを、春の越後用に少しタラしてもらって、トップとテールを1゜センターを0.5゜、サイドは88゜にしたので扱い易さがいくらか増したのですが、その分、この板の良さであるキリッとしたグリップ感が消えているような気がするし、さりとて、非常に扱い易いというわけではないし・・・。雪質とエッジチューンのマッチングをもう少し研究しなければならないかもしれません。

 夕方、白馬へ移動し、八方尾根の定宿「Aンの家」に入りました。こちらに宿泊するのは、本当に久しぶりですが、全く変わっていません。オーナーも奥様も、暖かく迎えてくれました。こじんまりとしているけれど、食事は美味しいし、なかなかステキな宿です。

 ワタシの人生は、どういうワケか、「八」の付く地名に縁が深いのですが、実は、その最初はこの「八方尾根」です。「八方尾根」は、ワタシが生涯二番目にスキーをしたゲレンデであり(最初は二十歳の時の蔵王)、学生時代には夏冬ともに良く訪れた地でもあります。断続的ではありますが、二十数年間に亘って見続けてきました。

 そういう目で見ると、八方は変わりました。二十数年前のペンションブームの頃や、約二十年ほど前のスキーバブルの頃の賑わいが消えたのは当然として、十数年前からのボーダーの増加やそれに伴う客層の変化、十年前のオリンピックに伴う道路整備などの歴史を経て、今や、オージーの増加する町になったらしいです。

 オーストラリア資本が、一部のペンションやホテルなどを買い漁っているらしく、ちょっと運転していても通りにオージーらしき人影が目に付きます。ニセコから日本のスキー場を覚えたオージーが、オリンピック開催地の知名度に惹かれて、八方に進出してきたのだとか。

 さて、これからどうなっちゃうのやら、八方。ゲレンデとしては、日本一面白いゲレンデだと思うし、宿泊施設も含めて日本最大規模のゲレンデだけに注目して見守って行きたい・・・などと書いておいて、実は、明日は五竜なんですよね。今年は八方を一度も滑ってないなぁ。~o~;;

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2008年2月21日 (木)

林の中の幻想とつかの間の東京

 今日の八海山は、朝まで雪。積雪はペンションの駐車場で30cmほどでした。降り続く中をスキー場に出かけてみると、その頃から雪は上がって青空がのぞき始め、見る間に快晴になりました。

 ロープウェイ山頂駅付近も30cmほどの積雪でしたが、比較的重い雪で滑っても舞い上がりません。そのためか、いつも新雪が降ると早朝から来るパウダージャンキー君達が少なく、いつまでもノートラックが残っていました。こういう日は、我々、八海山常連にはまたとないチャンスです。何しろ、普段から八海山を滑っているのですから、多少の重い雪なら全く気になりません。何時もは、朝一番で荒らされてしまうノートラック斜面を、こんな日ばかりはゆっくりいただけます。

 チャンピオンコース、エキスパートコースをまずいただき、それからツリーラン。最高でした。林の中に入ると、木漏れ日がノートラック斜面に複雑な模様を描いています。外界の音は遮断され森閑として、まるで深海の底のように幻想的な光景の中を、ふわりふわりと新雪滑降していくと、何だかもうこの世のことではないような・・・。不思議な気分になります。

 そんな幻想的なツリーランを12時まで楽しみ、ペンションに急いで帰って着替え、12時49分には新幹線に乗っていました。今日は、某W大学S経学部の解答速報の日だったんで。~o~

 いやー、つつがなく終わりました。今年の某W大S経学部は、なかなか良問を出してくれたので助かりました。仕事を終わって、すぐにとんぼ返り。今八海山のペンションでこれを書いているというわけです。幻想とつかの間の現実との間でワケがわからなくなった一日でした。

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2008年2月19日 (火)

プルーク教徒につける薬とスピード狂につける薬

 今日の八海山は、午前中ひさびさの快晴。うっすらと新雪の乗ったチャンピオンは昨日までの降雪で雪が柔らかく、新雪の下のコブからの刺激も適度で大回りしごろ。キレイに踏んだ林間は、軽い新雪がうっすら乗って最高のかっ飛ばしバーン。天気も良いし、平日とあってガラガラに空いてるし、今シーズン一番のコンディションでした。

 最高に気持ち良いカービング天国の合間に、リフトでテクニカル受験中の八海山常連の女性と乗り合わせました。この人、大回りは最近非常に進歩して、上手くなったのですが、コブがニガ手。いろいろ話しているうちに、リフト終了時まで第一リフトの緩斜面で練習しているというので、「あんな緩斜面で何やってるんですか」って聞いたら、「プルーク」。

