« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月30日 (水)

挑戦する酒

 今日、明日とターム後半は授業が変わって、午前御茶ノ水、夜吉祥寺です。午前のお茶の水は、昨日までと同じ高二の東大志望生の講座。ウチが御茶ノ水に作った新校舎での初めての授業です。いやー、すごくキレイな校舎で使い易いです。夜は、吉祥寺でのセンター試験のための講座。毎度のことながら、センター試験の対策を二日でやるのはツライです。まぁ、四日あるともっとツライって話もありますが・・・。~o~;;;;

 午前と夜の講座を移動つきでこなすのは、肉体的にはキビシイのですが、今日の授業は、比較的スムーズに進んだのでストレスも少ないです。

 夕食時、先日購入してきた岐阜県所酒造「房島屋 純米 無濾過生 6号酵母」をいただきました。うーん、鮮烈。冷蔵庫から出した冷たい状態で飲むと、濃厚な旨味甘味が口の中で鮮烈にはじけ、美味い!旨味が濃厚なのにこの鮮烈さ引きの早さは、1.9もある高酸度の賜物なのでしょう。

 ところが、しばらく室温になじませると、麹の香り、風味が出て、鮮烈さは裏側に引き、米の旨味がたっぷりと押し寄せてくる酒になります。これほど旨味が強いと続けて酒だけを飲んでいるのが辛くなり、チェイサーが欲しくなります。

 これで、お燗をするとまた異なる風味になるらしいです。なんとも挑戦的な酒。若手杜氏の意気込み心意気がそのまま酒になったような面白い酒です。もちろん、心意気をそのまま酒にするためには技術の裏づけがなくちゃなりませんが。

 それでも挑戦する気持ちがなきゃこうはなりません。神奈川県の大矢孝酒造「蓬莱」とかこの「房島屋」には、チャレンジングスピリットを感じて応援したくなります。がんばれートコロっ!~o~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月28日 (月)

頑張ってもエラクない!

 今日は、横浜で高二の東大志望者のための講座でした。授業が終わった後、講師控え室のワタシのところに、どこかで見たような顔の子が挨拶にやってきました。

 彼は、昨年度の生徒さんでした。この春、滑り止めには受かったらしいのですが、志望校に落ち、多分、親御さんとモメたのでしょう、アルバイトして受験料をためながら来年の受験を目指して宅浪しているとのことでした。今日は、なけなしの貯えの中から、受講料を捻出して夏期講習を受けに来ているということでした。

 話を聞いて第一感は、うわー、ヤバいなー、ってこと。宅浪はただでさえ妥協せずに努力し続けることが難しいのに、この子の場合、妥協する理由が揃いすぎてます。いよいよって時に、親が理解してくれなかっただの、金がなかっただの、アルバイトが大変だからだのって理由があっては、妥協して怠けちゃうだろー。

 志を捨てずに頑張るのは美談かもしれないけど、頑張るだけでは何もエラくありません。もし、今春受かった滑り止めと同じ程度の大学にしか受からなかったら、彼の苦労はただの自己満足だったってことになってしまいます。

 「頑張れよ」と激励しながらも、「君が宅浪した当初の目標を忘れて妥協してはいけないよ」とアドバイスしました。さて、何処まで理解してくれたやら・・・。

 頑張るだけでは何の価値もないという点では、某TV局でやってた27時間テレビみたいなものでしょう。27時間不眠でしゃべり続けます!頑張ります!って何の意味があるんだ?!

 コンビニでさえ、営業時間に規制が掛かろうかというこのご時世に、勝手に身内だけで盛り上がってエネルギー浪費を全国的に促しておいて、頑張りました頑張りましたって言ったところで、何の意味もありません。つか、もういい加減に、気づいてくれませんかねえ、独りよがりに。

 逆に、愛の20時間テレビってのをやってくれたら、絶対支持するんですが。つまり、20時間放送したら、四時間は地球のために休みますと宣言するってこと。何処かの局で、やりませんかねえ、一年間くらい続けて。

 閑話休題。27時間テレビに比べれば、件の宅浪君はまだマシですかねえ。例えどんなに失敗しても、世の中の厳しさを知って、人間的に成長できますから。

 しかし、出来れば、来春、苦労した甲斐があったと美談になってくれることを願いつつ、何かあったら質問においでと言って送り出しました。彼によれば、挨拶に行くと、そう言ってくれる先生も多いけど、案外、冷たい反応の先生もいるんだそうです。まぁ、それが判っただけでも、宅浪した甲斐があったのかもね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月25日 (金)

ようやく涼風

 この三日間、仕事でした。午前横浜、夕方立川。暑かったっす。消耗しました。気温もしんどかったけど、講習が、どちらもW大対策講座で、かなり辛かったっす。まあ、W大相手の講座では、どんなことがあっても文句は言えません。ヘンテコな問題でも、ヘンテコな生徒さんが含まれてても・・・。~o~;;;;

 もちろん、大半の生徒さんはマトモでマジメだし、出来る子もかなり含まれているのですが、時々、最初から最後まで居眠りこいちゃう子もいるんですねー。W大講座は、今、一番いろんな生徒さんが受ける講座です。そんなW大講座も三日間が無事に過ぎ、どうにか終わりが見えてきました。今年の夏期講習の最初のヤマが過ぎようとしています。

 暑さもどういうわけか、この夕方一つのピークを過ぎたらしく涼しくなっています。夜に入って、我がマンションの部屋は涼風が吹きぬけてくれています。涼風に合わせて、近所の酒屋で購入した徳島県三芳菊酒造さんの「三芳菊 阿波山田錦特別純米」をいただいてます。爽やかな香り、軽い甘さがあって、思い切り良くサラリとキレます。甘さと同時にある程度の酸が働いているんでしょうね。かなり甘いんだけど、甘さがほとんど残りません。ナント涼やかな酒であることか。いやー、こんな酒がまだあるんですねー。~o~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月24日 (木)

初めてのNZハラダイのために

 ちょっと思いつき企画。初めてNZにスキー旅行に行く人のためのアドバイスを、思いつくままに上げてみました。

・NZは、電気の電圧が日本と違います。従って、日本の電気製品を持ち込む際に変圧器が必要な場合があります。と、ここまでは旅行案内書に良く書いてあるのですが、実際には、ノートPCやらビデオカメラやらは、輸出可能なように作られているので、そのまま対応してしまうことが多いです。持ち込む電気製品のアダプターに「100V-240V」と書いてあったら、そのままでオッケーです。ただし、電気プラグの形が違うので、成田でハの字のプラグを買う必要があります。

 また、変圧器を持ち込む場合、アイロンやドライアーなどは特別な電熱器用変圧器が必要になったりします。特にスキーヤーがチューンナップ用のアイロンを持ち込んだりする時は注意が必要です。

・NZの入国審査は、最近けっこう厳しいです。特に食べ物の持込みにウルサイので、キチンと申告してください。ちゃんと申告すれば案外簡単に通してくれます。しかし、申告せずにバレると、けっこう大変です。

・キウイ達(ニュージーランダー達)は、基本的に気の良い人達なので、リフトに乗り合わせると話しかけられることがあります。まあ、今は、東洋人の移民が珍しくないので、それほどでもないかもしれませんが、昔は良く話しかけられました。その時に良く出てくるのが、表題の「ハラダイ」。「ハラダイ?」って話しかけられると最初は驚きます。オセアニア英語なので、「エイ」の音が「アイ」になっちゃうんです。"Yes,Holiday"とクィーンズイングリッシュで答えてあげてください。~o~

