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2008年4月20日 (日)

試乗会のススメ

 今日の岩鞍は曇り後晴れ。まずまずの試乗会日和でした。朝のうち、圧雪した斜面に硫安を撒いて固めてくれていたので、目星をつけていた板を硬いバーンで試すことが出来ました。一番の購入候補Head W.C i Speedには、タイミングが合わず硬いバーンで乗れなかったのが、唯一心残り・・・。

 それでも、一日いろんな板を試せたので、まあ、満足しなきゃならないでしょう。朝の貸し出し開始時間から夕方の最終貸し出しの時間まで、目一杯滑りまくりましたから。もうヘトヘト。~o~;;

 こうして試乗を重ねていると、スキーヤーの板に対する感覚って十人十色なんだなあと思います。ワタシがモノスゴクしなやかで曲がりやすいと感じたElan GSXという板に乗って、「曲がんねー!」と叫んでいる学生さんがいるかと思うと、ワタシがシッカリした板だと感じたFischerのProgressorに乗って、「コレ大回りさいこー!」なんて言ってる中級者の女の子がいたりします。

 そのスキーヤーの曲がりやすい板って、体重や脚力や技術レベルだけでは簡単に判断出来ないんですね、きっと。

 総じて、板の柔らかさに対する感じ方は、人によってかなり異なるようです。板の柔らかさは、そのまま曲がりやすさにつながるはずなので、スキーヤーは曲がりやすい板を柔らかいと感じてしまうのですが、実は、「曲がりやすさ」って様々な場合があるみたいなんです。

 例えば、ワタシが今シーズン、オールラウンドに使っていたK2 Apache Crossfireは、非常にしなやかで柔らかい板という評価を一般に受けたと思うのですが、この板に対しても「硬くて曲がらない」という人に出合ったことがあります。ところがその人が曲がりやすいからと愛用している板が、Volkl のGSモデルだったりするんです。ワタシゃVolkl GS板の方がよほど硬いシッカリした板だと思うのですが・・・。

 この人の滑りを良く観察すると、ターン後半でテールをスキットさせて曲がっています。ナルホド、こういう滑りだと、テールのグリップがシッカリしているCrossfireは硬く感じるのかも。

 多分、そのスキーヤーがどういうテクニックを使ってターンしているかということが、「曲がりやすさ=柔らかさ」の評価に大きく影響してくるんでしょう。個人のテクニック・体格・脚力と板のフレックス・トーション・ウェイトバランスの無数の組み合わせの中に、自分にとってベストの板が隠れてるんです。

 それだから、他人に「柔らかくて曲がりやすい」なんて言われたって、そのまま信じるのは危険です。ましてやショップの店員さんに、「アナタの体格、レベルから言って、この板」なんて勧められても、到底アテになるもんじゃありません。やっぱ、自分で何本も試乗しないとネ。

 ってことで、明日も気が向いたら、スキー板試乗の話かも。

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