 「やっぱり基礎は大事だから」って言うんです。即座に、「意味無いから止めなさい。アンタだったら、もっと他にやることあるよ。ノンストック小回りでもやってみたら」と言ってしまいました。だって、コブがニガ手で悩んでいる人が、超緩斜面でのプルークを完成させたからって何の意味があるって言うんでしょう。そもそも彼女は指導員受験中ではなく、テクニカル受験中なのに。

 どうも、基礎の意味を勘違いしています。プルークはそりゃ基礎だろうし、無駄にはならないエクソサイズなのかもしれないけど、万能薬ではないはず。コブが上手くいかないという人に付ける薬じゃないでしょ。

 文脈が読み取れないと悩む受験生に、基礎だからと品詞分解させるようなものです。そりゃ受験生としちゃ品詞分解も出来なきゃいけないだろうけど、文脈が読み取れないんだったら、ちょっと長めの文章を読んで訳して内容について考える訓練をさせた方が良いんじゃないですかねえ。

 「基礎信仰」とでも言うべき可笑しな発想です。こういう人多いんですよね。品詞分解教やプルーク教の信者さん。どちらも教師が注意してあげるべきことだと思うんですがねえ。そういう練習を推奨しちゃう教師がいらっしゃるんですよねえ、どちらの世界にも・・・。~o~;;

  昼近くに、今朝到着したK嬢と遭遇。K嬢は週末自宅に帰っていて、数日ぶりのスキーなのであまり乗れていない様子。それほど難易度の高くないエキスパートの大回りでコロコロとコケまくります。ちょっとブルーに成りかかっていたので、それなら状態の良い林間で遊ぼうということで、林間で「タイタニック」を教えました。

 「タイタニック」ってのは、数年前、八海山SSのモーグラーO先生が始めたのですが、空いている整地で両手を十字にひろげたまま真っ直ぐ立って、そのまま何処までも直滑降するというだけの遊び。ところがコレがやってみると面白いんだ。~o~

 直滑降ですから、スピードは出るし、突っ立ったままなのでスピード感あるんですが、両手を広げているので空気抵抗でブレーキが掛かり、林間あたりでやると適度にスリルがあって「こわおもしろ」なんですね。空いている平日の八海山ならではの遊びです。

 んでこれをK嬢に小チャンピオン下の緩斜面からやらせてみたところ、ワタシのストップした斜度の変わり目あたりを通過して、はるか下の林間最後の落ち込みの上あたりまで行ってしまいました。「止まれーーーー!」と叫んでようやくストップしてくれたのですが、ストップして第一声は、「なんでこんな面白いこと今まで教えてくれなかったんですかぁ!!」。そんなアブナイヤツだから教えなかったんだヨッ!!~o~;;;;;

 普通、女の子にコレを教えても、まずやりたがらないし、一度くらいやったとしても、あまりの怖さに二度とやらないんですが・・・。

 「プルーク教徒」も問題だけど、K嬢のような「スピード狂」も、これまたちょっとねえ・・・。~o~;;;;;;

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2008年2月18日 (月)

八海山オフピステの掟

 今朝の八海山は、ペンションの駐車場で25cmほどの積雪。朝起きた時にはけっこう降っていたので、夜中に止んでいたんでしょう。結局、一日降ったり止んだりでした。

 ペンションの辺りでたいした積雪でしなかったので、期待していなかったのですが、ロープウェイ山頂駅付近は、かなりの積雪でした。チャンピオンコースのコブはほぼ埋まっていたし、エキスパートコースも、若干コブが足元に感じられる程度。

 平日だったので、お客さんはさほどいないはずなのですが、ワタシがロープウェイを上った頃には、もうかなりオフピステは荒らされていました。やはり、パウダージャンキー達が朝イチで来ていたんでしょうねえ。ただ、今朝はたいした積雪量ではなかったので、パウダージャンキーの数は少なく、まだ探せばノートラックにありつけました。

 こういう時は、ゲレンデ脇の林の中にノートラックが残っているものなのですが、最近、パウダージャンキー君達もツリーランの味を覚えてしまって、ノートラック斜面はごくわずかしか残っていませんでした。

 それでも、ツリーランは、独特の面白さがあります。林の中へ入ると、外界の音が遮断され、不思議な静けさの中で、幻想的な滑りを楽しめます。このツリーランというもの、本当はスキー場的には禁止のはずなのですが、最近パトさん達も見て見ぬふりをしてくれます。やっぱ、これは八海山のウリになっているのかなぁ。

 それにつけても、そろそろ、八海山でもこういうオフピステについて、ちゃんとしたルールを定める時期になっているのではないかと思います。ゲレンデ脇の安全なツリーランと、本当に危険な行為とは区別しないと不味いんじゃないでしょうか。何でもかんでも禁止では営業的に上手くありませんし、さりとて、全部見て見ぬふりは出来ないはず。