・ニュージーランドは治安が良く、犯罪の発生率が低い安心な国だったのですが、最近、そうとばかり言ってられなくなったようで、オークランド辺りでは、けっこうエゲつない犯罪も起こっているようです。また、スキー場でもお客の多いコロネットピークなどでは、今年、スキー板の盗難が多発しているとか。お気をつけください。

・キウイ達は基本的に親日家なので、人種差別的なことは起こらない・・・はずなのですが、南島の古い町では時々そんなこともあるらしいです。現地在住の人に聞くと、クライストチャーチなどでは時々不快な思いをすることがあるとか。ただし、スキー場のある町、メスベンやクィーンズタウンでは、全くそのようなことがありません。これは、日本人観光客が多いってこともあるけど、現地在住の日本人の努力のおかげでもあります。「日本人って良いヤツ」って思ってもらえてるんだと思います。

・NZのホテルは、たいてい部屋に湯沸し器があって、紅茶とミルクが無料で置いてあります。これは、いくら使ってもタダのはずなので、お茶菓子を買い込んで、スキーから帰ってきたら、午後の紅茶タイム、ってなかなか良いです。

・現地系レストランは、たいてい量がモノスゴイです。気をつけて注文しないとエラいことになります。また、デザートは基本的にメチャ甘です。甘い物好きでないと堪えられないような物が出てくることがあります。

・NZのお土産ですが、オススメは、ハチミツとカレンダー。ハチミツは、薬効の高いマヌカハニーのUMF(薬効の数値)+10~15くらいの物がオススメ。現地の家庭ではちょっとした常備薬としても使うくらい薬効が高い物です。ただし、高価なので、よほど健康であってほしい人用のお土産です。ワタシは毎年両親に買って帰ります。親しい人には、NZの風景写真の来年用カレンダーがオススメ。空港で10~20NZ$くらいで売ってます。大変キレイですし、持ち帰るのに軽いのが取り得。

 また、スキーマニア用のお土産として、"Flake"というチョコレートもオススメです。NZのスーパーなら何処にでも売っている平凡なチョコなのですが、けっこう美味しいし、安いです。ただし、"Flake"という名前の通り、バラバラの小片になりやすく、食べ難いのが欠点。んで、これが何故、スキーマニア用のお土産なのかというと、このチョコは、佐藤久哉デモが世界一美味しいチョコに認定したチョコなんです。「これは久哉さんが世界一美味しいと認定したチョコだ」と説明を加えて渡してください。スキーマニア相手なら、ちょっと有り難味があるかもね。~o~

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月21日 (月)

後を引く時差とスマイル

 この期間は夕方の八王子の講習だけなので、NZボケのリハビリ期間としては最高のスケジュール・・・のはずなのですが、リハビリなかなか進みません。

 NZは日本との時差三時間なので、生活が根本から乱れるということはないのですが、油断していると、びみょーに影響が残ります。宵の口になんだか妙に眠くなって、夕食を取った直後に居眠りしてしまい、夜中に起きだしてブログを書くなどということが起こってきます。マズいなぁ。~o~;;;

 おまけに、『スマイル 聖夜の奇跡』の見過ぎで、授業中のしゃべりが森山未來してます。しゃべっていて、「うわー佐野センセっ」って自分で呆れてしまいました。~o~

 あの映画、そういう点でも良く出来てると思います。予備校屋から見ても、劇中の佐野コーチのしゃべり方は、子供をその気にさせるしゃべり方です。しゃべりに強弱をつけて引き付け、途切れない弁舌で畳み込み、ポイントを単純化してやるべきことを判りやすくする、予備校屋としても大事なことです。だから、しゃべりが佐野コーチに似てくるのは悪いことではないのですが・・・。

 問題は、自分で聞いていて、笑っちゃいそうになること。~o~;;;;;;

 佐野コーチしゃべりの方は兎も角、時差の方は、早急になんとかしなければネ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月19日 (土)

最新NZ事情

 今日からさっそく仕事開始・・・なのですが、このタームは夕方の八王子の仕事だけなので、楽チンです。まあ、NZボケのリハビリ期間というところ。そこで、思いつくままに、今回のNZで得た情報を並べ上げてみます。

 NZは牧畜の国なので乳製品が安いはずなのですが、最近、牛乳が値上がりしたとのこと。確かにオークランドの巨大スーパーマーケットFoodtownでは、牛乳1Lが2$前後していました。今のレートでだいたい170円前後。これだと、日本と比べて一割安いかどうかというところでしょう。さしもの畜産王国も世界的な飼料の高騰には勝てないということかも。

 NZのホテルは、基本的に紅茶を無料サービスしています。どんな安ホテルでも、部屋には湯沸しポットが常備されていて、ティーバックと紅茶用ミルクだけは無料です。しかし、牛乳が値上がりすると、紅茶用ミルクフリーという伝統も、いずれ崩れるのかもしれない・・・と思ったのですが、クィーンズタウンのスーパーFresh choiceでは、2Lを3$で特売していたので、まだ大丈夫かな。~o~

 NZは、水力資源が豊富で電気のほとんどを水力発電で賄っているはずなのですが、最近、電気代が非常に高いらしいです。クィーンズタウンで部屋を貸しているオーナーの方に聞いたのですが、毎月の電気代がホント大変らしいです。なので、NZで部屋を借りる場合、少しでも節電に協力してあげると、大家さん、大変喜んでウケが良くなる・・・かもしれません。~o~

 NZでは、タバコの税金が非常に高く、普通の巻きタバコは、20本入りを十数ドルで売っています。今のレートで1500円近くじゃないでしょうか。なので、キウイのヘビースモーカー達は、タバコの葉を買って、手製の巻きタバコを作ります。コレだと安いらしいです。最初、コレをスキー場のレストハウスで見た時は、何かヤバいものを吸っているのではないかと思い、思わず視線をそらしてしまいました。考えてみりゃ、そんなものスキー場のレストハウスで吸うわけないよね。~o~;;;

 NZのスキー場のイスントラクターは、北半球から夏だけ稼ぎに来ている人達がいて、けっこうレベル高いです。場合によっては、ワールドカップに出ていたような人が交じっていることもあるそうです。そう言えば、みんなヤケにレッスン中のポジションが良いんですよね。特にターンポジションに入った時に、レーシングチックに腰高のポジションを取れる人が多いように思います。

 ちなみに、日本から来ているイントラさんもたくさんいらっしゃいます。カードローナにも日本人女性のイントラがいたし、コロネットにも、オンラインスキースクールで有名なTOKさんがいらっしゃったりします。コロネットでスキーレッスンに入りたいという方、是非指名してみてください。とっても楽しいレッスンが受けられるはず・・・と宣伝してみたりして。~o~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月18日 (金)

スマイルと涙の帰国便

 帰国しました。それほど気温高くないですね。湿気は高いけど、それはオークランドも同じなのであまり気になりません。十日ぶりの八王子は人が多くてネオンが派手で、おまけにお店が二軒も入れ替わってました。

 帰国便では、あまり期待せずに陣内孝則監督の『スマイル~聖夜の奇跡』を見たのですが、いやー、コレは良いです。立て続けに二回見直して、他のを見ようと思ったら碌なものが無かったので、三回目も行っちゃいました。三回目でも、ちょっとウルウル来ました。~o~;;;

