プルーク教徒につける薬とスピード狂につける薬
今日の八海山は、午前中ひさびさの快晴。うっすらと新雪の乗ったチャンピオンは昨日までの降雪で雪が柔らかく、新雪の下のコブからの刺激も適度で大回りしごろ。キレイに踏んだ林間は、軽い新雪がうっすら乗って最高のかっ飛ばしバーン。天気も良いし、平日とあってガラガラに空いてるし、今シーズン一番のコンディションでした。
最高に気持ち良いカービング天国の合間に、リフトでテクニカル受験中の八海山常連の女性と乗り合わせました。この人、大回りは最近非常に進歩して、上手くなったのですが、コブがニガ手。いろいろ話しているうちに、リフト終了時まで第一リフトの緩斜面で練習しているというので、「あんな緩斜面で何やってるんですか」って聞いたら、「プルーク」。
「やっぱり基礎は大事だから」って言うんです。即座に、「意味無いから止めなさい。アンタだったら、もっと他にやることあるよ。ノンストック小回りでもやってみたら」と言ってしまいました。だって、コブがニガ手で悩んでいる人が、超緩斜面でのプルークを完成させたからって何の意味があるって言うんでしょう。そもそも彼女は指導員受験中ではなく、テクニカル受験中なのに。
どうも、基礎の意味を勘違いしています。プルークはそりゃ基礎だろうし、無駄にはならないエクソサイズなのかもしれないけど、万能薬ではないはず。コブが上手くいかないという人に付ける薬じゃないでしょ。
文脈が読み取れないと悩む受験生に、基礎だからと品詞分解させるようなものです。そりゃ受験生としちゃ品詞分解も出来なきゃいけないだろうけど、文脈が読み取れないんだったら、ちょっと長めの文章を読んで訳して内容について考える訓練をさせた方が良いんじゃないですかねえ。
「基礎信仰」とでも言うべき可笑しな発想です。こういう人多いんですよね。品詞分解教やプルーク教の信者さん。どちらも教師が注意してあげるべきことだと思うんですがねえ。そういう練習を推奨しちゃう教師がいらっしゃるんですよねえ、どちらの世界にも・・・。~o~;;
昼近くに、今朝到着したK嬢と遭遇。K嬢は週末自宅に帰っていて、数日ぶりのスキーなのであまり乗れていない様子。それほど難易度の高くないエキスパートの大回りでコロコロとコケまくります。ちょっとブルーに成りかかっていたので、それなら状態の良い林間で遊ぼうということで、林間で「タイタニック」を教えました。
「タイタニック」ってのは、数年前、八海山SSのモーグラーO先生が始めたのですが、空いている整地で両手を十字にひろげたまま真っ直ぐ立って、そのまま何処までも直滑降するというだけの遊び。ところがコレがやってみると面白いんだ。~o~
直滑降ですから、スピードは出るし、突っ立ったままなのでスピード感あるんですが、両手を広げているので空気抵抗でブレーキが掛かり、林間あたりでやると適度にスリルがあって「こわおもしろ」なんですね。空いている平日の八海山ならではの遊びです。
んでこれをK嬢に小チャンピオン下の緩斜面からやらせてみたところ、ワタシのストップした斜度の変わり目あたりを通過して、はるか下の林間最後の落ち込みの上あたりまで行ってしまいました。「止まれーーーー!」と叫んでようやくストップしてくれたのですが、ストップして第一声は、「なんでこんな面白いこと今まで教えてくれなかったんですかぁ!!」。そんなアブナイヤツだから教えなかったんだヨッ!!~o~;;;;;
普通、女の子にコレを教えても、まずやりたがらないし、一度くらいやったとしても、あまりの怖さに二度とやらないんですが・・・。
「プルーク教徒」も問題だけど、K嬢のような「スピード狂」も、これまたちょっとねえ・・・。~o~;;;;;;
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