 八海山に通う常連客の目から見て、本当に危険なオフピステでの行為は、三つほどです。

・ロープウェイ山頂駅から右側の林を抜け、前倉ゲレンデとの間の谷へ降りていくこと。

 これは、八海山の常連客は絶対に絶対にやりません。八海山で最も危険な行為です。パトさんもスクールの先生達もコレを見つけると血相変えて追いかけ注意します。何故なら、前倉ゲレンデ脇の谷は、十年程前、大きな雪崩を起こしているからです。夜のことだったので、犠牲者は全く出なかったのですが、雪崩の爪あとは何年か残っていました。林間の横に見える斜面から前倉脇へ出るコースは、オフピステ好きには、魅力的に見えるのですが、絶対に入ってはいけない地帯です。でも、新雪が降った翌日、八海山素人のボーダーさんなどが時々入り込みます。コレは絶対絶対禁止にすべきです。

・ロープウェイ山頂駅から左側の林を抜けて谷へ降りていく、通称「裏八ルート」。

 これは、天候により雪の状況によって大変危険なことになります。近年、救助隊が出動したり、ひどい時には救助ヘリが出動したりしています。谷へ降りていって身動きがとれなくなり夜になってしまったボーダーさんがいるためです。このルート、地元のオフピステ好きには知られているルートなのですが、よほど八海山を知り尽くし、雪の状況を把握した人と一緒じゃないと危険です。救助隊の費用も救助ヘリの費用も、全額、遭難した人間の負担なんですけどねえ。

・ロープウェイ山頂駅からの九十九折の迂回路、「らくらくコース」の間のオフピステの林から「らくらくコース」へ飛び出すこと。

 オフピステの林を滑ること自体は、それほど危険ではないのですが、ボーダー君達の中には、この林の中から「らくらくコース」へ飛び出して行く連中がいます。「らくらくコース」には初心者の子供が滑っていたりするので、林から飛び出されると大変危険です。我々常連客は、何度か危ないシーンを目にしています。

 この三つの行為に対しては、厳しく臨むべきだと思います。しかし、それ以外の行為は、自己責任ということを徹底しさえすれば、問題ないのではないでしょうか。ニセコのローカルルールのように。上記三つのような本当に危険な行為と、それ以外の「自己責任」で済む行為は区別してしかるべきだと思います。

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2008年2月17日 (日)

ナメちゃいけない越後の雪とレーシング

 昨日、今日と石打丸山スキー場で都連公認東京スポーツマンクラブ石打大回転大会でした。このレースは、今年で54回を数える伝統あるレースなのですが、昨年、雪不足のため中止になり、そのせいか今年は例年に比べて参加者が激減しました。

 ところが、今年は二日ともドカ雪でした。昨日は朝のうちまでのドカ雪。積雪40cmほどもあり、コース整備が間に合わずレースのスタートが二時間も遅れました。レース中は小雪が降ったり止んだり。柔らかい雪が積もったコースは、たちまちバンク状に掘れてしまいました。

 ワタシは、53番スタートだったのですが、そのバンクを上手く使った滑りが出来ました。急斜面の入り口でちょっとミスしたものの、けっこう良いタイムでゴール。なんと、順位は12番目でした。速い人がエントリーしていなかったせいもあるのでしょうが、ワタシとしては、信じられない好成績です。いやー、こういうコース向いてるのかしらん。~o~

 第二戦の今日は、昨日にも増してドカ雪。朝の積雪は50cmほどもあり、これではまたコース整備が間に合わず、スタートが遅れるなあ、と思いながら八海山のペンションをノンビリ出発、石打に着いてみると、どうも様子が変です。なんと石打丸山さん、今日は頑張っちゃったんですねえ、スタートは30分ほどしか遅れませんでした。

 結局、インスペクションに間に合わず、リフトからのインスペクション。まあ、昨日のセットとあまり変わらないようだし、昨日と同じように滑れば良いだろー。

 とナメたことを考えていたら、ワタシの出走が近づく頃から雪が激しく降りだし視界不良。旗門はやっと見えるのですが、雪面、全く見えません。何とかなるだろー、とスタートしてみたのですが、ゲゲッ、雪だまりが見えません。なんて事の無い緩斜面のクローチング中に片足を雪だまりに取られ、転倒寸前になってストップ。気を取り直して再スタートしてみたものの、イヤハヤ、みっともないタイムになってしまいました。

 ヤッパリ一回上手く行ったからといって、レーシングは何度も同じようにはいきません。ナメたことやってちゃダメってことですネ。~o~;;;; 

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2008年2月15日 (金)

饗宴の夜は明け、再び大魔王の山

 昨夜は、ペンションYでスクールの先生の誕生パーティーがありました。まあ、「パーティ」ってなシャレたものではなく、ただの「宴会」ですけどね。

 ちょっと飲み過ぎの翌朝、窓のカーテンを開けるとドカドカ雪。うわー、今日はカンベン、とちょっとは思いましたが、八海山常連としては、宴会の翌朝だろうが、新雪を嫌がるわけがありません。~o~