 陣内孝則が原作脚本監督で、冴えないアイスホッケーチームを勝たせる映画だと聞いていたので、「『がんばれベアーズ』かよ?! ヲイ」 と思ってました。難病の少女を病院から連れ出すなんて聞くと、『がんばれベアーズ』と『せかちゅー』を足しただけかよ、と思います。しかし、そんな有り勝ちなどこかで聞いたようなストーリーにも関わらず、面白いです。映画として良く出来てます。何回見直しても面白いです。

 まず、キャスティングが良いです。森山未來ってあんなに器用な役者だったんですね。加藤ローサは、まあ、あんなものとして、子役が素晴らしいです。全員アイスホッケーチームに所属している選手らしいんだけど、ちゃんと芝居出来てます。昌也役の子と千夏役の子は、これを機会に役者になるらしいけど、当然でしょう。この二人はホント良いし、その他の子も、それぞれ役柄の個性を上手く演じてます。しかし、昌也役の子は、ホントに坂口憲二に似てますねえ。

 その他の大人の俳優もハマってます。森公美子良いです。何故、森公美子なのか判らなかったけど、ナルホドあんな仕掛けがあったとは。

 以下、ネタバレです。ネタバレ過敏症の方、絶対見ないでください。

_________________________________________________________________________________________________________

 月並みで有り勝ちなストーリーにも関わらず、映画として成功しているのは、監督の映像センスでしょう。例えば、サンダーバーズの監督に挑発された森山未來とスマイラーズの奮起を表現するシーン。終業のチャイムと同時に小学校の長い廊下の突き当たりのドアを開けて森山未來がカメラの方へ走り出します。すると、廊下の左右の扉からスマイラーズの子供達がワラワラと出てきて、全員で廊下をカメラに向かって全力疾走してきます。うーむ、こんな表現があったか。

 映画館のスクリーン裏に昌也と礼奈が入り込むシーンも印象的です。しかも、あの映画は、冒頭に出てきて、ラストシーンにも関わってくる重要な映画。二つの『スマイル』という映画が重なっていくのは、見事な仕掛けです。

 ちょっとしたシーンが少し離れたシーンと密接に関係し合うことも、この映画の特徴です。例えば、サンダーバーズの練習風景のシーン。サンダーバーズの監督が映るたびに拓也が後ろに映り込みます。最初は気づかないのですが、何べんも出てきます。実は、それが試合後のラーメン屋でTVを見るシーンにつながっていきます。昌也と礼奈がバスに乗り合わせてお互いを意識し合うシーン。バスの行き先を見ておかないと、この町が「星屑町」という名前であることが判らず、決勝の応援席の「ほしくずの魂」という横断幕の意味が判らなくなります。また、あのシーンで昌也が座る座席は、後のデートのシーンで二人で座る座席です。昌也君はどうやら、いつもあの席に座ると決めているんですね。

 合コンに芹沢先生が持ってきたデカい携帯電話。最後の決勝の応援席でも使っています。試合の最中に突然、前のオジサンの具合が悪くなって、芹沢先生携帯に向かって、「前のお父さんが、ペースメーカー。前のお父さんがペースメーカーなんだ!」と叫ぶシーン。かなりブラックな笑いですねえ。これ以外にもくすぐりのシーン、けっこうたくさんあります。

 笑わせるシーンも泣かせるシーンも、それぞれ陣内監督のセンスの良さが感じられるのですが、何と言っても一番感動的なのは、森公美子が歌い出すシーン。冷静に考えてみれば、何故森山未來がオルゴールに入っている「リトル・ドラマー・ボーイ」を歌い出すのか判らないし、何故、森公実子がそれに応えるのかも判らないけど、そんな理屈を越えて、あそこは力技で行っちゃって良いところです。力技が感動を生みます。

 とまあ、こんな批評を書けるのは、実は、機内で三回見ただけでなく、八王子に帰ってきて、レンタルDVDを借り出して見ちゃってたりして。~o~;;;;;

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月17日 (木)

ああオークランドの夜は更けて

 クィーンズタウンを午前中に出てオークランドに入りました。明朝早く、オークランド空港から成田への帰国便に搭乗します。今日はそのためにオークランド一泊せねばなりません。

 毎年のことなので、オークランドもすっかり慣れっこです。昼はその辺の安物中華屋さんのワンタン麺で済ませました。ワンタンはまあまあ美味いんだけど、あの麺は・・・。どうしてああもグチャグチャに柔らかく茹でちゃうんでしょう。あの麺さえ入っていなければ、7$50¢はそんなに高いと思わないんだけどなぁ。麺、半分くらい残しちゃいました。~o~;;;

 夕食は、昨年に引き続き「たんぽぽ」でした。昨年は食べなかった「味噌ラーメン」を頼んでみたのですが、コレはそんなに悪くないです。まるで天下一のようなドロドロ濃厚な豚骨味噌スープ。野菜も比較的たくさん入ってるし、非常にコシのある麺が美味い!昼のことがあったので、余計に。~o~

 やや量が少ないので、たくさん食べたい人は不満でしょうが、ワタシゃあのくらいで十分。個人的な好みとしては、あんなにコッテリさせない方が良いと思いますが、コッテリ豚骨が好きな人にならオススメできます。

 夜になって、ホテルの部屋からオークランド中心街の夜景が見えます。今年は、オークランドのシンボル、スカイタワーがライトアップを止めているとのこと。タワーの所在を知らせるための赤いライトが点滅するだけです。なんでもエコのためだとか。

 NZは、水力資源が豊富なので、消費する電力のほとんどを水力発電で賄えていると十年前には聞いていたのですが、最近は、そんなことも言ってられないんでしょう。全く地下資源のない国で、しかも自然の美しさがウリの国ですから、エコに力を入れるのは、ある意味当然です。オークランド在住のガイドさんは、「なんだか寂しいので、宵の口くらいはライトアップをつけてほしい」とは言ってましたが、こういう時、スッパリとマジメになっちゃうのも、またキウイです。

 日本でも、「うちエコ」なんて言ってるばかりじゃなくて、首都圏の建物のライトアップを止めるくらいしてみたらどうでしょう。それでどれくらい直接的効果があるかということではなく、きっと心理的な効果がかなり期待できると思いますよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月16日 (水)

思い出す体とQT和食事情

 ついに最終滑走日となってしまいました。最後は、昨日に引き続きトレブルコーンでした。天候は曇りのち晴れ。昨日よりも少し空いていたかもしれません。

 朝のうち眼下に雲海が広がっていて、雲の切れ間からワナカ湖がのぞいていたのですが、次第に雲は切れ、ワナカ湖の屈曲した輪郭が現れてきます。天上の庭師が大胆に設計した箱庭のような絶妙の曲線。何度見ても飽きない絶景です。

 滑りの方はだんだん良くなってきました。オフピステの滑り方を体が思い出したようです。ようやく頭の中のイメージと体の動きがマッチしてきたというところ。オフピステを思い通りに滑れますし、ジャンピングポイントでも上手く跳べます。でも・・・、今日が最終日なんだよなー。~o~;;;;;

