Season of Snowのへの失望と期待
NZ、クィーンズタウンです。いよいよキウイ生活の始まりです。
昨夜は、成田、関空の両方の客を乗せたことで満席。けっこうキビしかったですねー。隣がドイツ人の若いカップルで、いつまでも静かにしてくれなくて・・・。耳栓が久しぶりに役に立ちました。断続的ではありますが、五時間くらいは目をつぶっていられたので。
夕食時、例によって映画を見ました。なんと、DVDレンタルしようと思ってた『銀色のシーズン』が入っています。英語と中国語の字幕付き。英題は何故か"Season of Snow"です。感想を一言で言うと、「映像への満足、監督への失望」。以下、所謂「ネタバレ」になります。「ネタバレ」の嫌いな人は読まないでください。ちなみに、ワタシ、「ネタバレ過敏症」は好きじゃありません。
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以前から、映画を見たスキー仲間のあまり芳しくないインプレッションを聞いていたので、あまり期待はしてなかったんだけど、映像的には素晴らしかったんじゃないでしょうか。冒頭の北アルプスの眺望とオフピステスキーの映像は、ホント素晴らしいです。あの魅力は、スキーをやってない人にも判り易いんじゃないでしょうか。
その他にもスキーシーンは素晴らしいと思います。レールとか池渡りとか笑っちゃうし、賭けレースの滑りも、欲を言えばもうちょっと迫力だした撮り方してほしかったけど、滑り自体は本物です。林を猛スピードで抜けるシーンとかS字レールのところとか、アレは素人には出来ませんよ。モーグルシーンもエアは良いですね。コレは数ヶ月前にモーグラータクヤが「跳びは本物だよ」とホメてましたから間違いありません。
でも、あのモーグルコースはちょっとなー。仮にも全日本レベルの大会をやろうっていうんですから、もう少し斜度とコブの大きさは欲しいんじゃないですか。まー、素人も滑るという設定の不思議な大会なので、仕方ないのかもしれませんけど。でも、全日本レベルの大会に、スキー宿のオヤジがエントリー出来るわけねーだーろー。~o~;;
ちなみに、そういう点で突っ込んでおくと、モーグルチームは「北海道選抜」なんてユニフォーム揃えたりしません。あれではアルペンレースのチームです。毎日トレーニングトレーニングで脱落者が出るなんてのも、アルペンレースの世界。モーグルは、ナショに入るトップレベルの子でももっと楽しそうにスキーしてます。
閑話休題。そう言ったマイナスを含めても、映像は満足です。田中麗奈の入浴シーンなんていう特典映像もあったしね。~o~;;;;;
でも、映画としては・・・、なんであんなに面白くなかったんだろ。出演者みんな頑張ってるのに・・・。思うに、監督さんセンス無さ過ぎです。なんか全編に渡って説教臭いし、感動させようさせようが鼻につき過ぎて、全く感動出来ません。せっかく笑えるはずのシーンも笑えないので、頑張ってた瑛太や玉山君が気の毒です。
特に音楽は大失敗でしょう。やたら大音量で感動的に盛り上げ過ぎ。音楽無しバージョン作ってみたら、きっともっと感動できるし、もっと笑えるのに。なにしろ、温泉掘るつもりで水道管掘り当てたシーンにまで、大感動ドラマみたいな音楽つけちゃうんだもの・・・。あそこは、きっと笑えるシーンなんですヨ。これは、音楽担当者の失敗でもあるけど、それを許しちゃったのは監督のセンスの無さの表れでしょう。
脚本的にも、とっくに婚約者を亡くしている七海が、何故銀にスキー教わっちゃうのか判りません。そこのところ、説明が必要だったでしょう。婚約者が死んでるのに結婚式に現れる女っていう設定は面白いし意表を付くので、そこを掘り下げると良かったのに。
てなことを考えながら、もう一本、『めがね』っていう邦画を見たのですが、こちらの方は監督のセンスが全編に溢れていて意外と良かったかも・・・。
なんてなことをやってるうちに、飛行機はNZに着いてしまいました。なんだか、毎年毎年、飛行機に乗ってる時間が短くなってるように気がします。NZは、アッと言う間。~o~;;
クィーンズタウンですが、雪は予想してたよりも少ないみたいです。でも、この季節ですから、贅沢は言えません。街中でもけっこう寒いし、明日からのSeason of Snowに期待です。~o~
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