 ロープウェイで上り滑り始めてみると、昨日よりも軽い雪。しかも、昨日より早朝のパウダージャンキー君達が少なかったらしく、ノートラック斜面もわずかに残されていました。昨日は、「今さらノートラックじゃなくても・・・」と書きましたが、やはりノートラック斜面を滑る浮遊感は何ともいえない快感。悪くない気分です。

 しかし、踏み荒らされた新雪というのも、雪面抵抗が変化して難しい分、刺激的で楽しいモンです。こういう所を滑る技術的なポイントは、兎に角、足首を緩めないこと。足首を緩めると、雪面抵抗の変化についていけなくなります。足首の緊張を作る前頚骨筋が大事ってことですね。それにプラス、カカト荷重を上手く使えると、滑りが安定します。後傾になるのではなく、カカト荷重を上手く使うことです。

 そういう点で、上手いのは悪雪大魔王S氏です。今日も一緒に滑ったのですが、滑りの安定感と休まず滑れるスタミナは、八海山常連の中でもダントツでしょう。あの年であのスタミナは、驚異的。肖りたいモンです。~o~

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2008年2月14日 (木)

大魔王の山

 昨日夕方から八海山に入りました。八海山は昨日から雪。断続的ではありますが、かなりの降りです。朝の段階で3~40cmの積雪。しかも気温が低いので軽い雪です。

 こんな日の八海山は、新雪狙いのパウダージャンキー達が押しかけます。ロープウェイの営業開始時間から数時間のうちに、ノートラックの斜面を食い尽くして彼等は帰っていきます。我々普通の常連客がのんびりロープウェイで上って行く頃には、ノートラックバーンはほとんど残っていません。

 今朝も、ワタシがロープウェイを上った時には、かなり荒らされていました。まあ、今日は後から後から雪が降り続いていたし、ワタシは別に今さらノートラックじゃなくても全然OKなので、構わないんですが・・・。

 今日は、朝からコブ好き女K嬢と一緒にグルグル新雪を回りました。滑り始めて間もなく悪雪大魔王S氏に遭遇。S氏の後を何本か滑らせてもらいました。

 S氏は早朝からパウダー狙いで滑っているため、ワタシと遭遇した時には、ロープウェイを五、六本は滑った後だったはずなのですが、こんな日のS氏は超タフマンなので、ついて行くのが精一杯です。もう還暦くらいのはずなんですがねえ・・・。~o~;;;

 そんなS氏とワタシは、新雪用の幅広のファットスキーを使っています。以前は、普通のスキーでS氏について行こうと何度も試みたのですが、一緒に滑るたびに置いて行かれ振り切られ・・・。業を煮やしてファットスキーを購入したのは五、六年前。それ以来何とかついて行けるようになりました。

 ところが、今日一緒に滑っているK嬢は、初心者用の短いノーマル板なんです。あの板で我々について来ることは、普通に考えると不可能なはずなんですが・・・。けっこう付いて来ちゃうんですねえ、コレが。~o~;;;

 さしものS氏も、「あの板でよくついて来るねえ」と呆れていました。まあ、悲惨な爆裂を何回かはやったようですが・・・。~o~ ~O~

 久々に大魔王との新雪滑降を楽しんだ一日でした。~o~

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2008年2月12日 (火)

人生最大級の危機と今年度最大の疲労

 昨夜は、高速道路の渋滞を避けるため遅くに八海山を出ました。しかし、何時までも渋滞が残っていて巻き込まれ、八王子へ帰ってきたのは夜中過ぎ。この時間の八王子は寒いです。八王子は盆地なので、冬の夜の寒さは本当にハンパではありません。確実に雪の越後より寒いです。

 自宅へ入って、あまりの寒さに全部屋の暖房器具を着け、加湿器を着けするうちに、寒さから催して、お手洗いに。用を足してホッとした瞬間に、ソレは訪れました。現代日本社会に潜む根源的で致命的な危機です。いずれ社会問題化するはずです。奢れる日本人よ、本当の危機は、「食の安全性」などではない!それは、アナタの気づかないうちにアナタの背後にもう近づいているのだ。すぐそこにある危機、ソレは・・・。

 想像してみてください。夜中のトイレで用を足し、ホッとしてウォシュレットのスイッチを入れた瞬間に、ブレーカーが落ちた!!!~o~ ~O~

 もう、どうして良いやら・・・、暗闇の中に座り込み頭を抱え込んでしまいました。ああ、このままオレの人生は終わるんじゃなかろか。~o~;;;;;;;;;;;;