 TCから帰ってクィーンズタウンを散策。今夜が最後なので、少し時間を掛けて見て回りました。クィーンズタウンは、ここのところ毎年少しずつ変化しているのですが、今年目に付いたのは、和食食材。今まででも醤油やインスタント味噌汁や海苔やパック入りの豆腐くらいはあったのですが、今年、Mediterrenian Marketという高級食材店を覗いてみたところ、白菜、大根、乾し椎茸なんてのも置いてありました。白菜って、Chinese Cabbageっていうんですね。

 このメディタレーニアンは、昨年からあったようなのですが、今年は、Alpine Market向かいにAsian Martというのがオープン。韓国系のお店らしくて韓国食材がたくさんあるのですが、ハングル書きの缶詰に交じって、雪見大福やらコアラのマーチなんて置いてあります。冷凍シシャモ、冷凍枝豆、冷凍エビフライや納豆なんかもあります。米国産コシヒカリなんてのまで置いてありました。

 和食屋さんは撤退が続いていたけど、和食自体は密かに地元には浸透していたのかも知れません。初日に行ったHikari Izakayaでも、地元民多かったもんなぁ。こんなに食材が入っていると自炊はやりやすそうですねえ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月15日 (火)

何故か変わらないTC

 今日はトレブルコーンでした。ガイドさんは、他のお客さんを連れてコロネットに行くことになっていたので、ワタシの単独行です。乗り合いバスに揺られること約二時間。車内に流れるレゲエミュージックに眠気を誘われ、気づいたらもうスキー場近くでした。

 今日のトレブルコーンスキー場は、意外に人がいました。昨日あんなことがあったので、不人気なのかと思っていたのですが、さにあらず。ワンデイリフトパス99$なんていう値段設定で、こんなに人が来ているとはオドロキ。ただ、今がスクールホリディであることを考えると、やや空いていると考えた方が良いのかも判りません。ともかく混み方は、昨年八月に来た時とほぼ同じでした。

 雪ですが、ずっと雪不足だったものが、金曜日に降って、見た目は昨年八月と同じくらいです。今は、雪の少ないシーズン初めであることを考えると、今年は昨年よりマシな年なんだろうと思います。しかし、これからいくら降っても一昨年ほどには成りそうもないので、最高の当り年というわけでも無さそう。まあ、まだ判りませんけどね。

 各コースですが、ゲレンデ下部のMain Streetは、人工雪を降らせるのでシッカリ雪がついていますが、硬い急斜面。カービングの練習にはもってこいです。ワナカ湖にダイビングしていくようなコースで、気持ち良く滑れます。Main Streetをちよっと外れたCamelと呼ばれるコースは、少し雪が柔らかいんだけど、ブッシュが出ていて油断がなりません。

 その二本を滑った後、上部へ上がってサドルベイスンと呼ばれるエリアは、巨岩奇石の合間に広大なオフピステゾーンが広がっています。こちらは、雪が降った後はちょっとしたコブ斜面になりやすく、そういう意味で楽しいゲレンデ。ただし、今日は気をつけていないと、ブッシュが出ていたり、コブの間に雪が乗っているだけの岩があったり・・・。

 というわけで、また踏んでしまいました。今度はエッジをやっていないので、それほど深刻ではありませんが、一昨日の今日で、またOutside Sportsさんにお世話になるとはは・・・。~o~;;;;

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月14日 (月)

1゜と10$の予想外

 なんとかしてもらいました。滑走面、一応キレイです。しかし、それだけでは収まりませんでした。朝、板を見たときに、チューンナップを済ました印の紙がはってあったのですが、そこには、"Side 3゜"の文字が。

 Side3゜とのみ書いてあって、Baseに関する記述がないということは、もしかしてBaseはフラットなんでしょうか。Side3゜のBase0゜は、ワタシも未体験領域のバリバリレーシングチューンです。今までは、サイド2゜までしかしたことがないので。Outside Sportsには、昨年ガイドをしてもらったツカサ君がいるので、彼の意見による設定なのかもしれないけど、こんなのをワタシゃ果たして扱えるのかなぁ。

 今日は、カードローナだったのですが、一本目にカードローナの中斜面を滑ってみてビックリ。ギュンギュン加速してカービングしていきます。なんじゃ、こりゃ?!

 エッジがキレまくるであろうことは、想像通りだったのですが、こんなにスピードが出るとは・・・。よほど鋭いカービングをしているんだろうけど、てことは、今までのチューンではズレてたってことですかい?! 今までだってキレキレのカービングをしているつもりだったのに・・・。そのことが、ちょっとショックでした。

 さて板の扱いやすさですが、確かに、小回りなどは噛んだエッジがなかなか外れてくれず、ちょっと苦労しました。特に、不整地小回りは、エッジが外れずに足元に入ってきたがるため、余程脚の力を抜いて柔軟に対処しない限りフッ飛ばされます。しかし、このキレ方は魅力です。ここまでキレる板を使いこなそうとすることで、技術レベルもアップするのではないかと思われます。もちろん、怪我なく使い続けられれば、ですが。

 たった1゜の差ですが、板が完全に生まれ変わったような予想外の新感覚でした。きっと、これはこのAppache Crossfireだけの話ではなく、一般にそうなんでしょう。板はチューンナップ次第で生まれ変わるんですね。日本へ帰ってからも、このSide3゜というチューンは、いろんな板で試してみようかしらん。

 さて、今日のカードローナですが、天気は悪くなかったし、雪も良かったけど、混んでました。ゲキ混み。リフトはいずれも15~30分待ちです。スクールホリデイの最中とは言え、今日はただの月曜なんですが・・・。

 何故こんなに混むのか、ガイドさんと話をしていて、トレブルコーンからお客さんが回ってきているのかもしれないという話になりました。何でも、トレブルコーンは、今年リフト代を一気に10$ほど上げたらしいんですよ。何故、そんなに上げたのかは判らないけど、ただでさえ安くないリフト代を、一気に10$も上げたら、人気無くなるかもしれませんね。経営側にとっては、予想外の不人気ってことも・・・。

 まあ、明日はトレブルコーンの予定なので、明日行っていろいろ確認してみようと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月13日 (日)

禍福をあざなうリマカ

 今日はリマカーカブルスキー場でした。昨年、リマカは当たりと外れがかなり極端なスキー場と書いたのですが、今日は・・・うーむ、びみょー。~o~;;

 新雪が降った後の晴天の日曜のリマカということで混雑を予想していたのですが、朝は意外なほどにガラガラ。なんでも、昨夜、オールブラックス対南アフリカのラグビーがあったからだとか。みんな、昨夜盛り上がりすぎて、今朝は朝寝坊ってわけです。

 しかし、昼以降もそんなに混みませんでした。不思議。どうも、まだリマカには十分な雪が無いという情報が伝わっていたのではないかと思います。しかし、実際には、ちゃんと名物オフピステゾーンのホームワードも開きましたし、まあまあだったんじゃないでしょうか。

 もっとも、ゲレンデ全体で見れば、まだまだ雪は少なめだし、開いたと言ってもホームワードは滑走可能なのは一部分だし、そこもクラストしまくってました。でも、オフピステに雪があって天気が良けりゃ、リマカは天国に近いゲレンデ!と帰る間際まで思い込もうとしてました。けっこう滑りの調子は良かったし。ところが・・・。

 帰る時間となり、最後の一本、オフピステを滑り、さあ、レストハウスに戻ろうと連絡コースを通っていた時のこと。ちょっと最後の急カーブをショートカットしてやろうと良からぬことを考え、コースからちょっとはみ出してターン・・・した瞬間に右足元に嫌な感触があって、ゴリッと振動が伝わってきました。うわーーーー、やっちまった。

