今朝の八海山は、ペンションの駐車場で25cmほどの積雪。朝起きた時にはけっこう降っていたので、夜中に止んでいたんでしょう。結局、一日降ったり止んだりでした。
ペンションの辺りでたいした積雪でしなかったので、期待していなかったのですが、ロープウェイ山頂駅付近は、かなりの積雪でした。チャンピオンコースのコブはほぼ埋まっていたし、エキスパートコースも、若干コブが足元に感じられる程度。
平日だったので、お客さんはさほどいないはずなのですが、ワタシがロープウェイを上った頃には、もうかなりオフピステは荒らされていました。やはり、パウダージャンキー達が朝イチで来ていたんでしょうねえ。ただ、今朝はたいした積雪量ではなかったので、パウダージャンキーの数は少なく、まだ探せばノートラックにありつけました。
こういう時は、ゲレンデ脇の林の中にノートラックが残っているものなのですが、最近、パウダージャンキー君達もツリーランの味を覚えてしまって、ノートラック斜面はごくわずかしか残っていませんでした。
それでも、ツリーランは、独特の面白さがあります。林の中へ入ると、外界の音が遮断され、不思議な静けさの中で、幻想的な滑りを楽しめます。このツリーランというもの、本当はスキー場的には禁止のはずなのですが、最近パトさん達も見て見ぬふりをしてくれます。やっぱ、これは八海山のウリになっているのかなぁ。
それにつけても、そろそろ、八海山でもこういうオフピステについて、ちゃんとしたルールを定める時期になっているのではないかと思います。ゲレンデ脇の安全なツリーランと、本当に危険な行為とは区別しないと不味いんじゃないでしょうか。何でもかんでも禁止では営業的に上手くありませんし、さりとて、全部見て見ぬふりは出来ないはず。
八海山に通う常連客の目から見て、本当に危険なオフピステでの行為は、三つほどです。
・ロープウェイ山頂駅から右側の林を抜け、前倉ゲレンデとの間の谷へ降りていくこと。
これは、八海山の常連客は絶対に絶対にやりません。八海山で最も危険な行為です。パトさんもスクールの先生達もコレを見つけると血相変えて追いかけ注意します。何故なら、前倉ゲレンデ脇の谷は、十年程前、大きな雪崩を起こしているからです。夜のことだったので、犠牲者は全く出なかったのですが、雪崩の爪あとは何年か残っていました。林間の横に見える斜面から前倉脇へ出るコースは、オフピステ好きには、魅力的に見えるのですが、絶対に入ってはいけない地帯です。でも、新雪が降った翌日、八海山素人のボーダーさんなどが時々入り込みます。コレは絶対絶対禁止にすべきです。
・ロープウェイ山頂駅から左側の林を抜けて谷へ降りていく、通称「裏八ルート」。
これは、天候により雪の状況によって大変危険なことになります。近年、救助隊が出動したり、ひどい時には救助ヘリが出動したりしています。谷へ降りていって身動きがとれなくなり夜になってしまったボーダーさんがいるためです。このルート、地元のオフピステ好きには知られているルートなのですが、よほど八海山を知り尽くし、雪の状況を把握した人と一緒じゃないと危険です。救助隊の費用も救助ヘリの費用も、全額、遭難した人間の負担なんですけどねえ。
・ロープウェイ山頂駅からの九十九折の迂回路、「らくらくコース」の間のオフピステの林から「らくらくコース」へ飛び出すこと。
オフピステの林を滑ること自体は、それほど危険ではないのですが、ボーダー君達の中には、この林の中から「らくらくコース」へ飛び出して行く連中がいます。「らくらくコース」には初心者の子供が滑っていたりするので、林から飛び出されると大変危険です。我々常連客は、何度か危ないシーンを目にしています。
この三つの行為に対しては、厳しく臨むべきだと思います。しかし、それ以外の行為は、自己責任ということを徹底しさえすれば、問題ないのではないでしょうか。ニセコのローカルルールのように。上記三つのような本当に危険な行為と、それ以外の「自己責任」で済む行為は区別してしかるべきだと思います。
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