 でも、次の瞬間、暗闇の中でトイレットペーパーの位置を手探りで探り当てることが出来、事なきを得ました。ああ、もし、トイレットペーパーが十分残っていなかったら、探し出した懐中電灯に電池が残っていなかったら・・・。そう思うとゾッとします。TOTOよ、各ご家庭のウォシュレットに、緊急用電源を!そうしなければ、いずれワタシと同じ危機に見舞われる人がいるはず。コレは、ウォシュレットという文明の利器が、潜在的に持つ「不都合な真実」なんです!~o~;;;;;;;;;

 さて、そんなドタバタの一夜が明けて、今日は今年度最大の緊張を強いる仕事でした。吉祥寺での「難関大学受験対策研究会」。地域の進学校の先生方相手に入試問題の分析をする仕事です。ワタシゃ子供相手に話すのは得意なんですが、大人の相手は、大のニガ手なんです。

 正確に言うと、ワタシがニガ手にしているタイプの大人がいて、そういうお方が高校の先生には何故かけっこう高確率で含まれているんです。冗談が全く通じない。話がウケない。ヤベー。~o~;;;;;;;;;

 おまけにウチの予備校の事務方の御エライさんもいらっしゃりやがってました。ヤベー。~o~;;;;;;;;;;;;

 やっとのことで終わった時には、ほんとーーーーに疲れました。あー、こんな仕事もう二度としたくねーっ!!

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2008年2月11日 (月)

レーシング日和レーシング気分

 今日の菅平は微風快晴。風が無く日が当るため体感温度は低くないのですが、気温自体はむやみに上がらないので雪は硬いまま。最高のレーシング日和です。そんな中、昨年も出場した東京都公認若葉スキークラブ主催のGSレースに出てきました。

 今年は、レース前日にレーシングキャンプに入り、一日菅平でトレーニングした甲斐あって上手く体が動いてくれたと思います。昨シーズン石打のレースが雪不足で中止になったため取れる予定のポイントが稼げず、今シーズンのレーシングポイントが非常に悪くて、スタート順が遅くコースが少し荒れていました。特に急斜面ではちょっとアイスバーンが露出していてかなり落とされたのですが、それでもタイムはまあまあ。221番スタートで102位。119人まくったのですから悪くはありません。

 畏友H氏もこのレースに出場していて、レース仲間のA氏、H氏とともにレース後は和気藹々。気持ち良く滑れた後は、ただでさえ気分が良いのに、この天気、この雰囲気は最高です。やっぱこういうのを経験しちゃうと、レースも止められませんね。

 レース終了後、リフトでシニアの方と乗り合わせました。レースに関心をお持ちのようなのですが、どうやって始めたら良いのか判らないとおっしゃってました。そう言えば、シニア向けのレース入門ってちょっと無いですねえ。どこかのスキースクールでやらないかなぁ。

 競技の裾野が広がらなければ、競技のレベルは上がりません。早い話、興味を持って教わったり道具を買ったりする素人が数多くいなければ、プロの生活は維持されないはず。ジュニアの強化費用だって素人レーサーがたくさんいなければ生まれません。そういう意味で、日本のレーシングの世界は、もっと素人のシニアに目を向けても良いんじゃないかしらん。

 一般のレーシングキャンプって、教えると言うよりトレーニングなんですよね。インストラクターというよりコーチだし。全くの素人に対してレース入門の指導するってこと、もっとあっても良いんじゃないでしょうか。

 以前、あるレーシングキャンプに入ったところ、年配のレース入門者が入ってきたのですが、この人、旗門のどちらから入ったら良いかも判らずオタオタしていました。もちろん、コース整備の仕方やダブルゲートの入り方、マテリアルの選び方、チューンナップの仕方など全く教えてもらえませんでした。レーシングのコーチからしてみれば、そんなこといちいち教えてられないってことでしょうけど、でも、教えてくれる人間がいなければ、この人達レースを始められません。それでは、レーシングの裾野はいつまでも狭いままなんですが・・・。

 レース終了後は、八海山に戻って、少しだけ滑りました。八海山も天気が良く、菅平と比べるとかなり暖か~。越後の雪は優しいです。エッジングした時になんとなく温かみを感じます。やっぱ八海山での極楽スキーは良いよね。~o~

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2008年2月10日 (日)

レーサーには成りきれないかも

 昨日、八海山で滑った後、菅平へ移動。菅平のレーサーズキャンプに入っています。夏はラグビー合宿で使われる宿の大部屋で六人の相部屋。ほとんど体育会系合宿です。

 まあ、相部屋ってことだけなら、八海山ペンションでも有り得るのですが、違うのは夜の過ごし方。レーサーの皆さん夕食後、ビデオミーティング、板のチューンナップが終わると、軽く缶ビール飲んで、早くも眠る支度を始めます。おいおい、まだ九時半なんですけど・・・。

 結局、同室の学生さんが少し「夜更かし」してくれたので、十時半まで電気消さずに済みましたが、他の人達、十時前にイビキかいてましたヨ。~o~;;