 右足のエッジ際が二箇所ほどえぐれて、エッジも少しやっちゃいました。なんてこったい。エッジのダメージが大きいので、このままでは明日以降、気持ち良く滑れません。あーあ、最後に余計なことを考えなければ・・・。

 半分、泣きたい気持ちで昨年も利用したクィーンズタウン街中のスキーショップOutside Sportsさんに板を持ち込んで相談してみたところ、なんと、今夜のうちに仕上げて、夜の間にホテルへ持って来てくれるとのこと。ラッキー!捨てる神あれば拾う神です。あの職人さんなら何とかしてくれる・・・と良いんですけどね。~o~;;;

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年7月12日 (土)

なべて世はGetting Better

 今日はカードローナでした。昨夜から今朝にかけて、新雪25cmという発表だったので期待したのですが・・・、うーむ、25cmってのは何処で計ったのかなぁー。~o~;;

 でも、天然の新雪です。15~20cmくらいかな。ちょっと重い雪だったし、クラストっぽかったので、NZにしては珍しくオフピステのノートラック部分が何時までも残っていました。オフピステ好きのキウイ達も、今日はあんまり行きたくなかったってことでしょうか。

 そんな中、深雪の八海山常連としては、オフピステ行っちゃいました、ガンガン。やっぱ、スネの前頚骨筋の働きがイマイチでしょうか。こういうシチュエーションだとハッキリ判ります。トレーニングになりました。自分の滑りとしては戻ってきてます。良くなってるのを実感できます。

 良くなってるのは、自分の滑りだけじゃなく、ゲレンデもです。なんと、カードローナも設備が改善されてます。キャプテンリフトが高速クワッドになり輸送力アップしました。今まで混雑が当たり前だったピザ屋さんも改装して座席を増やし、良くなりました。ニュージーランド景気良かったんですね。

 まあ、現在の景気は、もう陰りが見えてるらしいんですが、好景気の時に、こうして設備を良くしてくれるのは、我々にとっては有り難いことです。

 クィーンズタウンに帰ってきて、ワインを購入。地元セントラルオタゴのワインは、近年やはりドンドン良くなってます。昨年買ったGibbston ValleyのPinot Noirも良いけど、一昨日購入したHawksheadや今日購入したWooing TreeやAurumなんて醸造所のPinot Noirのワインもホント美味しいです。AurumのPinot Noir2006なんて、30NZ$程度なのにこの美味さは何なんでしょう。

 いやはや、世の中全てGetting Betterという、なんだかシアワセな一日でした。~o~

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年7月11日 (金)

機能しない足首と機能した降雪機

 今年のNZ初日の今日は、コロネットピークスキー場でした。スクールホリディだしコロネットはクィーンズタウンから一番近いゲレンデなので、大混雑を覚悟していったのですが、悪天候の予報が出ていたおかげで信じられないくらい空いていました。

 バスを降りると、まず新築のレストハウスにビックリ。いやー、キレイです。全くイメージが変わってしまいました。おまけに、コロピーのくせに雪が柔らかいんです。コンクリートピークとばかり思っていたので、ちょっと驚きました。増設した新型降雪機のおかげらしいです。なにしろ、ゲレンデのいたるところに新型降雪機があります。百何十台とかって言ってました。スゴイです。おかげで、かなり天然雪に近いイメージで滑れました。朝方少し雨が降り、気温も高めだったため、少し緩めの湿雪という感じですが、八海山に比べればこんなの軽い軽い。~o~

 ゲレンデ状態も雪の状態も驚くほど良かったのですが、自分のコンディションは、これまた驚いちゃうくらい・・・・ヒドいです。~o~;;;;

 もともと苦手だった左外足ターンが全く不安定です。原因は、どうやら足首と足裏。まず、足裏感覚が足首の操作と直結していない感じで、荷重の移動がスムーズに行えません。ハイシーズン中は全く意識していないのですが、どうやらスキーヤーは、ターン中、足裏の感覚を頼りに微妙に拇指球→踵よりの荷重移動を行っているらしいんです。もともと器用な右足は、その感覚をすぐに思い出すらしいんだけど、不器用な左足は、なかなか思い出してくれません。

 おまけにちょっとウェーブがあると、足首のホールドが緩んで体が置いてかれそうに成り、何度か冷や汗をかきました。左スネの前頚骨筋もなまってます。ホンの一月半のブランクなんですけどねえ。

 午後、状態の良いTバー沿いで思い切り滑りこみ、どうにか感覚を取り戻しました。なんだか、例年よりも感覚を取り戻すのに時間が掛かったような気がします。年でしょうか。うーーーむ。~o~;;;

 夕方、天候が悪化し、リフトが止まりました。明日に期待です。なんとか天然降ってくれー。明日はカードローナです。

 宿へもどって食事を取りに街をブラブラ。クィーンズタウンは昨年に引き続きどんどん変わっていますが、新しい和食の店を発見。昨年までは和食撤退が続いていたので、ちょっと期待して入ってみました、Hikari Izakayaというお店。うーーーむ、びみょー。

 まずメニューが全部英語。日本語メニューありません。んで、メニューの中身もなかなか面白いです。Yakitori のラインナップにYasai Yakitoriがあったのはまだしも、Chicken Yakitoriって何だろー。~o~ ~O~

 Gohang ていうカテゴリーにもちょっと驚き。でも、Tobiko Gohangは美味しいかも。写真によると、トビコ丼のようなものらしいです。Sobaのラインナップに入っていたGara-Aage Sobaってのにも興味津々。

 んで味の方ですが、なかなかユニークでした。Yaki U-donのVegitableを頼んでみたのですが・・・、ちょっとタイ風の甘いソースで、ブロッコリーとキュウリの入った焼きウドンて初めてです。海苔の帯を巻いたEelの握りずしは、何故か地元の白ワインと良く合いました。昨年オープンしたんだそうですが、日本人客はワタシ一人。地元の人達が器用に箸を使って食べてました。

 多分、ジモティに受ける居酒屋というコンセプトなんだと思います。純正の和食を期待したりしないで、地元化した和食と思えば、ちょっと面白いお店です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月10日 (木)

Season of Snowのへの失望と期待

 NZ、クィーンズタウンです。いよいよキウイ生活の始まりです。

 昨夜は、成田、関空の両方の客を乗せたことで満席。けっこうキビしかったですねー。隣がドイツ人の若いカップルで、いつまでも静かにしてくれなくて・・・。耳栓が久しぶりに役に立ちました。断続的ではありますが、五時間くらいは目をつぶっていられたので。

 夕食時、例によって映画を見ました。なんと、DVDレンタルしようと思ってた『銀色のシーズン』が入っています。英語と中国語の字幕付き。英題は何故か"Season of Snow"です。感想を一言で言うと、「映像への満足、監督への失望」。以下、所謂「ネタバレ」になります。「ネタバレ」の嫌いな人は読まないでください。ちなみに、ワタシ、「ネタバレ過敏症」は好きじゃありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以前から、映画を見たスキー仲間のあまり芳しくないインプレッションを聞いていたので、あまり期待はしてなかったんだけど、映像的には素晴らしかったんじゃないでしょうか。冒頭の北アルプスの眺望とオフピステスキーの映像は、ホント素晴らしいです。あの魅力は、スキーをやってない人にも判り易いんじゃないでしょうか。

