猿と文楽の間で
昨日は午前御茶ノ水の高二、夜吉祥寺のセンター対策講座の最終日でした。御茶ノ水の高二は、やや雰囲気が重く、どうなることかと思ったのですが、意外に好評でした。九州四国や福島あたりからも受講生が来ていて、地方から来ているマジメな子達が高い評価をしてくれたようです。逆に言うと、東京の半端にお出来になるお子さん達は、受講態度もイマイチだったのかも。
昨日の朝刊に「少子化で私大の47%は定員割れ」と出ていましたが、こうなると子供達はより一層上位校を志望することになり、我々の仕事も上位校にターゲットを絞った講座が多くなります。今年、某W大系の仕事が増えているのもそのためなのですが、高二の東大志望講座も昨年より一つ増えています。
ところが、講座が増えたからと言って、優秀な生徒さんの数が増えるわけではなく、本来はそんな講座を取るはずのないレベルの生徒さんが増えるだけだったりするんですね。まぁ、高望みしているだけという・・・。~o~;;;
この講座もそういう子が一番後ろの席で居眠りこいたりして教室の雰囲気を重くしていたようだったので、ちょっと心配していたのですが、授業アンケートを見る限りは、数字もそれほど悪くないし、大半の子にとっては有意義な授業になったようで安心しました。
夜は、移動して吉祥寺でセンター対策の授業。初日の一昨日は、思いのほかスムーズに授業が進んだので・・・油断があったのかなぁ。
何年か前にやった問題の再利用だったので、大丈夫だろうと高をくくって授業に臨んだら・・・。まあ、間違えたワケでもないし、完全に絶句しちゃったりしたわけでもないけど・・・、説明が一瞬、しどろもどろになり、かなり冷や汗をかきました。久々に、生徒さんに殴られても仕方ないと思うような授業でした。その割りに授業アンケートは悪くなくて逆に驚いちゃったんだけど・・・。~o~;;;
まずいなぁ、と反省はしているのですが、反省だけなら猿でも出来るって言いますからねえ。まあ、だからって、文楽師匠のように、「勉強し直して参ります」って引退しちゃうってのも、出来ない話だけど。
八代目桂文楽は、その端正で緻密な芸から昭和の名人と呼ばれた人ですが、晩年、大ネタ『大仏餅』を掛けた高座の途中で絶句。「申し訳ありません。もう一度、勉強し直して参ります」と客に頭を下げて高座を下り、そのまま二度と高座に上らなかったと言います。さすがに予備校屋風情が、間違えるたびにソレをやってたら仕事にならないし、第一、教わってる生徒さんにも迷惑な話でしょうから・・・。~o~;;;;;;
まあ、猿よりマシな所を見せるために、次回センター対策講座をやる時には、十分に準備して教壇に上がることにしなくちゃね。~o~
ところで、今回、この記事を書くのに、落語家さんを何人か、某Wikipediaで引いてみましたが、面白いですねー。もともと、落語家さんというのは、個性的でぞろっぺいな人が揃っているので、その伝記は面白くなるのですが、某Wikiには、絶対、業界内部の人間しか知らないだろうというような内輪ネタが散りばめられていて、思わず読み耽ってしまいました。
予備校屋さんも有名講師になると、某Wikiに載ったりするのですが、生徒サイドからの記述ばかりで全く面白くありません。アレも内部の人間が書き出したら、面白いのにねえ・・・。~o~
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