 翌日は、一日ポールトレーニングでした。まあ、ポールトレーニング自体は楽しかったのですが・・・、さ、寒い。ここ菅平は、八海山育ちのワタシにとってはあまりに寒すぎます。我慢の限界を超えてます。同じキャンプの人達に聞くと、今日は菅平にしては寒くないというのですが・・・。

 レーシングキャンプが寒冷地で行われるのは、雪が硬くなければレーシングのトレーニングがし難いからです。レーサーは雪が柔らかいのを嫌います。雪が柔らかいと、思い切って踏み込めないし、ハイスピードで雪だまりに突っ込むのは大変危険ですから。越後育ちのワタシもレースと競技会の時は硬い雪の方が好きです。

 しかし、この寒さは・・・。みんな何故平気なんでしょう。レーシングウェアって空力優先で防寒性は犠牲になってるので、そんなに暖かいものじゃないんですが。ワタシ的には、今日一日でレーシングからの引退を本気で考えちゃいました。まあ、考えただけですけどね。~o~;;

 今日も、同室のレーサー達は、十時半前にイビキをかき始めています。うーむ、こんなにストイックじゃなきゃいけないなら、ワタシゃレーサーにゃ成りきれないかなぁ。

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2008年2月 9日 (土)

水は低きに流れ、能力は低きに移る・・・が

 今日の八海山は午前中微風快晴の絶好のコンディション。しかも、昨日積もった軽い雪を林間からセパレートA、尾根コースにかけて全てキレイに圧雪してくれるという一シーズン中にもめったにない最高のゲレンデ整備。

 まあ、「最高の」と言っても、普通のゲレンデなら、「普通の」なんですが、なんせ八海山は手をかけないゲレンデなので。~o~;;

 というワケで一シーズン中に一度あるかないかの最高のコンディションでした。そんな中、午前中は、モーグラータクヤと一緒にロープウェイをグルグル回りました。タクヤは、非常に好奇心旺盛なスキーヤーなので、ワタシから大回りを教わろうとしているらしいのですが、教えなくたってもう十分上手いヨ。

 ナショナルチームでも基本トレーニングとして大回りを教わっているらしいのですが、ちょっと教わったくらいであんなギュンギュンのカービング大回りが出来るとは・・・。才能って努力じゃ凌駕出来ないもんなんですね、スキーに関しては。今日だってホンのちょっとクセらしいものを指摘してやったら、アッという間に修正しやがりました。クソッ、オジサン達はクセの修正なんて何年もかかるんだゾっ。~o~;;;

 日曜日に見せてもらった吉岡大輔選手の滑りからも感じたのですが、タクヤの滑りにも普通の人間ではない才能のキラメキがあります。オーラが出てます。つか、地球人にはあんな体の動かし方は出来ねーと思うゾ。~o~

 ところが、タクヤと滑っている間に、ノロマなオジサンの体にもタクヤ的な能力がちょっと移ってくる・・・ような気がしてきました。動きが速くなったような気がします。アラまー、オレってこんな動きが出来たんだ。オドロキ。やっぱ上手い人と一緒に滑ると上手くなるってホントだなー。

 と一緒に滑っている時は思ったのですが、昼にタクヤと別れて一人で滑りだしたら、モノスゴイ疲労感。体も動かなくなりました。やっぱ無理してたんかなー、オジサン。~o~;;;;;

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2008年2月 8日 (金)

冒険の喜び、経験の深み

 今日の八海山は早朝から雪でした。それも、断続的ではあるけれどかなりのドカ雪。ペンションの辺りはたいしたことなかったのでそれほど期待してなかったのに、山頂付近は4~50cmのパウダー。しかも軽い。~o~

 以前にも書いたことがあるのですが、この深雪ってヤツが、ここ八海山の大きな魅力の一つです。今日は、年に数度しかない八海山の「当り」の日でした。

 朝一番からチャンピオンコースとエキスパートコースのコブはほぼ埋まっていたのですが、時間を追うごとに雪は深くなり、昼近くがピーク。雪の深さが確認できると、いくらでも冒険が出来るようになります。普通では考えられないようなライン取りでエキスパートコースを駆け下ったり、小チャンピオン脇の林の中でツリーランしたり、もー、ただ笑うしかない冒険の喜び。~o~ ~O~

 朝から夕方まで、還暦テクニカルを目指すK氏、コブ好き女K嬢とワタシの三人で深雪三昧でした。そんな中で、一級受験を間近に控えたK嬢の検定向け練習もちょっとだけしました。ちょうどスキースクールのイントラで全日本出場経験のあるF先生がフリーで滑っていたので、K嬢の滑りを一本だけ見てもらったところ、ワタシでは気づかなかった欠点を指摘されちゃいました。うーむ、さすがイントラ経験の豊富な人は目の付け所が鋭い。