 その他にもスキーシーンは素晴らしいと思います。レールとか池渡りとか笑っちゃうし、賭けレースの滑りも、欲を言えばもうちょっと迫力だした撮り方してほしかったけど、滑り自体は本物です。林を猛スピードで抜けるシーンとかS字レールのところとか、アレは素人には出来ませんよ。モーグルシーンもエアは良いですね。コレは数ヶ月前にモーグラータクヤが「跳びは本物だよ」とホメてましたから間違いありません。

 でも、あのモーグルコースはちょっとなー。仮にも全日本レベルの大会をやろうっていうんですから、もう少し斜度とコブの大きさは欲しいんじゃないですか。まー、素人も滑るという設定の不思議な大会なので、仕方ないのかもしれませんけど。でも、全日本レベルの大会に、スキー宿のオヤジがエントリー出来るわけねーだーろー。~o~;;

 ちなみに、そういう点で突っ込んでおくと、モーグルチームは「北海道選抜」なんてユニフォーム揃えたりしません。あれではアルペンレースのチームです。毎日トレーニングトレーニングで脱落者が出るなんてのも、アルペンレースの世界。モーグルは、ナショに入るトップレベルの子でももっと楽しそうにスキーしてます。

 閑話休題。そう言ったマイナスを含めても、映像は満足です。田中麗奈の入浴シーンなんていう特典映像もあったしね。~o~;;;;;

 でも、映画としては・・・、なんであんなに面白くなかったんだろ。出演者みんな頑張ってるのに・・・。思うに、監督さんセンス無さ過ぎです。なんか全編に渡って説教臭いし、感動させようさせようが鼻につき過ぎて、全く感動出来ません。せっかく笑えるはずのシーンも笑えないので、頑張ってた瑛太や玉山君が気の毒です。

 特に音楽は大失敗でしょう。やたら大音量で感動的に盛り上げ過ぎ。音楽無しバージョン作ってみたら、きっともっと感動できるし、もっと笑えるのに。なにしろ、温泉掘るつもりで水道管掘り当てたシーンにまで、大感動ドラマみたいな音楽つけちゃうんだもの・・・。あそこは、きっと笑えるシーンなんですヨ。これは、音楽担当者の失敗でもあるけど、それを許しちゃったのは監督のセンスの無さの表れでしょう。

 脚本的にも、とっくに婚約者を亡くしている七海が、何故銀にスキー教わっちゃうのか判りません。そこのところ、説明が必要だったでしょう。婚約者が死んでるのに結婚式に現れる女っていう設定は面白いし意表を付くので、そこを掘り下げると良かったのに。

 てなことを考えながら、もう一本、『めがね』っていう邦画を見たのですが、こちらの方は監督のセンスが全編に溢れていて意外と良かったかも・・・。

 なんてなことをやってるうちに、飛行機はNZに着いてしまいました。なんだか、毎年毎年、飛行機に乗ってる時間が短くなってるように気がします。NZは、アッと言う間。~o~;;

 クィーンズタウンですが、雪は予想してたよりも少ないみたいです。でも、この季節ですから、贅沢は言えません。街中でもけっこう寒いし、明日からのSeason of Snowに期待です。~o~ 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 9日 (水)

4.5kgの余裕

 成田です。今年もいよいよキウイの季節です。

 毎年、この時期はバタバタするのですが、今年は、受験生の授業が先週末で終わったのに、高二の授業だけが火曜に残ってしまい出発が遅れたことと、比較的デスクワークが早く進んだことなどあり、余裕の出発・・・のはずが、小型モバイルの設定が上手くいかなかったりしたこともあって、結局、バダバタの出発でした。まあ、去年よりマシだったかもしれません。駅まで少ししか走らなかったし、原稿も成田投函じゃなく八王子で投函出来たし。~o~;;

 荷物の重量の方も去年より大分余裕があります。去年は板を二台持っていった関係で、一回計測してもらってアウト。仕方なくウェアを荷物から出して着ましたからねえ。今年は、一台しか板を持っていかないのでブーツをトランクに入れたままでも4.5kg余裕がありました。例年、ブーツを機内持ち込みにしてギリギリですからねえ。

 そのせいか何となく今年はいつもと違います。成田空港もなんだかいつもと違って、出国手続き前に必ず寄っていく和食屋さん「醤」が閉店しちゃったりして、なんか調子狂うんだよなー。「醤」のけんちん汁の代わりにタコ焼き食っちゃったりして・・・、マズかったぁ。スキー持ってるお客さんも例年になく少ないしなぁ・・・。

 まあ、でも向こうへ行っちまえば、何とかなるってのは、いつもと一緒でしょう。んでは。行ってきます。~o~

 

 と成田を出発したはずだったのですが、関空でトランジットだそうで、荷物の再検査はあるし、タイヘンです。やっぱ今年はちょっと違うかなぁ。~o~;;;;

 ん。いよいよ出発だそうで、今度はホントに行ってきまーーす。~o~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 8日 (火)

ジャコウネズミさんの・・・たたりじゃー

 一昨日のジャコウネズミ氏、どうやら「と学会」の研究対象になるほどのお方だったようです。検索をかけると4万件以上もヒットするし、TVなどに出まくってるみたい。いや、全く知らなかったのですが、有名な人だったんですね。スポーツ中継以外TVってものをほとんど見ないものですから・・・。~o~;;

 そのつもりで冷静に考えてみると、「資源材料工学」のセンセイが気象学や地球環境に素人なのは当たり前だし、ましてや国際政治学に素人以下なのは当然のこと。となると、このお方も「知らざるを知るとなす」センセイ達のお仲間ってわけですね。~o~;;;

 そんなお方にやたらにコメントを求めるなよ、TV局!

 さて、その有名なお方に関わったからではないのでしょうが、二週間ほど前からPCが不調で原因不明のフリーズを時々起こしたりしていたので、昨日、ヨドバシカメラに持ち込み、相談したところ、まだ長期保証の期間中なので無償で修理できると言われました。とは言っても、修理に一ヶ月はかかるとのこと。

 これからの一ヶ月、PC無しは仕事の連絡などもあるので無理。それではってことでピンチヒッターとして安価の小型モバイルPCってヤツを購入して、それをNZに持っていっている間に、修理してもらっちゃう・・・という都合の良い餅の絵を描いてみたのですが、現実はきびしー。~o~;;

 なにしろ、この小型モバイルってヤツが言うことを聴いてくれないんだもの。なんとか、自宅の「光」には接続できるようになったんだけど、現地へ持って行って、無線LANあるいはモジュラージャックにつなぐってのが、果たして出来るかというと・・・。はー、絶望的。おまけにコイツ超遅くて・・・。つかえねー。

 まあ、余裕のある時なら、コイツが働いてくれるまでお付き合いしても良いのですが、なんせ、昨日も今日も原稿書きの仕事があり、それをこなしつつNZ行きの荷物をまとめ、ツアー会社との連絡を取りつつ、今日は高校生の授業をして、留守にするための雑用をこなしながら、おまけに小型モバイルPCの設定も、って無理だよーーーーー。~o~

 もー、昨日の夜中なんか、半分本気でNZ行きを止めちゃおうと思いました。もうお金払っちゃってるのに・・・。

 あああ、ヤダヤダ。こいつぁ、やっぱジャコウネズミさんのたたりですかねえ・・・。~o~;;;;;;;;

