百年に一年足らぬつくも酒
昨日は、講習はオフ。一日中、デスクワークでした。暑くてウンザリですが、仕方ありません。
先日、涼風を感じさせた徳島県三芳菊酒造さんの「三芳菊」ですが、あの時にも気になっていた「三芳菊 雄町60 特別純米」というのを、「房島屋6号酵母」と一緒に購入してあったので、夕食時に飲んでみました。うーーむ。これはまた個性的。「すっぱ甘いですよ」と酒屋さんで言われていたのですが、ナルホド、その通り。これだけ酸を感じるのは、あの日の丸酒造の「百年前」くらいです。
そこで両者を飲み比べてみたのですが、確かによく似ています。しかし、「百年前」は乳酸の酸っぱさが舌に残り、しかも最後にアミノ酸の雑味が出てくるのに対し、「三芳菊」の方は甘味で酸の強さを丸め込んで、味が切れてくれます。だから、ギリギリで「三芳菊」はバランスを保っていて、美味いと感じられるんだけど、「百年前」は美味くないんですね。ほんのわずか、百分の一くらいの差なんですけどね。~o~
こうして似た物同士を比べると、「百年前」に足りない物が何なのかハッキリします。やっぱり、日本酒は古い皮袋じゃダメってことですね。
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