 そこをちょっと注意して滑らせたら、たちまち素人目にも数段良くなっちゃいました。うーむ、これまた以前書いたことがあるのですが、やっぱ教えるってことは、素人ではダメですねえ。~o~;;;

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2008年2月 7日 (木)

バリトレの諸相

 昨日今日と、八海山で佐藤照友旭SAJデモのキャンプでした。受講生が体力も技術もある男性ばかりだったので、ビシバシに滑らせるハードなキャンプとなりました。

 キャンプ初日の昨日は、一日快晴でバーンコンディションも良かったので、大回りを集中的にトレーニングしました。大回り系のバリエーショントレーニングもいくつか行ったのですが、コブ滑りではオニのように上手いジモティの友人が、内足を上げてクロスするだけのバリトレで、四苦八苦する様子はちょっと不思議。つか、こんな簡単なバリトレでこれだけバタバタしちゃう人が、コブへ行くとスーパースキーヤーになっちゃうのは、いかにも八海山常連。~o~

 キャンプ二日目の今日は、一転して雪が降ったり止んだり。硬く締まった雪の上に新雪が乗る良くないバーンコンディションの上に、視界も良くなかったので、ひたすら小回りでした。疲れました~。

 昼休みにコブ好き女K嬢と、一本だけ一緒に滑ったので、ワタシの得意のバリエーショントレーニング、片足ノンストックのやり方を伝授。「今日中に片足ノンストックで第一リフト一本滑れたら、帰りにアイスクリームを奢ってあげよう」と約束。転びまくって練習するK嬢を尻目に、午後の講習に参加したのですが・・・。

 午後は小回りのバリエーショントレーニング。ここでやった逆ヒネリを使うノンストック小回り「入場行進」に完全に大混乱。バタバタしまくって、照友旭デモに思いっ切り笑われちゃいました。イヤハヤ、難しひ・・・。つか、まあ、人間、得意不得意ってものがありましてねへ・・・。~o~;;;

 講習終了後、K嬢と合流。エキスパートのコブを滑っていたので、「片足ノンストックは出来た?」と尋ねたら、「いいんです。アイスクリーム食べたくなくなりましたから」だって。~o~ ~O~

 まあ、人間、得意不得意ってものがあるってことですね。~o~;;

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2008年2月 5日 (火)

年中行事か、07年度赤本NG大賞

 今年は、ちょっとウッカリしていて一月にやらなかったのですが、遅ればせながらやりましょう。赤本NG大賞。

 とは言っても、今年は本当に大物がなくて、該当なしと言いたいところ。でも、まあ、二年続いたら、もう年中行事でしょうってことで三年目もやります。

 今年の栄えあるNG大賞は、「同志社大学社会学部」の筆者さんでーす!問二の解説でさらけ出した無知ぶりは、ちょっとこの手の本の執筆者という立場から考えるとあんびりーばぼー!なのに、答えは合ってる。~o~

 「なぞらへなる世をば見るまじきものと」の解釈を選択肢で問う問題なのですが、この執筆者さんは「なる」を「伝聞・推定の助動詞『なり』の連体形」って説明しちゃってるんです。助動詞の接続覚えてないんでしょうか。それとも、「なぞらへ」を終止形だと思ったんでしょうか。謎なぞなぞ・・・。~o~;;;

 確かにちょっと説明しづらいけど、"「なぞらへ」は、動詞「なぞらふ」の連用形が体言化したもので体言に接続する「なり」は<断定>の「なり」"と説明するか、"「なぞらへなり」で形容動詞化している"と説明するか、どっちかしかないでしょう。

 そんなワケの判らない誤りをしている割に、通釈はほぼ正しくて、解答は合っています。まあ、他に有力な選択肢が無かったってことでしょうけど、それにしてもこんな解説で苦情出ないんでしょうか。他人事ながら心配です。

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2008年2月 4日 (月)

事も無き平和な月曜

 昨日の日曜日、八海山は八海山らしくない混雑で、スキーヤーがたくさん来ていたのですが、今日の月曜は一転してガラガラ。おまけに雪の予報に反して良い天気となり、暖かくて眠くなりそう。昨日の祝勝会のなごりでポワッとした気分の中、平和でのんびりした月曜でした。

 昼頃から雪が重くなり、多少バーンが荒れました。そんな中、午後からはマジメに小回りの練習でした。なんせ、車山では小回りで二回しくじっていたので、もうちっとはマシな小回りをしなければ・・・。んで、とっても疲れました。~o~;;;

 三時過ぎに早上がりして、ペンションYを出発。新幹線で東京へもどってきました。明日は、一日仕事です。今日は小回りで疲れたから早く寝よっと。~o~

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2008年2月 3日 (日)

おたのしみ、おどろき、おいわいごと~o~

 仕事が終わって、昨夜から八海山に来ています。今日の八海山は、朝から雪。一日降ったり止んだりでした。

 ゲレンデは、朝からの雪で柔らかい新雪がうっすらと乗って、林間は少し滑りづらいけど、その分、チャンピオン、エキスパートは最高でした。深いコブラインが何本も出来ている上に柔らかい雪が乗っていて、楽しいコブ滑りが出来ました。八海山はコレじゃなきゃね。つか、コレがコブってもんだゼ、車山っ!~o~

 コブを楽しんでいるうちに、林間コースでトレインをしてくる集団に遭遇。トレインの先頭がヤケに上手い人で、目を惹きます。アレはもしかして・・・。

 近寄ってみたら、ヤッパリ。よ、吉岡大輔選手っ。そりゃ上手いわけだよ。オリンピック選手だもの。~o~

 なんでも、プライベートで知り合いを教えているらしいです。教わっている方の一人が知人だったので、そこからの情報ですが、どこかでレッスンをとお願いしたところ、吉岡選手の方から、「じゃあ八海山で」と言ってくれたとか。さすがオリンピック選手。お目が高いっ。~o~

 しばらく、ストーカー状態で、滑りを見せてもらいました。シャレになりませんゼ、あの上手さは。スパンとターンポジションに入るあの技術は実際に目の前で見せられると圧巻です、オドロキです。吉岡選手のレッスンの後、同じ斜面でマネして思いっ切りコケました。~o~;;

 一日滑り終わって、ペンションYに帰ったところ、今度は御めでたいニュース。モーグラータクヤ、A級大会初優勝!実は、今までA級大会では、入賞は何度かあっても優勝がなかったんです。良かったーー。

 今、タクヤが帰宅したところです。これからペンションYでは優勝祝賀会です。今夜は、休肝日にしようかなと思っていたのですが・・・。こんなめでたい休肝日破りは大歓迎です。~o~

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2008年2月 1日 (金)

遠く焦がれる文化

 先日、友人S氏がブログで、「実は・・・間違えて音読していたコトバランキング」というのを紹介してくれました。ナルホドねと思わせる反面、ちょっと気になることもありました。

 確かに「間髪をいれず」「野に下る」などは、「かんはつ」「やにくだる」と読むのが正しいという感覚はあります(PCも「かんぱつ」で変換するのにはちょっと笑いました ~o~)。しかし、一位になった「いそんしん」とか八位の「ありうる」なんてのは、どうなんでしょうねえ・・・。

 「依存心」のように音の清濁の問題は、時代によって変化したりするのは普通なんじゃないでしょうか。もし、古い読みが全て正しい読みだというのなら、「前世」は「ぜんぜ」じゃなきゃいけないということになるんでしょうか。清濁以外でも、時代によって読みが移るのは普通です。古い方が正しいってんなら、「御乳母」を「おおんめのと」と読みますか?~o~;;;

 言葉の正しさなんて、その時代のマジョリティがどちらを支持するかで決まるんじゃないでしょうか。「依存心」を現代の100%の人が「いぞんしん」と読んでいるなら、それは、現代における正しい読みということになるんじゃないかと思うんですよね。

 「有り得る」の場合は、もっと変です。だって、「得る」を下二段活用させる人間なんて現代では皆無でしょう。「ありえる」が現代語としては正しいはずなのであって、「ありうる」は古い間違った読みって言わなきゃオカシイんじゃないでしょうか。

 これが英語だったら、恐らく、「そんな表現、英語圏ではもう誰も使わない」とか「そんな言い方は古い間違った表現だ」と言い出す人が必ずいるはずですし、皆、それで納得するでしょう。何故、日本語だとそうならないのでしょう。

 思うに、日本文化って、「ムカシ」に焦がれる文化なんじゃないでしょうか。末法思想なんかの影響もあるでしょうし、王朝文化に対する懐古趣味もあるでしょうけど、それ以前から古代は「聖帝の御代」だったり「上つ世」だったりするわけです。物語説話の類の発想にも、根源的な所に「ムカシ」に対する焦がれがあります。

 「誤った現代」の対極に幻想される「正しい古代」を、何時でも日本人は抱え込んできたんじゃなかろうかと思うんです。

 そうして恐らく、我々の世の中の対極の「正しさ」は、時間軸上に存在するだけでなく、空間的にも存在します。我々は、常に、海外に対してリスペクトを抱き、海外の評価を気にする民族です。映画監督でもスポーツ選手でも文学でも漫画でも音楽でも、あらゆる文化的現象が海外を基準に評価されます。海外で高く評価されるものが本物で、海外で評価されないものは、マガイ物ということになります。

 自分自身の価値観を誤り劣っていると認識し、正しく優れた他者に対して遠い焦がれを抱き続ける、それが我々の文化の本質なのではないか、などと、ランキングの話が超大袈裟な妄想に肥大してしまった夜なのでした。~o~

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