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 6日 (日)

ジャコウネズミ氏の論理と牽強~『偽善エコロジー』

 昨日まで、けっこう忙しかったのですが、仕事の合間に、以前から気になっていた武田邦彦著『偽善エコロジー』という本(幻冬社新書)を読み進めていました。これ、かなーりびみょーな本です。~o~

 著者は中部大学という所の先生で、本の中身は、一言で言えば現在のエコロジー政策やリサイクル運動の欺瞞を暴くというもの。例えば、レジ袋や割り箸について、使わないのは「ただのエゴ」だと明快に断定します。著者は資源材料工学の専門家なのだそうで、そういう人に、「レジ袋を止めてエコバッグにすると却って石油消費量が増える」と言われると、ある程度説得力があります。また、割り箸に関しては、端材を使うから問題ないという話を以前から聞いていたので、これも、まあ、理解できます。バイオ燃料の矛盾と欺瞞の話も今となってみれば当然のことでしょう。

 しかし、どうも、この人、論理の展開が時々オカシイんですよね。どうも、異端の学者特有の妄想に近い被害者意識や対立者への憎悪があるらしく、

 「このようなことを私が指摘すると、いっせいに周囲から反撃を受けます。・・・未だ大切なことは公表せずに、個人攻撃だけをしています」

 「私たち日本人が本来持っているはずの誠実な心、謙虚な心は、いわゆる環境問題が起きてから、音を立てて崩れていっているのです」

 「リサイクルのように矛盾したことをしている間に、理想はだんだん失われ、汚れた心になっていったのです。」

 なんて言い出すんですね。こういう感情的な物言いって、折角、納得しかけている読者が、引いちゃうんですけどね。別に、この人の意見に対立する学者や環境運動家達は、この人に対して個人攻撃をしているばかりじゃなかろうし、日本人の心は環境問題やリサイクルが理由で堕落したわけじゃないでしょうからねぇ。~o~;;;;

 しかも、この本、最後には日本人論、精神論になってしまって、穀類自給率や反捕鯨運動や動物愛護運動にまで話を拡大して日本人の矛盾を論じ、「国際的不信を招く一つの原因」などと言い出します。果ては最新の電気ポットや水道の蛇口の使い難さをコボすに至って・・・・、折角、リサイクルの欺瞞を論じた部分は面白かったのにねえ。台無しです。残念。~o~;;

 そんなこんなの牽強付会は、まあ、面白がっていられるのですが、面白がってる場合じゃないのは、温暖化防止の話。この人、日本で二酸化炭素消費を減らして京都議定書を守っても、世界全体からするとホンの0.3%削減にしかならないので、無駄だって言うんですよ。それどころか、「まわりの国が引いてしまって、国際的に孤立した状態になっている」とまで断じています。これは、かなーり困った議論です。

 温暖化防止が待ったなしの世界的テーマであることは、ゴアがノーベル賞取ったり、今回のサミットの議題になったりしてることからも明らかでしょう。あの、悪名高きおバカの大統領でさえ、温暖化防止を口にする時代です。

 そんな世界の現況にあって、京都議定書は、二酸化炭素削減のための現在唯一の世界的枠組みです。これしか世界を救うための足場は現在ありません。

 確かに、出来た時から致命的な不備を抱えた内容でした。この著者が言うように、かなり日本には不利な協定ですし、アメリカ、中国、インドが参加していないのですから、実効性の低い協定ではあります。しかし、だからって、日本が、「無駄だから守りません」と言って良いものかどうか。この人だって大人なんだから、考えてみりゃ判りそうなもんです。

 一旦締結した国際的協定は、守らなければ信用を失います。信用のない国が、それに関して何を言おうと、誰も耳を傾けちゃくれません。まして、京都議定書は、日本を議長国とする京都会議で生まれたものです。日本が京都議定書の削減目標を守る努力をしてこそ、アメリカや発展途上国を組み込んだ次の枠組みに対して発言権が生まれるんじゃないでしょうか。

 確かに、現在のような状況では、日本が京都議定書の目標を守ってもあまり意味がありません。しかし、だからと言って「うちエコなんて無駄」と嘯いて冷房ガンガンかけて良いってことにはなりません。この件に関して、日本は世界に範を示し次の枠組みに向けて世界を動かす必要があります。

 そりゃ、このセンセイは、「夏の40゜cの中でも熱中症にならないようにするとか、涼しいところに住む」なんておキラクなことを言ってりゃ良いかもしれません。しかし、温暖化による異常気象は海面上昇だけではなく、台風の多発や旱魃、砂漠化といったさまざまな形での世界的災害をもたらすはずなんです。いったい、世界はどれほどの悲劇に見舞われることか。それを考えたら黙っていられないってのが本当の「誠実な心」ってモンでしょう。

 日本だって・・・、スキー場なくなっちゃうんですヨっ。~o~

 昔、ムーミンに「全てが無駄であることについて」という哲学書を愛読するジャコウネズミさんというキャラクターが出てきたのですが、現実の世界はムーミン谷じゃないんだから、「無駄じゃ、無駄じゃよ」と言ってれば良いってもんじゃありません、断じて!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月 5日 (土)

雪のつもるぞ我が心

 かいほーーーーーーーーーーーー!!!~o~ ~O~

 昨日、一学期の受験生向け授業が終了しました。ばんざーい!長かったっす、今年の一学期。なにしろ、移動ヂゴクの日々だったので。疲れましたー。でも、それもしばらくお休み。まあ、火曜に高二の授業は残ってるし、どうせ二ヶ月経たないうちに、また移動ヂゴクの時間割は再開されちゃうんだけど、でもしばしの解放を今は喜びたいです。

 一昨日は、終講前祝いってことで(つか、毎週のことだが ~o~;;)、自由が丘「すず屋」さんで、思いっきり欲望を解放して良い酒飲んじゃいました。山形県亀の井酒造さんの「純米大吟醸スーパーくどき上手」。こりゃ、すごい!こんなふざけた名前なのに。幻の酒造好適米「改良信交」を30%にまで削り、M310という酵母で仕込んだんだそうですが、んんん、んまい!!華やかな上立香、含むと甘い含み香と高精白らしい軽ろやかさの向こうから、キレイな酸味と旨味が広がります。高精白のクセにこの味わいの深さは見事。瓶の裏のデータによると、酸度1.2なのだそうですが、もう少しありそうな気がします。

 二杯目は、神奈川県久保田酒造さんの「相模灘 純米吟醸 雄町」。これもなかなか見事です。相模灘らしく、酸味と旨味がどどーんと押し寄せてきます。酢酸イソアミルの甘い香りが口中にほのかに香る美味い酒でした。しかし、津久井なんて、我々、神奈川の海沿いに住んでいた人間からすると、山奥なんですが、「相模灘」で良いんかい?まー美味いから許しちゃうけど。~o~

 んで、昨日は池袋-町田-八王子という三箇所移動だったのですが、このスケジュールも最後だと思えば、楽勝です。まあ、例によって昼飯はちょっと忙しかったけど。

 夜の授業終えてから、締め切りをとっくに過ぎている某W大政経学部の傾向と対策本の原稿書き。今朝もずーっと原稿書き。ようやく先ほど脱稿しました。某W大政経学部は、今年何時に無く良問だったのですが、問題文がやたら長く、解説の難しい難問も入っていたので、タイヘンでした。ホント大変でした。~o~;;

 NZ出発前に、まだ二つほど原稿残ってるし、今日書いた原稿の校正もやらなきゃならないけど、でもとりあえず解放です。かいほーーーー!~o~

 原稿書き終わってからネットを見たら、NZでは昨晩大雪が降ったっていうじゃあーりませんか。今日、サザンレイクエリアのスキー場は雪降りすぎてクローズドらしいです。すげーーー。

 まさに、「雪のつもるぞ我が心なる」。あはははははははははははははははははははは。~o~ ~O~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 3日 (木)

出題者さん、考えてください

 最近、授業をしていてストレスを感じることがあります。例えば、次のような場合。

 出典は『大鏡』。道兼公七日関白の逸話です。道兼公は、方違え先の藤原相如邸で関白の宣旨が下ったことを知ります。その時一緒にいた北の方は大喜びで自邸に帰り、それを見送った道兼は内裏へ関白就任のお礼を言上しに向かいます。問題文は、その箇所から始まり、内裏で体に変調をきたした道兼がヨレヨレになって帰邸し、家人の迎えを受ける所まで。

 「(道兼公が)いといみじう苦しげにて降りさせ給へるを見奉り給へる御心地、出で給うつる折にたとしへなし」

 ここで、「見奉り給へる」に傍線を引いて主体を聞いています。我々予備校屋は、「お屋敷で道兼を迎えて牛車から降りるのを見る人物で、『給ふ』という敬語が使われる人ということになると、道兼の奥さんなんだろうね」なんて説明をするわけです。つまり、敬語の使い方で人物を推論しなさいって教えるんですが、コレって何だか変です。

 だって、問題文の少し前の記述を読んでいれば、敬語なんて考えなくても、関白就任を大喜びして自邸へ帰っていた北の方が、夫を迎えに出てくるんだろうって見当がつきますからね。

 つまり、『大鏡』の注釈書を前の方から読み進めていれば簡単に判るはずことを、部分的に抜き出した本文の中で技巧を使って推論させてることになります。これはもちろん、実際の入試でこういう聞き方をするために、それに合わせてテキストの問題を作っているわけなんですが、こういう所を説明するたびにストレスを感じます。

 入試問題の出題者さんって、子供達が何のために古文を勉強させられてるのか、考えているんでしょうか。

 古文を勉強させられている子供達は、別に専門家になりたいわけではありません。中には、将来、国文学や国語学を専攻する子もいるのでしょうが、99%以上の子は他の学科に進みます。国語学や国文学の講義を受けることすらない子も多いはずです。

 そんな子供達にとって、一般教養という範囲を超えて古文を勉強する意味というのは、せいぜい、将来有名作品の一般向け注釈書を読むことがあるかも知れず、その時に役に立つかも知れないという程度。要するに、カルチャーセンターで『源氏物語』の読書会に参加するかもしれないとか、趣味で『徒然草』の注釈を読んだりするかもしれないとか、そんな時のためなんじゃないでしょうか。

 ちなみに、そういう大人が増えてくることは非常に大事です。それこそが古典教育の究極の目標なんじゃないでしょうか。古典文学に親しみ古典文学に造詣の深い教養人達が大勢いるって、社会的には大変豊かなことなんじゃないでしょうか。

 閑話休題。だとしたら、注釈書を最初の方から読んでいけば自明であるようなことを設問にして、問題を解くための技巧を子供達に覚えさせることって、何の意味があるんでしょう。

 例えば、『蜻蛉日記』。注釈書を最初から読んでいれば、この作品のテーマは夫兼家との軋轢であることは自明なのですから、「来た」と言えば、「夫が作者の家に来た」ということ。それなのに、一部分だけ抜き出した問題文の中で主体を推論させちゃうってのは、どうなんだろー。

 これは、内容的なことだけではありません。例えば、「来ずなりにけり」という表現の「なり」が、動詞「成る」なのか助動詞「なり」なのか判断させる文法問題。問題文を最初から「来ず成りにけり」と表記してしまえば全く迷う人間はいないのに、何故か入試問題では平仮名表記にして設問を作ってしまったりします。

 仕方ないから、我々予備校屋は、文法のマニアックな知識を持ち出して、何故動詞なのかを説明することになるのですが、ムナシイです。表記の判りやすい注釈書なら自明のことなのに。

 今年の東北大の悪問だって、「来る」に振り仮名振ってくれれば、紛れが無いのに、わざわざ表記を紛らわしくして難問を作っています。何考えているんでしょう。「来る」を「きたる」と読むかもしれないなんてこと、カルチャーセンターで『源氏』読む人達に必要なことなんでしょうか。

 某早稲田が好んで出す空欄補充問題なんてのも、ムナシイ問題の典型です。趣味で『徒然草』読む人達に、何故、空欄を補充するためのテクニックを教えにゃならんのでしょう。市販の注釈書には、空欄なんてないのヨ。~o~;;;;

 子供達が何のために古文を勉強させられているのかという、古典教育全ての根幹にあるはずの問題について、出題者さんがまーーーったく考えてくれないから、小手先のテクニックを暗記させようとする予備校屋さんが繁盛しちゃうんだよなー。

・・・ってなことはワタシが言うことじゃありませんね。~o~;;;;

 でも、「『む』と『べし』を同じように訳せ」なんて言うヤクザな本で子供達が勉強しちゃう遠因って、そういう所にあるんじゃないのかしらん。やっぱ、カルチャーセンターで『源氏』読む時にも『徒然草』読む時にも、「む」と「べし」のニュアンスの違いは知っていていた方が良いって思いませんか、出題者さん。~o~

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 1日 (火)

あっけない山越え

 昨日の未明。Euro08決勝が終わりました。あっけなくスペインの優勝。相手がドイツだっただけに、どうなるかちょっとハラハラしないでもありませんでしたが、無事にスペインが勝ちきりました。

 なんせ、「サッカーは90分経ったらドイツが勝っているスポーツ」と言われるくらい、いざという時のドイツは勝負強いので、最後にドイツがパワープレイに出た時には、こんな無理矢理の攻めで何かを起こされちゃ叶わんなあと思ったのですが、今年のスペインは、ゲルマン魂という山を上手く越えました。

 実は、表彰式までリアルタイムで見てしまったのですが、表彰式でUEFA会長プラティニから二位のメダルを掛けられた時のドイツイレブンの憮然とした表情に、ちょっと驚きましたました。ニコリともせず掛けられたメダルをすぐに外す者続出。ナルホド、ドイツ人は表彰式でもゲルマン魂です。恐るべき負けず嫌い。これが日本人だったら・・・・、プラティニに愛想笑いする者続出。~o~

 さて、リアルタイムで決勝を見たということは、当然、月曜の仕事に皺が寄ったということ。ちと大変でした。授業の方は、無事に最終週のまとめが出来たのですが、ちょっと眩暈が・・・。日本酒二合分くらいフラつきました。体調最悪。~o~;;;;

 火曜日は、午前横浜二時間、午後市ヶ谷二時間、夜吉祥寺三時間という非人間的スケジュールで、今年の時間割の中の山場なので、ちょっと心配だったのですが、こちらも意外にあっけなく山越え。無事に一学期の授業を終わらせてきました。まあ、それほど暑くない日だったので楽だったってこともありますが、ホッとしました。これで、どうにか無事に一学期を終えられそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »